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スタコネ Start-up's Voice|OTENTO|鳥居本代表へインタビュー

『スタコネ』は、「スタートアップ」と「スタートアップを支援するサポーター」をつなぐプラットフォームです。
2023年8月にローンチし、たくさんの方にサービスに興味を寄せていただいております。日々『スタコネ』をご案内させていただく中で、「どんなスタートアップ企業が登録されているのか知りたい!」という声を頂戴することが多いので、『スタコネ』に掲載し、サポーターとマッチングされた企業様について、代表者様へのインタビュー形式でご紹介したいと思います。

Start-up's Voice vol.9| OTENTO

株式会社OTENTO 代表取締役 鳥居本 敦士 様
10歳から母子家庭で育ち、母を助けるため高卒で地元の飲料メーカーへ就職。その後、人材派遣業大手のウィルグループに転職し、派遣スタッフの労務管理を務める。その中で「非正規労働者を適切に評価する制度が充実していない」という問題意識から起業を志し、2021年に株式会社OTENTOを設立。他者から見えづらい努力に日の光を当て、「お天道さまが見ている」と誰もが実感できる世界の実現をビジョンに掲げている。

◆『OTENTO』サービス概要
接客業・サービス業の中で生まれる「ありがとう」や「エール」、「称賛」を可視化し、従業員定着度の向上と、リピートによる売上拡大を同時に実現するHRtechサービス、『GOOD CREW』の運営を主事業とする。そのコンセプトは各方面から注目と共感を集めており、第17回大阪グローイングアップ特別大賞など、数々の賞を受賞している。

https://goodcrew.work/


「ありがとう」が可視化できれば、世界はもっと素敵になる。

1.『OTENTO』って何の会社?

接客業・サービス業向けの自社プロダクトである『GOOD CREW』の運営を主事業としています。『GOOD CREW』は、接客業・サービス業の中で生まれる「ありがとう」を可視化するツールです。「ありがとう」がポイントのように目に見える形で貯まっていけば、世の中はもっとうまく回るのではないか。そのような考えの元で生み出しました。

例えば美容サロンだと、施術は個室空間で物理的な壁があるため、その中で生まれるお客様の声を管理職はうまく評価できない。従業員の方も、「私の頑張りを見てくれない」というフラストレーションがたまりやすい。「その壁、1万9800円で取っ払いますよ」というのが『GOOD CREW』のコンセプトです。

『GOOD CREW』は、お客様がフィートバックしたくなる仕組みを多数導入しています。それにより集めたお客様からの声を、各従業員ごと、各工程ごと(例えば美容サロンであれば、カウンセリング→準備→施術→施術後→会計、など)に数値化。管理職はそれを、各従業員の教育や評価に活用することができます。

事実、某大手美容サロンでは、Googleレビューは集まっても月に50件ほど、しかもどの従業員のことなのかバイネームで分かりづらい、という課題解決のために『GOOD CREW』を導入していただき、フィートバックが月に1,200件集まるようになりました。

壁を取り払えば、お客様の声がスケルトンで見えるようになる。その声を集めて、分析して、提供することで、従業員は自分の何が強みで、何が課題なのかが分かり、よりよいサービスが提供できるようになる。それが顧客満足度に繋がり、リピートに繋がり、店舗の売上も各従業員の報酬も上がっていく。この一連の好循環を提供していくことが、私たちのビジネスです。壁を取り払うことにより、お天道さまが努力を見てくれるようになる、お天道さまが行き渡る、という思考です。

2.創業のきっかけ

私自身、高校卒業後はすぐに就職をしました。ある工場に就職したのですが、そこでは一生懸命頑張っても、人を助けても、報われたと感じられるような瞬間はほぼありませんでした。「この職場では認められることはないのかもしれない」と感じ、転職をすることに。

転職先は人材サービス会社で、派遣スタッフの労務管理を担当しました。そこには、私と同じような経験を持つ人が何百人もいました。何も前職の工場だけでなく、社会全体が「人の頑張りが見えづらい世界」になっているのではないか、という気付きを得たのです。

私は幼少期、父親に「お天道さまが見てるぞ」とよく言われました。でも、本当にそうなのか。本当にお天道さまは私たちの頑張りを見てくれているのか。どちらかというと世の中は、「正直者が馬鹿を見る」になってはいないだろうか。

あの時の父親の「お天道さまが見てるぞ」という言葉は、今の社会にはマッチしていない。だったら、マッチするような社会にしていかなければならない。頑張っている人に日の光が当たるような、努力が認められる、報われる社会を作る手助けをしたい。それが創業の背景です。

3.徹底したマーケット分析で『GOOD CREW』の拡大に成功。

社名を「OTENTO」にした通り、世の中にお天道さまを行き渡らせたい、努力しても報われない方々を救いたいというのが、私たちの根本にあります。そこで『GOOD CREW』の販促についても、最初はパート、アルバイトのような非正規雇用が多いマーケットへの参入を考えていました。具体的には、外食産業ですね。

ただ、外食産業をよく分析してみると、ロボットや隙間バイトの活用が進んできたこともあり、いち従業員が接客に費やす時間はどんどん短くなっていた。そのことから、『GOOD CREW』を必要としている業界はもっと他にあるのではないか、と考えるようになります。

テストマーケティングを重ねた末に見えてきたのは、専門性と接客時間を軸とした考え方です。縦軸を専門性、横軸を接客時間とした場合、接客における専門性が低く、一人のお客様に対しての接客時間が短くなっている外食産業は左下にプロットされますが、むしろ右上に位置する業界にこそ『GOOD CREW』がマッチするのではないかと考えるようになりました。

もっと言うと、「あなたの予約をとって、あなたに会いに来ました」というような業界であってこそ、「あなた」に対する「ありがとう」が日々生まれているわけです。それを可視化することこそ『GOOD CREW』の存在意義です。

このような考え方のもとにマーケットを再定義した結果、美容サロンやカーディーラー、保険のセールスなどの業界で、『GOOD CREW』を広く導入していただくことができました。今では導入店舗数は全国1,900件弱まで伸びています。導入店舗さまからの反響を見ていても、このマーケットで正しいと自信をもって言えるので、このままの方針で邁進していこう思っています。

サポーター会員が「前のめり」で会ってくれる仕組みが一番の魅力。支援者の人脈も活用し、東京の市場開拓を強化。

4.『スタコネ』を利用したきっかけは?

すごくお世話になっている経営者の先輩の方が、きっかけを作ってくださいました。

その方は元々、社内に称賛の仕組みを根付かせてコミュニケーションを活性化するような、私たちと似たツールを運営する会社の代表をされていました。「僕がやっていたのは社内サンクスだったけれども、あなたの目は世界に向いている。それが本当に必要なんだ。」とすごく応援してくださっていて、その方に『スタコネ』を紹介していただきました。

ちょうどVCとの話が破談になったタイミングで、資金調達に行き詰っていたこともあり、『スタコネ』の話は「渡りに船」でした。VCやCVCだと、数値面や売上の再現性の話になりやすい一方、スタコネサポーターは理念に共感してくださる方が多いと感じ相性の良さに期待していました。

※スタコネはスタートアップの企業情報を提供するのみであり、投資の勧誘・媒介を行うものではありません。

5.『スタコネ』を利用した印象は?

最初のうちは、サポーター会員の方とマッチングする度に、毎回緊張していたのが正直なところです。お会いする前に検索して色々と調べるのですが、肩書が「本物」な方ばかりなので(笑)。やはり、恐縮しますよね。

でも皆さんお会いしてみると、本当に「スタートアップを応援しよう」というスタンスで話を聞いてくださる。加えて『スタコネ』の運営の方が、サポーター会員の方に「OTENTOってこんな事業やってて、こんな売上があって、こんな社長で…」という情報を事前に提供してくださっているので、皆さんとても好意的なんですね。「支援することは決めてたけど、最後に鳥居本さんと直接話して具体的に決めようと思って。」というサポーター会員の方もいらっしゃいました。

こちらからすると、「まず話聞いてください」からスタートするのではなく、事前に一度クロージングが終わっている段階でバトンタッチしてもらえるのはとてもありがたいです。『スタコネ』の運営の方の営業力や伝える力に感服しますし、それがスタートアップ側から見た『スタコネ』の一番の魅力だと思っています。

6.『スタコネ』を利用して得られた成果

新たな出資者の方と出会えたことはもちろんのこと、出資者の方の人脈も有効活用させていただいています。例えば、ビジネスコミュニティーを主催されている出資者の方は、美容室を100店舗以上経営されている方と繋いでくださったり、某企業のCHROの方を紹介してくださったりと、営業面でも大きな力になってくださっています。

特に私たちは大阪の会社なので、東京のマーケットにはあまり詳しくない。その中で、『スタコネ』がきっかけで在京の出資者の方が増え、結果的に『GOOD CREW』の東京開拓にもつながっている。このことは当社にとって非常に大きいです。

インタビューには中森COOも登場。「スタコネには感謝感激です!」のお言葉をいただきました。

作りたい世界観はまだまだ先にある。その第一歩として、『GOOD CREW』を店舗経営者の「マスト」にする。

7.『OTENTO』今後の展望

『GOOD CREW』単体ではなく、『株式会社OTENTO』として実現させたいこと、作りたい世界観は、まだかなり先にあります。もう1つアプリを展開し、もう1つWEBサイトを展開し、といったことをやっていくわけですが、その未来を語る前に、今は『GOOD CREW』を、店舗経営者の方にとってなくてはならないツール、「マスト」にしていくことに主眼を置いています。

『GOOD CREW』は、各従業員がお客様からもらった声を可視化するツールであると同時に、各従業員が何を考えて仕事しているかを可視化するツールでもあります。従業員アンケートの機能も付いているので、経営者の方は『GOOD CREW』を導入することで、お客様の声と従業員の声、2つを手に入れることができます。

先ほどお話しした「右上」の業界、接客における専門性が高く、一人のお客様に対しての接客時間が長い業界では、従業員の退職はとても大きな痛手です。それを、「お客様からの声を可視化して従業員評価に活かす」と、「従業員の声を可視化して職場環境改善に活かす」の双方からアプローチすることにより、未然に防ぐことができます。

と、ここまではあくまで「仮説」の域を出ないので、今はこれを数字で証明することに全力を注いでいます。導入店舗さまとは必ず毎月1回打ち合わせをさせていただいていて、採用費がどうなった、リピート率がどうなったなど、関連数値を細かくご提供いただいています。これらの数字がもっと集まってくると、『GOOD CREW』の「1万9800円の価値」が明確になってくると考えています。

「なるほどね、それなら『GOOD CREW』って絶対マストだよね、お天道さまが見てるって世界観、うちの会社にも必要だよね。」

と、全ての導入店舗さまに実感していただくことこそ、今の私たちの使命であり、挑戦でもあると思っています。

(2025.4.17インタビュー)

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