Substackに「未来予測データ」を貼れる?Polymarketの予測情報を埋め込む手順を解説
Substackを触っていると、ときどき「あ、これnoteとは少し設計が違うな」と感じる瞬間があります。
先日、そういう機能をまた一つ見つけました。Polymarketという予測市場サービスのデータを、SubstackのNotesや記事に埋め込めるという機能です。
最初に見たとき、「なにこれ?」と思いました。正直に言うと、Polymarket自体をちゃんと知らなかったというのもあります。でも触ってみると、「Substackが目指している場所」みたいなものが少し見えてきた気がして、今回はそれを書いてみます。
そもそもPolymarketって何?
Polymarketは、米国発の「予測市場」サービスです。
予測市場というのは、未来に起きる出来事に対して、多くの人が「起きると思う」「起きないと思う」と予想を出し合い、その集合知が数字として見える仕組みのことです。
たとえば——
「次の米国大統領選挙でどの候補が勝つか」
「OpenAIが今年中に上場するか」
「AIの特定モデルがリリースされるか」
「スポーツの試合の勝敗」
といったテーマについて、参加者が予想を市場のように売買します。その結果、「このテーマが現時点で起きる可能性は、Polymarketユーザーの間では○○%と見られている」という数字が表示されます。
ここで大事なのは、この数字は「未来の正解」ではないということです。参加者の集合的な見方を反映した参考値であって、70%と表示されていても「必ず起きる」という意味ではありません。扱い方には少し注意が必要です。
SubstackとPolymarketをつなぐと何が起きる?
Substackでは、このPolymarketのデータを、Notes(短文投稿)と記事の両方に埋め込めるようになっています。
操作自体はそれほど難しくありません。
Notes(ノート)に貼る場合は、投稿欄の下にある「…」を開くと「予測市場」という項目が出てきます。そこからカテゴリを選ぶか、英語でキーワード検索して、貼りたいデータを選ぶだけです。
記事に貼る場合は、記事編集画面の右上「もっと見る」から「予測市場」を選ぶと同じ流れで挿入できます。
記事の場合は「スナップショット」と「トレンドビュー」の2種類から表示を選べるのが、Notesと少し違うところです。トレンドビューを選ぶと、予測の推移がチャートで表示されます。
埋め込んだデータはウィジェット的に表示され、Web版やSubstackアプリでは最新の数値に更新されます。
一点、注意しておきたいのは、表示される市場名や候補名などは基本的に英語のままだということです。自動で日本語翻訳されるわけではないので、日本語の読者に向けて紹介するなら、本文側で補足説明を書く必要があります。
日本語圏の発信者に正直どうなのか
ここが一番気になるところだと思うので、正直に書きます。
今すぐ誰でも日常的に使える機能かというと、少し微妙です。
Polymarketに並んでいるカテゴリは、米国政治・海外テック企業・暗号資産・国際情勢・海外スポーツ・海外カルチャー……といった、英語圏寄りのテーマが中心です。日本に関する予測データも一部ありますが、それも「海外から見た日本」という視点のものが多い印象です。
そのため、日常の生活、仕事、創作、日記、エッセイといったテーマを書いている人には、使う場面があまり多くないかもしれません。
一方で、以下のようなテーマを扱っている発信者には、十分に活用できそうだと思います。
AI業界ニュース(OpenAI・Googleなど海外AI企業の動向)
海外テック企業の話題
米国政治・国際情勢
暗号資産
海外スポーツ・カルチャー
たとえば、「OpenAIの上場可能性について書く」「特定のAIモデルのリリース時期を考察する」といった記事に、「Polymarketではこういう見方をされている」というデータを補足的に加えると、専門家の意見や既存のニュース記事とは少し違う角度を足せると思います。
気になったこと:倫理的に扱いづらいテーマがある
これは少し触れておきたい点です。
Polymarketには、戦争・災害・事件など、人の不幸や社会的被害に関わるテーマも予測対象として存在しています。こういったデータを記事に貼る場合、読者に違和感や不快感を与えてしまう可能性があります。
また、予測市場という仕組みそのものが、賭けや投機的な印象を連想させることもあります。扱うテーマによっては、慎重に判断したほうがよいと感じました。
日本語圏の発信者が試すなら、最初はカルチャー・スポーツ・AI業界ニュースなど、比較的説明しやすいテーマから始めるのが無難だと思います。
この機能を見て感じたこと
今回、私がおもしろいと思ったのは、Polymarketそのものというより、Substackが「ブログやメルマガを書く場所」から、「外部データやリアルタイム情報を組み込める個人メディア基盤」に近づいているように見えるところです。
noteは、日本語圏で文章を書き、読者に届け、販売する場所として本当によくできています。一方でSubstackは、記事・ニュースレター・Notes・ポッドキャスト・動画・外部データ連携を組み合わせて、自分の小さなメディアを運営する基盤として設計されているように見えます。目指している場所が、少し違うのかもしれません。
それが良いか悪いかは、使う側の目的によるとは思います。ただ、AIが台頭してきた今、「情報をどう届けるか」「どう誤解を防ぐか」「読者にどう文脈ごと伝えるか」がますます重要になっていくとすれば、Substackがこういう方向に進化しているのは、なんとなく理解できる気がします。
個人的にはまだ使いこなせているとは言えないですが、引き続き触りながら考えていきたいと思っています。
※PolymarketやSubstackの仕様は変わりやすいため、この記事の内容は執筆時点(2026年5月)のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。








こんな機能あるんですね!
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