かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

新著『教養としての査読―なぜ「論文」を信用できるのか』が刊行されます

更新=自分の著書関連情報となりつつありますが。

2026年4月8日に、新著『教養としての査読―なぜ「論文」を信用できるのか』が刊行されます!(実際に店頭に並びだすのは4/10前後からの予定)

 

 

現代社会は多くの「科学」が支えている。
では、私たちが信じる科学の「正しさ」を決めるのは誰か?

ScienceやNatureといった雑誌名を耳にしたことがある方は多いだろう。
これらのジャーナルに論文が掲載されることで、研究成果は社会に共有される。
その発表前に他の研究者が論文を審査する制度――それが「査読」である。

査読制度の背後には、「良い科学を正しく判断できるのは、同じ分野の研究者のみ」という考えがある。
一見当たり前のようにも見えるが、しかし、それは本当だろうか?

そもそも査読とは何なのか。何のためにやっているのか。そこに問題はないのか。

本書は、査読論文の書き方や査読の仕方を解説した、いわゆるハウツー本ではない。
研究者が査読制度に関して感じたことのある疑問に答え、現代社会を下支えする制度をわかりやすく伝える1冊である。


目次

第1章 査読はなぜ生まれたのか
第2章 時間がかかりすぎる:査読の問題①
第3章 査読者が見つからない:査読の問題②
第4章 バイアスが入る:査読の問題③
第5章 査読における「不正」:査読の問題④
第6章 掲載誌が高すぎる:査読の問題⑤
第7章 査読の問題を解決する試み

 

出版社のページはこちら:

www.biz-book.jp

 

5年ほど前から雑誌『企業会計』で連載させていただいている、学術情報流通の諸トピックを取り扱うシリーズのうち、査読に関連する話題を中心にまとめて、大幅に加筆・修正した本となります。

有難いことに『企業会計』誌の中では以外に読者の方々の反応も良いそうで、おかげさまで現在は第3シリーズの終盤までと長期にわたって連載させていただいているのですが、図書館情報学関係者はじめ、会計学分野以外の方々の目に留まる機会はなかなかなかったかと思います。

『情報の科学と技術』や『JPCOARウェブマガジン』など、他誌掲載の記事も一部取り込みつつ、佐藤がこれまでに査読に関して扱ってきた話題をふんだんに盛り込んだ一冊となっています。

今まで査読の指南書や査読を突破するためのマニュアル等は色々刊行されていましたが、査読の問題点やその克服の試みを重点的に取り扱った本というのは意外に類書がなく……各分野で日々、査読をする側/受ける側/査読者を探す側などとして査読に苦しめられている研究者の皆さんはもちろんのこと、そういう科学の礎の部分の意外に危ういバランスにご関心がおありの方も楽しめる(?)本になっているのではと思うので、ぜひお手に取っていただければ幸いです!

 

 

 

 

 

ライブラリー・リソース・ガイド(LRG) 第54号 特集「図書館と図書館情報学をブリッジする」 2026/2/12発売!

自著紹介記事ばかりになった本ブログですが・・・今回も自分がかかわった本(?)のご紹介です。

雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』の2/12発売予定第54号にて、自分も責任編集チームに加わった特集「図書館と図書館情報学をブリッジする」が掲載されます!!

 

ライブラリー・リソース・ガイド(LRG) 次号:第54号 (発売日2026年02月12日) 図書館と図書館情報学をブリッジする

現場の実感と学問の知見を架橋し、経験則に確かなデータを。対立を超えた協働で図書館運営の最適解を導く。

https://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/next/

◆巻頭言:
 「『学問を生かす社会へ』近づくために」
 岡本真(arg)

◆特集「図書館と図書館情報学をブリッジする」
 責任編集:岡部晋典、逸村裕、大河内元、河本毬馨、佐藤翔、森いづみ

◇はじめに
 岡部晋典(図書館総合研究所)

◇【図解】図書館関係プレーヤーの立ち位置
 森いづみ(県立長野図書館)

◇分科会(1):共に知る

 アカデミアと現場のミスマッチはなぜ起こるのか
 佐藤翔(同志社大学

 図書館情報学と図書館実務との適切な距離
 大場博幸(日本大学

 図書館の指定管理者制度を研究してみたら―成果と反響と葛藤
 水沼友宏(桃山学院大学

 座談会 図書館の現場と図書館情報学の距離感を語り合う、図書館情報学者座談会
 ―「図書館員の頑張りを評価できるような研究を」「襲いかかってきてください」
 【ゲスト】大場博幸、水沼友宏
 【責任編集チーム】逸村裕(筑波大学名誉教授)、岡部晋典、佐藤翔、森いづみ
 構成・文:佐藤翔

 座談会を振り返って
 大場博幸、水沼友宏

◇分科会(2):共に学ぶ

 研修とは何か
 大河内元(キャリアコンサルタント、元ライブラリー・アカデミー)

 アカデミアと現場による「共創の場」としての図書館協議会
 森いづみ

 座談会 よりよい研修・有識者会議をつくるためには?パートナーシップによる共創を目指して
 【責任編集チーム】逸村裕、大河内元、岡部晋典、河本毬馨(山梨英和大学)、佐藤翔、森いづみ
 構成・文:岡部晋典

 誰がどのような内容で研修の講師をしているのか
 河本毬馨

 新しい研修講師を探す
 佐藤翔

◇分科会(3):共に成長する
 座談会 データが開く図書館の未来!―フォーラムがくれた転機とは?
 【ゲスト】是住久美子(田原市図書館)、水沼友宏
 【責任編集チーム】逸村裕、大河内元、河本毬馨、森いづみ
 構成・文:大河内元
 往復書簡 司書課程の学び×図書館の実務のブリッジング
 池内有為(文教大学)、柏優果(文教大学越谷図書館)

 司書課程と図書館情報学の架け橋
 ~EBLISEの活動紹介~
 池内有為

 40代からの社会人大学院入学
 是住久美子

 資料 講演・協議会等への登壇を積極的に引き受けてくださる、図書館情報学分野の若手~中堅研究者

◇おわりに
 逸村裕


◆連載:

・「らしさ」の設計論 第11回
 地域に責任ある情報を 牛島清豪
 藤代裕之

・猪谷千香の図書館エスノグラフィー vol.29
 住民とつくり上げる「居心地のよい図書館」、リノベーションで生まれ変わった瑞穂町図書館
 猪谷千香

 

『図書館を学問する』*1で図書館の役に立つ知見を科学的に提供する、図書館学の復権を唱えた自分ですが、アカデミア(図書館情報学)と現場(図書館)の距離の開き方は気になっているところでした。

自分が中心的に参加したセクション、「分科会(1):共に知る」では、なぜアカデミアと現場のミスマッチが起こるのかという自分の論考からはじまり、図書館にとって重要なエビデンスを、アカデミックに示してこられた2人の研究者、大場博幸さんと水沼友宏さんに、ご自身の研究を紹介してもらいつつ、図書館と図書館情報学の距離感を考えるご寄稿をいただきました。

さらにお2人も交えての座談会はかなり刺激的な話題も飛び交い・・・?!

 

もちろんそのほかのセクションもそれぞれ面白い記事が目白押しです! 佐藤も他のセクションにもちょくちょく参加しています。

図書館情報学ご関係の方はもちろん、ふだん「図書館情報学ってなんかよくわかんないよな」と思われている/そもそも図書館情報学を意識することすらないという現場の方々も、ぜひお手に取っていただければ幸いです!!

そしてぜひこれを機に定期購読もご検討いただければ!

今回は特集に紙数を割いてもらうために初の休載となっていますが、普段は『図書館を学問する』の元になった佐藤の連載、「かたつむりは電子図書館の夢を見るか(LRG編)」も掲載されていますよ!!

『図書館を学問する』出版後~最新状況まとめ(2)

おかげさまで現在3刷中の拙著『図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』について、最新状況まとめ記事を作成していましたが、いったんエントリを作り直した方がいいかなと思ったので最新状況まとめ(2)です。

 

前回記事

min2-fly.hatenablog.com

 

週刊読書人」にて植村八潮先生に取り上げていただきました。(2025 7/25)

 

dokushojin.net

 

サンプル画像上ではどちらも途切れてしまっていますが、2025/7/25号の「週刊読書人」にて、植村八潮先生に「出版学」の枠で本書を取り上げていただきました。



図書館界』に「新刊紹介」掲載(2025年9月)

日本図書館研究会刊行の雑誌『図書館界』の2025年9月刊行号にて、大阪市立中央図書館の外丸さんに「新刊紹介」を執筆いただいた・・・のですが、J-STAGE公開が1カ月遅れる等の仕様の関係でWeb上にまだ情報が存在しません(汗)

外丸さん、ご紹介ありがとうございます!!

 

 

ヤングマガジンにて連載『税金で買った本』で取り上げていただきました!(2025年9/16掲載)

 

comic-days.com

pocket.shonenmagazine.com

なんと、週刊ヤングマガジン講談社ヤングマガジン系の各アプリで連載されている図書館お仕事マンガ『税金で買った本』の「154冊目」にて、本書を取り上げていただきました!

『税金で買った本』は毎回、書名が各話タイトルになっているおかげで、この話のタイトルはずばり「図書館を学問する」です・・・・・・自著が各話タイトルになってるマンガがヤングマガジンに掲載されている衝撃・・・!!

しかも中身も、書架番号(NDCじゃなくて、書架ごとに連番をつけているやつ)についてVR実験から利用者にとって邪魔じゃない、と指摘した章を全面的に取り上げていただいているという回で、扉絵では石平くん(主人公)がVR機器つけているという・・・すごい!!!

さらに、学者じゃわからない図書館現場(あるいはお役所仕事場)あるある(なのかは学者なのでわかりませんが)もどんどん突っ込んでくる本作だけあって、最終的な落ちは自分では思わぬ方向へ。

どんな方向か気になる&未読の方はぜひヤンマガを買うかアプリ課金して読みましょう!(9/24にはアプリの方は無料で読めるようにもなりますが、そこはこう、買って読むことを推奨しておきたい)



図書館総合展2日目(10/23)午前中にサイン会をします

www.libraryfair.jp

2025 10/22~24にかけて(リアル開催。オンライン開催は別時期にも)、パシフィコ横浜で開催される図書館総合展にて、サイン会+「著者と語る時間」の機会を設けていただきました。

こちらの回は
・11:00〜11:30  サイン会 @opSoLブース
・11:30〜12:00  著者と語る時間
 @越境・Openのための逗留地(お隣)
  の構成となります。

ライブラリー・リソース・ガイドの人気連載「かたつむりは電子図書館の夢を見るか LRG編」に加筆・修正が加えられたものが刊行されました!

図書館員が「当たり前のように捉えていて、議論の俎上には載せてなかったな」という物事をデータやエビデンスに基づき解説されています。VRInstagramについての考察も。

「世の中には七種類の図書館利用者がいる」ってどんな分類なのだろう・・・?と思った方はぜひサイン会へ。著者と語る時間でも佐藤さんともぜひ交流ください。

 

<著者と語る時間とは…>

サイン会から会場を移して、著者へ聞きたかったことを投げかけて、みんなでその答えも共有しようという試みです。が、交流が一番の目的ですのでどうぞお気軽に。

 

※サイン会は20名程度を想定していますが、当日の販売状況により多少増減する可能性があります。著者と語る時間は、サイン会ご参加の方が対象です。

 

 

サイン会・・・!
リアルで良く知る人物からはその字の汚さ(上手すぎる達筆ではなくて、マジで字が下手な上に雑な人間の、ふつうな汚さ)でも知られている自分が、サイン会・・・!!(汗)
「著者と語る時間」の方は、気軽に交流の機会をというのことなので、気軽に交流させていただきたいと思うのですが、サイン会・・・というかサインそのものが・・・がんばるぞ!!!!


そんなこんなで刊行後、約10カ月現在も有難いことに様々に取り上げていただいたりしております。
そんな拙著『図書館を学問する』、意外にも未読という方はぜひ手に取っていただければ!!


Amazonリンク

 

 

 

*2025-10-28 追記

サイン会+著者と語る会は無事に終了しました!

図書館総合展2日目(10/23)のサイン会&著者と語る会はおかげさまで無事に終了しました!

サイン会の時だけでなく、期間中のトータルで20冊、ブースにてお買い上げいただけたとのことです。

お越しいただいた・お買い上げいただいた皆さん、そして企画・主催いただいた「本のとまり木」の皆さん、本当にありがとうございました!!

 

また、「著者と語る会」は慶應義塾大学の福島先生に急遽、対話相手になっていただき、進行お任せしてしまいました……それもあってたいへんスムーズ&議論も盛り上がったかと思います。

確かその場ですごくいいことを思いついて「これは今思いついた話なんですが……」ととうとうと語ったのですが、その中身をまったく覚えていない……!!(悲)

なんだったっけ……この本のコンセプト自体にもかかわるような話だった気がするんだけど……。

 

日本図書館研究会の雑誌『図書館界』に新刊紹介を掲載いただきました!

doi.org

 

日本図書館研究会刊行の雑誌『図書館界』の77巻3号(2025年9月刊行)の新刊紹介で本書を取り上げていただきました!

執筆者は大阪市立図書館の外丸須美乃さんです、外丸さん、ありがとうございます!

この本を使った勉強会も企画できるのでは等、たいへん素敵な提案をいただいています……図書館業界各位、ぜひご検討ください!!
(ちなみに9月刊行なので紙での情報はもっと前からわかっていたのですが、書誌事項がウェブに出てくるまでタイムラグがあるので今まで待っていた次第です)

 

なお『図書館を学問する』は10月いっぱいKindle半額セール中。

「語る会」でも話題にあがった文字サイズが小さい問題にもKindle版なら余裕でお応え可能です!! 

未読の方はもちろん、紙版しか持っていない方もぜひこの機にKindle版のお買い求めもご検討ください!! 両方あると便利だよ!!

 

 

『図書館を学問する』本は全国の図書館にどれくらい所蔵されているのか:2月中旬更新版

先日のエントリ*1にもちょっと追記しましたが……あれ、もしかして記事のこと「エントリ」って言うのはてなダイアリー民の旧習だったりする?……、青弓社さんのウェブサイト「青い弓」の、著者自身による出版後エッセイ「原稿の余白に」にて、出版後1カ月弱時点での『図書館を学問する』所蔵状況調査について報告しました。

 

 

yomimono.seikyusha.co.jp

 

Web「青い弓」ではフォーマットの都合上、生データの表とかは掲載していないのですが、上記記事の元になった、カーリルを用いて調査した、各都道府県における本書の所蔵状況調査の詳細な表は以下の通りです。

 

都道府県名 図書館設置自治体数 総図書館数 所蔵自治体数 所蔵館数 貸出数 貸出率 自治体所蔵率 図書館所蔵率
北海道 107 153 9 10 1 10.0% 8.4% 6.5%
青森県 24 33 3 3 0 0.0% 12.5% 9.1%
岩手県 26 46 2 2 1 50.0% 7.7% 4.3%
宮城県 21 40 2 2 0 0.0% 9.5% 5.0%
秋田県 18 49 0 0 0 #DIV/0! 0.0% 0.0%
山形県 24 37 3 3 1 33.3% 12.5% 8.1%
福島県 34 65 4 5 5 100.0% 11.8% 7.7%
茨城県 37 61 9 9 6 66.7% 24.3% 14.8%
栃木県 24 53 10 10 8 80.0% 41.7% 18.9%
群馬県 23 56 6 7 2 28.6% 26.1% 12.5%
埼玉県 59 162 19 22 16 72.7% 32.2% 13.6%
千葉県 41 143 12 12 10 83.3% 29.3% 8.4%
東京都 58 387 16 25 19 76.0% 27.6% 6.5%
神奈川県 29 81 4 4 2 50.0% 13.8% 4.9%
新潟県 24 71 3 3 3 100.0% 12.5% 4.2%
富山県 15 53 3 3 1 33.3% 20.0% 5.7%
石川県 19 36 3 3 2 66.7% 15.8% 8.3%
福井県 17 35 0 0 0 #DIV/0! 0.0% 0.0%
山梨県 21 50 5 5 2 40.0% 23.8% 10.0%
長野県 57 115 7 9 7 77.8% 12.3% 7.8%
岐阜県 34 67 4 5 0 0.0% 11.8% 7.5%
静岡県 34 92 13 15 9 60.0% 38.2% 16.3%
愛知県 48 96 15 15 8 53.3% 31.3% 15.6%
三重県 23 47 3 5 3 60.0% 13.0% 10.6%
滋賀県 19 49 1 1 1 100.0% 5.3% 2.0%
京都府 21 68 2 2 1 50.0% 9.5% 2.9%
大阪府 39 146 6 9 7 77.8% 15.4% 6.2%
兵庫県 39 96 8 9 2 22.2% 20.5% 9.4%
奈良県 24 30 3 3 2 66.7% 12.5% 10.0%
和歌山県 18 24 2 2 0 0.0% 11.1% 8.3%
鳥取県 19 29 1 1 1 100.0% 5.3% 3.4%
島根県 17 39 1 1 1 100.0% 11.8% 2.6%
岡山県 26 69 2 5 1 20.0% #REF! 7.2%
広島県 22 80 3 3 1 33.3% 13.6% 3.8%
山口県 18 54 6 6 4 66.7% 33.3% 11.1%
徳島県 19 28 2 2 1 50.0% 10.5% 7.1%
香川県 15 30 1 1 0 0.0% 6.7% 3.3%
愛媛県 16 43 4 7 5 71.4% 25.0% 16.3%
高知県 24 39 4 4 1 25.0% 16.7% 10.3%
福岡県 53 111 5 5 2 40.0% 9.4% 4.5%
佐賀県 17 30 3 3 2 66.7% 17.6% 10.0%
長崎県 19 37 2 2 1 50.0% 10.5% 5.4%
熊本県 25 53 4 4 0 0.0% 16.0% 7.5%
大分県 16 31 1 1 0 0.0% 6.3% 3.2%
宮崎県 21 33 3 3 1 33.3% 14.3% 9.1%
鹿児島県 30 63 1 1 1 100.0% 3.3% 1.6%
沖縄県 25 36 0 0 0 #DIV/0! 0.0% 0.0%
                 
総数 1359 3246 220 252 141 56.0% 16.2% 7.8%

 

全国の(図書館が設置されている)市区町村の16.2%に所蔵があり、分館も勘案すると所蔵率は7.8%、累計252冊が所蔵されているという……正直エッセイにするには微妙な所蔵状況だなあとは思いましたが、これでも〆切ぎりぎりまで待って調査したんです、言い訳ですが。

図書館情報学者として恥ずべきことだと思いますが、今まで出版された本が図書館に受け入れられ、検索にヒットするようになるまでにかかる時間のことを本気で意識したことなかったなあ、と。

エッセイの執筆依頼が来た時には「お、これは所蔵状況調査やれば一発じゃん~」とか思い、1月上旬くらいから幾度となくカーリルでエゴサしてたんですが、まあ全然、所蔵されないこと。なんとか記事化できるくらいには所蔵が付き始めたのが1月23日で、そこから大慌てで記事を書いて納品したという。載ったのは2月半ばくらいであったわけですが。

 

しかし1/23からの約3週間ほどの間に、実は所蔵状況も大きく変化しています。

そこで昨日(2/15)にあらためてカーリルで同じように所蔵状況調査(市区町村立)をやってみた結果が以下の通り。

 

都道府県名 図書館設置自治体数 総図書館数 所蔵自治体数 所蔵館数 貸出数 貸出率 自治体所蔵率 図書館所蔵率
北海道 107 153 24 27 17 63.0% 22.4% 17.6%
青森県 24 33 8 9 6 66.7% 33.3% 27.3%
岩手県 26 46 6 7 3 42.9% 23.1% 15.2%
宮城県 21 40 7 8 5 62.5% 33.3% 20.0%
秋田県 18 49 3 3 0 0.0% 16.7% 6.1%
山形県 24 37 10 10 4 40.0% 41.7% 27.0%
福島県 34 65 5 6 3 50.0% 14.7% 9.2%
茨城県 37 61 21 23 15 65.2% 56.8% 37.7%
栃木県 24 53 14 15 8 53.3% 58.3% 28.3%
群馬県 23 56 10 13 8 61.5% 43.5% 23.2%
埼玉県 59 162 39 48 43 89.6% 66.1% 29.6%
千葉県 41 143 22 23 18 78.3% 53.7% 16.1%
東京都 58 387 37 107 104 97.2% 63.8% 27.6%
神奈川県 29 81 11 18 16 88.9% 37.9% 22.2%
新潟県 24 71 8 11 8 72.7% 33.3% 15.5%
富山県 15 53 8 8 4 50.0% 53.3% 15.1%
石川県 19 36 9 9 6 66.7% 47.4% 25.0%
福井県 17 35 5 7 5 71.4% 29.4% 20.0%
山梨県 21 50 12 12 8 66.7% 57.1% 24.0%
長野県 57 115 25 26 15 57.7% 43.9% 22.6%
岐阜県 34 67 10 11 7 63.6% 29.4% 16.4%
静岡県 34 92 21 39 19 48.7% 61.8% 42.4%
愛知県 48 96 40 43 32 74.4% 83.3% 44.8%
三重県 23 47 11 15 10 66.7% 47.8% 31.9%
滋賀県 19 49 10 11 10 90.9% 52.6% 22.4%
京都府 21 68 8 8 7 87.5% 38.1% 11.8%
大阪府 39 146 24 30 27 90.0% 61.5% 20.5%
兵庫県 39 96 23 31 23 74.2% 59.0% 32.3%
奈良県 24 30 8 8 3 37.5% 33.3% 26.7%
和歌山県 18 24 5 5 2 40.0% 27.8% 20.8%
鳥取県 19 29 5 5 3 60.0% 26.3% 17.2%
島根県 17 39 4 4 3 75.0% 23.5% 10.3%
岡山県 26 69 10 16 11 68.8% 38.5% 23.2%
広島県 22 80 7 10 7 70.0% 31.8% 12.5%
山口県 18 54 8 10 8 80.0% 44.4% 18.5%
徳島県 19 28 4 4 1 25.0% 21.1% 14.3%
香川県 15 30 4 6 2 33.3% 26.7% 20.0%
愛媛県 16 43 6 9 3 33.3% 37.5% 20.9%
高知県 24 39 5 6 2 33.3% 20.8% 15.4%
福岡県 53 111 17 22 15 68.2% 32.1% 19.8%
佐賀県 17 30 6 6 5 83.3% 35.3% 20.0%
長崎県 19 37 7 8 2 25.0% 36.8% 21.6%
熊本県 25 53 9 9 4 44.4% 36.0% 17.0%
大分県 16 31 8 10 4 40.0% 50.0% 32.3%
宮崎県 21 33 6 6 1 16.7% 28.6% 18.2%
鹿児島県 30 63 5 5 2 40.0% 16.7% 7.9%
沖縄県 25 36 0 0 0 #DIV/0! 0.0% 0.0%
                 
総計 1359 3246 555 727 509 70.0% 40.8%

22.4%

 

所蔵自治体数は2倍以上、所蔵館数に至っては3倍近くに伸びまして、全国555自治体、727館に所蔵いただいています。これはありがたい!!

自治体所蔵率40.8%、図書館所蔵率も22.4%で、ひそかにずっと気にしていた京都市の図書館にもついに所蔵いただいています(右京中央図書館。なお京都市に馴染みのない方はご存じないと思いますが、京都市には「中央図書館」が4館あり、そのうちもっとも大きいのが右京中央です)。

さらに貸出率も70%と高く、多くの方にお手に取っていただけているようで……本当にありがとうございます!!!

おかげさまで沖縄県以外はどの都道府県でもいずれかの市区町村の図書館には所蔵いただいている状態になりました。

 

ありがたいなあと思いつつ、データを眺めているとなんか傾向がありそうだったり、気になるところが出て来るのもデータ屋の常でもあり。

ぱっと見、都市圏の自治体所蔵率が高い(6割を超えているのが埼玉、東京、静岡、愛知、大阪。この並びだと静岡はちょっと遺失ですが)のかなあと思いつつ、愛知の8割超えはちょっと突出しているのでなんでだろう、とか。

愛知と静岡は図書館所蔵率も4割超えなのですが何か理由があるのでしょうか。

 

貸出率も基本的には都市部が高そうで、特に東京は97%以上と有難いことにほとんど借りられているのですが、一方で滋賀(90%超え)、佐賀(80%超え)など、必ずしも都市部ばかりとは言い難い都道府県でもかなりの貸出率なケースもあり、これもなにが要因としてありうるのかとかはかなり気になります。

ちなみに貸出率が高いと「ぜひ複本のご購入の検討も!」とか言いたくなりますが、過去の分析経験的に経年変化に伴う利用の減衰は大きいはずなので、新刊の今、借りられているからといって複本購入を薦めるのは図書館学者として不誠実な態度であるという気もして悩ましいところです……。

どれくらい借りられる本なら複本を買っても妥当なのかの検討ってかつて取り組もうとして挫折したことがあるけっこう、厄介なテーマなんですよ。児童書・絵本みたいに息の長いコンテンツ以外は利用の減衰(オブソレッセンス)は図書館資料につきものですからね。拙著はまったく、時事的な話ではないので減衰に耐えるはずだと言い張りたい気持ちもありつつ、でも小説みたいに時事性なんて全然ないはずの本でもノンフィクションと同じくらいのペースで減衰が発生するので、単純に古いってだけで中身と関係なく減衰するらしく……。

 

閑話休題

そんなわけでこの3週間でだいぶ多くの図書館に追加で所蔵いただきましたが、まだまだ図書館設置自治体の4割、全公共図書館の2割ということで、引き続き多くの図書館に購入いただけるようがんばっていきたいな、と!

あとはテーマは専ら公共図書館であるとは言いつつ、学問本でもあるので大学図書館にもっともっと働きかけていきたいとか、「原稿の余白に」の方にも書きましたが学校図書館にはさらに大きな沃野が広がっているはずとか。

すべての図書館の0類に本書が刺さっている未来を目指して!!……ああいや、でも借りられててほしいので棚にあったらそれはそれでちょっとな……。

令和の時代に図書館学の復権を:『図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか

本記事は2024年12月30日配信のACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)メールマガジン掲載レポートからの転載です。

 

ARGメルマガについて

 

arg.ne.jp

 

そもそも拙著の元になった連載もARGが刊行するライブラリー・リソース・ガイド(LRG)に掲載されており、書籍化についてもARGの岡本真さんにご尽力いただき、メルマガでもご紹介の機会をいただいてと、お世話になりっぱなしで本当にありがとうございます!!!

 

メルマガ掲載からだいぶ時間も経ち、前回記事(『図書館を学問する』出版後~最新状況まとめ - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版))でも紹介のとおり増刷も決まったという折で、当ブログでも内容あらためて掲載させていただきたいと思います。

なおARGメルマガ掲載時より引き継ぎ、本記事はCC BY-SA 4.0/表示-継承 4.0 国際で利用できます。

http:// https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja

 

では以下、ARGメルマガより転載。

 

同志社大学図書館司書課程の佐藤翔と申します。かつて「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」[1]という、図書館関連のイベント記録や、調べ物・思考実験をまとめた記事を公開するブログを運営していました。ブログについてはこの10年、ほぼ休眠中ですが、雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』で「かたつむりは電子図書館の夢をみるか LRG編」という連載を持たせていただいているので、そちらをご覧いただいたことがある方はいらっしゃるかもしれません。

その連載をこの度(2024/12/25)、青弓社より『図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』と題した本として刊行いただきました!

https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787200884/

目次
はじめに──なぜ「図書館を「学問」する」姿を本にするのか
第1章 図書館の本棚はいっぱいにならないのか
第2章 本棚のどこにあるかで本の使われ方は変わるのか
第3章 図書館の本棚に書かれている数字はなんなのか
第4章 なぜ図書館は月曜日に閉まっているのか
第5章 図書館を訪れる人は増えているのか、減っているのか
第6章 雨が降ると図書館に来る人は増えるのか、減るのか
第7章 どんな図書館がよく使われているのか
第8章 人はどのタイミングで図書館を使うようになるのか
第9章 図書館を使っているのはどんな人々なのか
第10章 図書館に税金を使うことは人々にどれくらい認められているのか
第11章 子どもと行きたいのはどんな図書館か
第12章 「あなた」はなぜ、図書館に行くのか
第13章 人々は図書館のどんな写真をSNSで発信しているのか
第14章 図書館への就職希望者が増えるのはどんなときか
おわりに


そのプロモーションを兼ねてこの場でもご紹介の機会をいただいた、というわけです。簡単な紹介については自分のブログにも書きましたが[2]、雑誌連載の中から厳選した14本を大幅に修正+書下ろし「はじめに」「おわりに」を収録しています。連載の中でも本として取り上げるべきを取り上げつつ、内容的にもまとまりのある1冊になったのではないかと自負しております。

おかげさまで出版早々からご感想をメールやSNS等でお寄せいただいております。特に書下ろしの「はじめに」を読まれた方から、図書館学・図書館情報学研究者とは何か、その研究の様子を紹介する際に使えそうという、有難いご評価もいただいています。実はこれは岡本さんたちと本書のコンセプトを話し合っていた際の狙いの一つでもありました。
初学者(高校生すら視野に入れていました)に向けて「そういう学問もあるんだ」というスタイルを紹介するという。その点では、「ゼミで使えるかも!」という意図ぴったりのお言葉もいただいたりしまして、嬉しい限りです。

もっとも、それでは本書が図書館情報学研究の見取り図になっているかと言えば、正直まったくなっていません。図書館情報学の全容がわかる類書は他にいっぱい出ていますので、この分野を志す若人にはぜひそれらもきちんと読んで、学んでいただきたいと思います。

ではこの本はなんなのかと言いますと、令和の時代に蘇ってきた「図書館学」の本です。それも図書館の実践に役立ちそうな知見を、現場の実践経験から”ではなく”、データの分析や実験などの科学的手法を用いてこねくり出そうという、20世紀前半以来の「図書館学」を、あえてこの時代に復権させようという目論見の本なのです。
それというのも、日々、新しいサービスや実践が世に現れ、現実の図書館が移り変わっていくのにあわせて学問も進歩している……のはよいのですが、その過程で見過ごされてきた基礎的な知見、「え、そこまだわかっていなかったの?!」「え、ここで止まってるの?!」という、いわば学問としての「取りこぼし」が、やたらといっぱいあるのではないかと思うのです。

LRG連載のための準備をしているときも、あるいは日々の研究の中でも、こうした思いを日々感じています。
本書で取り上げた中でも除籍論の必要性(第1章)、書架上の位置と利用の関係(第2章)、天候と図書館利用(第6章)、自治体・図書館の特性と貸出冊数のモデル化(第7章)、書架番号の必要性(第3章)、利用者の類型化(第9章)、なんで月曜日ばかり休館なのか(第4章)等々……どれも素朴な疑問であり、実践と直結していて、「図書館学」なんて学問があるならいかにもやっていそうなのに、よくわかっていなかったり、ある時期には取り組まれていてもその後、後続研究がなかったりします。

いわば図書館学分野は超・ブルーオーシャン。取り組まれるべき研究テーマに満ちており、その多くは現場の実践にも役立ちそうで、単純に興味深くもあります。流行りのテーマではないのでアカデミアでは評価されにくいかもしれませんが……いや、でもそうか?
そうした基礎からしっかり固めておくことは、現代の「図書館情報学」においてもやはり重要なのではないか。そんな問題意識の下、「はじめに」の中では「この本を『新・図書館学序説』にする!」なんて大見えきったりもしています。それが実際うまくいったのかについては、未読の方はぜひ、お手に取っていただければ幸いです。

もちろん、元が「電子図書館の夢をみるか」と題した連載ですから、電子書籍版も多数のプラットフォームで配信いただいていますが、本書は表紙のすばらしさにも定評がございます(なお表紙は全面的に配偶者である佐藤聡子先生のアイディアを頂戴し、それをイラストレーターのasuminさまと、装丁はナカグログラフの黒瀬章夫さまに形にしていただきました)。
「素敵な表紙の本をそばに置いてテンションをあげたい」という需要を満たしつつ、いつでも手軽に読んだり検索したいというニーズにも応えるには、紙も持った上で電子書籍版も購入いただくのが最適解なのでは?少なくとも自分はそうしています!

 

[1] min2-fly. かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版). https://min2-fly.hatenablog.com/, (2024-12-27 参照).
[2] min2-fly. “本ブログをもとにした連載、を、まとめた本が出ます!”. かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版). https://min2-fly.hatenablog.com/entry/2024/12/08/145309, (2024-12-27 参照).

 

『図書館を学問する』出版後~最新状況まとめ

前回記事にて刊行のお知らせをしていた拙著『図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』ですが、昨年12月25日に無事出版されました!

 

前回記事

min2-fly.hatenablog.com

 

出版者サイト

www.seikyusha.co.jp

 

Amazonリンク

 

 

紙版の刊行から数日後には電子書籍版も購入いただけるようになりました。

レイアウト固定ではなく画面サイズに応じてリフローしてくれるタイプなので、スマートフォン等でもばっちり読みやすいですよ!

 

ご感想・反応

大変ありがたいことに刊行後、比較的はやい段階から、読まれた方からSNS・ブログなどでご感想等いただいています。本当にありがとうございます!!

 

ブログ

yawatosho.hateblo.jp

 

ありがたすぎることに本書のご感想だけで一エントリお書きいただいています……!!

これはただの私の感じ方ですが、本を読んでいる途中、話の進め方がテトリスみたいだなと思いました。統計初心者の私でもわかるくらい、一つ一つ丁寧に説明を積み上げていく様子が、テトリスで端の一列を開けてブロックを平積みしていく様子のように感じられ、最後の分析結果で話がスッキリまとまる様子は、テトリス棒で一気にブロックを消すかのような爽快感すら感じます。そして次の章へ進み、またまっさらなところに一つ一つ丁寧に積み上げてと、そんな小気味良いテンポを感じる読書体験でした

 

negadaikon.hatenablog.com

佐藤さんからいただきもの。『LRG』連載をまとめたもの。切り口が圧倒的に面白い。表紙も素敵だし、大切な一冊。

本書のご感想でほぼ必ず触れていただく表紙。
後述のトークイベントでも言及しましたが、配偶者である佐藤聡子先生にいただいたアイディアを、イラストレーターのasuminさんに形にしていただき、装丁家さんにおまとめいただいたものなので、実はmin2-flyの功績ではほぼないです。

それなのにこんな素敵な表紙の本を自著として紹介できること、皆さま誠にありがとうございます。

 

egamiday.sakura.ne.jp

 

・『図書館を学問する : なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』、字の小ささのためいったん積ん読

文字サイズについては前述の通り、リフローもできる電子版もおすすめです!

でも直近に書いた通り表紙が素敵な本でもあるので、紙も電子も持っておくのが最適解!!

 

ブクログ

booklog.jp

 

2025/2/11時点でのブクログ登録者数は1,547人(!)、感想9件。

ブクログ登録者数はなぜか刊行初期にハイペースで伸び続け、一時期はブクログの注目の新刊になっていたことも。そこに入ったからさらに伸びた、というのもあるのかも?

 

booklog.jp

急上昇作品は、『図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』です。
「図書館の本棚はいっぱいにならないのか」「雨が降ると図書館に来る人は増えるのか、減るのか」「人はどのタイミングで図書館を使うようになるのか」素朴で身近な疑問から現場での実践を考えて、図書館の意義や役割を学び、魅力を発見しよう!

ついているレビューの中では「1カ月も本を延滞するな」という至極ごもっともで耳の痛いご指摘もありつつ、その他は好印象のコメントが多い印象です。

 

読書メーター

bookmeter.com

 

2025年2月11日時点の登録者数は86人、レビューは2件。

ブクログとの間で登録・レビューに大きな差がついた要因はどこにあるのか、とかも検討してみても面白いかもしれません。

 

その他、X、Bluesky、mixi2、Instagram等、各SNSでもご感想お寄せいただいています。

また、メールやLINE、そして口頭等でも直接ご感想等いただいたりもしております。

コメント等いただいた皆さま、ありがとうございます!!

刊行後1カ月半以上が経過していますが未だに日に最低一度はエゴサしているので、引き続きぜひご感想よろしくお願いします!!

 

イベント・メディア露出

2024年12月30日付けのACADEMIC RESOURCE GUIDEメールマガジンで本書について紹介する機会をいただきました!

これについては後ほどブログでも公開できればと検討中。

2/13追記

本日付けで以下の通りメルマガ掲載内容も本ブログで更新しました!

min2-fly.hatenablog.com

 

2025年2月4日には刊行記念トークイベントも開催させていただきました!

イベントページは消えてしまったので青弓社様のX発信より。

有料のイベントにもかかわらず多くの方(アーカイブ配信含め44名)にご参加いただきました!

ご参加いただいた方々、一緒にご登壇いただいた岡本真さん、ご企画いただいた青弓社の矢野様、皆さんありがとうございました!!

イベント内容については有料のイベントでもあったので当面は直接、本ブログには記載しないでおく方針でいます。

 

その他、近日中には青弓社のウェブサイトで刊行後エッセイ的なものを公開いただく予定です。

また公開されたらここでも紹介します!

 

重版出来!

そしておかげさまで2025年2月6日、増刷いただくことが決定しました!!

 

それもこれもお買い求めいただいた皆様のおかげです、本当にありがとうございます!!

まだ買っていないけどちょっと興味出てきたなという方はぜひこの機にお手に取っていただければ。

もちろん電子書籍もよいですが(こんなブログタイトルなので)、本当に表紙が可愛いので、紙版もおすすめですよ!!

目指せ3刷!!! 4刷!!!! 5刷!!!!!

 

なお当ブログであれば当然気にするであろう、図書館での所蔵状況はどうなのか、という話についてはまた別にエントリを立てる予定。

しばらくはこのブログも真面目に更新していこうかと。

 

2025-02-13追記

版元である青弓社さんのウェブメディア連載「原稿の余白に」にて、所蔵状況調査(1月下旬時点)の記事を公開いただきました!

yomimono.seikyusha.co.jp

 

さらに後日、この記事の更新版調査の結果も当ブログに掲載していきたいと考えていますので、乞うご期待。

日本中の図書館の所蔵状況を暇さえあれば検索している。

 

 

2025-05-12追記

ウェブメディア「ほとんど0円大学」に取材いただいた記事が4/17に公開されました!(ブログ更新が遅れました(汗))

 

hotozero.com

 

 

そしてさらにさらにおかげさまで、5/12に第3刷を増刷いただくことが決定しました!!

 

 

2025-06-01追記

雑誌『情報の科学と技術』誌2025年6月号に、書評・新刊紹介を掲載いただきました!

 

www.jstage.jst.go.jp
執筆者は国立環境研究所の尾鷲瑞穂さんです(『情報の科学と技術』編集委員でもいらっしゃいます)。
ご紹介ありがとうございます!!!

 

2025-07-03追記

 

5/14刊行の、『ライブラリー・リソース・ガイド』第51号掲載の連載で「『図書館を学問する』の舞台裏 選んだ記事・選ばれなかった記事とその理由、そして連載開始8年後の「図書館情報学徒」の実態」と題して本書収録記事の選び方の舞台裏を紹介しています!

 

https://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/new/

arg-corp.jp

 

収録していない記事について振り返る話でもあり、拙著とあわせてお持ちいただけると過去連載すべてを振り返る仕様になっています!!

 

 

さらに6/29(日)、FM J-WAVE岡田准一さんのラジオGROWING REED』に出演しまして、本書とも絡めて図書館の話をさせていただきました!!!

 

 

出演に関しての打診をいただいた際はとんでもない量の汗をかくくらい焦りましたが・・・収録(オンライン通話での収録)の際は、さすが慣れたスタッフの皆さんと岡田さんの雰囲気のおかげもあって、思っていたよりも緊張せず・・・というかほぼ平常運転で・・・お話させていただきました。

ラジオで「いそのかみやかつぐ」とか「うんてい」って口頭で言って通じるのか、というのは話し始めてから気が付きましたが。

まだradikoで聴けるはずなので未視聴の方はぜひお聴きください!!

 

 

そのラジオ出演もフックになって、長くお世話になっている白百合女子大学の今井さんに感想エントリも公開いただきました!!

 

librarius.hatenablog.com

お時間ない中で拙著のためにはてなブログを久々に更新いただけるなんてなんて光栄な・・・! なつかしい・・・!!!

往年の図書館系ブログがみんな発信していた時期って、その後、ツールがSNSになるだけかと思いきやなかなかブログ論壇ブログ論壇!!)みたいなものにならないというか、あの時期だけのものだったなあとか思うんですが、当時その年代だった故の感傷でしょうかね?
図書館系TikTokerとか国内でもちゃんと層をなしているのでしょうか・・・。

 

2025-07-11追記

 

図書館振興財団の機関誌「図書館の学校」2025年夏号に、本書刊行を受けてのインタビュー"「なんで図書館は月曜日が休みのところが多いの?」 そんな疑問に、図書館学者がエビデンスに基づいてお応えします"を掲載いただきました!

toshokan.or.jp

 

 

 

本ブログをもとにした連載、を、まとめた本が出ます!

前回の更新からまたも2年ほど放置してしまいましたが・・・その間も前回記事で猛プッシュしていた、紙版ブログの雑誌連載は落とさず続けています!

 

前回記事

 

min2-fly.hatenablog.com

 

紙版ブログ掲載誌:ライブラリー・リソース・ガイド

https://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/

 

そしてそんな紙版ブログ連載をまとめた本『図書館を学問する:なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』を、2024年12月25日、青弓社さんから刊行いただきます!

 

 

 

連載時読者の方へ

連載開始から2023年上半期までの連載26本の中から、選りすぐりの14本を全面改稿のうえで収録し、さらに書き下ろし「はじめに」「おわりに」も収録。

連載時は思いついた順でやっているトピックについて、類似テーマ・同一データに基づく記事は並べるなど収録順も工夫し、各章タイトルのテイストもそろえました。

文章はプロの編集が加わって、紙版ブログテイストから「研究者が一般向けに出す本」としてギリギリ許されるくらいのはじけぶりに修正されています。

図表も本として見やすく加工され、連載時は論文からそのまま持ってきて英文のままだったたりしたグラフもきちんと翻訳・加工済み。

ということで、連載をずっと読んでいるよというたいへん有難い方にも、さらに追加でお手元においていただいて損はない一冊となっているかと思います。

ぜひよろしくお願いします!!

 

 

連載未読の方へ

連載を読んでいないよ、という方にももちろんおすすめです!

ターゲットとしては図書館そのもの(これはぜひ全国全館種全図書館買っていただきたい)、図書館関係者、図書館情報学関係諸氏はもちろんとして、それ以外にも

 

  • 図書館の話題にちょっと興味がある
  • しばしばネットで燃え上がる図書館関連トピックについ惹かれちゃう

といった、はてな界隈にいっぱいいらっしゃる皆さんにもたいへんおすすめ!
・・・と、いうのは煽りすぎとして、客観的に読み物としての面白さはすでに長く連載をやっている著者本人として全然、はかりかねる部分もあるのですが、図書館に限らず本屋それを取り巻く文化、マイナーな学問の研究等に興味がある人も、面白く読んでいただける可能性はあるのでは・・・と思っています。

端的にいうと、このブログのイベント記録の回以外(イベント記録系は連載でもまったくやっていないし、本書にも当然、未収録です)にも興味を持って読んでいただけていた方なら、面白がってもらえるかも、と思っています。

 

著者本人による各章紹介

ちなみに、「はじめに」「おわりに」以外の各章タイトルと、著者本人による一言アピールは以下の通りです。

 

第1章 図書館の本棚はいっぱいにならないのか

サブタイトルにもなっている本書を象徴する章。

全図書館関係者絶叫:「いっぱいになっとるわ!」

まあでも、パンクはしていないわけだし、当面は全図書館合計としてはパンクしないんじゃないですかね、という話。

各図書館単位ではパンクしかけてることもある。


第2章 本棚のどこにあるかで本の使われ方は変わるのか

本棚の下の段はシャレにならないくらい目につかないので、置き方を考える必要がある、という話。今も継続している研究テーマでもあります。

本書を収録した図書館もぜひ下段にはおかないでいただきたい。ずっと面出しで展示しておいてほしいです。


第3章 図書館の本棚に書かれている数字はなんなのか

置かれている本のテーマと関係なく、本棚ごとに割り振られている「書架番号」が、本当に必要ですかという問題提起。

その後もシンポジウムとかあるごとに言っていますがいまいち、図書館界からの反応は微妙。燃えるでもなく賛同を得るでもなく。

第4章 なぜ図書館は月曜日に閉まっているのか

素朴な疑問をそのまま提示し、特に解決しないと言う、これも本書を象徴する章。

なんでなんでしょうね?


第5章 図書館を訪れる人は増えているのか、減っているのか

ちょっとずつ図書館に来る人が減っているらしいよ、という話をちくちくつついていく章。

たぶん放っておくとだんだん、図書館の魅力は落ちるので定期的に何か策をうたないといけないんだろうけど、先立つものがいりますよね・・・。


第6章 雨が降ると図書館に来る人は増えるのか、減るのか

素朴な疑問シリーズ。

減る図書館と減らない図書館があるのですが、その違いはどこにあるのか!?


第7章 どんな図書館がよく使われているのか

あまりに漠然とした問いですが、貸出一本にしぼって、図書館と地域の属性から利用頻度を予測できるか、という話。

なぜか東京と四国はすごい精度で予測できるよ! 北海道は壊滅!


第8章 人はどのタイミングで図書館を使うようになるのか

図書館の利用登録をするタイミングと、その後、使い続けるのかどうかという話。

定着する一部の「読書家」とそれ以外がいる、という最近の佐藤の気づきのきっかけでもあります。


第9章 図書館を使っているのはどんな人々なのか

図書館利用者・非利用者を質問紙調査データからクラスター分析にかけ、類型化するという話。

2020年現在では使っている人はだいたい6類型に分かれるよ!


第10章 図書館に税金を使うことは人々にどれくらい認められているのか

国立国会図書館の調査データを使うシリーズ。実は9章もそう。

ちなみにこの章(の元連載)を書いてから「税金で買った本」というマンガの存在を知りました。


第11章 子どもと行きたいのはどんな図書館か

子どもがいる人の図書館利用が、それ以外の人とどうパターンが変わるかという話。

自分に子どもができて車買ったから得た気づきが反映されています。


第12章 「あなた」はなぜ、図書館に行くのか

個人の属性から図書館利用の有無を予測できるか、という話。

趣味:音楽鑑賞と答える人は使わず、囲碁・将棋をしている人は使う傾向があります(一部抜粋)。


第13章 人々は図書館のどんな写真をSNSで発信しているのか

Instagramで「#図書館」がついている投稿を集めてきて分析する、という話。

「#図書館」の多くに実は図書館は写っていない。


第14章 図書館への就職希望者が増えるのはどんなときか

図書館司書資格の取得者数の増減と、どんなデータが相関するか、という話。

単純な採用者数とか内定率は相関しないけど、ある加工をすると顕著な負の相関が発生する、その加工とは?!

 

以上!

ちょっとでも興味がかすっているところがあれば、ぜひ手に取って読んでみていただければと思います。

「ちょっとかすってるくらいで買うのはいやだ」という場合には、もちろん、図書館で借りていただければ。

そしてお近くの図書館になければ購入をリクエストしていただければ幸い・・・リクエストがかかればこのタイトルの本が図書館に入らないことはまずないかと!(近くの別の図書館から取り寄せられる可能性はありますが)

 

 

宣伝記事のおわりに

近年は電子版ブログの方は休みがちですが、本ブログ(前身のはてなダイアリー)開設から18年弱、紙版連載開始からでも8年弱、ついに本ブログ・・・を、もとにした連載を、まとめた本が出るとは。

それもこれも様々な形で支えていただいたまわりの皆様と、読者の方々のおかげです。本当に日々、ありがとうございます。

 

そしてぜひ、本書もよろしくお願いします!!