コラム・寄稿

「あの子が女で惜しかった」なんて言うまい 岡田育さんコラム

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 幼い頃、初孫の私が一番よく浴びた褒め言葉は「女にしておくには惜しい」だった。実際、粗野で幼稚なそこらの男児と比べたら、私のほうが優秀だった。しかし十歳違いの弟ができ、早めの初潮を迎えると、周囲の態度が一変した。「それでも女の子なの」と叱られ、「おまえ男にでもなったつもりか」と怒鳴られる。

 えっホントだ、と驚いた。『若草物語』の次女ジョーよろしく、私は立派な「長男」を自認していた。でも本物の男児が誕生すると採点基準表が新しく変わり、私は途端に赤点だらけの落ちこぼれの「娘」となったのだ。

 あれではお嫁に行けないよ…

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