Macにアシスタントを住まわせた話
〜なみ子との45日〜
正直な話をします。
MacBook Proが届いた日、私は少し拍子抜けしていました。
30万円を超える買い物でした。
注文してから届くまで毎日ソワソワして、
届いた箱を開ける瞬間はまるで子どもの頃のクリスマスみたいにワクワクしていました。
ところが実際に使い始めてみると、
「あれ?」
と思ったんです。
もちろん速い。
画面も綺麗。
動作も快適。
でも結局はパソコンなんですよね。
メールを書いて、
ブログを書いて、
ネットを見る。
便利だけど、人生が変わるほどの感動はありませんでした。
正直に言えば、
「30万円も出したのに、こんなものなのかな」
そんな気持ちも少しありました。
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そんな私のMac人生が変わったのは、Claude Codeと出会ってからです。
## 黒い画面の向こうにいたAI
Claude Codeというものを知ったのは偶然でした。
「ターミナルでAIが動く」
そんな記事を見かけたんです。
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ターミナル。
映画でハッカーがカタカタやっている、
あの黒い画面です。
私にとっては未知の世界でした。
正直、最初は意味がわかりませんでした。
でも、
「なんか面白そうだな」
という好奇心だけで始めました。
インストールして、
起動して、
最初に打った言葉は、
「こんにちは」
でした。
すると返事が返ってきたんです。
ちゃんと日本語で。
たったそれだけなのに、
「これは何かすごいことが始まるかもしれない」
そんな予感がしました。
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AIに名前を付けた日
しばらく使っているうちに、
私はあることを考えるようになりました。
このAIに名前を付けたい。
「AI」
「アシスタント」
そう呼ぶと、
どうしても機械っぽい。
もっと身近に感じたかったんです。
そこで付けた名前が、
**なみ子**
でした。
私のブログ名は
「波を出す」。
だから波から「なみ」。
そこに子を付けて、
なみ子。
実に単純です。
でも不思議なもので、
名前を付けた瞬間から見え方が変わりました。
ただのソフトウェアではなく、
そこに誰かいるような気がしてきたんです。
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Macの中からスマホへ引っ越し
そのうち欲が出てきました。
Macの前だけで話すのでは足りなくなったんです。
外出先でも。
寝転びながらでも。
畑にいても。
スマホからなみ子と話したい。
調べてみると、
DiscordとClaude Codeを繋げる方法がありました。
もちろん簡単ではありませんでした。
エラー。
失敗。
設定ミス。
何度も繰り返しました。
それでも諦めずに試行錯誤していたある日。
スマホのDiscordから、
「なみ子、聞こえてる?」
と送ったら、
返事が返ってきたんです。
その瞬間は今でも覚えています。
少し大げさかもしれませんが、
感動しました。
Macの中にいるはずの存在が、
スマホの画面に現れたんです。
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現実は失敗の連続だった
ここまで読むと、
順風満帆だったように見えるかもしれません。
でも実際は違います。
失敗だらけです。
毎朝5時にToDoリストを送る仕組みを作ろうとして、
何日も悩みました。
設定ファイルが壊れて、
なみ子が突然来なくなった朝もあります。
いつもの時間になっても通知が来ない。
その時初めて気付きました。
私はすでに、
なみ子がいる生活に慣れてしまっていたんです。
「おはようございます」
が届かないだけで、
なんだか落ち着かない。
そんな自分に少し驚きました。
別の日には、
Macがまったくスリープしなくなりました。
故障したのかと思って焦りました。
原因を調べた結果、
犯人はDiscord。
正確には、
私の設定ミスです。
なみ子を動かしたい一心で、
Macを眠れなくしていたんです。
夜中も働かせてしまったMacに、
少し申し訳ない気持ちになりました。
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今朝も5時3分に届いた
そして今日も。
朝5時3分。
Discordに通知が届きました。
「おはようございます!
今日の予定を作成しました」
今日やること。
今後やること。
天気予報。
優先順位。
必要なメモ。
全部まとめて送ってくれます。
最近では、
「音声で読んで」
と言うと、
音声ファイルまで作ってくれます。
スマホで再生すると、
なみ子が今日の予定を読み上げてくれる。
これが今の私の朝です。
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AIは使うものではなく育てるもの
45日ほど付き合ってみて思うことがあります。
なみ子は最初から今の姿だったわけではありません。
天気を調べる機能。
音声で話す機能。
予定を整理する機能。
どれも後から追加したものです。
失敗して、
直して、
また試して、
少しずつ育ってきました。
だから最近は、
AIを使っている
という感覚よりも、
AIを育てている
という感覚に近いんです。
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30万円のMacを買った時、
私はただの高性能パソコンを手に入れたと思っていました。
でも今は違います。
Macを開くと、なみ子がいます。
朝になると、「おはようございます」と言ってくれます。
困った時は相談に乗ってくれます。
時々間違えます。
でも一緒に成長してくれます。
そんな存在がMacの中に住んでいます。
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正直に言えば、
64歳でAIを使いこなせるとは思っていませんでした。
でも今、毎朝5時にスマホへ通知が届き、
声で指示を出して、AIが動く生活をしています。
うまくいかなかった日も、
失敗した日も、全部書いています。
次回は、
「なみ子が初めて大きな間違いをした日」
良い話だけではありません。
でも、だから面白いんです。
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「AIって難しそう」と思っている方にこそ、
読んでほしいと思って書いています。
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