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「時間がない」は錯覚かもしれない―見通しを取り戻すための3ヶ月の実験【ユタカジン】

 こんばんは!今日も今日とてタスクシュート、ふぃるです!

 現在、私は講座の準備を進めています。今は、報告できるような大きな準備ではないため、今週は、皆さんと共に「時間がない」の「錯覚」を解き明かし、自分らしい時間を取り戻すためのエッセンスを、少しだけお話しさせてください。

 みなさんは、「時間が足りない」という言葉が、口癖のようになっていませんか? 朝起きた瞬間から、目に見えない何かに追い立てられ、気づけば夕方。今日やりたかったはずの「大事なこと」は手付かずのまま、また明日へと先送りされる。

 もし、その焦燥感の正体が「時間の不足」ではなく、単なる「錯覚」だとしたらどうでしょうか。

「時間がない」と感じるとき、私たちは何を失っているのか

 『時間がない』と感じるとき、実際には“時間”ではなく“見通し”を失っていることが多いのです。タスク管理は、その見通しを取り戻す技術です。

 この言葉は、私自身が数え切れないほどの失敗と挫折を繰り返す中でたどり着いた結論です。

 かつての私は、常に時計を気にしながら、ToDoリストに並んだ大量のタスクを必死にこなしていました。
 しかし、どれだけ効率を上げても、どれだけ早く動いても、「時間がない」という感覚が消えることはありませんでした。

 むしろ、動けば動くほど、砂時計の砂が指の間からこぼれ落ちていくような、言いようのない不安に苛まれていたのです。

 けれど、タスクシュートをはじめとする「実行型」のタスク管理を継続していくうちに、ある日、視界がパッと開けるような感覚を覚えました。

 時間は「ある」か「ない」かで語るものではない。 それは、「どこへ配分して、どの順番で、どんな摩擦を抱えて流れているか」を見通す対象なのだと。

心理的な「霧」が、時間を奪い去る

 想像してみてください。あなたは霧の深い山道を歩いています。 足元すらおぼつかない状況では、たとえゴールまであと数百メートルだったとしても、果てしない道のりに感じられ、一歩を踏み出すのが怖くなるはずです。

 これが「見通しを失った状態」です。

 日常生活における「時間がない」も、これと同じです。 「次に何をすべきか」「それにどれくらい時間がかかるか」「今の自分にどれだけのエネルギーが残っているか」。
 これらの要素が霧に包まれているとき、私たちの脳は防衛本能として「もう時間がない!」「無理だ!」というアラートを鳴らします。

 たとえカレンダーに1時間の空きがあったとしても、その1時間で「何ができるか」が見えていなければ、その時間は存在しないも同然になってしまう。これが「心理的な錯覚」の正体です。

 逆に、たとえ15分しかなくても、「この15分があればメールを3通返し、お湯を沸かせる」という確かな見通しが立っていれば、霧は晴れます。焦燥感は驚くほど薄れ、私たちは静かな集中力を持って、その時間を「生きる」ことができるようになります。

意志の力ではなく、技術で正す

 多くの人は、「時間がない」のは自分の努力不足や、意志の弱さのせいだと自分を責めてしまいます。

 しかし、断言します。それは間違いです。

 見通しを立てることは、精神論ではなく「技術」です。 そして技術である以上、誰でも練習すれば習得できます。

 タスク管理とは、未来を完璧にコントロールする魔法ではありません。今、この瞬間の自分の足元を照らし、霧を晴らしていくためのランタンのようなものです。
 ランタンに火を灯し、現実的なプランを描く技術さえあれば、私たちは「時間の奴隷」から、自分の時間の「設計者」へと変わることができるのです。

習慣化という、もう一つの壁を越えるために

 しかし、一つの事実をお伝えしなければなりません。 この「見通しを取り戻す技術」は、本を読んだり講座を聞いたりしただけで、明日から完璧に使いこなせるようになるものではありません。

 自転車に乗れるようになるまで、何度もバランスを崩して転びそうになるのと同じです。
 特に、時間の使い方は「生活習慣」そのものです。長年染み付いた「焦りの癖」を書き換えるには、一定の期間が必要になります。

 前回の記事の繰り返しになりますが、ロンドン大学の研究(Lallyら、2009)によれば、新しい習慣が定着するまでには平均して約66日、生活リズムに深く関わるような複雑な習慣の場合、約3ヶ月が必要であるとされています。

 私が今、講座の準備と並行して最も力を入れているのが、この「最初の3ヶ月」を支える仕組みです。

 一人で暗い夜道を歩き続けるのは、とてもパワーが必要です。
 でも、隣に同じ志を持つ仲間がいて、足元を照らし合う環境があれば、習慣化の確率は劇的に上がります。

 意志の力に頼らず、環境の力を使って「気づけば歯磨きと同じくらい、タスク管理が当たり前になっている」状態を目指す。それが、私が皆さんに提案したい「3ヶ月の実験」です。

見通しの先にある「ユタカ」な時間

 現在、私はタスクシュート協会への申請を進めながら、皆さんがこの「見通しを取り戻す技術」を無理なく、そして確実に身につけられるようなカリキュラムを練り上げています。

 5月17日の開講を目指し、事務局との細かな調整を続けている今の時間は、私にとっても自分自身の「見通し」を問い直す大切なプロセスになっています。

 「時間がない」という錯覚から抜け出した先に待っているのは、単なる効率化ではありません。 それは、一日の終わりに「今日もいい日だった」と、自分で自分に納得できる穏やかな時間です。

 正式な募集開始までは、もう少しだけお時間をいただきます。

 もし今、あなたが「時間がない」という霧の中にいるのなら、どうか自分を責めないでください。
 それは、あなたの能力のせいではなく、ただ技術を知らないだけなのです。

 霧を晴らすための準備は、着々と進んでいます。 皆さんと一緒に、新しい時間の景色を見られる日を、心から楽しみにしています。

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