茶葉が足りない
急須でお茶を入れて飲む習慣のある方は、昔と比べて減っているのではないだろうか。実際、一世帯あたりの緑茶などの茶葉の購入量は、この20年弱で3割以上減少している。だからといって、お茶の消費量が減っているかと言えば、必ずしもそうではない。ペットボトルや紙パックの緑茶飲料の消費量は、20年弱で2割程度増加している。
輸出される量も増えている。アメリカやEUで日本食への影響が高まっており、輸出額は大きく増加しているし、お菓子やお土産で抹茶が用いられることも多くなっている。外国人旅行者には、抹茶を点てる体験が非常に人気らしい。
このように、消費形態が変わってきたことによって、茶葉は輸出や、緑茶飲料を製造する大企業向けに供給されるようになり、町中にあるお茶屋さんには入りにくくなってきている。生産者の高齢化が進み、茶葉の生産量が減少していることも、茶葉が不足している原因だろう。農水省も茶葉の生産体制を改革しようと取り組んでいるが、なかなか難しい課題である。
我が国は、人の高齢化だけでなく、高度経済成長期に整えられたインフラの老朽化や、樹木の高齢化も同時に進んでいる。様々な分野で、難しい局面を迎えていることを感じさせられている。
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