そもそもサーバーってなんだろう?、Webアプリケーションってどんな仕組みでできているのか、また、そこからどの仕組みを選んだらよいか気になりますよね。
そこで、今回の記事では、Webアプリケーションの仕組み2選とそれぞれのメリット・デメリットについて、わかりやすく解説していきます。あわせて、クラウドやノーコード・サーバーレスが広がった2026年時点で、サーバーの考え方がどう変わってきているかにも触れます。この記事をよめば、きっとサーバーについて理解でき、Webアプリケーションの構築に役立つでしょう。
また、『Webアプリケーション』の詳細についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります!
目次
そもそもサーバーとは?

簡単にいうと『ユーザーにサービスを提供しているコンピュータ』です。
コンピュータ自体は、普段みなさんが使用しているものと遜色はありません。ユーザーからの要求に対して、応答を返す役割を担っており、インターネットを介して、ユーザーとつながっています。
仕組みとしては『自販機』に似ています。お金を入れて、ボタンを押すと、飲み物が出てきますよね。この「ボタンを押す」という情報をもとに、「飲み物を出す」という作業をサーバーが行っています。
「Webアプリケーションだけでも難しいのに、サーバーも勉強する必要があるのか、、」と思われた方には、クラウドサービスがオススメです。AWS(Amazon Web Services)、Google Cloud、Microsoft Azure などが代表例で、サーバーを自前で用意・所有する代わりに、必要なときに必要なぶんだけ業者から借りて使えます。これにより、物理的な機器の調達や管理が不要になったり、初期コストを抑えられたりします。
また、同様にノーコード開発も広がっているので、もしアプリ開発を考えられている方は、ノーコード受託開発サービス「Swooo」までご相談ください!
Webアプリケーションの仕組み2選

Webアプリケーションを作成する際、仕組みは大きく2つあります。『Web3階層モデル』と『1台構成』です。構成パターンは、開発規模や予算、負荷によって決まります。自身のサービスに合った構成を選びましょう。
Web3階層モデル
かんたんにいうと『サーバーが3つある仕組み』です。
なぜ、サーバーを3つに分けているかと言うと、それは、負荷を分散するためです。システム規模が大規模である場合、1つサーバーでは負荷が集中してしまい、回線が重くなってしまいます。
それを避けるために、3つに分散しているのです。各サーバーのパフォーマンスを最大限発揮できます。
また、サーバーは3種類に分類できます。『Webサーバー』『アプリケーションサーバー』『データベースサーバー』です。それぞれ担う役割が異なります。詳しくは、下記にわかりやすく解説しております。
Webサーバー
かんたんにいうと『ユーザーとのやりとりを行うコンピュータ』です。ユーザーからの要求を受け取り、アプリケーションサーバーに渡す、アプリケーションサーバーからその結果を受け取り、最後ユーザーに返す役割を担っています。
Webサーバーを構築するには、コンピュータにWebサーバーソフトウェアをインストールする必要があります。代表的なものとして、Apache HTTP Server や Nginx などがあります。また、インストールすることで、3つの機能を取得できます。ログ取得、アクセスコントロール、SSL通信です。
✔ログ取得
誰がいつどんなデータを要求したか知ることができる
✔アクセスコントロール
アクセス権の制御を行う
✔SSL通信
認証と暗号化を行える
Webサーバーは、常にインターネットに接続しています。ゆえに、外部から攻撃される可能性が最も高いです。そのため、このような機能を備えています。
アプリケーションサーバー
かんたんにいうと『プログラムを実行するコンピュータ』です。中間に位置しているだけあって、Webサーバーからユーザーの要求を受け取り、必要なデータがあれば、データベースサーバから データを取得する役割を担っています。
アプリケーションサーバーを構築するには、コンピュータにアプリケーションサーバーソフトウェアをインストールする必要があります。代表的なものでいうと、Tomcat や、Node.js などの実行環境があります。近年は、コンテナ技術(Docker)やそれを管理する Kubernetes を使って、アプリケーションを動かすケースも一般的になっています。
また、システムの規模によっては、Webサーバーとアプリケーションサーバーを1つにすることもできます。
データベースサーバー
かんたんにいうと『情報を集めて、整理しているコンピュータ』です。情報の検索や追加、更新、削除がしやすいように、データを管理しています。
データベースサーバーとして活用するには、DBMSをコンピュータにインストールする必要があります。DBMSとは『データを管理するためのソフトウェア』です。ちなみに、広く利用されているDBMSはRDBMSで、MySQL、PostgreSQL などが代表例です。
仕組みとしては、まず、データベースサーバーは、アプリケーションサーバーからの要求を受け取ります。
その要求をもとに、データベースサーバーは、データベースから必要な情報を検索したり、追加したり、更新したりします。そして、最後に、その結果をアプリケーションサーバーに返します。
データベースには、重要なデータや個人情報など格納されているため、接続時には認証が必要になることが大半です。覚えておきましょう。
1台構成
かんたんにいうと『3つの機能を1つのコンピュータに集約したもの』です。3つの機能とは、上記でも紹介した、Web・アプリケーション・データベースです。それらの機能を1台のコンピュータにまとめてしまっています。
サービスを提供するためのコンピュータは1つしかありません。ゆえに、1台のコンピュータに負荷が集中してしまうため、システム開発規模が小さめなである必要があります。
ノーコード・サーバーレス時代のサーバーの考え方
ここまでは、自分でサーバーを用意して構成する前提で解説してきました。一方で近年は、サーバーの調達や運用そのものを意識しなくてよい選び方も広がっています。代表的なのがマネージド/サーバーレスの構成とノーコード開発です。Webアプリを作りたい人が構成を判断するうえで、選択肢として知っておくと役立ちます。
マネージド/サーバーレスという選び方
マネージドサービスは、データベースやアプリケーション実行環境などを、クラウド事業者が運用してくれる形態です。サーバーの台数を増やしたり減らしたりといった作業や、OS・ミドルウェアの保守を事業者側に任せられます。
さらに踏み込んだのがサーバーレスです。AWS Lambda や Google Cloud Run のように、リクエストが来たときだけ処理が動き、使った分だけ課金される考え方で、「サーバーを常時何台用意するか」という発想そのものから離れられます。アクセスの増減に応じて自動でスケールするため、Web3階層モデルか1台構成かを最初から固定で決めなくてよい、という整理のしかたもできます。
もちろん、事業者の提供範囲に依存することや、細かなチューニングがしづらい場面があることは押さえておきましょう。負荷の特性やコストの見通しに応じて、自前で構成する方法と比べて選ぶことになります。
ノーコードの場合のサーバー
Bubble などのノーコードツールでWebアプリを作る場合、サーバーやデータベースはツール側に含まれていることが多く、利用者がサーバーを直接調達・構築する必要は基本的にありません。アクセス増加に応じたスケールも、プランの範囲でツール側が受け持つ形になります。
そのぶん、サーバー構成を細かく自分で設計する自由度は下がります。どこまでをツールに任せ、どこからを自前で作るか、という線引きが構成選びの論点になります。アプリの種類や予算によって最適な方式は変わるため、費用感もあわせて検討すると判断しやすくなります。費用の目安はAIアプリ開発の費用相場はいくら?方式別の料金と内訳【2026年版】でも整理しています。まずは小さく作って検証したい場合は、MVP開発の進め方も参考になります。
それぞれの構成のメリット・デメリット

さて、ここまで『Web3階層モデル』と『1台構成』について解説してきましたが、ここからは、それぞれの構成のメリット・デメリットについて解説していきます。この章を読むことで、どちらの構成を選べばよいか、より明確になるでしょう!
Web3階層モデル
メリット
主に2つあります。『変更部分や問題箇所を特定しやすいこと』と『各コンピュータの機能を最大限発揮できること』です。
✔変更部分や問題箇所を特定しやすい
たとえば、アプリのロジックを変更したいとします。ここでいうロジックとは『処理のこと』です。ロジックを変更したい場合、コンピュータが1つであると、3つの機能が複雑に絡み合っているため、変更したい部分が特定しづらくなります。
しかし、コンピュータが3つ、役割ごとに分かれていると、変更したい部分はアプリケーションサーバーとすぐに特定できます。
✔各コンピュータの機能を最大限発揮できる
Web3階層モデルでは、負荷が3つに分散されています。ゆえに、1つ1つのコンピュータが、Web・アプリケーション・データベース、それぞれの機能だけに集中できます。
デメリット
主に2つあります。『費用がかかること』と『オーバーヘッドが発生すること』です。
✔費用がかかる
Web3階層モデルでは、Web・アプリケーション・データベース、3つの役割を担うための3つのコンピュータが必要になります。
1台構成の場合、1台のコンピュータで、サービスを提供するため、スペックは高めです。しかし、Web3階層モデルのほうが3台もあるため、コストがかかってしまいます。
✔オーバーヘッドが発生する
オーバーヘッドとは、かんたんにいうと『余計な処理のこと』です。たとえば、ミカンを食べたいとします。ミカンを食べることが目的ではありますが、その前に皮をむかなければなりません。
この皮をむくという作業が、オーバーヘッドです。Web3階層モデルでは、3つのコンピュータがやりとりを行っています。その分、余分なやり取りが増えてしまうのです。
1台構成
メリット
主に2つあります。『初期コストを抑えられること』と『サーバーの手入れに時間がかからないこと』です。
✔初期コストを抑えられる
1台構成では、コンピュータは1つです。コンピュータの台数は少ないため、必然的にコストはかかりません。社内システムなど利用者が少ない場合におすすめします。
✔サーバーの手入れに時間がかからない
Web3階層モデルでは3台、1台構成では1台のコンピュータを使用します。仮にサーバーを修理することになった場合、単純計算で、作業時間や手間が、3倍かかってしまいます。
デメリット
主に2つあります。『他機能への影響が懸念されること』と『高負荷』です。
✔他機能への影響が懸念される
Web・アプリケーション・データベース、いずれかの機能に変更を加える場合、コンピュータ自体は1つであるため、他機能への影響が懸念されます。
どこかの機能が止まってしまうと、システム全体が停止してしまうからです。注意しなければなりません。
✔高負荷
1台のコンピュータで、3機能を担っているため高負荷がかかってしまいます。1機能の負荷が高くなったとしても、他の機能も高負荷がかかることになるため、スペックに少し余裕をもたす必要があります。
Webアプリに必要なサーバーとは?構成とメリット・デメリットについて解説 まとめ

今回は、Webアプリケーションに必要なサーバーとその構成、メリット・デメリットについて解説してきましたが、いかがでしたか。
構成は『Web3階層モデル』と『1台構成』の2パターンありました。Web・アプリケーション・データベース、機能ごとに3つのコンピュータを利用するのが、Web3階層モデル。1つのコンピュータに集約したものが、1台構成です。あわせて、クラウドのマネージド/サーバーレスや、Bubble などのノーコードでは、サーバーの調達・運用を業者やツール側に任せられるという選び方も紹介しました。
メリット・デメリットについても解説しました。最適なWebアプリケーションの構成を選択する際の参考になると思います。再度、見返してみると良いでしょう。
どの構成・方式が向いているかは、作りたいアプリの規模や予算、運用体制によって変わります。Swooo は、東証グロース上場の株式会社アイビスが提供するサービスです。ノーコード(Bubble 公式 Gold パートナー)・AI 駆動開発・通常開発を、つくりたいものに合わせて使い分けながら、サーバー構成も含めて開発を支援します。サーバーや構成の選び方で迷ったら、お気軽にご相談ください。