2.5次元舞台、海外目指す 訪日理由にも
2.5次元舞台の市場が新たな発展を見せています。国内での公演数の増加に加え、海外の漫画・アニメファンにアピールするために海外公演・イベント出演にも前向きに。漫画・アニメのIP人気を舞台につなげることができるか。
ぴあ総研によると、2023年時点で国内の2.5次元ミュージカル市場は283億円。上演数も236本と過去最高を更新しています。24年もさらに拡大したとみられます。もはや漫画のアニメ化と同時に、舞台化を待つようになっています。
オンラインで海外市場開拓
その2.5次元舞台が次に見据えるのは海外市場です。2.5次元舞台はコロナ禍前から漫画・アニメ好きに訪日客を見込んでアピールしていましたがコロナ禍で一時中断。しかしその中断の間に、配信を通じて海外のファンにアピールし続けました。
Pretty Guardian Sailor Moon: The Musical Nogizaka46 ver. 2019 tomorrow(8/20)!
— Japan 2.5D Stage Play World (@J2_5DPlayFest) August 20, 2021
English subs are available for non-Japanese speakers.
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一部の国内公演については、海外のファン向けチケット販売のシステムを用意しています。例えばこちらは「舞台【推しの子】」の海外向け販売の画面です。
https://l-tike.com/st1/3l4p3rcn3znryyf53w6q/sitetop
このチケット販売のおかげで、いま2.5次元舞台は外国人の訪日理由にもなりつつあります。
念願の海外公演へ
そして2024年から25年にかけて、ビッグタイトルの海外公演が相次ぎます。エポックメーキングだったのが、東宝主導での「千と千尋の神隠し」のミュージカルです。国内での公表を受けて、ロンドン公演を実現しました。
ロンドン公演は、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模だったそうです。約30万人を動員しました。
海を越えた米国では漫画原作の舞台が人気を集めました。そのひとつが「Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live –The 2.5D Musical」。全米の各地の劇場を回り、スタッフとキャストによるトークがSXSWで行われました。
そして「ミュージカル 進撃の巨人」もニューヨークの公演が大好評でした。
そして25年は、劇団「ハイキュー!!」が中国市場に挑みます。主催社には中国の現地企業も名前を並べており、公演期間もかなり長いです。なんならグッズも原作単行本もアニメのパッケージも一緒に売ってきてほしい。
2.5次元舞台の海外展開では、「ミュージカル 刀剣乱舞」が2017年に上海公演を行い、25年にはマレーシア公演も行われました。「ミュージカル テニスの王子様」も過去に、上海や台湾で公演しました。最近は規模も反響も大きくなってきているようにみえます。
漫画やアニメといった2次元作品の輸出・配信に比べ、生身の人間が関わる2.5次元舞台の海外進出はスタッフや美術道具なども必要になり、コストがかかります。しかし人気が定着すれば、国内外のファンを楽しませるコンテンツになりそうです。
