3月に読んだ漫画「日に流れて橋に行く」「帝国の花嫁」
「みんなが読んでくれないと好きな漫画も続かない」「出会ったときが新刊」という一心で、毎月読んで面白かった漫画をまとめていこうと思います。旧・新刊入り混じりますがご容赦ください。感想はあくまで一個人の偏ったものです。
「弱虫ペダル」99 渡辺航氏
インターハイ1日目決着。先代の山神から、現役山神へのメッセージが素晴らしいのでシリーズ初期に熱狂していたかた読んでほしい。
「日に流れて橋に行く」12 日高ショーコ氏
物語の転機。大番頭の牛島の退場は寂しいですが、作中で牛島はいいも悪くも「過去」を背負った人で、その彼が退場することが一つの決着なのかなとも思いました。
明治維新後の物語なので、牛島は主人公らのいる三つ星百貨店の過去だけでなく江戸時代という過去の象徴でもあるのだなと思いました。御一新をみなが共通認識として覚えている時代(牛島が別に排除されない時代)から、みなの記憶が薄れてきて、しかも過去の物語を新聞という新しいメディアが出てきて、三つ星の戦略的な取り組みを広げてきてくれた武器が、今度はネガティブなことも広げられてしまう。
しかしメディアはいいことも広げてくれる。店頭のディスプレイ展示とかはそうですよね。キャラクターそれぞれが少しずつ背伸びを始めている感じがしてよい。あと主人公のお兄さん夫婦がここで助けに来てくれるのは熱かった。
「帝国の花嫁」 可歌まと氏
皇太子ルディウスとの結婚が決まったリリエルは
その瞬間、自分が前世で読んでいたネット小説の
悪役妃に転生していた事に気づいてしまう!
処刑台へ送られる運命を避けるべく円満離婚を目指すが、
なぜかルディウスはそんなリリエルを気に入った様子で…!?
「現代の人の悪役妃への転生もの」の変化球のような設定。作中で悪役妃とされている人の中身が、実は現代でその悪役妃の登場するネット小説を読んでいた読者で、前世の記憶を取り戻した悪役妃は円満離婚をしようと皇太子を説得しようとするけど、皇太子側は別に悪い感情はなくてーーというところから始まるラブコメです。
可歌先生は前作の「狼陛下の花嫁」もですが「もともと別に悪い感情ではなかったけれども強制的にカップルにされることで徐々に恋情をいだいていく」がすごいうまい。私はマンガParkで読んでいるのですが、みなさんの2人のやきもきを冷やすコメントをみながら読むのがすごい楽しい。
「異世界転移」「前世設定」というのは1990年代の少女漫画・少女小説が得意としたジャンルですが、いままた人気を集めて過去作品のアニメ化が進み、そこに令嬢ものが加わることで「悪役令嬢転生おじさん」のように手練れの漫画家による参入が広がっているのはうれしい。なおこの「悪役令嬢」
「悪役妃」という設定が乙女ゲームにはない概念と知ったときは驚きました。
小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師 阪口 和久 小説 / 尼子 騒兵衛 原作・イラスト
マンガではないのですがあまりにも面白かったので。私は原作マンガから「落第忍者乱太郎」に入り、アニメを楽しんでいたのですが、2024年の「劇場版 忍たま乱太郎・ドクタケ忍者最強の軍師」が面白すぎて原作に手を出しました。
映画は面白かったけれども原作は原作で面白い。それにしてもこの原作からどういう会議を経たら映画になるのか気になります。原作小説を読んで思ったのは6年生が想像以上に忍者していたことです。
