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三男の乳歯の抜歯とわたしの腹痛

矯正歯科の定期検診。

最後の乳歯がまだ抜けてないのに下から永久歯が生えてきています。このままだと綺麗に並ばないから抜歯しますねお母さん。と説明を受ける。

三男リゲルくんは、未経験の物事に対する警戒心が強く、怖いから嫌だの一点張りで先生を困らせたようで、待合室から呼び出されて母はポップな赤色の小さめの椅子にちょこんと座って見守る係となった。

リゲルくんは、麻酔って何?どうなるの?痛いの?意識がなくなるの?と矢継ぎ早にわたしに質問をし始めた。抜いた方がいいのはわかってるけれど、具体的に何が起こるかわからないから怖いんだな。初めてだから怖いよねって慰めるけど、やらなくていいとは言わない。

先生の説明だけじゃわかりにくいこともあろうか。まるで翻訳ソフトのように説明する。

  • 麻酔したら痛い感覚が鈍って痛くなくなるよ

  • 抜く歯の近くの歯茎にあの薬を塗って、その後に細〜い針で麻酔の注射をするんだよ

  • 予防接種の注射より痛くないかも 先に表面に塗ってくれるから

  • 意識はなくならないよ、意識がなくなるのは全身の麻酔 あれはその部分だけの麻酔

  • 麻酔して1秒とかでは効かなくて、何分か待って効いてきてから痛くないのを確かめて抜いてくれるよ

  • 今のところ歯が綺麗に並んできてて、長男ノヴァくんみたいに金属の矯正の器具を付けなくて済むかもしれないから頑張ろう

  • もっと小さい子でも頑張ってるって 頑張れ かっこいいとこ見せとこ

  • お母さんが子どもの頃なんて表面に塗ってくれるのなかったんだから、いいなぁ

どこかで納得がいったみたいで、わかったやる、と覚悟を見せて口を開ける三男。辛そうに顔を顰めてるけど我慢してる。


わたしは、もう、それくらいなんともないんだから、頑張りなさいよ〜みたいな平気な顔をしてるんだけど、急に骨盤から下腹部にかけてキュウッと引き攣れるようにお腹が痛くなってくる。どうやら理性的なわたしは平気な顔を続けているけど、感情的なわたしは怖いよね痛いよね頑張れやらなくていいって言ってあげたいなどリゲルくんの怖い気持ちを一緒に引き受けてしまっているようだった。

うわ〜、これってストレス性の腹痛ってやつ? お腹いて〜〜と思いながら付き添う。ストレス性だって理解はしてもすぐに腹痛が治るわけではない。さっき暑いから上着脱いだけどなんだか寒くなってきたし。我慢してやり過ごす。

表面麻酔を塗って3分。注射してまたちょっと待ち。ちくちくと痛みがないか確認して、いざ抜歯。一瞬で抜けて、一気に笑顔になるリゲルくん。わたしの腹痛もいつのまにか治ってる。

止血のための脱脂綿を噛み締めながら、何やらしゃべってくるリゲルくん。いや何言ってるかわからんって言いながら待つ。よかったね〜頑張ったね〜〜かっこよ! これお兄ちゃん2人はやったことないやつやで、偉業やで、などと褒め称える。

抜いた歯は、可愛い歯形のケースに入れてくれてる。リゲルくん、これ、なかなか手に入らないやつ、よかったねぇ!!

嬉しそうなリゲルくんは受付のお姉さんにそのケースを自慢してる。これ激レア!!ゲットした!!!w あ〜可愛いなぁw

注射のときちょっと痛かったけど頑張ったでと自慢げにしてる。明日、友だちに、俺麻酔して歯抜いたでってイキってやろう、などと饒舌でご機嫌なリゲルくんと帰途につく。小学生男子の武勇伝可愛いぞw


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