NAIC/PJCS2025 使用構築 グラードン+ミライドン 解説
2025 Pokémon North America International Championships(以下NAIC)とPJCSで使用したチームの解説です。解説部分のほとんどは無料で読むことができます。



戦績
PJCS本戦通過(64/480が通過ラインのオンラインbo1)
さしす 11位
@kinop_oke6 さんが41位
NAIC2025(1129人参加のbo3大会)
DAY1:○○○×○○○○ 7-1通過
DAY2:××○× 69位
PJCSライブ大会(TOP64のダブルエリミ大会)
@kinop_oke6 さんが6位
構築作成のポイント
おにびグラードン+オーロンゲの初手性能
グラードン+オーロンゲの初手から構築を考え始めた。現環境では範囲地面技の通りが良く、オーロンゲによるサポートが加わることでグラードンの高耐久をさらに活かすことができる。これにより、ほとんどの相手と五分以上に渡り合える性能を持ち、特に環境トップである黒バドレックスやミライドンに対しては有利を取りやすい。またオーロンゲが苦手とする連撃ウーラオスに対しても、晴れによって水技の威力を抑えられるため、この2体の相性は良い。
ただし一般的なグラードンの弱みとして、白バドレックスやザマゼンタの物理受けに何もできない、カイオーガと天候の取り合いになる上にたとえ晴れ下でも弱点を突かれるためサイクル不利になるという2点があった。そこで前者に対しておにびを当てて後発を通す、後者に対してみずテラスを採用してサイクル時に水打点を半減で受けることで解決を図った。元々壁+全体技による削りから後発のエースを通す展開を意識していたため、これらのグラードンがサポートに回る展開も自然と動きに噛み合った。
グラードン+オーロンゲの初手はこの高耐久を活かして対面で打ち合うor後発のために起点作りを行う2つの動かし方を選べる点が強みである。
後発積みエースを考える…とつげきチョッキミライドン
前項で触れた通り、後発から積みエースを展開するにあたってもう1体の伝説枠から候補を考えた。まず最初に考えたのは黒バドレックスである。だんがいのつるぎで削った相手を倒していななきを発動させるか、壁展開からわるだくみなどを積んで全抜きを狙う形はグラードン+オーロンゲの初手と相性が良かった。ただ黒バドレックスはミラーで先に積み展開される場合に不安定であり、また対カイオーガなどでもサイクル性能の低さがイマイチだった。
次点で早い特殊アタッカーであるめいそうミライドンを考えたが、後発でめいそうを打つターンの弱さが目立つ反面、ミライドン自体の使用感は耐性やエレキフィールドによる催眠耐性など良かった。特にグラードンで削った相手をパラボラチャージで倒し切りながら回復する動きがかなり強かったため、とつげきチョッキ+でんきテラスでめいそうを積まずとも火力と耐久を底上げする型を考えた。これが構築に綺麗にハマり、後発ミライドンをエースにするだけでなく、とつげきチョッキ+ボルトチェンジでサイクルを回しつつ、盤面次第でパラボラチャージから全回収する勝ち筋も作ることができた。
後発積みエースを考える②…ウルガモスの採用
上記の3体でおおむね強い軸は決まったが、対ザマゼンタとザシアンにおにびやリフレクターで対抗するのはこちらの攻めが間に合わない展開が多く、また黒バドレックスやこだわりスカーフ連撃ウーラオスのような高速アタッカーに対して、上から攻撃する手段に乏しく、一度盤面を取られてしまうと逆転が難しくなる点も不安要素だった。特にカイオーガ+ザシアン相手が厳しかった。
そこでちょうのまいで上を取って攻めることができ、晴れのシナジーも活かせるウルガモスを採用した。対黒バドレックスとカイオーガにも単体では勝てないが、上記の3体と組み合わせて有利な盤面に着地させれば十分戦うことができた。これで伝説枠ではなくなったが、構築当初の後発積みエースの形も盛り込むことができた。
ガオガエンと最後の1枠に必要な要素
上記の4体を基本として、ガオガエンは採用したいと感じた。バドレックスの全体技に対して受けが欲しく(特にブリザードランスに対してグラードンとミライドンの両方が弱点を突かれるため、片方のテラス+ガオガエンでの受けが欲しい)、おにびで対策できないガチグマへのいかくサイクル、晴れとフレアドライブのシナジーなども噛み合いが良い。
最後の1体は色々試したが、欲しい要素としては全体にすばやさが低いため上から展開できる要素を持ち、相手の積みへ対抗できるポケモンが欲しい。調整段階で特に最も使用したのはくろいきりを採用したパオジアンだった。単体性能ではパオジアンのほうが優れているが、PJCSでは主に壁展開の黒バドレックスを意識して積み展開に対しておにびやでんじはと組み合わせるメタモン、NAICではちょうはつで積みなどを対策しつつ初手オーロンゲ以外の選出幅を広げてくれるハバタクカミを採用した。
個別解説
グラードン


構築の軸になったポケモン。オーロンゲと合わせてほとんどのマッチで初手に出す。
高耐久からだんがいのつるぎを連打する動きが強く、天候や耐性面で温存する必要がない場合は、デバフなどを食らってもだんがいのつるぎを押し続ければ良い。ヒートスタンプはゴリランダーやモロバレルなど地面を半減する草への打点として採用。
グラードンは上記2つの攻撃技で範囲が完結しているため、まもるを採用しても技枠が1つ余る。今回はその自由枠におにびを採用。通常不利になりがちなザマゼンタや白バドレックスとの対面でも、おにびを当てることで有利に転じることが可能となった。またほかの盤面でも定数ダメージの削りを目的としても使用した。
みずテラスは主にカイオーガ構築に対して先に切ってから交代することで、雨下の全体水打点を低リスクで受けることができる。また白バドレックスはおにびを入れただけではブリザードランスで押し切られるため、氷半減用としても使える。
持ち物についてはたべのこし、オボンのみなど場持ちをよくするアイテムを色々試したが、過剰に感じる部分もあり、PJCSではこうかくレンズを持たせた。だんがいのつるぎ/おにびの命中を93%まで引き上げることができて、グラードン最大の弱点である命中不安をある程度緩和できる。
配分はひかりのかべ込みでミライドンのこだわりメガネりゅうせいぐんを耐えることを意識しつつ、PJCSでは火力を、NAICではこごえるかぜと合わせて準速ミライドン抜きを意識してSを伸ばした。
またNAICではほのおテラス+クリアチャームを採用した。対カイオーガおよび安定感と引き換えに、一致ヒートスタンプの圧力とゴリランダー+ガオガエンに明確に強いポケモンとして別の役割を持たせた。
ミライドン

グラードンと攻めの相性が良い伝説枠。主に後発で全抜きを狙う。
当初はめいそう型の採用を検討していたが、とつげきチョッキによって隙のターンを作らずに対面性能を高めている。でんきテラスで火力を伸ばしつつ技を打ち分けることによって、イナズマドライブで相手を倒し切る、パラボラチャージでミライドンのHPを回復させる2パターンの動きが取れる点が強い。パラボラチャージはグラードンを横に並べて打つと思われがちだが、ミライドンを回復させたり横を落としてウルガモスなどを安全に繰り出す目的で、むしろ横を巻き込みながらでも使用する。
残りの技枠はりゅうせいぐん、ボルトチェンジ、バークアウトが候補だったが、りゅうせいぐん+ボルトチェンジが最も対応範囲が広い。
構築全体で化身ランドロスが苦手なため、HCをなるべく伸ばしつつすばやさを169に設定した。
オーロンゲ

構築の軸になったポケモン。グラードンと合わせてほとんどのマッチで初手に出す。特筆すべきはおんみつマント+すてゼリフの採用。
長くひかりのねんど+リフレクターで調整していたが、ねこだまし+αでオーロンゲを行動させずに倒そうとする相手、ガオガエン+黒バドレックス/ミライドンに対して安定した動きが無いと感じていた。これに対しておんみつマントの行動保証で解決している。すてゼリフは後述の立ち回り部分で言及するが、特定の相手への強力な動きがあり、またガオガエンやミライドンを使用したサイクル戦に持ち込むこともできる。
オーロンゲの流行で、でんじはの通りは以前より悪くなったと感じるが、対策の甘い相手を咎めたり耐性テラスを強要させるためには必要。
ほぼ使用しないためテラスは正直何でもいいが、コライドンや晴れ相手を意識してほのお。
ウルガモス


ザシアンやザマゼンタなどへの対策枠として採用したが、環境にウルガモスを倒せない構築も多く、使うにつれて選出率が上がっていった。
特にザマゼンタに対して、おにびから積みの起点にする動きと、オーロンゲへのヘビーボンバーに受け出してほのおのからだの発動を狙う動きが強い。
くさテラス+ギガドレインの相性が良く、積み展開までの体力を保つたべのこしを持たせた。
配分はちょうのまい1回で黒バドレックス抜き、残りをHBに。
NAICでは主に対テラパゴス+黒バドレックスを意識してむしのていこうを採用した。この際に炎の一貫と氷耐性を意識してみずテラスに変更したが、後発タケルライコの可能性がある場合にテラスを切りづらくなってしまい、これは明確な失敗だった。ギガドレインorむしのていこうは型の選択枠だが、テラスはくさかドラゴンが良いと思う。
(ウルガモスの採用は、グラードン/ミライドン/オーロンゲの3体で色々試してる途中に相談した勝海さん案 ありがとう勝海さん)
ガオガエン

主に対バドレックスでの耐性面を意識して採用。グラードンとミライドン共に天候やフィールドの取り合いが必要な場合にサイクル戦となるため、やはりガオガエンと相性が良い。
晴れフレアドライブで火力は十分なので耐久配分。交代技にとんぼがえりも検討したが対テラパゴスなどですてゼリフが必要だった。むしテラス+ゴツゴツメットはガチグマを強く意識した構成で、NAICでは汎用性の高いオボンのみを持たせた。
ハバタクカミ

最後の1枠。パオジアンやメタモンに比べて、グラードン+ハバタクカミの初手展開が強力であり、オーロンゲを選出せずとも柔軟に立ち回れる点が優れている。主にbo3での選出幅を広げる目的ではハバタクカミが最もしっくりきた。
こごえるかぜは相手を削りつつグラードンの行動回数を稼ぐことができて、構築で苦手な化身ランドロスなどに弱点を突ける点も有効。ちょうはつとシャドーボールが選択枠だが、積みやドーブルに対してゴースト耐性+きあいのタスキを活かせるちょうはつ採用にした。テラスはきあいのタスキで2回上から攻撃できる展開を意識して縛り範囲を広げるフェアリー。
(ハバタクカミの採用は、@ryoma9901_pokeさんがPJCSで使用されたグラードン構築の↓動画を参考にさせて頂いた )
ここまで見ていただいてありがとうございました!
以下の有料部分では、レンタルチームとPokepaste・bo1向けにPJCS前のリプレイ集・簡単な立ち回り選出・bo3向けにNAICのマッチレビューを書いています。
上記までの無料部分で構築については解説したつもりですが、実際のプレイ方法や対戦ログを見たい方、また海外渡航にどうしても費用がかかってしまうので、もし活動を支援してくださる方いらっしゃれば、以下も合わせて読んでいただけると嬉しいです。
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