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幸運の使者? 黄金のスッポンに遭遇

 先週末から5日間、沖縄に行ってきた。その道中、海洋博物公園内の熱帯ドームセンターで開かれていた「沖縄国際洋蘭博覧会」に寄ってみた。そこで〝黄金のスッポン〟に遭遇した。
 タイトルで黄金とうたっているが、ぱっと見たときにはまさにそういう印象だった。なんかいいことがありそうだ、吉兆だ、と思ったほどだ。

 洋蘭博覧会の開催期間はわずか一週間程度(2月1日まで)だから、群馬県から行って偶然通りかかったにしては運がよかったというべきか。ただし、私は蘭に興味があるわけではなく、観たいというカミさんに仕方なくついて行っただけだ。

これで一目瞭然と思うが、濃くて鮮明な黄色だ。


 そのスッポンの詳細を知りたくて何人かのスタッフに訊いたが知らないという。ひょっとしたら博覧会用のパートスタッフで、スッポンのことなど知らないということか。
 あきらめて出口に向かったら、その付近でぶらぶらしていた、スッポンのような体形のおばさんスタッフが知っていた。

「あれはアルビノですよ。普通のスッポンのアルビノです」
 と、あっさり。
「えっ!? アルビノって、普通は白でしょ? あれは黄色でしたよ」
 一般的に、アルビノは黒色のもとであるメラニン色素が欠乏して発生する白色が普通だ。おばさんスタッフは続けてにこやかに答えた。
「ふふ、日に焼けたんですよ」
「は!? 日に焼けた?」
「そうです。日焼けですよ。あはは」

 日焼けなどとは信じがたい。旅を終えてから調べてみた。
 まず、爬虫類には三種類の色の層がある。主役のメラニンは黒色素胞(こくしょくそほう)に分類され、最下層にある。その上に、光を反射させる虹色素胞(こうしきそほう)があり、最上層に黄色の色素であるキサントフィルなどが構成する黄色素胞(こうしょくそほう)がある。
 スッポンのアルビノは黒色素胞が完全に欠如したうえ、光をはねる虹色素胞によってライトアップされたかのごとく、黄色の色素であるキサントフィルが表舞台で輝くという現象のようだ。

 爬虫類は紫外線を浴びると代謝がよくなり、餌から摂った色素の吸収効率が上がるそうだ。したがって、努力しなくても餌をしっかり摂れるうえ、適温で快適に暮らせるとなれば、キサントフィルがたっぷり蓄積される。結果的に、濃くて鮮明な黄金色になる可能性が高くなる。
 この論で言えば、おばさんスタッフの日焼け説もまったくでたらめとは言えないことになるが、はたして屋内管理で十分な紫外線を浴びることができるのか、という疑問が残る。

 アルビノは吉兆や幸運のしるしとして扱われることが少なくない。アルビノの蛇などは金運上昇や商売繁盛の象徴として崇められる。
 まれではあるが、野生の〝黄金のスッポン〟が見つかることもあり、そのときは神社に奉納されることもあるそうだ。つまり「超吉兆」なのだ。

 黄色いサイフはカネがたまるという話を聞いたことがある。黄色いスッポンが〝黄金のスッポン〟と呼ばれて金運の象徴とされ、金運や財運を呼び込む縁起物として崇められても不思議はない。
 今年が幸運の年になるといいのだが。





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