【遠賀信用金庫 様】前例のないAIツール導入で金融DXの突破口を開く——成果に繋がる定着の仕組みづくり(OfficeBotSuccessAward2026)
2026年2月20日に開催されたOfficeBot Success Award 2026。
全5回にわたる開催後レポートの第1弾は、遠賀信用金庫様によるご登壇の内容をお届けします。
遠賀信用金庫様は、職員数約200名という少数精鋭の組織でありながら、前例の少ない生成AIツール導入にいち早く踏み切りました。
信金中央金庫主催の生成AIフォーラムでも発表を行うなど、信金業界の中でも先駆けた成功事例として知られています。
組織内に散在していた情報やベテラン職員の知見をOfficeBotでナレッジ化するにあたり、営業店や本部をどのように巻き込んでいったのでしょうか。
本記事では、ご登壇内容の一部を抜粋してご紹介します。
遠賀信用金庫様について

福岡県の北九州市から福岡市を結ぶエリアに15店舗を構える遠賀信用金庫様。設立以来、一度も合併を経験せず独自の歩みを続け、インターネット支店を少人数で運営するなど、先進的な取り組みでも知られています。
導入前の課題
遠賀信用金庫様が直面していたのは、長年にわたって蓄積されてきた膨大な情報の検索性の低さと、属人化した知識をいかに継承し、組織の資産へと転換していくかという課題でした。
まずは、その具体的な内容を見ていきましょう。
情報がすぐに見つからない
規定や通達がグループウェア内に散在し、必要な情報に辿り着くまでに時間がかかる状態に。特に窓口でお客様を目の前にしている営業店では、すぐに答えたい場面が多く、このタイムロスが大きな負担となっていました。
本部への電話集中
窓口で即答できない内容について、営業店から本部への電話が殺到。結果として本部側の負荷も高くなり、問い合わせ対応が業務を圧迫していました。
ベテランの知識の属人化
ベテランの知識スキルが個人の頭の中に留まり、FAQなどの整備だけでは拾い切れない領域も。人事異動や退職によって、組織としての情報が失われてしまう不安がありました。
こうした課題は、どれも現場の頑張りだけで解決できるものではなく、根本的な構造を変える必要がありました。
既存の業務設計にメスを入れ、新たなツールを導入することは、決して容易ではありませんが、
そうした中でも、生成AIの力を借りて本質的な課題解決を図るべく、OfficeBotの導入に踏み切ったのでした。
現場のハレーションなど懸念要素も含め、大きな労力と勇気を要する決断だったことが想像できます。
最初の導入こそ勝負!定着のための仕組み作り
一般部署や経営陣との会話では、まだまだ「生成AI」が大きなくくりで語られる場面も少なくありません。
最初の導入でつまずけば、その後の生成AI活用全体が遅れてしまう――そんな大きな責任を背負いながら、遠賀信用金庫様は取り組みを進めてこられました。
ここでは、その施策の一部をご紹介します。

利用状況を月次で可視化
各部署の利用状況を営業店・本部へ毎月共有。
OfficeBotへの関心を集め、当事者意識を育てる効果もありました。
「聞いたのに出ない」体験を減らす
規程だけでなく、参照頻度の高い事務連絡まで掲載。
質問すれば必ず何らかの回答にたどり着ける状態を整え、繰り返し使ってもらえるようにしました。
毎月のBAD評価を分析し、部署別に改善を回す
満足度の低い回答はBAD評価として集約し、月次で分析。
担当部署へ修正を依頼してFAQ追加や資料拡充を継続し、利用が増えるほど改善が進む仕組みを定着させました。
OfficeBot導入がもたらした組織改革

取り組みの結果、電話対応の削減に加え、規程や事務連絡の検索にかかる時間が短縮されたことで、毎月約75時間分の業務効率化を達成。
一人ひとりの短縮効果は小さくても、金庫全体で見ると大きな余力です。
また、地道な情報更新を重ねた結果、FAQ数は導入時の約2倍にまで拡充。職員が自己解決できるようになり、問い合わせに依存しない業務の進め方が定着しました。新人職員が個別にマニュアルを抱える必要も薄れ、ペーパーレス化の後押しにもなっているといいます。
さらに、ベテラン職員の知識を明文化する取り組みが進んだことで、
組織内で、情報資産を貯めていく習慣が根付きました。
「最初に取り組んだシステム導入で失敗すれば大きなマイナスになる。だからこそ、成功して当然と言える導入にしなければならない」。
この強い覚悟があったからこそ、単なるツール導入にとどまらず、組織の文化を変えるほどの仕組みづくりが実現したといえるでしょう。
遠賀信用金庫様の事例には、信金業界にとどまらず、既存業務に生成AIを組み込むためのヒントが数多く散りばめられていました。

【動画&資料公開】遠賀信用金庫様の事例を詳しくチェック
遠賀信用金庫様の登壇動画・プレゼンテーション資料は、
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事例の詳細をチェックしたい方は、こちらもぜひご確認ください!

