ゾーラン・マムダニ氏、ニューヨーク市長に就任 生活費の危機訴え
ゾーラン・マムダニ氏、ニューヨーク市長に就任
(CNN) 米国有数の物価高に直面するニューヨーク市で、「アフォーダビリティー(価格の手ごろさ)」の危機を訴えて当選した民主社会主義者ゾーラン・マムダニ氏(34)が1日未明、第112代市長に就任した。
マムダニ氏はウガンダ出身の移民。ニューヨーク市で初となるイスラム教徒の市長、南アジア系市長として歴史に名を刻み、100年以上ぶりに最年少市長の記録を更新した。
マムダニ氏は就任宣誓の直後、「これはまさに生涯に一度の名誉であり特権だ」と語った。
クイーンズ区選出の州議会議員だったマムダニ氏は昨年夏、民主党予備選で勝利して世界の注目を集め、政界の既成勢力に衝撃を与えた。選挙戦では「アフォーダビリティー」を軸に、無償保育制度の創出や、家賃規制対象の借家人約200万人の家賃凍結、市営バスの「高速化と無料化」を公約に掲げた。
マムダニ氏は日付が変わった直後、アーティストの妻ラマ・ドゥワジ氏とともに式典で宣誓。映画監督の母ミーラー・ナーイル氏、コロンビア大学教授の父マフムード・マムダニ氏も出席した。

宣誓式を執り行ったジェームズ司法長官(左)と妻のラマ・ドゥワジ氏(右)/Yuki Iwamura/AP
宣誓を執り行ったのは、マムダニ氏が「政治的なお手本」と呼ぶニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官だった。
場所も象徴的だった。マムダニ氏の宣誓が行われたのは、マンハッタンのシティーホール・パークの地下にある「旧市庁舎駅」のホーム。驚異的な建築物だが、1945年に閉鎖されて以降、タイル張りのアーチ天井や色ガラスの天窓、真鍮(しんちゅう)のシャンデリアといった意匠が眠ったままになっていた。
マムダニ市政の船出は、民主党が党のあり方を模索し、分裂した支持基盤の結集に苦慮するタイミングとも重なった。マダムニ氏の勝利を受け、民主党内では左傾化を一段と推し進め、中間選挙で「アフォーダビリティー」に重点を置くべきかどうかを巡る議論が活発化している。



