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アトツギ思考(アトツギ・シンキング)

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アトツギってなんだろう? アトツギ歴40年の自分が今感じていること、考えていることを改めて短い文章にまとめています。 未来の自分と、アトツギに悩む皆さんの役にたてれば嬉しいで…
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アトツギ思考 / アトツギシンキングの目次

アトツギによるアトツギのためのブログ→アトツギ思考 / アトツギシンキングですが、目標の4分の1(25本)を超えてきたので、「中間まとめ」として整理してみます。 初めて「アトツギ思考」を読む方は、目次代わりに使ってもらえたら嬉しいです。タイトル見て気になった記事だけ読むのでOKかと。「あぁ、悩んでいたのは自分だけじゃないんだなぁ」とホッとしてもらえれば嬉しいです。 (大項目ごとの順番は、記事の「スキ」の数順にしてみました。) 1. マインドセットアトツギに共通するであろ

アトツギ視点で見る「ライオン・キング:ムファサ」

「スカーがかわいそう。」 これがライオン・キングの新作(続編ではなく、エピソード・ゼロ的な、シンバのお父さんであるムファサの物語)を観終わった直後の偽らざる感想です。 アトツギ視点で見ると、主人公はムファサじゃなくて、スカーですな。 もっとうまく「トップシークレット」を活用しよう第一作の「ライオン・キング」では、本当の兄弟だと思われたムファサとスカー(映画では幼少期の名前はタカと呼ばれていますが、本記事ではスカーで統一します)ですが、実は義理の兄弟だと物語の冒頭で明かさ

アトツギは「健全な下心」を持とう!

アトツギ甲子園、というイベントがあります↓ 中小企業庁、すなわち国が「アトツギベンチャーという新しい事業承継スタイルを盛り上げる」ことを目的として開催している全国規模のプレゼンテーション大会です。 大変残念ながら、僕はすでに年齢制限(39歳以下が対象です)にひっかかるのでエントリーすらできない(涙)のですが、中部地方を盛り上げる「地域プロデューサー」に選んでいただきました! なので今回は、こういうプレゼンテーション大会(スタートアップ業界ではピッチと呼ばれます)にアトツ

3月9日(サンキューの日)を「親子サシ飲みの日」にしませんか?

おじさんSNSと揶揄されることもあるFacebookに、「過去のこの日」という便利な機能がある。 要は毎年その日にした投稿を自動表示してくれる機能で、僕の場合、3月9日には↓の投稿が繰り返しリマインドされる。 以前、このアトツギシンキングでも「親子で一緒にご飯を食べるか問題」という記事を書いたが、実際、今でも後輩アトツギからはよく相談されるのが親子喧嘩について。 上記の記事では「親子は基本的に喧嘩するものなので、物理的に離れよう」という提案をしているのだが、それだけでは

先々代の教えを、先代から聴く

「おじいちゃんは本当に立派な人でなぁ…」 うちの父親がたまに口にする言葉。 ★★★ 年齢にもよるが、先々代から直接教えを受けるアトツギは、そんなに多くないだろう。仮に一緒に働けたとしても、現役バリバリではないだろうし、先代というレイヤーが入るのが普通だ。 時代は違うものの、企業文化を知る上で先々代の教えを知ることは意味がある。そういう意味で三代目以降のアトツギには、先々代の教えを先代や古参の従業員、業界の大先輩から聴くのをオススメしたい。 今回は三星グループの先々代

アトツギ視点で見る「Fukushima 50」〜誰もが誰かのアトツギである〜

「誰か、一緒に行ってくれるやつはいないか?」 「現場は俺が行ぐ。伊崎はここにいないとダメだよ。」 「そうだよ。伊崎くんはここに残って指揮をとれ。俺が行く。」 「俺が行きます。」 僕が行きます。俺も行きます。僕も!俺も!行きます!俺も!大丈夫です。行きます! 「ありがとう…みんな、ありがとう。」 2020年3月、コロナが拡がりつつある中ではあったけれど、Fukushima 50を映画館で観た。周囲の人目を憚ることもできず、涙が止まらなかった。 そして2021年の3月、今度は

アトツギよ、対話の森へ行こう(アトツギ視点で見るダイアログ・イン・ザ・ダーク)

あなたはダイアログ・イン・ザ・ダークを知っているだろうか?真っ暗闇の中で遊び学ぶクラヤミエンターテイメント。視覚が完全にシャットダウンされることで、「聴くこと」の重要性、「声を出すこと」の重要性、「対話し、繋がること」の重要性に、いつしかあなたは自然と気づくだろう。 クラヤミの中で頼りになるのは視覚障害を持っているアテンドさん。何も見えない不安からあなたを守ってくれる。その信頼感は半端ない。でも、明るいところに出た瞬間、その立場は逆転する…そう、逆転するのだ。助ける側が助け

社長になった途端に、社員にキレちゃう件について

「僕、そんなに怒るタイプじゃなかったんだけど、社長になったら1年間で6回も怒鳴っちゃったよ。今年は怒らずに人心掌握する…というのがテーマだなぁ。」 アトツギ仲間のTさんと新年ランチを一緒にしていた時の話。彼は見た目も中身も温厚で、彼を知る人がこの発言を聞いたらきっと驚くだろう。 ちなみに、Tさんは一年前に社長に就任したのだけれど、その前に家業で下積みを7〜8年くらいしていたと思う。彼はこう続けた。 「社長じゃなかった頃は、先代が社員を叱っているのを『あー、やっちゃってる

「陰徳を積め、商売に頼るな、書画骨董に親しめ」:矢橋家の家訓

「◯◯さんちの家訓って何ですか?」 どうも、家訓ハンターの岩田です(笑) このアトツギ思考(アトツギシンキング)を書くようになってから、アトツギに会うとついつい家訓を聞いてしまう。 職業病ならぬ、アトツギ病かも。 ★★★ 先日、岐阜県大垣市で400年続く矢橋ホールディングスのアトツギ矢橋龍樹さんのプレゼンテーションを聴く機会があった。 スライドの1枚目は経営理念。 それはよくある話だが、その経営理念のベースに家訓がある…というところが、老舗企業のユニークなところ

アトツギ選書「ホールディング経営はなぜ事業承継の最強メソッドなのか」(中畑悟)

「この本、非常にわかりやすく納得感満載で、由紀HDではみんなに必読書として読んでもらっています。」 尊敬する先輩アトツギであるYUKI HOLDINGS / 由紀精密の大坪正人さんが上記のようにオススメしていたら、読まないわけにはいかない。 ★★★ 読む前までは、ホールディング経営って何個も事業がある大企業のオプションだと思っていたし、レイヤーが増えるから複雑性が増すんじゃないかなぁと思っていたけれど、以下2つの点で良いかもと思い直した。 ①アトツギやヤル気のある社員

アトツギよ、胸を張っていこう!!

2020年は本当に大変な一年だった。 この一年間を経営者として乗り越えただけでも、胸を張って良いと思う。 お互い健闘を称え合いたい。 ★★★ 一般社団法人ベンチャー型事業承継(通称アトツギU34)という団体がある。 その名にもある通り、「ベンチャー型事業承継」や「アトツギベンチャー」という言葉を一般化した立役者的存在。 そのアトツギU34の初代事務局長を務めた奥村真也さんがこの年末に退任することになった。 彼に、アトツギU34の2年4ヶ月を振り返って印象的だった

アトツギよ、コテンに学ぼう

「メフメト2世(アトツギ)は、ムラト2世(先代)が死んだ時、だいぶ喜んだらしいよ」 「フィリッポス2世(先代)をちゃんと知らないと、アレクサンドロス(アトツギ)がなぜあれほどの成果を残したのかわからないと思う」 ★★★ 古今東西、親子関係というのは愛憎入り混じるドラマがある。 現代ではファミリービジネスがその舞台だが、歴史的には王国/帝国で様々な承継物語が展開された。 賢いからと言って必ずしも良好な事業承継ができるわけではないし、偉業を成し遂げた背景に先代/先々代の

トップシークレットっていうのは、トップにシークレットって意味だから(笑)

「先代が新しいことをやらせてくれません。どうしたら良いでしょうか?」 アトツギあるあるの一つ。 幸いにしてうちは「会社が傾くような投資じゃなかったら、勝手にやったら良いじゃないか」という先代だったので、あまりこの壁にぶつかったことはなかったけれど、本当によく聞く話。 まず、先輩アトツギの経験則からの学びは「業務時間外にやる」 というもの。 例えば、婿入り系アトツギとして有名な大都の山田岳人社長(通称ジャック)は、昼間は既存の卸事業をやりながら、夜中にEC事業を立ち上げ

「英知、勇気、情熱を与えたまえ」ある女性アトツギの祈り

妻の実家も中小企業を経営している。 いきなり余談だけど、経営者の娘と結婚している経営者って多い印象。「社長の働き方 / 生き方が感覚的にわかっているから良い」とか言うのも聞いたことあったり。皆さんの周りはどうですか? 先日、妻の実家のご家族と一緒に鍋を囲む機会があったので、岳父に「◯◯家には家訓とか、経営理念とかあるんでしょうか?」と聞いてみた。 うーん…と悩まれてから、 「そう言えば、おばあちゃん(先代)は毎日『英知、勇気、情熱を与えたまえ』と神棚に祈っていたなぁ」