エネファントのAI×DX実装記~第3話~
こんにちは
エネファントの山口です。
前回のお話したとおり、決して現状でも当社はアナログな会社ではありません(むしろ、地方企業としてはかなりデジタル寄りだと思います)。
そんな組織をもう一段階デジタル化するのって実は結構カロリーが高いです。
「現状、問題なく作業は回ってるし、変える必要ないじゃん」っていう話になるし、僕自身も「本当、そうよね・・・」って思ってしまいます。
まだ、皆を納得させられる説明は僕自身見つかっていないですが、今現在、こんなことを考えてデジタル化とAI活用を進めています。
「アナログとデジタル」と「オンラインとオフライン」
デジタル化を推進する際、「アナログとデジタル」と「オンラインとオフライン」という考え方を勝手に僕はしています。
■アナログとデジタル
よく、デジタル化は「アナログ作業をなくす」みたいな捉え方をされることがありますが、基本的にはアナログ作業を完全になくすことはできないと考えています。
例えば、「キーボードへ入力する」はアナログ作業で、「エクセルシートへ数字が入力される」はシステムによるアウトプット(こちらがデジタル)だからです。
RPAによる自動作業やAPI連携によってアナログ作業を減らすことはできても、完全に0にするというのは、現状は不可能ですし、会社員としては将来も不可能であってほしいです(できたらもう人がいらなくなりますからね…)。
ですが、「チャットシステムにキーボードを入力(アナログ)してメッセージを投稿する(デジタル)」というオペレーションに、「将来的にはAIによるデータ活用のできるメッセージになる」という未来の付加価値が加わることによって、同じアナログ作業のアウトプットが変わることになります。
このように、同じアナログ作業に別の価値を加えることができるのがDXの大きな効果だと考えています。オペレーションとオペレーションの間に「人を介在する」意味を否定するのでは決してないと思ってて、アナログとデジタル全部ひっくるめてののDXなのです。
■オンラインとオフライン
いかにシステムとシステムを連携させてオンライン上にデータを貯めようとしても、とにかく人はオフラインで意思決定をするのが好きみたいです。「チャットでオープンに決めるより、オフラインでクローズドに体温がある話合いで決めたい人多い・・・」みたいな話です。
これは人らしくてとても良いのですが、この性質はデジタルシステムにとっては乗り越えるのが一番難しい壁です。オフラインで決めたことは、AIは絶対使用できないという前提をおいたうえで、将来的に、AIが上手く社内に浸透したときに「だったらオンラインで決める方がメリットあるよね」という風にうまく皆が納得した上で、うまくオフラインからオンラインに意思決定の場を移行できないか…と勝手に考えています。

結局どっちがイケてるかが大切
色々と小難しくなってきてしまったのですが、「AIを使えてる企業」と「AIを使うことができない企業」とか、「紙の契約書でしか契約締結をできない企業」と「電子契約に対応している企業」だったら、どちらでイケてるかで考えていくと分かりやすいと思います。僕だったらAIを使えてる方がいいし、電子契約に対応している企業の方がいいと思います。
もうひとつ重要な観点として、システムもAIも、最初はハイブリットでいいと考えています。
「AIは使える状態だけど、まだ使えてない」でもいいし、「電子契約もできるけど紙の契約も対応できる」で最初はいいと思っています。
それでも、「AIを使うことができない」や「紙の契約書でしか契約ができない」とは全く意味が変わってくるからです。今の段階では、重要なのは「それが可能かどうか」であると思っています。
それに、無理やり社内のシステムを一気に変えるとシステム間での思っていなかった齟齬や動かしてみると「なんか違った…」みたいなことは結構あったりするので、少しずつ社内で動かしてみて成功体験を積んでいく…みたいなフェーズはあった方がいいのかな、と個人的には思っています(いわゆる、スモールスタートというやつです)。
移行フェーズはコストはかかってしまうけど、少しずつ社内に浸透していく中で、皆の「便利でいいじゃん」を少しずつ積み上げていけるように健気に頑張ることを意識してます。
また、「多治見市で一番求人の集まる会社」を目指している僕たちとしてはどっちの選択肢を選んだ企業で働きたいか、という観点で考えたときでも、なるべくイケてる企業としての選択肢を採用したいという思いもあります(「AIを使うことはできないよ」って企業より、「AIガンガン使っていこう」って企業の方が働きたい人はきっと多いはずだから、AIはもはや福利厚生になってきてると個人的には思っています)。
なので、ROIとか、IR資料とか、企業価値の増大・・・みたいな小難しい話ではなく、単純にどっち選択のほうが企業としてイケてるかで一回考えてみてもよいのでは、と勝手に考えています。
僕たちは、「AIとデジタルを使いこなす企業がイケてる!」として選択をしました。
そのため、AI活用を前提においたデジタル構造を再構築することでもう一段階レベルの高いAIとデジタルの活用に繋げよう!という思いで取組みを進めています。
活用についてはまだまだ道半ばですが、だからこそ言葉にして共有していかなくてはと思って書いております。今後も社内のAI活用に関して分かってきたこと、コツコツと発信していきたいと思います。
