シェルスクリプトマガジン

2026年4月1日

[応用連載]知っておきたいシェル関連技術(第6回)

著者:麻生 二郎

第6回 コマンド操作を録画・再生する「asciinema」

 シェルスクリプトマガジンで第5回まで連載していた「何かのヒントになる 知っておきたいシェル関連技術」は、Web版の「シェルマガデジタル」でも引き続き掲載していきます。本連載では、LinuxやUNIX系OSを操作するためのプログラムである「シェル」に関連する技術を取り上げ、クラウドやリモート環境など、近年のコンピュータ環境で活用する際のヒントとなる情報を紹介しています。
 第6回となる今回は、端末操作をテキストとして録画・再生できるオープンソースソフトウエア(OSS)「asciinema」を扱います(図1)。端末操作の手順を分かりやすく共有したい場面では、動画の利用が有効です。しかし、従来の動画キャプチャはファイルサイズが大きくなりがちで、文字の判読性も十分とはいえません。また、実行されているコマンドのコピー&ペースト(貼り付け)もできません。こうした課題を解決するために開発されたのがasciinemaです。
 asciinemaは、端末での操作内容をJSON形式のテキストとして記録・再生できる点が特徴です。軽量で再現性が高く、環境差による表示の乱れが起きにくいほか、ブログ記事やオンラインドキュメントへそのまま埋め込めるため、技術情報の発信手段として非常に有用です。

図1 asciinemaで録画したコマンド操作を再生している様子