「置いて置いて」「置いといて」「置いておいて」、正解はどれ?
いきなり結論から言うが『置いておいて』が正解です!
で、面白いことに気づいたんだけど、どっちのブログでも同じ記事がやたらとアクセス良い。ぶっちぎりで1位。なんでこれがこんなに読まれるのか、正直よくわからないんだけど(笑)。
ただ、その記事、割とざっくりとしか書いてなくて。「もうちょっとちゃんと説明した方がいいかな」と思って、今回きっちり書くことにした。需要があるなら、応えないと。
これ書くの、実は3回目なんだよね。最初はもっと丁寧に書こうと思ったんだけど、読み返すとなんか教科書みたいで。そういえば先週、妻に「置いといて」って言ったら「それ関西弁よね」って指摘されて。いや関西生まれじゃないんだけど(苦笑)。
話を戻すと、この表現に違和感を持つ人が異常に多い。実際、読者からの質問で一番多いのがこれ。「同じ音が続いてるけど本当に正しいんですか?」って。
うん、正しい。でも気持ちはわかる。
なぜこんなにもモヤモヤするのか
「置いて」「おいて」が続くから変に聞こえる。これ、音の問題なんだよね。
昨日電車で隣に座った高校生が「やっておいて」って友達に言ってたんだけど、こっちは全然気にならない。でも「置いておいて」だと急に気になる。なんでだろう?
「置く」って動詞が曲者なのかもしれない。「置く」だけで十分「置いておく」みたいな意味を含んでる気がするから、そこに「~ておく」を付けると、なんか二重になってる感じがするんだよね。
まあ、文法的には完璧に正しいんだけど。
「置いて」(連用形)+「おく」(補助動詞)+「て」(命令・依頼)
理屈はこうだ。でも理屈と感覚は違う。
ところで、関西弁の威力よ
関西の人は賢い。「置いといて」「置いとって」って言う。
音韻的な重複感がない。スマートだ。
関東人の僕らは生真面目に「置いておいて」って言って、なんか変だなあって思ってる。バカみたいだ(笑)。
でも標準語としては「置いておいて」が正しいんだから、しょうがない。
漢字表記の話(これ重要)
「置いて置いて」って書く人、たまにいるけど、これは絶対ダメ。見た目が最悪。
漢字が連続すると、どこで切れるのかわからなくなる。「置いて」で一回切れて「置いて」がもう一回来る。なんじゃそりゃ、って感じ。
ひらがなで「置いておいて」。これしかない。
昔から日本語は反復が好きだった(という話)
ここで急に古典の話になるけど(文系のクセが出てしまった)、日本語って昔から反復表現が多いんだよね。
万葉集に「ヤスミコエタリ」って繰り返す歌がある。藤原鎌足が采女をもらって嬉しくて仕方ない歌。喜びが反復に表れてる。
つまり、「置いておいて」みたいな反復も、日本語の伝統なのかもしれない。
...いや、こじつけか(笑)。
で、結局どうすればいいの?
正式な場では「置いておいて」を使う。これが正解だから。
でも普段の会話では「置いといて」でもいいんじゃない?関西弁っぽく見えるけど、今や全国区でしょ、この表現。
あと、「そこに置いてください」「そのまま置いてください」って言い換える手もある。違和感がある人は、こっちの方がスッキリするかも。
最近思うこと
スマホで文字を打つようになって、変な日本語が増えた気がする。予測変換に頼りすぎて、本当に正しいのかどうかを考えなくなった。
LINEで「置いといて」って打とうとすると「OK取って」って予測が出る。は?(笑)
でもまあ、時代の流れっちゃ流れかもしれないけど。言葉は生き物だからね。
というわけで
「置いておいて」は正しい。でも気持ち悪いと思うのも正常。
使いたくなければ別の表現を使えばいい。でも間違いではないことは知っておこう。
日本語って、正しいからって美しいとは限らない。逆に、美しいからって正しいとも限らない。難しいもんだ。
でもそこが面白いところでもある。
「置いておいて」一つとっても、これだけ語ることがある。日本語の奥深さよ。
...というか、こんなことばっかり考えてる自分も相当ヒマだな(苦笑)。
でも、言葉を大切にしたいという気持ちは本物だ。スマホの時代だからこそ、正しく美しい日本語を意識していきたい。
まあ、理想論かもしれないけどね。
この記事書いてて思ったけど、僕も普段「置いといて」って言ってるわ。標準語話者のクセに。人のこと言えないな(笑)。
いいなと思ったら応援しよう!
記事が「役に立った」「面白かった」と思っていただけたら、チップで応援いただけると嬉しいです。いただいた応援が、次の記事を書くエネルギーになります。これからも読んでよかったと思える記事をお届けします。