杉山登志さん


古書会館
30才になったときに、はじめて自分の単行本を出し,同時に、自分の蔵書とレコードを、若い連中集めて、全部あげてしまった。これからは、本は読むものではなく書くものだ、と心に決めた。読む本は、仕事以外は、自分が生まれる以前の本にしようと決めた。駿河台下の古書会館に通うようになった。
本日、神保町に行ったので、久しぶりに古書会館に寄った。ある企画を考えているので、古本をかった。帰りぎわ、杉山登志さんの本を見かけた。70年前後の映像CM勃興期に、CM界の黒澤明と呼ばれて、森永や資生堂の広告で、時代を作った。
彼は、次の言葉を残して自殺した。
広告マンは、心に残すべし。
「リッチでないのに リッチな世界などわかりません ハッピーでないのに ハッピーな世界などわかりません 「夢」がないのに 「夢」をうることなど・・・・・とても 嘘をついてもばれるものです。」
大林宣彦さんも、当時の広告映画監督として、トヨタ自動車の広告を作っていた。新宿の蠍座で、大林さんの広告動画の作品集をまとめて観たことがある。
杉山さんのことはもちろん知らない。70年代の終わりに、小谷正一さんとの雑談で、そういう人がいたことを教えてもらった。
杉山さんが,あの時代をいきのびたら、どんな劇場映画を作ったのか。歴史にたらればなしと言うが、余韻を残した死だったと思う。

