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『図書館戦争』が現実になるかもしれない

マイナンバーカードと図書館利用カードの紐づけが広まりつつあります。
一見便利な事のようですが、この政策に危惧をいだいている方々も少なからずいらっしゃるようです。

その理由は、図書館に掲げられている『図書館の自由に関する宣言』にあります。

詳細は日本図書館協会のホームページをご覧ください。

マイナンバーカードと紐づけされることによってこの中の「第3 図書館は利用者の秘密を守る」に違反する疑いがあり、図書館の理念に反しているのではないかと言われています。

国が利用者の貸し出し履歴をチェックできる。
今すぐに影響が出る問題ではありませんが、将来的に言論や思想に対する検閲が強化された場合に利用されないとは言い切れません。
仮にそのような事態になった時、図書館は胸を張って「利用者の秘密は守られている」と断言できるのでしょうか。

この問題を知り、私の脳裏に一冊の本が思い浮かびました。

それは有川浩(有川ひろ)さんの『図書館戦争』です。

『図書館の自由に関する宣言』にインスピレーションを受けて書かれたという図書館戦争シリーズ。
言論統制とも言える「メディア良化法」が制定されてしまった、検閲側が公序良俗に反すると定めた本は問答無用で処分され抵抗するものには武力行使も許可されている、もしもの日本が舞台です。
そんな世界で図書館も本を守るべく『図書館の自由に関する宣言』を元に特別法を制定させ図書隊を設立し対抗。
本をめぐる戦いは激化の一途を辿っていく……。

あくまで小説、あくまで架空の物語ですが、今回の問題で連想してしまいました。
もしかして「メディア良化法」への第一歩だったりして。

そんなわけないじゃん、考え過ぎと思われるかもしれませんが、法律を定める側は目標に向かってゆっくりとしたたかに動くもの。
気づいた時には手遅れというのが常套手段です。

個人の趣味・趣向・思想などを政府が自由に閲覧できる……
この流れ、どことなく大陸の匂いを感じるのは気のせいでしょうか。

図書館に関わる全ての人は、今一度『図書館の自由に関する宣言』を読み直し、図書館の理念を再確認するべきだと思います。

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