WORLDLYCOUNSELイゼット大釜完全解説
どうもお久しぶりですマイラです。
今回もTEAMWORLDLYCOUNSELのチームメイトとの合作記事第2弾となります。
今月に行われたスタンダードローテション後初となる大型大会:アリーナチャンピオンシップ9に出場し見事ベスト16まで上り詰めた(本人は悔しそうにしてましたが)チームメイト:ロレンゾ(X=https://x.com/terlollo15)の有料記事を和訳したイゼットビビ釜のデッキ解説記事になります。
日本のチャンピオンシップ予選の手助けになればと思います。
また前回同様少し日本の記事の相場よりはお高めに設定されていますが今回も実質二人がかりで二言語で書き上げた、二人分の記事になります。その上なんと2万文字越えと言うボリュームになっておりますのでロレンゾが設定した原文の価格帯にリスペクトした上で日本相場観に出来るだけ近付けての値段となります。
どうぞご理解をよろしくお願いします🙇

本文に入る前にロレンゾの紹介

国際プロチームのTEAM WORLDLYCOUNSEL HEAVYPLAYのチームメイト且つ普段からプレイベートでも遊んだりする貴重な同世代の仲間。
(僕は2003年生まれでロレンゾは2004年)
現在20歳でコロナ後プロツアー制度が復活して以来のすべてのPTに出場。2023年の世界選手権では18歳にしてトップ8を果たした若きイタリアのトッププロ。
最前線で最高峰の舞台で戦い続けるその背中に刺激を貰いながら一緒に日々練習出来る事がいつも夢の様!
今回は優勝できなかった事を非常に悔しそうにしてたけどそれでもアリーナチャンピオンシップベスト16おめでとう!
これを機にロレンゾの応援もよろしくお願いします。
はじめに
みなさんこんにちは。Lorenzo Terlizziです。(X=https://x.com/terlollo15) イゼット大釜徹底解説デッキガイドへようこそ!
現在スタンダードで最も強力なデッキであり、あまりに強すぎて「緊急禁止が必要では?」という声も多く上がっています。ただ、私の見立てではWotCはしばらく環境の適応を待つと思うので、数週間、あるいは数か月間は(次の禁止告知は11月末予定)禁止リストにカードが加わることはないでしょう。
先週末、私はこのデッキを使ってArena Championship 9でトップ16入りを果たしました。結果としては堅実なものの、予選を4-0で突破して1位シードで進出した後、最初のシングルエリミネーションで敗退したのは少し残念でした。
このデッキが今スタンダードで最強となったのはなぜか?
元々こちらのデッキは PVDDR によってPRO TOUR Final Fantasyに向けて生み出されました。そして6月30日の禁止改定(スタンダードで7枚ものカードが禁止!)の後も、このデッキからは禁止カードが1枚も出ませんでした。
さらに久遠の終端発売に伴うローテーションで失ったものは、《ヴォルダーレンの興奮探し》と《シヴの浅瀬》程度で、これらはそれぞれ他のクリーチャーや《始まりの町》で容易に代替可能でした。

今記事での次章では、我々の調整チームがAC9で合計22勝12敗を挙げた調整過程を解説します。(全員が似たリストを使い、特にミラーマッチに強い形に仕上げていました)
その後、各マッチアップ(特にミラー)の立ち回りを詳しく説明し、最後には印刷可能なサイドボードガイドも付けています。
第一章:デッキリストとカード選択
デッキリスト

こちらがAC9で私が提出した75枚です。
一般的にMTGOで流通しているリストとはかなり違っており、《塔の点火》を1枚だけ、《竜航技師》は0枚にしています。その代わりに《蒸気核の学者》を4枚フル投入し、《咆哮する焼炉+蒸気サウナ》と《双つ口の嵐孵り》といった大型除去を採用しました。これにより《略奪するアオザメ》、《光砕く者、テルサ》、タフネス5の《逸失への恐怖》、さらには《分派の説教師》や《コスモグランドの頂点》といった脅威に対処できます。

特に強調したいのは「学者4+テルサ2」という構成です(一般的なリストではテルサ3+学者1)。この6枚体制によって《プロフトの映像記憶》プランを大きく強化できます。《蒸気核の学者》はカードアドバンテージ源(多くの場合2枚引いて1枚捨てる。このとき《冬夜の物語》を捨てるのが定番)であり、飛行持ちでブロックされにくく、さらに警戒を持つため、《逸失への恐怖》の昂揚による追加戦闘と極めて相性が良いのです(これは同じく警戒を持つ《魂石の聖域》にも言えます)。4枚投入はミラーにおいて確かなアドバンテージを与えてくれました。

実際、ミラーで負けるゲームの多くは「相手が先手で2ターン目《プロフトの映像記憶》、3ターン目《蒸気核の学者》」という展開でした。こちらは後手なので自分の学者ではブロックしにくく、相手の学者が常に一回り大きくなるのです。一方で相手の3ターン目が《光砕く者、テルサ》だった場合、こちらの《略奪するアオザメ》やダブルブロックで対応できたはずです。
一方、《竜航技師》は「勝っているときにさらに勝つだけ」のカードで、ミラーでは非常に扱いにくい存在です。というのも、《迷える黒魔道士、ビビ》や《竜航技師》は各種ルーティング手段で積極的に捨てたい一方で、対戦相手のみが《アガサの魂の大釜》をコントロールしている場合は捨てたくないため噛み合いません。

《アガサの魂の大釜》を双方が持っている状況ですらそれらを捨てれば、こちらがタップアウトした隙に《アガサの魂の大釜》を《洪水の大口へ》でバウンスされたり《削剥》で割られ、即座にそれらを追放されてしまうリスクがあります。
もちろん、《アガサの魂の大釜》で追放するバリューが高い強力な起動型能力持ちが多いのは、それを誰も使っていないメタゲームでは強みになります。しかし、ミラーマッチが多い環境では、そうしたカードを抱えすぎるのは大きなリスクとなります。
サイドボード
サイドボードでのテクは、《証人燃やし》(大型クリーチャー対策。ディミーアに強い)と《量子の謎かけ屋》でした。特に《量子の謎かけ屋》はメインに入れるプレイヤーもいたほどで、実際とても優秀でした。

リソースが枯れる展開、例えば相手が1対1交換を繰り返してくるタイプのデッキ(イゼット、ピクシー、ディミーア、コントロール系相手、あるいはマリガン後など)では、終盤に出すだけで一気に手札を補充できます。特に「手札が1枚なら必ず2ドローできる」点は覚えておくべきです。
* 手札が2枚で、そのうち1枚が《略奪するアオザメ》 → サイクリングすれば2ドロー
* 《蒸気核の学者》を、残り1枚の手札の状態でプレイ → 3ドローして2枚捨て(飛行持ちやインスタント・ソーサリーなら1枚)
* 《光砕く者、テルサ》をプレイ → 手札2枚を両方捨てれば0枚になり、3ドロー
* 《冬夜の物語》 、《プロフトの映像記憶》や《逸失への恐怖》 にも同じことが当てはまります。
この《量子の謎かけ屋》は大会で何度も接戦を制してくれました。特にミラーでは処理が難しく、飛行タフネス6というサイズは《洪水の大口へ》でバウンスするくらいしかなく、それも盤面が拮抗していればアドを稼がれる悪手にしかなりません。
第二章:ゲームプランとTips
この章では、このデッキがどのように回るのか、私がどのように考えているのかを解説します。また、このデッキを使いこなすために役立つ重要なテクニックや小技も合わせて紹介します。
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