スウェーデン人の彼がスウェーデンを好きになれないのは
スウェーデン人の夫はスウェーデンをどうしても好きになれないという。
理由は3つある。
1つは、娯楽が少ないこと
確かに、日本みたいにテーマパークがいくつもあるわけではないし、カラオケやボーリングがそこらじゅうにあるわけでもない、大きなショッピングモールも数えられるほどしかない。
そう考えると日本は娯楽がかなり多い。
休みがあれば「カラオケいこうぜ!」で朝まで楽しむこともできるし、「ショッピングモールついてきて」と妻に言われイヤイヤ行けばあっという間に日は暮れる。
それがないスウェーデンとなるとやることは森に行くか、海に飛び込むか、散歩に行くか、公園に行くか、といった自然系に絞られる。
もしくはゲームか、読書か、DIYか(スウェーデン人は暇とお金があればすぐにDIYする)、フィーカか(お茶する)、といった引きこもり系だ。
人というのは無いものねだりなもんで、スウェーデンの娯楽の楽しみ方が私は素敵だと思う。
スウェーデン人の夫は日本の娯楽が好きだと言う。
確かに何十年も生きていれば、先に飽きるのはスウェーデンスタイルの娯楽かもしれない。でもいつか彼はその単調な娯楽を恋しく感じる時が来るに違いない。
人は無いものねだりな生き物だ。
スウェーデンが嫌いな2つ目の理由は、移民問題だ。
これは色んな意見があるだろうが、国の移民の受け入れ方に納得していないスウェーデン人は多い。
優しすぎるスウェーデン人は難民を受け入れすぎた結果、一番国が目を向けるべき国民への目が疎かになっている。
これに関しては細かい話をすると長くなってしまうのと、夫が熱くなってだんだん怒りが込み上げ止まらなくなってしまうので割愛しよう。
「だからなんで…っ!!」
「うんうん、分かったから落ち着いて。」
いつもこんな調子だ。
スウェーデンが嫌いな3つ目の理由は、日本を愛しすぎているからだ。
彼はいつも言う。
「オレの魂はニッポンにある!!!」
何がそんなに好きなのか。確かに日本が好きだという外国人は多い。でも大抵は"旅行だけなら”というのがお決まりのセリフだ。
多くの外国人は、日本に住むとなるとすぐに嫌になるんじゃないかと思う。この文化に慣れている私たちは暮らしやすいが、ただでさえ怠けがちなスウェーデン人にはツライに違いない。
でも彼は違った。
スウェーデン人の中でもトップクラスの怠け者タイプの彼が、日本に8年住んで、それでもなお日本が好きだというのだ。
「仕事も探せばホワイトなのはあるし、ご飯は美味しいし、物価は安いし、飲み文化サイコーだし、治安は良いし、そして何より人が良い!!」
おう、そうか。そうやって外の人から言われるとなんだか嬉しいものだ。
でも確かにそうだ。
私たちは日本に住んでいると、日本の良さに意外と気が付かない。そもそも見る視点が違うからだ。
私がスウェーデンにいた時に「スウェーデンが好きだ!」と言っていたのと同じだろう。そんな私に彼はスウェーデンの嫌いな部分を逐一教えてくれていたのだが…
「悪い情報ばっかり教えてゴメンね。でも…」
よっぽど嫌いなんだな。
それでも私はスウェーデンが好きだった。
彼にとっての日本もきっとそうなのだろう。
私が日本の嫌いなところをどれだけ伝えたとしても、彼のニッポン愛は変わらない。そしてそんな彼が教えてくれる日本の良いところは、私が知っている日本と違っていたりする。
ただただ住んでいるだけだと、つい当たり前なことを見落としがちだ。
この日本という国の、唯一無二の文化を、社会を、人を、もっともっと愛してみてもいいのかもしれない。
読んでいただきありがとうございました。
では、また。
Hikari
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