① 本棚を始めた5月を振り返る
『ひとさじ魔法の本棚』を始めた理由ですが、実は最初からこの企画をやろうと思っていたわけではありませんでした。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私はマジシャンとして活動しています。 そのため当初は、マジシャンならではの視点で、マジックにまつわる記事を書いていこうと考えていました。
その時既に、いくつか記事を書いていたのですが、 ある日、電車に乗っているときにふと思ったのです。
「マジックの記事だけでは、いつか限界が来るかもしれない」と。
私はもともと文章を書くことが得意ではなく、長文にも苦手意識がありました。 そんな私がXで続けていたのが、 他の方の記事を読んで感想を書くことでした。 さまざまな記事に触れ、自分なりの言葉で感想を書く。 その積み重ねは、自分自身の学びにもなっていました。 それならば、このサブスタックでも同じことができるのではないだろうか。 素敵な記事との出会いを紹介し、 その魅力を自分なりの言葉で伝える場所があってもいいのではないだろうか。
そんな思いから生まれたのが、 『ひとさじ魔法の本棚』でした。 とはいえ、始めた当初は不安もたくさんありました。
「記事を提供してくださる方はいるのだろうか」
「読んでくださる方はいるのだろうか」
期待よりも、不安の方が大きかったかもしれません。
それでも一冊、また一冊と本棚に並べていくうちに、 気がつけば10冊、そしておかわりタイムの1冊まで無事にご紹介することができました。 今はまず、ここまで続けてこられたことにホッとしています。
そして何より嬉しいのは、 本棚に置かれた記事が、その日だけで終わるものではないということです。 これから先も誰かが本棚を訪れたときに、手に取ってもらえるかもしれない。 そう思うと、この企画を始めて本当に良かったなと感じています。
② 10冊の本棚を並べてみて感じたこと
実際に集まった記事を並べて読んでみると、テーマも内容も本当にさまざまでした。
家族との絆について書かれた記事。 自分自身と向き合う時間についての記事。 日常の出来事を綴った記事。 思いを込めて創り上げた作品についての記事、などなど。
どれひとつとして同じものはなく、 それぞれにその方らしい物語がありました。 そして感想を書きながら何度も感じたのは、 どの記事にも書き手の想いが込められているということでした。 読み進めるうちに、 その想いが少しずつ私の心に入り込み、 気づけば記事の向こう側にいる書き手の姿まで想像している自分がいました。
11冊の記事を振り返ってみて、私が共通して感じたのは 「人を思いやる気持ち」です。
家族を思う気持ちや、 誰かを応援する気持ち。 自分自身をいたわる気持ちや、 読んでくれる誰かへ何かを届けたいという願い。 表現の仕方はそれぞれ違っていても、 その根底には温かな想いが流れていたように思います。
だからこそ、記事を読み終えたあとに不思議と心が温かくなったのかもしれません。
そして改めて感じたのは、日常の中には思っている以上にたくさんの幸せがあるということです。
普段は見過ごしてしまいそうな出来事も、 誰かの言葉を通して見ると、かけがえのない宝物のように感じられる。
そんな発見をたくさんいただいた11冊でした。
③ 司書として感じたこと
この企画を始めたきっかけは、自分の文章力を磨きたいという思いからでした。
だから最初は、 「記事を読んで感想を書く」ということに意識が向いていたように思います。 けれど、一冊ずつ記事を読み進めていくうちに、不思議な感覚を覚えるようになりました。 それは、ただ文章を読んでいるのではなく、たくさんの物語に触れているような感覚です。
気がつくと私は、 それぞれの方が見ている景色や感じていることに心を寄せながら、 その世界の中に入り込んでいました。
そして、この本棚を続ける中で、ひとつ気づいたことがあります。
それは、私が「人の人生が紡ぐ物語」が好きなのだということです。
特別な出来事だけではなく、 何気ない日常や小さな気づきの中にも、 その人にしか語れない物語があります。 その物語に触れられることが、私にとって、とても幸せな時間でした。
また、この企画を通して、 自分が本当にやりたいことも少し見えてきた気がしています。
それは、人と人との橋渡しをすることです。 素敵な記事と読者をつなぐこと。 誰かの想いを、まだ出会っていない誰かへ届けること。
『ひとさじ魔法の本棚』は、そんな橋のような場所なのかもしれません。
そして司書である私もまた、その橋を支える一人でありたいと思っています。
④ これからの本棚について
今回は、自薦・他薦を含め、 たくさんの素敵な記事をお寄せいただき、本当にありがとうございました。 そして、本棚を訪れ、 記事を読んでくださった読者の皆さまにも、心より感謝申し上げます。
『ひとさじ魔法の本棚』は、 記事を書いてくださる方だけでも、司書である私だけでも成り立ちません。 大切な記事を預けてくださる方がいて、 その記事を手に取ってくださる読者の方がいて、初めて本棚として存在することができます。 改めて、この場所は皆さまと一緒に作り上げている本棚なのだと感じています。
これからも、一人ひとりが紡ぐ物語を大切にしながら、たくさんの出会いを届けていけたらと思います。 そして、この本棚が誰かにとって新しい発見の場所になったり、少し心が温かくなる場所になったりしたら、 司書としてこれ以上嬉しいことはありません。
5月の本棚は、これでひとまず閉館です。
けれど、物語との出会いはまだまだ続いていきます。
また次の本棚で、素敵な物語と出会えますように。
📚お知らせ
次回の『ひとさじ魔法の本棚』の募集については、改めてご案内いたします。
また素敵な記事との出会いを楽しみにしています。
小さな司書⭐さゆみん







それぞれの人生を体感して、疑似体験できるから、それがまとめる人のメリットよね。
きっとさゆみんさんが紹介してくれるから11冊も集まったんだなと感じました😊
ひとまず司書さんお疲れ様でした✨