旗は立てずにひそやかに |腑に落ちる視点
生まれ持った繊細な性質を大切にしながらも、成長していくことはできます。物心ついた時には繊細さを自覚していたあなたへ向けて語ります。
このシリーズでは、生真面目で融通の利かない特性を持っていた私が、心穏やかに物事を眺めるようになれた数々の視点を語っています。
その人を形成してきた「価値観」というものは意外にやっかいもの。自分への刃にもなりかねません。
背負っているものが重くなってきたと感じる方へ。
考え方ひとつで人生は違って見えます。気に入った視点だけ採用してくださると嬉しいです。あなたへの応援となることを願って。
繊細さとは何か
「繊細」とはどんな性質を指すのでしょうか?
それが芸術家、職人さんの技を意味するなら。細部までへのこだわり、揺るがせない姿勢のお仕事ぶりに繊細な美しさを感じます。
人の気質に対して繊細と表現する場合はどうでしょう。
近年、自分は繊細であると表明している人が増えているようです。確かにSNSなどのプロフィールで宣言している方も見かけますよね。
心理学によると、人の性質は様々であり繊細な人だけが急激に増えたとは考えにくいというのが現在の定説です。
ということは、個性を表明しやすい社会になったと言えるのかもしれませんね。
繊細な人と表現する場合はどうでしょうか。様々な側面があるかと思いますが、大きくはこの3つに集約されると思います。
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身体的:環境(気温など)や食べ物に身体が敏感に反応する
感覚的:外部の刺激(音や光など)に神経が敏感に反応する
心理的:敏感に空気が読めるために心が疲れやすい
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身体的、感覚的なものは表面に出現するもの。ある意味わかりやすいですね。心理的なものは見えづらいかもしれません。
心理的に繊細である人とは、たとえばメールのやり取りで行間を読み過ぎて疲れてしまう人ですね。読むこと、書くことが好きな方の中にも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
はい、私もそうです。過不足のないメールを書こうとしてどれだけの時間を費やしてしまったことか。(noteのコメントもまさにそうですね)
物心ついた頃から繊細、敏感なことは自覚していました。
空気を読み、行間を読む。
他者の気持ちを敏感にキャッチする。
その感度は密かな自負でもあったのです。それが故に「敏感で優しい私」という自意識にとらわれ続けていました。
苦しいのに手放せなくて、現状を変えることができなかったのです。
他人と自分を切り分ける
繊細で敏感な人とは、往々にして共感性の高い人です。相手の表情だけで多くのものを察知します。素晴らしい能力ですよね。
その場の空気を良くしようと試み、相手の意に沿うような言動を取ったこともあるでしょう。
時には相手が求めていなくても、先回りして。そして後から苦しくなるのです。心の声の真実を無視したのだから。
共感しすぎる体質から楽になった視点です。
あなたと正反対の、鈍感な人、大胆な人、おおざっぱな人、図太い人を、思い浮かべてください。彼らは天涯孤独な人達ですか?
きっとそうではないと思います。
「あいつはしょうがねえよなぁ」なんて言われつつも愛され、許されているのではありませんか?それは周りの人々に、彼らの個性が受け入れられているということなのです。
もしかして、そんな彼らが羨ましく思えた時があったかも?
そう、同じことがあなたにも言えるのです。
あなたの敏感さ、気の弱さ、涙もろいところ、それらすべては個性で悩むことではないのです。その上でお気楽に生きていくことだってできます。
あなたが心底望むなら!
健康に一番良くないものは我慢することです。
我慢は心を委縮させ凍結させ、何も考えなくさせてしまいます。いつのまにか、我慢すること自体が目的になってしまうのです。
・私は私の思うところを淡々と表明する
・相手がどう反応するかは私の範疇ではない
ストレスを抱え込まずに生きるには、ここがスタートです!
この後には、新しい視点を知って面白がったり、意見交換で新しいアイデアが沸いてきたり、居場所が違うことに気づいたりと、様々な出来事があなたを待ち受けていることでしょう。
ひそやかに、新しい視点を取り入れいつもと違う行動をする。その結果、今までとは違う景色が見えてくる。
もう大丈夫。
あなたは繊細な旗印を挙げる必要もなく、自分らしく成長していくことができるのです。
あとがき
以前の私は、己の敏感さに悩みつつも宝物のように思っていました。でも、それは単なる資質を大事に握りしめていただけのことでした。
繊細で思いやりのあるあなたへ。
あなたは、人の気持ちを敏感に察知するという優れた能力を持ったまま、同時に強い人になることができます。
それはどんなに楽しい未来でしょうか。
学んで、経験して、楽しんで、思い出いっぱいの人生を創りましょう。
私が取り入れた視点をマガジンにまとめました。
心と身体の繋がり探求人、梨理(りり)でした。
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