変わらないアメリカの闇
観終わった後に、これまでのステレオタイプのホラー映画とは違った余韻を残す映画でした。
そもそも、もともとホラー映画は苦手なジャンルなのであまり観ないのですが、前半部分からはホラー感は全くないのですよね。
1930年代のアメリカ南部が舞台。
差別と偏見、隔離政策やKKKによる迫害がキツかった地域。
故郷に戻ってきた双子の兄弟が、黒人コミュニティーのためにブルースの酒場を立ち上げようと、少しずつかつての仲間を引き入れて盛り上がっていきます。
そして映画の冒頭のナレーションにあったように、魂の音楽は人の想いを募るとともに、悪意のある者の想いまでもを惹きつけてしまう。
黒人の呪術・フードゥーなどの要素も前半からチラつかされていたため、ゾンビ系かと思いきやまさかの吸血鬼もの。
でも、吸血鬼が完全な悪かというと、そういうわけでもないのですよね。
全編通して、むしろ人間の怖さがずっとついて回るような空気感でした。
かつてのアメリカを描いてはいますが、そのまま今も変わっていないアメリカの現実を皮肉っているようにも感じます。
音楽映画としても素晴らしいですし、ミドルクレジットやエンドクレジットまで観終わった時には、これまで観てきたホラー映画とは違って晴れ晴れしい気持ちになるから不思議です。
ブラックパンサーやクリードのシリーズ同様に、この監督のメッセージ性を強く感じる映画でした。
ホラー映画なのに評価されているということでしたが、観終わった今ならそれも納得できます。
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