作品
失われた舌が指し示す先は、鬼の棲む家だった。
相馬凛子の取材録 ― 夜叉の末裔 ―
【あらすじ】 フリーライターの相馬凛子は、ある夜、路地裏で倒れていた男性を発見する。男は何者かに拉致され、無事に解放された被害者だった。 数日後、その被害者の同僚が自殺する。死亡したのは拉致被害者と背格好の似た同僚の男性で、遺体からは舌が失われていた。 調査を進めるなかで浮かび上がるのは、信州の山奥に暮らす鬼頭家という一族。そこでは代々、家に関わる男たちが不審な死を遂げるという。 凛子は謎めいた官能小説家・常盤玲霞を伴い、因習と怪異が息づく鬼頭家へ向かう――。 【キャラクター】 相馬 凛子《そうま りんこ》:二十七歳、独身。大学卒業後新聞社に就職するが、昨年より退社しフリーライターとなる。好奇心と行動力を武器に事件を追う。 常盤 玲霞《ときわ れいか》:官能小説家を名乗る謎の男。鋭い観察眼と豊富な知識を持つが、その正体は不明。長身痩躯で、いつも指紋の付いた丸眼鏡をかけている。白髪の長髪を紐で縛り、腰まで垂らしている。 小太郎《こたろう》:言葉を発しない少年。十歳前後。常盤の遠縁の子。 上村 沙耶《うえむら さや》:相馬の元同級生。父親の葬儀で相馬と再会し、依頼を持ち掛ける。母方の一族に疑念を抱いている。 上村 恵美《うえむら めぐみ》:沙耶の母。鬼頭家から上村家へ嫁ぐ。 黒崎 慧《くろさき けい》:鬼頭家に代々仕えている黒崎家の青年。六歳の時の火事で片足は義足。その影響で男性ホルモンが出ず女性的な容姿をしている。 鬼頭 美智子《きとう みちこ》:沙耶の伯母。 鬼頭 敦子《きとう あつこ》:沙耶の叔母。 鬼頭 朱音《きとう あかね》:沙耶の従妹。 鬼頭 大雅《きとう たいが》:朱音の婿。 鬼頭 綺羅《きとう きら》:朱音の子。
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- 全16話ミステリー
物語には筋書きがある。人生にはない。
人生は昔話通りにはいきません
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 山へしばかりに向かったおじいさんと、川へ洗濯に向かったおばあさん。 ところが川で流れてきた桃を食べたおばあさんは、若く美しい娘の姿へと若返ってしまう。 人生をやり直すなら今しかない――そう考えたおばあさんは、おじいさんを置いて家出を決意。 一方、何も知らないおじいさんもまた、不思議な出来事に巻き込まれていく。 誰もが知る昔話を土台に描く、ちょっと皮肉で少し優しい人生やり直しコメディ。 【世界観】 誰もが知る昔話が存在する世界。ただし物語は原典どおりには進まず、登場人物たちは現実的で少しひねくれている。昔話の定番展開と現代的な価値観がぶつかり合うコメディ作品。 【登場人物】 おじいさん 山へしばかりに向かう老夫。善良だが少し欲深く、昔話の主人公らしく振る舞おうとする。 おばあさん 川へ洗濯に向かう老婦人。現実的でしっかり者。若返りをきっかけに家を飛び出し、自分の人生を歩み始める。
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- 全14話異世界ファンタジー
いらっしゃいませ。どうぞ、お時間の許す限りごゆるりと。
Ephemera ーエフェメラー
いつかの時代、どこかの街 心に隙のある者だけがたどり着く骨董店ーEpemeraー 暗緑の外壁、流木のような扉の取手、そして名前の無い骨董品 いらっしゃいませ。どうぞ、お時間の許す限りごゆるりと。 青白い肌の男が赤い唇を上げて嗤う 豪華なシャンデリアの下、ショーケースに並ぶ 時計、指輪、髪飾り、武具に文具、書籍、動物の骨―― 一つの品物に魅入られ、選ばれた者はやがて沈んでいく 時を越えて遺る骨董品と 脆く崩れていく人間を描く 幻想連作短編集 1品目 万華鏡:壺中の天 骨董店で店番をする老婆は、訪れた客に昔話を語る。 若き日の彼女は、商家の次男と結婚して里を離れて街で暮らす。 執拗に干渉する義母に苛まれるなか、迷い込んだ骨董店で万華鏡に強く惹かれる。 その万華鏡を覗くと、この世の物とは思えない豪奢な舞踏会を目にし、美しい鬼と出会う。 すぐにその場から追い出されてしまうものの、その光景を忘れられないまま、 日々を過ごし、やがて義母と同居することとなる。 2品目 万年筆:マスターピース 漫画家を目指す主人公は昼夜問わずファミレスで公募作品を描き続ける。 その帰り道で骨董店を見つけ、ガラスの万年筆に惹かれる。 その万年筆で描いた漫画は話題を呼び街をあげてブームになるが、 同時に漫画の主人公の仕業のような、不可解な事件が起こり出す。 3品目 銅鏡:ナルキッソス 曲がった背と歪んだ顔を持って生まれたグラウは、エルドレイン家の馬小屋で育てられた。 使用人として扱われながらも、誰からも距離を置かれ暮らしていた。 ある日、エルドレイン家のリンデ嬢が事故に遭う。 グラウは必死で助けるがそのことをきっかけに屋敷を追放されてしまう。 あてもなく歩き出した先に、浮かぶように佇む店があった。 美しい品々が並ぶ骨董店の中で、グラウは手鏡に惹かれる。 そこに映っていたのは、見目麗しい男の顔だった。 4品目 秘薬:水平線の向こう ひとづき合いの苦手な遠野は、大学の研究室で水守先輩と出会う。 彼は周囲に頓着せずウィゲレラの研究に没頭していた。 誰よりも近くで、彼の研究の手伝いをするようになるが、 ある日彼が海面を見つめ微笑んでいるのを見かける。 その視線の先にいるのは、人魚だった。 *不定期更新予定
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- 全5話現代ファンタジー
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