視察の最終地点は、北海道倶知安町。
ニセコエリアにおける外国資本の土地買収とその影響について観光協会、町議、役場の方々にお話を伺いました。
現地はスキーシーズン真っ只中で、多くの外国人観光客や季節労働者が訪れ、まるで異国のような雰囲気でした。
人がリゾート開発に着手し、その後、香港やシンガポール、中国などのアジア資本が土地買収を進めています。
その結果、地価は急騰し、マンションの一室が数十億円で取引される例も珍しくないそうです。
外国資本による大規模開発が進む一方で、投機目的で購入された土地が放置されるケースも増えており、「地価は上がり、地元住民がすでに土地を購入するのが難しくなっている」と役場の方からもお話がありました。
さらに、スキー場が外国資本によって買収されたことで、利用料金が急騰し、地元住民が気軽に利用できなくなっている問題も深刻です。リフト券は1日9,500円という高額な設定となり、割引はあるものの、一部のスキー場では今後「宿泊者のみ利用可能」となる予定もあるというお話も伺いました。このような運営方針は、地元の人々にとって疎遠な存在になりつつあります。
現在、倶知安町の人口の約20%が外国人であり、スキーシーズンにはさらに多くの外国人が訪れます。
実際にペンションであった女性はオーストラリアの方で、倶知安に住み、アジア系の富裕層のお子さんのベビーシッターをされているとのことでした。
こうした人口構成の変化に伴い、地域と行政には多くの課題が浮上しています。
1つ目は、税金徴収の困難さです。
国外在住の外国人投資家による固定資産税や国民健康保険税の未納が問題となっています。国外に出てしまうと徴収が非常に難しく、行政の大きな負担となっています。倶知安町では、不動産差し押さえなどの厳しい対応も行っていますが、抜本的な解決には法改正が必要だと感じました。
2つ目は、インフラ負担の増加です。
リゾート施設の増加に伴い、上下水道の建設費用は地元で負担しなければなりません。新たな井戸を掘削して対応しているものの、その費用負担は地元住民にのしかかっています。本来であれば、開発者にコストを求めるべきですが、法令の制約により実現できていない現状が課題としてあります。
3つ目は、未完の開発プロジェクトと放置された土地です。
外国資本が買い取った土地で、経済状況や投資計画の変更により開発が途中で停止するケースがいくつも見られました。実際に現地を案内していただきましたが、大型の橋の建設が途中で止まっており、本当に胸が痛くなりました。また、投機目的で購入された土地が手つかずのまま放置され、地域の景観や安全面に悪影響を及ぼしています。行政がこうした問題に直接介入することは現行法の制約上困難であり、法整備が必要だと感じました。
4つ目は、別荘税の必要性です。
多くの外国人投資家がニセコに別荘を保有している一方で、住民票を登録せず、行政サービスを享受している現状があります。このため、倶知安町では「別荘税」の導入を検討していましたが、今はそのプロジェクトも止まってしまっているとのこと。熱海市などでの導入例を参考に、自治体の財源確保と地元住民の負担軽減につながる仕組みを作っていくことがとても大切だと思いますが、反対の声もあるとのこと。なかなか一筋縄ではいかないようです。
川口市でも外国人住民が増加しており、全人口の約7.3%(44,441人)を占めています。税金徴収や行政サービスの逼迫という共通課題に加え、やらなければならないことがたくさんあります。
ニセコへきて、改めてデータをもとに現状をしっかりと把握し、国に訴えかけるとともに、自治体レベルでも実行可能な取り組みをさらに考えていかなくてはならないと感じました。
また今回、案内してくださった元町議の田中義人さん @skibaka をはじめ、町議会議員の早川さんや観光協会会長兼ペンションオーナーの康平さんのお話を伺い、彼らがどれだけ地元の未来を真剣に考え、行動しているかを肌で感じました。
田中さんたちのように、課題を具体的に把握し、現場の声を活かしながら行動を重ねる姿勢は本当に素晴らしく、私たちも見習いたいと強く思った視察となりました。
また、田中さんがニセコの情報を中心にYoutubeで発信されているので、ぜひcheckしてみてください。
youtube.com/@yoshihitotana…
今回の北海道視察は、川口青嵐会(保守系無所属+参政党)、川口新風会(立憲民主)、川口維新で行ったものでした。
倶知安には田中さんの話を聞いてから一度来てみたいと思っていたため、今回このような合同会派で訪れ、さまざまなな角度から考えられたのはとても良かったです。
大切な機会を作ってくださり、本当にありがとうございました。私たちも地元で頑張ります!




