古民家の冬の水道に「悪意」を感じる毎日が、ちょっと優しくなりました。
「ボディ・リテラシー」って言葉、聞いたことありますか?
わたしが「もっと早く教えてほしかったよ!!!」と思った言葉です。
そもそも、ボディ・リテラシーって何?
リテラシー(literacy)は、もともと「読み書きができる能力」を指す英語。
わたしたちが子供の頃から、ひらがな・漢字・文章を覚えていくのと同じように、
自分の身体の内側から起きてる感覚に、自分でちゃんと気づけるスキルを「ボディ・リテラシー」と呼ぶんだそう。
体の感覚を、ちゃんと読み解く力。
果たして、自分にあるだろうか???
雪の日にTシャツで外に出る人いない
ちょっと想像してみてください。
雪がしんしんと降る中、あなたはTシャツ一枚で外に出ます。
「…………いや、寒いだろ!無理だろ!家に戻るだろ!」ってなりますよね。
体が「これは寒い、不快」と感じる
→ 「上着を着よう」とアクションをとる
→ 心地よくなる
わたしたちが普通にやっている、いちばん原始的なボディ・リテラシーです。
ちなみに、うちの夫は冬の寒い日でも半袖で散歩する人で
「冷たい風、気持ちがうぃーー!」とか言ってます。(どうかしてるぜ!!!)
寒さに対する体の反応が、冬でも半袖半ズボンの小学生と同じなのです。
夫はちょっと脇に置いておきましょう。
同じことが、「感情」でも起きている
体だけじゃなくて、感情の苦しみも、実は体で察知できます。
何か不安なことがあると、
心拍数が速くなる
呼吸が浅くなる
肩や首の筋肉が緊張する
体が、ちゃんと「今きついぞ」って教えてくれてる。
だからわたしたちは無意識に、友達に電話したり、散歩したり、YouTubeで猫のかわいい動画を見たりして、自分の状態を立て直そうとしてるんですよね。
体は、思っている以上におしゃべりでした!!!
わたしも、フリーアナウンサー時代
生放送の本番前は決まって肩がガチガチ・手のひらが冷たくなる・呼吸が浅くなるのフルセットで。
当時は「気合いで乗り切る」一択だったけど、今思えば、あれは体からの「今、相当きてるぜ」のサインだったなと思う。
ボディ・リテラシーがあったら、もうちょっと深呼吸して肩回せたかもしれないです。
自分の中に住んでる「正直なギャル」に気づけるようになる
ボディ・リテラシーを身につけるとどうなるか。
自分の体の感覚に気づけるようになると、
いまの自分の感覚が、心地よいのか/不快なのか/ニュートラルなのか
ちゃんと自分で区別できるようになるんです。
区別できるようになると、
「あ、これは不快やなぁ。別のことに意識を向けよう」
「これは心地よいかも。もっと味わおう」
と自分で意識的に選べる。
つまり、自分の中に住んでる「正直なギャル」に、ちゃんと気づけるようになる感覚!!!(だとわたしは思ってます)
「うーわ、この冷たさマジ気まずい」
「なんか、肩めちゃ凝ってんだけど、しんどくない?」
「今は波音聴きたい、チルすぎー!」
体は、ギャル並みにストレート。いつも自分の状態を教えてくれてます。
ギャルは、気まずいときも、ちゃんと気まずいと言葉にするのです。
ただ、こっちが忙しすぎて、ギャルの声をスルーしてきただけ。
ボディ・リテラシーは、自分の中の正直なギャルと、ちゃんとおしゃべりできるようになるスキルなんですね。
ボディ・リテラシーを身につける、4つのステップ
今日からすぐ始められる4つのステップいってみよー!
① 日常の感覚を、ことばにしてみる
手を洗う、シャワーを浴びる、お皿を洗う。
そういう普段の動作のとき、自分の感覚にちょっと注意を向けて、ことばにしてみてください。
水が、熱いのか、ぬるいのか、冷たいのか。
それは心地よいのか、不快なのか、ニュートラルなのか。
古民家の冬は、本当に寒いんですよぉぉぉぉ!
水道からお湯が出てくるまでの時間が永遠に感じるし、最初に出てくる水は、もう、完全にわたしの手を凍らせる気しかないのですよ。
「水道さん、悪意あるよね???」って毎朝思います。
水道に意思がないことくらい知ってます。けど、思わずにはいられない憎らしさ。
しばらく経って、じんわり温かいお湯になってくると、
「これは心地がよいですね……ありがとう……」
と急に水道に感謝しはじめます。
これがれっきとしたボディ・リテラシーの練習です!
② 自分が好きなことに紐づいた感覚に、注意を向ける
わたしは毎日のお散歩を習慣にしています。
↑最近のお散歩中に撮った、いくら色の空と海
海辺を歩きながら、波音を聞いて、海のにおいを感じて。
冬の風は耳が凍るレベルで冷たくて
「帰りたい帰りたい帰りたい」って思ってるんだけど。
歩いているうちに、
「あれ、家を出る前モヤモヤしてた気持ち、ちょっと軽くなってない?」
「自然の景色見てると、頭の中クリアになってきたなぁ」
そんな心地よい感覚への気づきが、ふわわ〜っと増える瞬間がある。
これも、ボディ・リテラシーが育っている証拠ですね。
③ 自分を「引き上げてくれる存在」を見つける
人・動物・場所・モノ。
自分に穏やかさ・ワクワク・安心をくれる存在を、いくつか思い出してみてください。
たとえば、うちの母にも大好きなアイドルがいるんですが
ドラマ出演が決まると
鼻息は荒くなり、細胞ひとつひとつが蘇ったように元気になります。
「人体はこんなにも変化するのか?」というレベルの変身を遂げるのです。
(母の中にいる平成ギャルがパラパラ踊ってる状態。たぶん。)
人でも、犬でも、推しでも、行きつけのカフェでも、何でもいい。
あなたのギャルが「これ最高じゃん!」と反応するものを、3つくらいストックしておくと、人生がだいぶ平和になりますね。
④ 不快な感覚に気づいたら、心地よい感覚に意識を移す
不安・苦しみ・きつさを感じたら、
①〜③で見つけた、自分の中の心地よい感覚・体験・存在を一つ思い出して、そっちに意識をひょいっと移してあげる。
たとえばわたしの場合、
仕事で「これはダメかも」って肩がギュッとなったら
水道水がじんわり温かくなる瞬間
プチプチをつぶす瞬間
耳かきで信じられない収穫があったとき
心の中で3秒だけ思い浮かべる。
これだけで、ガチガチだった肩がゆるむんですよー!
これがいちばん難しいステップだけど、ちょっとずつできるようになると、毎日が軽くなります。
答えは、自分のいちばん近くにある。
ボディ・リテラシーは、自分の体に、ちゃんと耳を傾けること。
今日から、水を触ったとき、ご飯を食べたとき、お風呂に入ったとき
「いまの感覚、どっちかな?」
一瞬だけ自分の体に聞いてみてください。
古民家の水道に「悪意」を感じる毎日、冬は変わらず今も続いていて。
梅雨に入って、ムカデに出会う「緊張」は今も続いてます。(田舎スリルフォーエバー)
でも、その同じ毎日の中に「感謝」する瞬間も、ちゃんと拾えるようになってきました。
あなたの毎日にも、ちょっと心がほどける瞬間が、増えていきますように。
きみに幸あれ!
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「正直なギャル」に全部持っていかれました(笑)
私は普段、人の言葉ばかり読んでいる仕事ですが、自分の肩や首から届いているメッセージは意外と未読のままです。
それにしても古民家の冬の水道には、たしかに少しだけ意思を感じます。悪意寄りの。