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    <title>嘆き全集 | Franz K Endo </title>
    <description>社会・愛・孤独の寓話 https://youtu.be/LSnEKhzxK-o</description>
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      <title>公共の福祉がお前の本性を暴く時</title>
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      <description><![CDATA[<p name="6D148A04-A103-402C-9948-3BDACB610C22" id="6D148A04-A103-402C-9948-3BDACB610C22"><br><b>2025.1.15<br><br>死ぬその間際に自分が今まで感じた一瞬一瞬の快楽や楽しかった出来事を集約した「思い出ムービー.wmv」を頭の中で流すのはダメなのか？<br></b><br>自分の人生はクソまみれでクソみたいなことが大半で<s>親に虐待されたり野宿したり血吐きながら校外学習行って軟禁生活もあったから人と同じ生活ができなかったりずっと同じ服着てひもじい生活してホームレスしたり(親父さんは金持ちだったのにね♪)9時5時生活する資格も頭脳もあるのに何かから逃げて夜勤ドカタしかできないカスとか</s><b>そんなくだらないことなど全部忘れて</b>最後に思い出すのはいつも誰かと一緒にいた楽しい思い出で、それもそれで一部は<b>歴史修正された補正済みの思い出</b>だったりすることがあってこれは病気だ。<br><br>俺が思い出す光景や何気ない日常の切り取りの一つ一つはきっとその時同じ場所にいた人間にとってはマジでどうでもよかったりなんなら覚えてないとかザラだし、内容によっては「<b>あの時のお前は最悪だった、私を傷つけておいてあなたは幸せだと感じてるんだ</b>」と思うに違いない。だとしたら俺は最悪な人間だ。<br><br>そしてきっともう自殺した人たちは苦しみにもがきながら死んだに違いないし、今生きている人間はそういったカルマを背負いながら苦い汁を啜ってでも這いつくばって前進しようとしている。<b>というかみんな多分そんなことすら考えていない。</b><br><br>では自分は何者なのだろうか？沈没していくタイタニックで各々が必死に乗客を避難させ生きる道を模索したり、パニックを落ち着かせようと沈みながらも音楽を演奏し続ける楽団を横目に、俺は早々に"生きる"ことを諦めて絶望しながらも頭の中では<b>構想27年を費やした思い出ムービー.wmvで壮大な交響オナニーを繰り広げ、「楽しかった」と言って死んでいく人間に違いない。</b><br></p><figure data-align="center" name="36360708-EB7F-450A-AB1B-B56E8FC0BCCA" id="36360708-EB7F-450A-AB1B-B56E8FC0BCCA"><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/189139730/picture_pc_f3b05b65acaa69d098a3312217ade15c.png" width="256" height="256" id="image-36360708-EB7F-450A-AB1B-B56E8FC0BCCA"><figcaption>27年間の思い出たち</figcaption></figure><br/><a href='https://note.com/fke/n/n69d90c29d81a'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 11 Aug 2025 21:12:34 +0900</pubDate>
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      <title>スト缶の売り切れた街　</title>
      <description><![CDATA[<figure embedded-content-key="emb8abe403b1137" embedded-service="youtube" data-src="https://youtu.be/KyiyVPBoh9s?si=5Ij4UDvA2WhF095Z" contenteditable="false" name="B803C667-74B3-43AE-B361-08C06EBFDB23" id="B803C667-74B3-43AE-B361-08C06EBFDB23">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-youtube">            <span><div style="left: 0; width: 100%; height: 0; position: relative; padding-bottom: 56.25%;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/KyiyVPBoh9s?rel=0" style="top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%; position: absolute; border: 0;" allowfullscreen scrolling="no" allow="accelerometer *; clipboard-write *; encrypted-media *; gyroscope *; picture-in-picture *; web-share *;"></iframe></div></span>        </div>    </div></figure><p name="6D98D836-5C09-4BD0-93B7-B58C32E5D1B6" id="6D98D836-5C09-4BD0-93B7-B58C32E5D1B6"><br>私が自我を取り戻してまず最初に出した感情は、怒りだ</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nde881712dd2c'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 04 Jun 2025 04:31:14 +0900</pubDate>
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      <title>哀れな部品達</title>
      <description><![CDATA[<p name="19A6C33C-B305-4ACC-83E9-45A3D0893213" id="19A6C33C-B305-4ACC-83E9-45A3D0893213">工場の生産ラインから脱走してきた機械らが、続々とバーに集まる。<br><br>密造された潤滑油を次々と飲み干し、ウォンウォンと音を立てて彼らの自由を祝福している。<br><br>夜も更けて皆が寝静まる頃、先ほどまで盛り上がっていた機械の連中も段々と大人しくなる。なにやら自分の生い立ちや工場での出来事、内省的な何かを静かに語り合っている。<br><br>聞き耳を立てていると、ある機械が何か一つの提案をする。切り出し方を見るに、長らくその機械が抱いていた疑問を解決したいようだ。<br><br>またウォンウォンと活気を取り戻した機械達は、調和の取れた動きでテーブルの上の皿やグラスを叩いてスペースを作る。<br><br>そしてその機械らはテーブルの上に乗り上がり、ぼんやりとした照明の下、自らを分解し、自分の動きや仕組みを理解する。<br><br>しかし、彼らは自分たちが生まれてきた本当の理由を知ることができない。<br><br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nf8dd398bbe6a'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 26 Dec 2024 04:34:18 +0900</pubDate>
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      <title>頭の中に公共スペースがある</title>
      <description><![CDATA[<p name="AA4B162B-B1E0-4C92-A777-CD4B71E3D93F" id="AA4B162B-B1E0-4C92-A777-CD4B71E3D93F">自覚がなかった期間を含め、生い立ちや精神のコンディション、本来の性格による社会生活での不和があまりにも長かった気がする。そして<b>そのことを言い訳に、本来人間が実行するべき事をしてこなかったことも自覚している</b>ので、なんとか試行錯誤を経て社会に参入しようとする。</p><p name="51F57F8E-4C90-4C9A-A689-D4F79382CE8B" id="51F57F8E-4C90-4C9A-A689-D4F79382CE8B">(中略)</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n600719dc358e'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 28 Oct 2024 20:55:42 +0900</pubDate>
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      <title>夢日記:死ねないのに逃げられない！</title>
      <description><![CDATA[<p name="BDC36DA7-AE60-45F0-9C76-83BE7117D5C4" id="BDC36DA7-AE60-45F0-9C76-83BE7117D5C4"><br>南太平洋の海に浮かぶ木造の船に乗り込む。<br>波に揺られるたびにギシギシと音を立てて船は揺れ、船底は既に腐りかけている。<br><br>何の合図もなくいつのまにか出航していたその船のデッキに集められた私と参加者たちは、<br>このツアーの旅主たるシャーマンからの説明を受ける。<br><br>聞くところによると、どうやら私たちは<b>自殺を幇助するためのツアー</b>に参加しているらしい。<br><br>私は半ば驚いて周りに視線を配るが、なぜか皆飄々としている。その頬は海風に吹かれてこけていて、衣服は固く乾き切っている。<br><br>オブラートに包まれた粉状の薬が一人一人に配られる。最後の祝杯をあげ、これを飲んでから眠りにつくと二度と目が覚めることはないという。そして<b>その魂と残った亡骸は、旅主のシャーマンによって剥製され、串刺しで保管される</b>そうだ。<br><br>シャーマンがその様子が収められた数枚の写真を私たちに見せて回る。恐らく自分の頭の中にいる、複数の私のうちの1番バカな私がこの旅に参加することを決めたのだろうが、今の私には後悔しかない。<br><br>日は暮れ始め、「最後の祝杯」と呼ばれる宴が始まるが皆無言だ。真っ白な皿に見たこともない造形の食べ物を、作法を守りながら食す。<b>聞こえるのは食器にフォークが当たる音と、飲み込む時の「うん」と言う声、そして海風だけだ。</b><br><br>夜になり葬式のような雰囲気の宴が終わり、皆無言で自分の船室へ戻ってゆく。血の気は引きつつ心拍数の上がる私に、コンシェルジュのような白スーツ姿の男が話しかける。<br><br>「あなたは不眠症のようですが、朝”眠り”につきますか？」<br><br>自分の意思に反して話がどんどんと現実と化す恐怖で私は頭が真っ白になってしまう。何と返答したかは覚えていないが、私は自分の船室に戻っている。そして私のベッドでは知らない誰かがすでに薬を服用し眠りについているではないか！<br><br><b>神経がヤスリで削られたような興奮にも似つかない不快な高揚</b>の中で、私はこの船から脱することを決意する。<br><br>次の瞬間には私は海をありえない速さで泳ぎ、シャーマンが放った追っ手から逃げている。<br><br>私はどこかへ目掛けて必死に泳ぐが、どこを見渡しても周りは水平に引かれた黒い線だけだ。<br>矢弾尽き果て、ここで溺死するのだと諦めると、私は近くの小島に立っている。<br><br>絵に描いたような近未来と寂れたポリネシアのフュージョンという、訳のわからない造りの小さな町で、私は脊椎反射のみで逃げ回る。<br><br>容赦無く銃撃してくる追っ手の追跡をギリギリで巻いて、私はようやく別の島の港町の一角にある、南フランス風の建築のホテルへ滑り込む。<br><br>そこのフロントにある黒電話を乱暴に掴み取り、私は日本政府へ救出要請の電話をかける。<br>政府からの回答は以下のものだった：<br><br>「我々政府はその地域において貴方を帰国させるための手段も予算もない。健闘を祈る」<br><br>背中に寒気が走ると同時に、フロント脇の全開の窓から風が入り、薄肌色のカーテンが美しく靡く。そしてその幕からヌッと姿を現したミクロネシア人の刺客が、サプレッサー付きの拳銃を私に向ける。<br><br>私はここから逃げられない絶望と、まだ微かに残る自分への期待と共にホテルを飛び出して走る。列車にしがみついては銃弾をかわし、海の中に潜っては捜索をさけ、奪取したミニボートで真っ青な美しい海面を切り裂き島々を逃げ回る！<b>しかしどの島へ渡ってもこの海域から出られる手段が見つからないのだ！</b><br><br>次第に日は暮れて、私はこの諸島では大きめの密林に影を潜める。しかし眩しいほどに輝く数々の松明と、当てずっぽうに乱射された弾丸に圧倒され、ジリジリと海岸線へと追いやられる。<br><br>気づけば私は崖とも砂浜ともとれない開けた土地に出る。<b>目の前に広がるのは南国にしてはあまりにも陰鬱とした深紫の水。そして晴れているのに曇暗に見える空。</b><br><br>私は横に朽ちていた、もうとうの昔に亡くなったであろう旅人が置いていった巨大なスーツケースに入り込んで身を潜める。<br><br>近づく銃声に怯え、目先に広がる絶望的な景色をあてもなく眺めながら、この先の自分の身を案じ、祈るばかりだ。<br><br><br><br><br><br><br><br><br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nc0e2b6d61828'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 03 Oct 2024 03:50:55 +0900</pubDate>
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      <title>限界日和</title>
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      <description><![CDATA[<p name="0BDE48F1-94DB-4401-BDE6-27B2F743832E" id="0BDE48F1-94DB-4401-BDE6-27B2F743832E">積雲の１つもない。<br>魂は激昂しているが、心は至って安らかだ。<br><br>ある日、掴んで離さないようにした大切なものが、指の隙間からスルリと落ちてしまう。それは空気中にふわりと漂い、握ることができない。<br><br>春の部屋に秋の風がいたずらに吹く。空気の中の棚上の孤独が、ふんわりと浮き出している。<br><br>私は持ち物を一つ一つ、手のひらに載せて丁寧に握る。それらはどれも、耐え難き受難の後に得た大切な宝物だ。<br><br>何も感じることができない。<br>そこには一切の喜びも、安らぎもない。<br>失ったという感覚だけが残る。<br><br>何故ならそれらは全て、渇望を諦め必要でなくなった途端に、手のひらに乗っていたものだからだ。<br><br>まだ吸えるタバコを捨て、次のそれに火をつけた自分への懲罰だと考える。私は酸素について思考を巡らす。<br><br>段々と交感神経がヤスリで激しく削られていく。思考はすり替わり、私は貪婪な自分の血を責めている。<br><br>首の動脈を切り裂き、神経を身体から引き抜かなければならないという切迫感に駆られる。包丁を手に取り、衝動が下す最後の命令を待つ。<br>どこか冷静な私は、誰かのかつての声を聞き、滑稽な魂をなだめる。<br><br>この反駁した思考に打ち勝つには、今いる暗室から飛び出るほかない。頭蓋骨の扉を懸命に叩くが、鍵は外の枯れた街路樹の小枝に吊るされている。<br><br>無論、私はこの部屋から出ることができない。肺は水に包まれ、部屋は孤独な繊維に満ちてゆく。<br><br>地球は私に酸素を提供したが、私はこの空気中の孤独を剥がすことができない。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n9c511d4639a0'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 24 Aug 2024 19:27:43 +0900</pubDate>
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      <title>社会に囚われた男</title>
      <description><![CDATA[<p name="1F823BA6-E655-41D5-A7CC-E5819AF97C77" id="1F823BA6-E655-41D5-A7CC-E5819AF97C77">私はかつてどこかの王朝と交易をしていた。<br><br>そのことをどこで知ったのか、とんだ風の吹き回しに乗った船団が、私の住む孤島を目指している。<br><br>水平線からヌっと現れた襲撃者達を見るなり、わたしは気の抜けた叫び声をあげる。<br><br>長年の鎖国に慣れてしまい、襲撃への備えはおろか、空想事を記した書物に鍵をかけることを怠っていたのだ。<br><br>私は突然の出来事にその場であたふたし、あまりの焦燥に何も手がつかない。そうこうしている間にも、襲撃者たちを乗せた黒塊は後先も考えずに砂浜に乗り上げ、指定された作戦区域へと展開する。久しぶりの交戦に興奮を隠しきれない彼らは、小慣れた戦術を実行する。<br><br>どこで知り得たのだろうか、彼らはこの島の地形や私について熟知しているようだ。<br><br>孤島に似つかない、手入れのされた美しい野原はさっさとナパームで焼き払われ、脱出ボートは米国製の爆薬で木っ端微塵にされてしまう。</p><p name="98B324DD-BFA7-491A-8FED-2010920309DD" id="98B324DD-BFA7-491A-8FED-2010920309DD">死火山の麓から流れる清い川は、もうすでに襲撃者が持ち込んだ菌で汚染され、小魚や小動物が痙攣しながらも最後の数秒の生を全うしている。<br><br>全ての考えうる退路を失った私は、彼らの戦術に誘導されるがままに浜辺に出る。これも定めなのだと、さっさと観念してその場に跪く。襲撃者達はそれに驚くこともなく、私を見下しケタケタと笑っている。<br><br>前脚が人間の手になっている大きな犬が、私の絵空事が記された書物を口に咥えて走り回っている。<br><br>襲撃者の長である、30cmもない小柄な男が船から姿を現すと、ゴツい装飾のしてある算盤を、私には見えないようにトントンと弾く。<br><br>しばらくの決まりきった前戯の後、私は窓のない船内に連行される。どこからか、私を捕まえたことへの軽い祝杯をあげ、今後の私をどうするか話し合う声がかすかに聞こえる。<br><br>生きた心地が一切しない錆びた鉄の牢の中で、私は今はもう忘れてしまった脱出計画をもう一度練り直す。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n86660e30785d'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 01 May 2024 00:14:37 +0900</pubDate>
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      <title>夢日記: 冷酷になるには</title>
      <description><![CDATA[<p name="D7B0D733-E808-4A92-9ED6-20FFE4751624" id="D7B0D733-E808-4A92-9ED6-20FFE4751624">2021年5月4日にみた夢 : <br><br>私たちは駅のホームにいる。私の交際相手は他の友人らとホームへ先に向かっている。<br><br>エスカレーターには、何故か裸足の、派手な髪色をした男が立っている。それを警戒した私の女友達が、物騒で不安だからと突然私の手を握る。その手は暖かくて柔らかく、私の手の表面を溶かしてしまう。溶着した手はなかなか振り解くことができない。仕方ないので、皆に見えないように身体の向きを変えてそれを隠す。<br><br>その一連の出来事をどこかで見ていたのだろうか、彼女から送られてきた「この後暇だから会おう」というメッセージだけが取り消されている。<br><br>いつのまにか振り解けていた手にも気づかず、私は彼女の乗る電車に駆け込む。私は彼女の顔を見るが、表情は驚くほど飄然としている。<br><br>情景が変わり、ファストフード店のフロアがそのままバスになっている。<br><br>私はどの席に座るか決めかね、結局端にある誰もいない2人用のソファに腰掛ける。突然私の後輩が話しかけてくる。何を言ってるか分からないが、とにかく私は会釈する。<br><br>席の向こうでは別の若い男女が痴話喧嘩をしている。無論、皆私が知っている人間だ。<br><br>いつのまにか私の隣に座っていた後輩の表情からして、どうやら三角関係のようだ。<br><br>男と女が何かを静かに言い合い、2人は私の隣に座った後輩を見る。突然フロアに沈黙が流れる。<br><br>後輩は下を俯いて、1人でグズりだす。慰めのつもりでその女の肩をポンと叩いたのが凶、女が突然私に勢いをつけて寄りかかってくる。そしてまた不幸にも、彼女がそれをフロアの向こうから見ていたのだ。<br><br>何も説明もできない状況で一種の諦めに達していると、彼女は横に座っていた男に襲い掛かるように抱きつく。その刹那、私たちは少しばかり目が合う。彼女の目線には全ての情報が詰まっていた。そして彼女は男と熱い接吻を交わす。<br><br>私は全身の酸素が抜けるくらいの大きなため息をつく。大切なものを守るために、冷徹になって他の何かを突き放すことが出来なかったことを心底後悔する。<br><br>「こんなこと、昔から分かっていたことじゃあないか」と私は自分に説教を始める。車窓から見える、険しい山上の雲で霞んだ白と緑の織りなす美しい景色に相まって、私はもっとやるせない気持ちになる。<br><br>「幸せを享受するには、もっと残酷にならないとダメなんだなあ」と、朝から来たもう1人の私がつぶやく。<br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nc081b85a12de'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 01 May 2024 00:05:06 +0900</pubDate>
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      <title>必要なくなると手に入る</title>
      <description><![CDATA[<p name="687A71AD-C3BC-4FE7-9856-15C721E6CE69" id="687A71AD-C3BC-4FE7-9856-15C721E6CE69">噛み合わせの悪い引き出しから双眼鏡を取り出し、せめてもの思いで、あの心臓が消えた方角を向く。<br><br>うねるような鼓動の音をこだまさせ、森へ一直線にかけるのが見える。その力強い鼓動から漏れ出た心臓の思惑が、私の鼓膜を波打つ。私にはそれが何を意味するのかが分かるのだ。<br><br>私はかつて愛し崇拝したその心臓のその後を想像し、祝福と絶望にかきこまれ、また涙する。霞んだ視界には、かすかにその心臓が半身を切ってこちらを伺っている姿が写る。<br><br>気が遠くなるほどの長い時が経ち、その心臓が私の元を訪ねてくる。私はそれを"心から"喜ぶが、手は「やれやれ」と私の顔を覆い隠している。お決まりのオチだ。本当に必要なものが本当に必要な時。死活に発展するほどに渇望するあの時、必ず指の隙間からスルりと抜けていく。そして長い絶望の後、もう必要なくなった時に、それらは私の手のひらにそっと乗っているのだ。<br><br>かつて苦しんだ私のためにと、引き戸を開けて、その薄ピンクで艶のある心臓を招き入れる。それなりの値段のするソファに腰掛けたその心臓に私はコーヒーを淹れる。ふと黒いものが視界に入り、私はそちらに視線を移す。</p><p name="D4A89DC2-F4F2-482F-A550-C98D8D314FE0" id="D4A89DC2-F4F2-482F-A550-C98D8D314FE0">部屋の隅にある半開きの冷蔵庫から、腐りかけの私の心臓の管が感謝の印にこちらに手を振っている。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/ndb123d619604'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 25 Jul 2023 14:32:36 +0900</pubDate>
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      <title>正しい相席</title>
      <description><![CDATA[<p name="BEB982B7-9225-4030-87CC-417847D8AF38" id="BEB982B7-9225-4030-87CC-417847D8AF38">傷心故に発狂した若い女が、1本で寿命が20年も縮むという煙草に何本も火をつける。金切り声で男の名前を叫びながら、煩憂の発露たる煙を街中に撒き散らす。<br><br>女を諭そうとした小綺麗な中年の男は、その図々しさの罰で、陰鬱な煙に巻かれるとすぐにその生涯の幕を閉じる。</p><p name="BEB982B7-9225-4030-87CC-417847D8AF38" id="BEB982B7-9225-4030-87CC-417847D8AF38">それに遭遇するなり、通行人達は半狂乱で身体に取り入れた煙を吐き出す。口に指を突っ込んでは嘔吐し、汚染された服を脱ぎ出す。ヒステリックな呪術で煙を追い払い、無いはずの存在に命乞いと贖罪を始める。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n4a7de3de8f88'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 25 Jul 2023 14:19:37 +0900</pubDate>
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      <title>また騙されて</title>
      <description><![CDATA[<p name="17B02F9F-3DCC-4B91-B6D3-FB6038736780" id="17B02F9F-3DCC-4B91-B6D3-FB6038736780">「嗚呼、あなたをとても愛しているわ！」と女は歓喜に満ちた表情で叫ぶ。<br><br>私はステージに立っていることに気づく。口元に手を添えると、私の口がつらつらと何か愛の台詞を喋っている。「君のいない世界に意味など何もないよ！」<br><br>「あなたは私だけのものよ、私だけを見て！」</p><p name="17B02F9F-3DCC-4B91-B6D3-FB6038736780" id="17B02F9F-3DCC-4B91-B6D3-FB6038736780">誰かの雑多な想像のなぞり書きとはいえ、相手の表情には、その言葉に含まれる感情を読み取れるような気がする。私の気分は段々と高揚する。身は引き締まり、私の言葉にも感情がこもりだす。<br><br>いつしか錯覚を起こした私は有頂天になり、彼女の感情に呼応する。台本にはない、私の本心を洗いざらい叫ぶ。牧師の説教のような昂揚と、素面ではとても口にできないような淫乱な言葉の掛け合いが続き、遂にクライマックスへと突入する。<br><br>観客の大歓声と、耳の潰れるように鈍くいかめしい拍手を浴びながら幕を閉じる。蓋をしていた感情がドッと漏れ出す。私は女に恋をしてしまったのだ。<br><br>私は演出家や主催者からの激励をあしらって楽屋へと戻る。用途も想像につかない小道具が無造作に積み上げられた細い廊下をおぼつかない足取りで歩いていると、彼女が対向からやってくる。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n8fada51c00eb'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 25 Jul 2023 14:18:46 +0900</pubDate>
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      <title>病院にて</title>
      <description><![CDATA[<p name="AA61DD1B-963C-4601-8354-404FCA29181B" id="AA61DD1B-963C-4601-8354-404FCA29181B">もう二度と元に戻らない状態になってしまったことに絶望するが、同時にその苦しみにも安堵している。もうこれで本当に私は諦めることができるのだ。これから実ると信じていた様々な淡い希望が頭から離れていき、私はゆっくりと意識を失う。<br><br>目が覚めると、薄汚れた天井と私を覗き込む医師が視界に入る。不幸にも、仲間の懸命な処置で私は一命を取り留めてしまったのだ。またこれから起こるであろう数々の苦難を想像して、私は気が遠くなる。<br><br>医師が問診を始めますと宣言する。「それで、今日はどうなさいました？」<br><br>私は大きくため息をつく。「これが見えないのか」と、今はもうない太腿を指差す。<br><br>医師はふむ、と鼻を鳴らす。その無礼と無関心に、私は少々不機嫌になる。「もう私は二度と、元の状態には戻れないんだ。」と、震える声で訴える。<br><br>医師と看護師はきょとんとしている。しばらくの間を置いてお互いが目線を合わせると、抑えていた何かが吹き出たようにゲラゲラと笑いだす。心臓からドクドクと湧き出す羞恥の念に私は冷静さを失う。　<br><br>「お前らに何がわかるんだ！"何も手に入らない身体"で生きていくことがどれだけ辛いことか、通り過ぎてゆく希望をただ見ていることしかできないこの辛さを！」<br><br>看護師は私のあまりの滑稽さに、床で転げ回っている。ハンガーを突っ込んだように大きく開いた口をみると、穴の空いた硬口腔から脳の一部がブラブラと垂れている。<br><br>看護師の傷をみて我に帰った私は、枠が歪んだ窓の外を眺める。遠くで3連発、心地の良いカービンの銃音が聞こえる。<br><br>「この戦いは、いつ終わるんだろう」と、周りの静寂に問う。医師は目線を変えないまま、「そうですねえ」と鼻の奥に詰まっていた凶弾を唾と共に吐き出す。視線を移すと、ライフルで複数発撃たれたその後頭部は無惨にもえぐれたままで、僅かに残った体組織は膿んでいるのが見える。<br><br>身体の一部を無くしてもなお、私達は前線に送り出され、またどこかを失ってここへ戻って来るに違いない。次はどこの作戦区域に赴き、どこを失うのだろうか。皮肉にもこの戦争でそれを決めるのは全て自分の決断である。<br><br>無くなった下半身を眺めて静かにやさぐれていると、若い男の絶叫と共にあたりがざわつきだす。「重症だ！」「手術中の負傷兵をどけてくれ！」と野太い声が聞こえる。</p><p name="AA61DD1B-963C-4601-8354-404FCA29181B" id="AA61DD1B-963C-4601-8354-404FCA29181B">医師はその喧騒に一目もくれず、「助かりそうにもないな」と呟く。私は、ドアが開きっぱなしの病室の入り口に視線を写す。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nfae101374c87'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 25 Jul 2023 14:12:43 +0900</pubDate>
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      <title>発露は伝染する</title>
      <description><![CDATA[<p name="20458D50-1F28-4C02-995E-9AEE448D9CFA" id="20458D50-1F28-4C02-995E-9AEE448D9CFA">20年に及ぶ苦難をもってしても、解決の糸口など見つからない。そこに残ったものは空虚と、一握りの苦しさ。そして摩耗した精神と、若くして作り上げられた、シワだらけの老獪めいた顔だけである。<br><br>「バカだなあ」と私は鏡をみて呟く。<br><br>やさぐれた、惨めで無力な自分に辟易した私は、裂けた胸から垂れ出た重い心をひきずって病院に行く。<br><br>数十年にも感じる手術を終え、私はなるべき姿になっている。今までの陰鬱で小汚く、余裕のない私の姿は面影もない。新生児のようなハリのある肌にシミや毛穴は一切なく、全身に汚れというものがない。高貴な服と麝香を身に纏い、人が考えうる、あらゆる社交を実行する。<br><br>記憶と感情を手放すことで苦しみから解放された私はまるで動物のようだ。本能の赴くままに盃を交わし、際限のない愛想を振り撒き、ある時は振られ、ある時は実る。そしてある時は激しく求愛されるが、それも"全てはどうでもいい"のだ。<br><br>例えるならば私は指定されたプログラムを実行するようで、そこに私の自由意志や思考はほぼ介在していない。<br><br>しかし同時に、私はこの擬似的な高揚を感じ続け、今までの打ちひしがれるような悲しみを忘れない為に、過去の不幸とその発露を少量入れたカプセル状の瓶を首からぶら下げている。<br><br>ある日、「その首につけているアクセサリー」と女は私に尋ねる。<br><br>「あなたはとても綺麗で美しいのに、なぜそんなに醜くくて、汚いものをつけてらっしゃるの」<br><br>「ああこれは」と私は平板に言う。<br>「これは、今の私が私であるためのものです」<br><br>女はなんとでも解釈できる沈黙を作る。しばらくして、「それって何か」と尋ねる。<br><br>「それって何か、恋に関係あることかしら」<br><br>私は少しばかり微笑む。しかしそれは彼女ではなく、私に向けたものだ。段々と私はおかしな気分になって、その非の打ちどころのない外見にそぐわない、ヒステリックな笑い声をあげる。<br><br>女は猫を被ったように私と同じく笑みを浮かべ、私を理解するための糸口を虚しく探している。<br><br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nd375243a39c7'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 06 Jun 2023 22:50:00 +0900</pubDate>
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      <title>それ多分罰</title>
      <description><![CDATA[<p name="F7DAECDB-E5CB-4912-B34E-527EE71FE46A" id="F7DAECDB-E5CB-4912-B34E-527EE71FE46A">私が渇望し、救いと信じて疑わなかったこの自由は、あまりに虚しく、孤独だ。そこには一切の喜びも、美しさも、天国的親密さもない。あるのは広大な無で、途方もなく長い時間が、私をゆっくりと、確実に蝕んでゆく。<br><br>私はかつての制約のある幸せを想い、自由のために失った全ての代償について考える。<br><br>「貪婪故の罰なのだろうか」と私は枯れた唇で問う。<br><br>「この苦しみは、いつ終わるんだろうか」と周りの静寂にもう一度問いかける。一切の波を立てずに、ただそこに在る灰色の大海の果てを眺める。「苦しみ抜いた先には、何が在るんだろう」<br><br>一握の直感が私の自問に対し、心を震わせる。この先に待つものを、魂は知っているのだ。<br><br>「強くあれ」と私は枯れた声で呟く。「きっと、大丈夫だから—」と弱々しい、励ましの言葉を自分に言い聞かせる。ぽつぽつと涙が出る。<br><br>「時間がー」「きっと、時間が解決してくれるはずだからー」涙と寂寞な思いがまた溢れ出す。<br><br>奥行きのないどんよりとした空を見上げ、なぜ私にこんな惨い仕打ちをするんだと、在るはずのない存在を責める。誰に見られているわけでもなく、羞恥を感じながら「惨すぎる」と声を荒げる。</p><p name="D83BF2E3-255B-4553-9848-69952BDABA86" id="D83BF2E3-255B-4553-9848-69952BDABA86">何十年にも感じる休符を経て、自責や他責の念も一旦は尽きる。私はよろよろと立ち上がる。朽ち果てた救命ボートから、錆びた首輪を拾い上げる。<br><br>しばらくすると、私の身体が段々と硬くなっていくのを感じる。 心臓と頭が先に、そしてそれは身体の末端へと、じわじわと這い寄る。次第に何も感じなくなっていき、ついに私は銅像のように固まり、そこに朽ち果てる。<br><br>もう二度と解脱することができないこの振り出しの世界で、私が産まれたその日をまたもう一度嘆く。<br><br>麗らかな心と、私への冷徹さを持ち合わせたあの艶げな微笑み。そしてあの忘れがたい一連の愛接によって、この病の種が発芽したに違いない。<br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n9c3fba7b2d6d'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 31 May 2023 14:36:12 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/fke/n/n9c3fba7b2d6d</link>
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    </item>
    <item>
      <title>加害</title>
      <description><![CDATA[<p name="68EC159F-2140-455D-811C-75D90D7CB9D9" id="68EC159F-2140-455D-811C-75D90D7CB9D9">錆びれた手間包丁を強く握りしめている。<br><br>目の前に積まれた亡骸を前に、傍ら寂しくすすり泣くばかりだ。<br><br>言葉にならない寂寞な思いを叫び、大切な存在を慈悲もなく奪った天を責める。</p><p name="348D0D9A-52CE-4113-BB05-BB20B7359ADF" id="348D0D9A-52CE-4113-BB05-BB20B7359ADF">しかしまだ私は、自分の犯した徒疎かな罪を知らない。<br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n71c3ba3bdd64'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 11 Feb 2023 16:45:59 +0900</pubDate>
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      <title>哀愁の楽園</title>
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      <description><![CDATA[<figure embedded-content-key="emb763e5273c15f" embedded-service="youtube" data-src="https://youtu.be/sa7jw7EZnUc" contenteditable="false" name="0FD492F1-38F4-4414-9680-45B229F68F38" id="0FD492F1-38F4-4414-9680-45B229F68F38">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-youtube">            <span><div style="left: 0; width: 100%; height: 0; position: relative; padding-bottom: 56.25%;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/sa7jw7EZnUc?rel=0" style="top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%; position: absolute; border: 0;" allowfullscreen scrolling="no" allow="accelerometer; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share;"></iframe></div></span>        </div>    </div></figure><p name="33437D5F-D7A4-4E8B-8EA8-49D08E03428B" id="33437D5F-D7A4-4E8B-8EA8-49D08E03428B">私は荒々しい色を絢爛と浴びせる白練の砂浜の上に立っている。心地よい海風が頬を撫で、私に僅かな微笑みを授けてくれる。<br><br>遠くの湾曲した砂浜に見える、一切の汚れがない月白に輝く灯台の元へ向かう。しばらく歩くと、屹立するその灯台と白練色の砂浜をわずかに区切る、大きな岩に腰掛けた人影が映る。私がかつて何処かで交友を結んだ、愛する友人達の姿だ。<br><br>静かに談笑をしながら明鏡止水の大海を眺める仲間の元へゆく。<br>私は手を大きく振って友人らの輪の中に入り、遅れて来たことを詫びる。<br><br>何十年もの空白の時を経た再会を喜び合い、友人らの甘く優しい声や、麝香のような香りがする、その健康で白い肌に私は涙する。愛する友人達もまた私を歓迎してくれる。ある者は微笑み、ある者は綻ぶが、皆一様にどこか侘しく、憐憫な表情で私を見る。<br><br>私は友人の1人にあることを尋ねる。すると暫くの間を置き、彼女は暗澹たるまなざしで静かにかぶりを振る。そして私は、我々にはもうすでにその時間がないことを告げられる。<br><br>私は黙って頷き、解するように僅かに微笑みを浮かべてみせる。寂寞たる思いを胸に、私は愛する友人達と、深水幾尋にも及ぶ濃青色の溟渤をいつまでも眺めている。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n2e4a577ca98f'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 01 Feb 2023 14:46:24 +0900</pubDate>
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      <title>肉体に私の水を捧ぐ</title>
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      <description><![CDATA[<p name="29ACDD11-70AC-4C78-B911-91D3DE9FD1B5" id="29ACDD11-70AC-4C78-B911-91D3DE9FD1B5"><br></p><figure embedded-content-key="emb690a9213536b" embedded-service="youtube" data-src="https://youtu.be/F8WzxXew0iA?si=pcY13_stN6OpZl7D" contenteditable="false" name="0B962134-88FE-4F2A-B3E4-1F1B1B5BA7B2" id="0B962134-88FE-4F2A-B3E4-1F1B1B5BA7B2">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-youtube">            <span><div style="left: 0; width: 100%; height: 0; position: relative; padding-bottom: 56.25%;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/F8WzxXew0iA?rel=0" style="top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%; position: absolute; border: 0;" allowfullscreen scrolling="no" allow="accelerometer; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share;"></iframe></div></span>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/fke/n/nd5c303e64a3a'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 31 Jan 2023 17:07:04 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/fke/n/nd5c303e64a3a</link>
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      <title>Beseech</title>
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      <description><![CDATA[<figure embedded-content-key="embb6b569666616" embedded-service="youtube" data-src="https://youtu.be/rrafTxURcwg" contenteditable="false" name="B0C2568B-F43D-4BE5-9431-F3C61A4E9FA8" id="B0C2568B-F43D-4BE5-9431-F3C61A4E9FA8">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-youtube">            <span><div style="left: 0; width: 100%; height: 0; position: relative; padding-bottom: 56.25%;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/rrafTxURcwg?rel=0" style="top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%; position: absolute; border: 0;" allowfullscreen scrolling="no" allow="accelerometer; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture;"></iframe></div></span>        </div>    </div></figure><p name="A5A0A6F1-B5DD-43EA-A7E5-507242FE1C06" id="A5A0A6F1-B5DD-43EA-A7E5-507242FE1C06"><br>Do I dare leave before you give me a smile, <br>you look back upon this?<br><br>So I lie awake to dream of you and I<br>sailing through life</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n72fd624f249d'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 13 Nov 2022 00:19:35 +0900</pubDate>
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    </item>
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      <title>ああ痴呆</title>
      <description><![CDATA[<p name="D1D15A58-25F2-4D26-9A2D-7BAB919AC994" id="D1D15A58-25F2-4D26-9A2D-7BAB919AC994">紫紺色の鬱汁をスプーンですくい、それを一滴づつ緩慢に、しかし狂いもなく正確に垂らす。音もなく湧き出るその泉が枯渇することはない。私はそれを毎日繰り返す。<br><br>ある日、私は本能がそうするようにあたりを見回す。当たり前のように、皆はそこからいなくなってしまったことに気づく。刹那、湧き出る紫紺色は消えてなくなり、かつての色を失った古びた花崗岩が姿をあらわす。私は、何千年にもわたる内省の末、何も疑問に思うことがなくなってしまったのだ。<br><br>私は枯れた泉から、スプーンで空をすくう。まだそこに粒子を含むような、湿った接触音が、細く、切れるように鳴る。私は、幾分湾曲したスプーンを傾けてみせるが、当たり前のように何も垂れない。<br><br>スプーンに微かに映る私の歪んだ顔を眺めていると、紅茶のポットが置かれたテーブルが一つ、視界の端に入る。何千年も間そこにあったのに、私はその存在にすら気づかなかったのだ。「申し訳ないね」と私はその朽ちた四脚に謝ってみせ、四角い甲板を丸く拭いてやる。床に溢れた紅茶のシミに目がいく。何千人もの屍人が蛍光ペンでなぞるように拭いた床を、また一人なぞる。<br><br>私は日の出を待つ。最後に聞いた話では、百人の年季奉公人を乗せた白鯨船が出港したその日を最後に、太陽は二度と登らなくなってしまったのだという。<br><br>空のティーポットから紅茶を永遠に注ぎ続けていると、私はふと、落としてもいない落とし物の存在に気づく。朽ちたテーブルに「もう行かなくては」と一言別れを告げると、最後に太陽が昇った北東、暗澹な痴呆の果てに向かって、その行動の意味など考えず本能的に歩き出す。陰鬱とした、膨大な内省の記憶だけが頭の中で叫喚し、谺している。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nbf5ce9e65e99'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 06 Jul 2022 22:04:58 +0900</pubDate>
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      <title>違法な手術</title>
      <description><![CDATA[<p name="3E633CF4-8314-4CEF-8878-29C2F453EB07" id="3E633CF4-8314-4CEF-8878-29C2F453EB07">「これは君のためだけではなく、君の周りのみんなのためでもあるんだ」<br><br>と猫背の医師は男を念押しするように諭す。<br><br>「これ以上君が人の心を慈悲もなく破壊し、腐らせないようにするために」<br><br>男は「わかった、わかった」と医師の話を遮る。オペ室の看護師は、血の染み付いたサメの刃を持つ電動鋸を携え、床に落ちた食べ物を見るような、同情と憐れみ、若干の軽蔑の混じった目で男を見つめる。<br><br>「でももう大丈夫だ」と医師は続ける。<br>「私も彼女も、この手術で良くなった。本当に良くなった。本当に何も感じなくなってしまったのさ！」<br><br>感情のないはずの医師は歓喜に声を震えさせ、銀に光る医療器具を持った両手を広げてみせる。男は少しばかり恐怖を覚える。しかし、一度やると決めたことはやるしかないのだ。<br><br>誰からの許可もなく都心の地下にて営業しているこの病院の院長の信条で、手術は一切の麻酔を伴わない。医師がブツブツと何かを唱え、全てが損なわれてしまった男の心、そして男が(結果的に)破壊してしまった、幾つもの女達の心を弔う。<br><br>乾いた唇からふぅと息を抜くと、医師は何の合図もなく、凍ったケーキを切るような具合で胸骨に切れ込みを加えていく。キリキリした不快な音と共に血が湧き出し、男の皮膚を伝う。「少々手荒ですが」と申し訳程度に詫びると、骨を裂き、心臓のギリギリまで刃を到達させる。開胸した私の中にずけずけと手を入れ、脈幹を乱暴に剥離する。工作を楽しんでいるかのようだ。<br><br>男はあまりの苦痛に目を見開き絶叫する。今まで男の貪欲の犠牲となってきた、純粋無垢な心臓達に何度も詫び、祈り、赦しを乞う。医師は返り血を浴びるも怯むことなく、男の紫に腐った、邪悪の根源たるその器官を掴む。<br><br>「哀れな心臓」と看護師は呟く。<br>「なんとちっぽけで、惨めな心臓」<br><br>医師は私の萎縮しつつも強く鼓動する心臓を、大きなうねり声とともに外の世界へと引き抜く。男の胴間声は外気に触れて激動する心臓の異音とハーモニーを奏で、血と共に排水溝の中へ飲まれていく。<br><br>途中で失神してしまったとはいえ、何十年にも感じる、長く終わりの見えない激痛をなんとか乗り越える。「成功です。...やりました！」と側頭部のみに巻き毛を残した医師は弱く叫ぶ。「どうでしょう」と指を鳴らすと、看護師がかつて男がダメにしてしまった女たち、あるいは男の心を修復できないほどに引き裂いた女達の写真を一枚づつ男に見せる。男は首を傾げ、覗き込む。その様子を見た医師は、どの言語にもない悦びの声を上げる。<br><br>翌日、男はあやうく自分の心を引き裂こうとするところだった一人の女にばったり会う。女のどうとでもとれる、広義だが意味慎重な言動に、今までの自分ならすぐに恋に落ちてしまうだろうと知覚する。しかし、手術の効果通り何も感じない。本当に何も感じなくなってしまったのだ。<br><br>男は、これ以上自分のが灼ける炎の熱が身体中に駆け抜けることも、孤独に頭を垂れ、凍てついた自我に包まれ涙することもないと思うと、たまらなく安堵する。そしてなにより、これ以上自分の飽くなき欲望の為に、男を愛する誰かが犠牲になることもないことに、心のつかえが取れる。<br><br>男は機械のように、他人行儀な口で会話を続ける。あらゆる束縛から解放され、人心地がついた矢先、突如発した女の金切り声に耳の筋肉が疼く。男は取り返しのつかない行為に及んでしまったことをすぐさま後悔する。女の心が壊れてしまったのだ。<br></p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n88a820c959d8'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 06 Jul 2022 21:56:58 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/fke/n/n88a820c959d8</link>
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      <title>嘆き 短編集1</title>
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      <description><![CDATA[<h3 name="EF7F614E-A74E-4ED3-82E4-1D241BE1DBC0" id="EF7F614E-A74E-4ED3-82E4-1D241BE1DBC0">所業</h3><p name="9F8F2435-2B13-45E7-BA53-9DEC2E9C8621" id="9F8F2435-2B13-45E7-BA53-9DEC2E9C8621">私は自らの堕落や私欲による悪業によって報いを受けていることを自覚している。しかし、他の人間が善良故に豊かな生活を送っているとも到底思えない。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n832cd5ac79c2'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 05 May 2022 17:24:06 +0900</pubDate>
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      <title>夢日記 短編4話分</title>
      <description><![CDATA[<h3 name="75567152-5f21-4ddc-a074-587a20a4dabf" id="75567152-5f21-4ddc-a074-587a20a4dabf">道化師</h3><p name="fa05e60e-17eb-4628-bb8f-e1304aac3664" id="fa05e60e-17eb-4628-bb8f-e1304aac3664"><br>私と女はトランプに興じながら話をする。その裕福な育ちの女はいかに自分の思想が崇高で、類稀なる努力で頂点へ上り詰めたかという美談を、幼少期のコンプレックスと混じえながら語り出す。彼女の歴史では、常に自分が正しく、常に他人は悪いのだ。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/n8d5ffd76231f'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 05 May 2022 16:13:17 +0900</pubDate>
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    <item>
      <title>誰</title>
      <description><![CDATA[<p name="E3E9C2FA-3E80-4FAF-9BCE-88E22D9CB53A" id="E3E9C2FA-3E80-4FAF-9BCE-88E22D9CB53A">自我を駅の便所に置いてきてしまったような気がする。<br><br>私は今、自分が何者なのか分からない。</p><p name="1223A503-9A26-47A8-80AC-A805F82CDB94" id="1223A503-9A26-47A8-80AC-A805F82CDB94">私の中の私が何処かへ出掛けたまま行方がわからなくなり、取り残された私は、私が不在故にあらゆる判断がくだせなくなる。<br><br>身体の細胞の全てが、時間をかけて入れ替わる。精神もどこかで交換されたのか、自分が何者か完全に分からなくなった。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/neb3bb4af46fe'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 02 May 2022 18:55:07 +0900</pubDate>
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    </item>
    <item>
      <title>強姦される男</title>
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      <description><![CDATA[<p name="F0BF2D7B-80DD-47CF-97CD-FE9CB20B37C2" id="F0BF2D7B-80DD-47CF-97CD-FE9CB20B37C2">私は男だが、奇妙な場所に受け口がある。毎朝の化粧は怠らないし、パステルカラーが好きだ。時に可愛らしいボックスプリーツを履くこともあるし、異性の記憶は上塗りされる。ある時は5分の間に5つの人格が現れ、今さっきまでは笑っていたのに、幾許か歩けば癇癪を起こしてしまう。<br><br>ある日、私は部屋にいる蟻の群れを観察する。すると、銃声のようにドアを激しく打ち付ける鈍い音が何度も響き渡る。女がやってきたのだ。彼女もまた私と同じく、奇妙な場所に使い古して黒ずんだ逸物を隠し持つ。<br><br>ドアを少し開けると、女はその隙間に真っ赤なハイヒールを差し込み、「話を聞いてほしい」と声高に叫ぶ。全く気乗りはしないが、人から必要とされているうちが華だと自分に言い聞かせる。</p><p name="F0BF2D7B-80DD-47CF-97CD-FE9CB20B37C2" id="F0BF2D7B-80DD-47CF-97CD-FE9CB20B37C2">「わかりました」と気の抜けた声で答えると、女はドアを乱暴に引き、私を押し退けて部屋に入る。<br><br>「本当に何もない部屋ね」<br>と女は許可も求めず煙草を吸い出す。<br><br>「本当につまらない部屋」  <br><br>私は何も答えずに立ち込める煙を見上げる。<br><br>私は女の崇高な理念、社会的な成功、美談を聞く。私は話合わせに、女のあらゆる主張に「その通りだ」と返す。</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/na9a0e48d0716'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 02 May 2022 12:50:35 +0900</pubDate>
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      <title>頭脳労働</title>
      <description><![CDATA[<p name="791906EB-29B6-436E-A9CF-3CF6268D9344" id="791906EB-29B6-436E-A9CF-3CF6268D9344">私は肥大した脳の前頭葉あたりを狙う。先端が斜め切りされた鋭利なストローをゆっくりと差し込み、口から吐き出された介護食のような、固形とも液状ともいえないそれをチュウチュウと赤子のように啜る。<br><br>数年も経つと脳汁は枯渇してしまう。身体から切り離されているからだ。小脳は梅干しのように縮み上がり、大体の部分はその皮質だけを残し、空気の抜けた風船のように萎んでいる。私はわびしい切迫感に駆られて脳の中を弄り、享受できるものがないかもう一度確認する。海馬付近にはカビが生えているが、まだいけそうだ。床に落ちた卵と牛乳を拭いた後の雑巾のような、異臭のする脳を絞り上げる。<br><br>しかし不注意故に、汁が数滴床に落ちてしまう。私は愚鈍な自分に対して癇癪を起こしながら、その床を何回も、無駄のないように舐めまわす。そして突然理性が私を平手打ちし、「何をやっているんだ」と自省を始める。私は肩をすくめ、壁に腰を屈める。<br><br>この脳みそを啜り尽くしてしまったら、この先一体どうしろというのだろうか。何度もたどり着いた同じ結論や可能性をまた1から模索する。「隙を見て他人の脳を食らう？」「春が来る前に種を蒔く？」もう一人の愚直で楽観的な私が、姑息な料簡を起こそうとする。<br><br>しかし、本来の堕落した私はもっと短絡的な結論に至る。あまりの単純明快さに私は独りほくそ笑み、早速それを実行に移す。<br><br>「すごい、すごいよ！」ともう一人の私は手を叩いて狂喜する。</p><p name="9131F58E-B983-49AB-A22B-DCD632B23CC8" id="9131F58E-B983-49AB-A22B-DCD632B23CC8">「すごいよ、自分の身体を食べているなんて！」</p><br/><a href='https://note.com/fke/n/nfee72c5f4782'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77545388/profile_f2cfaf498a48d03737f9e48c496c082f.jpeg?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>嘆き全集 | Franz K Endo </note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 02 May 2022 08:37:08 +0900</pubDate>
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