パソナグループ、創業者の南部氏が代表退任 設立50年で

パソナグループは14日、創業者の南部靖之氏(73)が5月31日付でグループ代表兼社長最高経営責任者(CEO)を退任すると発表した。6月1日付で若本博隆副社長(64)が社長に昇格する。創業から50年目に入り、世代交代を図る。
南部氏は取締役からも退く。ウェルビーイング(心身の健康と幸福)産業の創出など「次の50年に向けて新体制の下で、新しいパソナGを築いていってほしい」として辞任の申し出があったという。
南部氏は1976年、関西大学工学部を卒業する直前にパソナGの前身となる人材派遣会社を設立した。設立当時は南部氏は専務に就き、父の栄三郎氏が代表を務めた。91年に代表に就任、93年に商号をパソナに変更した。現ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長、エイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄最高顧問とともに「ベンチャー三銃士」と脚光を浴びた。
派遣業から派生し、企業から間接業務を請け負うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)や転職仲介といった人材サービス業を広く展開。2020年9月から本社機能の一部を兵庫県・淡路島に段階的に移転を始めた。淡路島ではホテルやテーマパークなどの観光事業も展開する。24年にはグループの業績を支えていた福利厚生サービスのベネフィット・ワンを第一生命ホールディングスに売却した。
南部氏は3月下旬の日本経済新聞の取材で「学生時代につくった会社が50年たち、これからもずっと人材ビジネスが伸び続けるかはわからない」とし、「淡路島で人材ビジネスに代わる柱となる新産業をつくっていかなくてはいけない」と述べていた。













