クスィーガンダムを作る時間|閃光のハサウェイが残したもの
閃光のハサウェイ「キルケーの魔女」。
すっかり生活の中に溶け込んでしまった。
通勤中には、サウンドトラックやSennaRinの「LOST and FOUND」を聴く毎日。
音楽だけが、私を作品の中に引き戻してくれる。

そんなある日、自宅に積んであったHGクスィーガンダムに目が止まった。
理由はよく分からない。ただ、今作らなければいけない気がした。
第一部の公開時に購入したまま、手をつけていなかった箱。
それを開けて、袋を開く。ようやく制作の始まりだ。
子供の頃には、無限にあったプラモデルを作る時間。
今は休日に、まとめて向き合うしかない。
平日は音楽だけが流れていく。
頭の中では、完成したクスィーガンダムの姿を思い描く。
やがて休日。手を動かし始める。


パーツを整え、少しずつ形になっていく。
そして、好きな塗装の時間がやってくる。
これまでは黒い下地から立ち上げていた。
今回は、ガンメタの下地から色を起こしていく。
青は少し淡く。全体はやわらかい風合いに。
初めて使うシタデルカラーも、筆の動きが滑らかだ。
平日という名の中断を挟みながら、
少しずつ、確実に形が立ち上がっていく。
そして、目の前にクスィーガンダムが現れる。

最後に半光沢のトップコートで全体を整える。
完成した姿を眺める。

でも、本当に愛おしいのは——
手を動かしていた時間なのかもしれない。

