Claudeにあらゆる個人情報を読ませたらすこし未来が見えた
前の記事で「GoogleマップのタイムラインをClaudeに読ませらた、自分のクセが見えた」という話を書きました。
あれから、もう少し実験を続けてみました。写真、メール、X、最近見た動画、聞いた音楽、カレンダー、クレジットカード——データを増やしたら、どうなるんだろう?という好奇心からです。結果として「自分のことを自分よりわかってくれるAI」に、かなり近づいた気がしています。
データを「組み合わせる」と立体的になる
前の記事ではスマホから出力したGoogleマップのタイムラインだけを使いました。今回は数年分の写真メタデータ(撮影日時・場所)、YouTubeの視聴履歴、直近の検索履歴、数年分の個人メールの記録、googleカレンダー、クレジットカードの利用履歴——これらを一緒に読み込ませました。ライフログとしての精度が一気に上がっていきます。
データが増えることで、「自分専用のリコメンド」がさらに精度が上がりました。
地図からのタイムラインデータだけだと「このカフェが好きそう」だったのが、写真・メール・クレカ・カレンダーなどから嗜好データが加わると—— わたしのクセがより明確に分析されました。
「ひとりのときは静かな場所、誰かといるときは少し賑やかな場所を選んでいる」
「月曜日にスタバに行くことが多い」
「旅先での朝は必ず地元の市場か商店街を歩いている」
こういう細かい文脈まで、Claudeが拾ってくれるようになりました。
Googleでの活動はダウンロードできる
あまり知られていないですが、Googleを使って活動したデータは「Google Takeout」という機能でダウンロードできます。
YouTubeの視聴履歴、アップロードした動画、検索履歴、メール、写真と思いつく限りのデータを自分の手元におけます。いつ終了するかわからないサービスなので、いったんダウンロードしておいて損は無いと思います。

データが増えると、できることが増えた
① 旅行のタイムスケジュールを作ってもらった
過去の旅行データ(どの場所に何時間いたか、どんな移動手段を使ったか)から「わたしらしい旅のペース」を学習したClaudeが、次の沖縄旅行のプランを作ってくれました。
「観光スポットを詰め込まない」「昼食は地元の小さな食堂」「午後は海沿いをゆっくり歩く」——過去の自分のデータから組み立ててくれた納得感のあるプランです。Googleで「沖縄 おすすめ観光スポット」と検索して出てくるものとは違う。わたしのためのコンシュルジュという感じがしました。
② わたしがまだ見ていない、好きそうな動画を教えてもらった
YouTube視聴履歴やGoogleの検索履歴を読み込ませたので「まだ見ていないけど、好きそうな動画」を提案してくれます。
アルゴリズムが「今バズっているもの」を出してくるのではなく、「わたしが実は好きだろう動画」を静かに拾い上げてくれる感じがしました。もちろんハズレもありますが、メリットのほうが大きいです。
③いま、わたしが行くべき場所を教えてくれた
近所でも、知らない土地でも「いまから私がいくべき好きそうな場所は?」と聞けば教えてくれます。
スマホのClaudeには位置情報を取得する機能があるので、地図もでてきます。普段なら、検索ワードをひねり出すところを「いくべきとこある?」の一言でリコメンドしてくれる。思いついてから5秒で出力、この速度はかなり魅力的です。

データの主権を、自分に取り戻す
ここで少し、立ち止まって考えてみました。
わたしたちはいつも、Googleのアルゴリズムが「おすすめ」してくれるものを見ています。でもそのアルゴリズムは本当に「わたしのため」ではなく、広告主や、プラットフォームの滞在時間を増やすために動いています。

自分のデータをClaudeに渡すことは、データをクラウドからローカルに引き取ること。プラットフォームのアルゴリズムから、わたし自身に主権を取り戻すこと。非中央集権的で思想のある活動だと感じています。
HPIという思想
調べていくうちに、「ライフログ」をもっと体系的に考えているエンジニアさんの存在を知りました。
アメリカのkarlicossさんという方が作っている「HPI(Human Programming Interface)」というフレームワークです。
概念はシンプルで、「自分のあらゆる個人データをプログラムで取得し、プラットフォーム依存から脱却する」というものです。睡眠、心拍数、移動記録、読書履歴、フェイスブックのメッセージ——これらをまとめてデータベース化し、自分自身のAPIとして使えるようにする、という発想です。
「自分の過去をプログラマブルにする」 という思想に痺れました。

→ Human Programming Interface | beepb00p
AIが自分がしたいことを教えてくれる存在に
わたしは「自分のことは自分がいちばんわかってる」と思っていました。でも実際にやってみると——自分が何を好きなのか、何を求めているのか、日々を過ごすうちに忘れてしまっていたことが、データベースの中に漂っていました。
「本当に欲しいもの」は、意外と自分でもわかっていなかった。
Claudeはそれを、静かに、でも確かに、拾い上げてくれます。
まずはGoogleから軽いデータをダウンロードするところから試してみてください。データが積み重なるほど、できることが増えていきます。
わたしも、これからさらにスマートウォッチやAiスマートグラスなどで取得できるデータを増やしています。より深く、立体的に自分を知ることができることが楽しみで仕方ないです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。次回はちょっと怖い話になります。―――「わたしを読み込ませ続けたら、AIに病気だと言われた」です! よろしければフォローやハートをいただけると喜びます✨️
