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キャンプ場の「平日ガラ空き」問題、インバウンドで解決した話

キャンプ場立ち上げのサポートをしているキャンプ女子株式会社 代表の柴垣道宏です。
キャンプ場のオーナーさんと話すと、ほぼ100%の確率で出てくる悩みがあります。
「週末は満サイトなのに、平日はガラ空き」
これ、日本のキャンプ場が抱える構造的な課題です。日本のキャンパーのほとんどは会社員や子育て世帯。キャンプに行けるのは基本的に土日祝日だけ。
つまりキャンプ場のビジネスモデルは、年間の約5/7が「売れない日」という宿命を抱えています。
週末2日で稼いだ売上で、平日5日分の固定費を賄う。これでは利益率が上がらないのは当然です。
でも、この構造的な問題を劇的に改善する方法があります。それが「インバウンド(訪日外国人)集客」です。今日はキャンプ場のインバウンド集客についてまとめていきます


なぜインバウンドが「平日の救世主」なのか

外国人旅行者がキャンプ場の平日を埋められる理由は明確です。
まず、彼らは「旅行中」です。仕事の制約がないから、曜日に縛られません。むしろ、週末の混雑を嫌って平日を選ぶ外国人が多い。
次に、滞在日数が長い。日本人キャンパーは1泊2日がほとんどですが、外国人、特に欧米やオーストラリアからの旅行者は2泊3泊が当たり前。中には1週間連泊する方もいます。
さらに、客単価が高い。レンタル品の利用率が高く、体験プランやBBQセットなどのオプション購入率も日本人より高い傾向にあります。
そして何より、「Camping in Japan」への需要が急増しています。Google Trendsのデータでは、「Japan camping」の英語検索ボリュームは過去3年で約5倍に増加。特に台湾、韓国、香港ではキャンプブームが到来しており、「次のキャンプは日本で」という層が急速に増えています。

実際に何をやって、どう変わったのか

ここからは実例をお話しします。私たちがサポートした九州エリアのあるキャンプ場の事例です。

状況(Before)

  • 区画数:約30サイト

  • 週末稼働率:90%以上(ほぼ満サイト)

  • 平日稼働率:15〜20%

  • 外国人利用者:ほぼゼロ

  • 年間売上の大半を週末に依存

典型的な「週末は忙しい、平日は暇」パターンです。年間を通すと稼働率は35%程度。固定費を考えると利益はかなり厳しい状態でした。

施策1:Booking.comへの掲載

まず海外OTA(Online Travel Agent)の中で最も利用者が多いBooking.comに登録しました。
ポイントは写真の選び方。外国人が「日本のキャンプ場に行きたい」と思う理由は、日本ならではの景観です。

  • 温泉が近い

  • 桜や紅葉、雪景色

  • 日本食のBBQ

  • 清潔で整備されたトイレ(海外のキャンプ場と比較して圧倒的にきれい)

これらを意識した写真を30枚以上用意し、英語のタイトルには「Hot Spring nearby」「Japanese BBQ available」「Clean facilities」といったキーワードを入れました。

施策2:VANTRIP JAPANでのプロモーション

私たちキャンプ女子株式会社が運営する英語メディア「VANTRIP JAPAN」でも施設を特集しました。プロのビデオグラファーがドローンを含めた映像を撮影し、YouTubeとInstagramで配信。
VANTRIP JAPANは、日本でのバンライフ・キャンプ体験を海外に発信する専門メディアで、海外のアウトドア愛好家にリーチできるチャネルです。

施策3:台湾インフルエンサーの招待

台湾は日本のキャンプ場にとって最も重要なインバウンド市場です。
理由は3つ:

  • 台湾でキャンプブームが起きている

  • 日本への親近感が強く、リピート訪日率が高い

  • LCCで九州・関西に安く来れる

台湾のキャンプ系インフルエンサー2名を施設に招待し、Instagramと小紅書(RED)でレビュー投稿。投稿後、2週間以内に台湾からの予約が8件入りました。

施策4:多言語の受入体制整備

英語と繁体字中国語で以下を整備しました:

  • チェックイン手順書(イラスト付き)

  • 場内ルール(ゴミ分別、焚き火ルール、静かにする時間帯)

  • 緊急連絡先カード

  • 周辺のコンビニ・温泉・病院のGoogleマップリンク付き案内

「英語ができないから外国人は無理」と思っている方が多いですが、実際にはGoogle翻訳 + 事前送付資料 + やさしい笑顔でほぼ乗り切れます。

結果(After)

施策開始から6ヶ月後:

  • 平日稼働率:20% → 50%に改善(2.5倍)

  • 外国人利用者の割合:0% → 平日の35%

  • 外国人利用者の平均客単価:日本人の1.4倍

  • 年間売上:前年比140%(1.4倍)

  • Booking.comの口コミ:9.2 / 10

特に印象的だったのは、外国人ゲストが書いたBooking.comやGoogleの口コミが、次の外国人ゲストを呼ぶという好循環が生まれたことです。
「The cleanest campsite I've ever been to in Asia」
「Staff couldn't speak English but were incredibly welcoming and helpful」
こういった口コミがさらなる予約を呼び、施策を止めてもオーガニックに外国人利用者が増え続けています。

今からでも始められる、最初の3ステップ

「うちもインバウンドやりたいけど、何から始めればいい?」という方に、最初の3ステップをお伝えします。
ステップ1: Booking.comに登録する(所要時間:2〜3時間)
管理画面は日本語。写真を30枚用意して登録するだけです。これだけで海外からの予約が入り始めます。
ステップ2: 英語の場内案内を作る(所要時間:半日)
Google翻訳 + ChatGPTを使えば、チェックイン案内や場内ルールの英語版は半日で作れます。完璧な英語である必要はありません。
ステップ3: クレジットカード決済を導入する
外国人旅行者にとって現金払いは大きなハードル。VISA/Mastercardが使えることは必須条件です。
この3ステップだけなら、費用はBooking.comの手数料(10〜15%)のみ。ほぼノーリスクで始められます。
インバウンド集客の詳しい方法はこちら👇
https://www.camjyo.com/campconsul/knowledge/campsite-inbound-guide

まとめ

キャンプ場の「平日の空き」は、見方を変えれば「まだ売れていない在庫」です。
週末の日本人客を増やすのは競争が激しい。でも平日の外国人集客は、まだまだブルーオーシャンです。取り組んでいるキャンプ場が少ないからこそ、今始めれば大きな先行者利益が得られます。
私たちキャンプパートナーズは、VANTRIP JAPANとの連携や台湾インフルエンサーネットワークなど、他のコンサル会社にはないインバウンド施策のメニューを持っています。
「うちのキャンプ場でもインバウンドできるの?」そんな疑問からで大丈夫です。初回ヒアリング(30分)は無料で行っていますので、お気軽にご相談ください。
▶ キャンプ場コンサルティング|キャンプパートナーズ
https://www.camjyo.com/campconsul

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