両親の顔色をみて育ったあなたへ
幼い頃、家の中に怒鳴り声が響いていた。両親の喧嘩が絶えなかった。
そんな環境の中で育ったあなたは、知らず知らずのうちに、親の表情や声のトーン、空気のわずかな変化を読み取る力を身につけていきました。
お父さん機嫌悪いな…、お母さんイライラしてるな…等、常にアンテナを張りながら生きてきたのではないでしょうか。
怒らせないように、そっと息をひそめて。
空気が悪くならないように、自分の存在感を小さくして。
時には笑顔を作って、その場をなだめようとしたこともあったかもしれません。
でも、知ってほしいことがあります。
それは、あなたが弱かったからでも、臆病だったからでもありません。
幼いあなたが、自分を守るために、そして家族のバランスを必死に保つために身につけていった、大切な力。
子どもにできる(その当時の自分)、精一杯の知恵だったのです。
ただ、その力は大人になった今も、あなたの中で働き続けています。
誰かが少し不機嫌そうにしているだけで、胸がざわつく。
自分の気持ちを伝える前に「迷惑じゃないかな」と考えてしまう。
いつも誰かの顔色を確かめてから、ようやく自分の番、という感覚。
誰かの表情が曇るたびに、自分が何かしてしまったのかと胸がざわつき、
場の空気が重くなるたびに、どうにかしなければと体が動いててしまう。
そうやって、自分のことは後回しにしたまま、今日まで来たのではないでしょうか。
その苦しさを、誰かにわかってもらえたことが、どれだけあったでしょう。もしかしたら、「そんなことで」と流されたこともあったかもしれません。
だから、心の奥にそっとしまって、見ないようにしながら、それでも毎日をやり過ごす。
それがどれだけ、エネルギーのいることだったでしょうか。
誰にも気づかれなくても、あなたはちゃんと、ここまで生きてきました。
今日もまた、重いものを抱えながら、一日を終えようとしている。
だから、まずここから始めてみてください。
「どんな気持ちも、あっていい」と氣もちに許可をだしていく。
怒りも、悲しみも、誰かへの恨めしさも、うまく言葉にできない、もやもやした感覚でさえも。
あなたの心が感じていることは、すべて正直な反応です。
それをまず、自分自身で認めてあげてほしいと思います。
それだけで、本当に十分です。
もっとうまくできたはず、と自分を責めなくて大丈夫です。
もっと強くあるべきだった、と思わなくていい。
ただ、今日もここにいてくれたこと。
それだけで、あなたはもう、十分によく頑張ってきたのです。
今まで、本当によく頑張ってきましたね。
あなたはそれだけで、十分にえらいと思います。
どうか、そのことを忘れないでいてください。

