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【北九州市×コクーの挑戦!】デジタル人財の”地産地活”モデルとは?大切なのは同じ未来を目指す、人の“想い”。

皆さん、こんにちは!
袴姿で全国を駆ける、コクー地方創生DX室 室長の安藤です。
前回の記事では、富山と浜松の拠点開設の裏話をお届けしました。
自治体との出会い方や、拠点立ち上げにかける私たちの想いをお伝えしましたが、お読みいただけましたでしょうか?

第三弾の今回は、、今年6月に開設した拠点「北九州オフィス」の裏話です。
今回も少々暑苦しいですが(笑)、世の中は秋めいてきましたのでぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

数字で振り返る、地方創生DX室の歩み

昨年10月に立ち上がった地方創生DX室。
まずは、私たちの活動の進捗を数字でご紹介させてください。

・アプローチ済みの自治体: 330 / 1,741 自治体
・自治体との総アポイント回数: 560回
・展開拠点: 大阪・福岡・富山・浜松・北九州

この数字を並べてみて、
全国1,741ある自治体のうち、330自治体と接点を持たせていただいていることに、私自身、改めて驚きと感謝が込み上げます。
この数字の裏には、地域ごとに異なる課題や文化があり、そのすべてが私たちの学びになっています。

そして今も、ピッチイベントへの登壇を続け、自治体・地銀・企業の皆さまと直接お会いする機会を増やしています。活動スピードはむしろ加速しており、「立ち止まる暇はない」というのが正直な実感です。

未来への危機感と、二つのアプローチ

「都市集中型の社会か、地方分散型の社会か。
2027年前後、日本はその未来を決める大きな分岐点を迎える。」

これは私たちの世代に突きつけられた待ったなしの課題です。そしてその未来の形を決めるのは、過去の延長ではなく「今この瞬間」なのです。

私は地方創生の発信を始めた当初から、「人口減少」という現実と向き合い、「地方創生」に本気で取り組む必要性を訴えてきました。残された時間は多くありません。だからこそ、ただ危機を語るだけでなく、具体的な一歩を積み重ねています。

全国を回りながら自治体とともに具体的な一歩を積み重ねていくなかで気づいたのが、地方創生のアプローチは大きく二つに分けられるということです。

1.北九州市のような 大規模マーケット(政令市・中核市、人口20万人以上)
2.福島県磐梯町のような 小規模自治体マーケット

どちらが良い悪いではなく、規模によって課題も魅力も異なり、戦略も変わります。今回は北九州市という「大規模マーケット」で見出したモデルについてお伝えします。

なぜ、北九州だったのか?

決め手は「人」。すでにある“熱量”との出会い

数ある都市の中で、私たちが北九州に「拠点を出そう」と確信したのには、明確な理由があります。
それは、私たちの想いと同じ方向を向いて走っている「人」がいて、その方々が育んできた素晴らしい「環境」がすでにそこにあったからです。

これまでも、様々な自治体の担当者の方に、私たちは決まってこうお願いしてきました。
「私たちの取り組みは、一つの部署だけでは成功しません。女性活躍、庁内DX、産業振興の担当部署、そして地元の商工会議所。そういった方々皆さまを教えていただけませんか」と。
この依頼に対し、北九州市は私たちの想像を遥かに超える出会いをくれました。

  • 庁内のDXを力強く推進する方

  • 女性就労支援施設で、女性たちの未来を切り拓く、プロフェッショナルの方

  • 北九州商工会議所で、地元経済の活性化に奔走する、地域連携のハブとなる方

私たちが本当に心を動かされたのは、この方々が、私たちが訪れるずっと前から、熱い想いと覚悟を持って地域を良くしようと奮闘されていたという事実です。

「どうすれば女性がもっと輝けるだろう?」
「地元企業が成長するには何が必要か?」

その問いに長年向き合い、トライアンドエラーを繰り返してきた方々の存在そのものが、この街の持つ底力でした。そして、これまで北九州内の別々の場所で頑張ってきた方々のこの想いが、私たちコクーの存在をきっかけに一つに繋がった。
 「ああ、この人たちとなら、同じ未来を目指せる。」
 そう心から思えた瞬間でした。

「デジタル人財の"地産地活(ちさんちかつ)"モデル」

では、その連携の形とは具体的に何なのか。私たちが北九州市で描く「デジタル人財の地産地活モデル」について説明します。
これは、地域で暮らす方々が、デジタルスキルを身につけ、地元の企業でイキイキと活躍することで、地域経済そのものを内側から活性化させていくエコシステムです。

■市役所や商工会議所(※図の中央 赤文字)
この仕組みの中心であり、彼らがハブとなって、地域のリアルな課題やニーズを丁寧に吸い上げてくれます。

■市内/市内近郊在住のデジタル未経験者(※図の左側)
「スキルを身につけたいけど、どうすれば…」と一歩を踏み出せずにいる女性たちに、地元の、「女性の働き方を担う組織」や「地域の企業の生産性向上を支援している部署」等(※図の中央 青文字)が寄り添い、私たちコクーが未経験からプロのDX人財に育てる研修プログラムを提供します。

■地元の企業(※図の右側)
一方、地元企業も「DXって儲かるの?」「何から手をつければ…」と、最初から大きな投資には抵抗があります。

そこで、この両者を繋ぐのが「インターンシップ」です。商工会議所のネットワークを活かし、私たちが育てた人財を、まずはインターンとして地元の加盟企業に受け入れてもらうのです。
女性にとっては、実践経験を積みながら、「私にもできる!」という自信を高める絶好の機会になります。
企業にとっては、コストを抑えながらDXの第一歩を踏み出し、「DXとはこういうことか」という成功体験を得られます。

このインターンシップを通じて、お互いの価値を深く理解した上で、直接雇用に進むことも可能です。もし企業側が「まずは業務委託で」と望むなら、私たちが彼女たちを正社員として雇用し、伴走支援を続けることもできます。

これまでバラバラだった「女性の働き方を担う組織」や「地域の企業の生産性向上を支援している部署」等を繋ぎ、関わる全ての人が前向きになれる持続可能な仕組みを創ること。
それが、私たちコクーの役割です。

60年ぶりの社会増 市長にも届いた熱意

この取り組みの熱意は、ついに市のトップにも届きました。拠点開設から1か月後の7月1日、北九州市の武内 和久 市長を表敬訪問させていただくという、大変光栄な機会をいただいたのです。
市長ご自身、このモデルに大変期待を寄せてくださり、温かくも力強い激励の言葉をいただきました。
現場の担当者の皆さまとコクーの熱意が、市長からの心強い言葉で、市全体の公式な後押しとなった瞬間でした。
このプロジェクトはもはや私たちだけのものではない。北九州市というパートナーと共に、その未来の一端を担うのだという、大きな責任を感じました。

そして、私たちの活動の追い風となるような、本当に嬉しいニュースも飛び込んできました。私たちが北九州市での拠点化の準備を進めていた今年の1月、北九州市で転入者が転出者を上回る「社会増」を、実に60年ぶりに達成したのです。
要因はさまざまですが、「この街で働きたい」と思える環境が少しずつ整いつつある。嬉しい兆候だと感じています。

私たちの目標は、この良い流れを、一過性のものに終わらせないことです。
そのためには、一度きりの支援ではなく、人財が育ち、企業が変わっていくプロセスに、継続して寄り添っていくことが不可欠だと考えています。
その具体的な第一歩として、10月にはCOMPASS小倉で、地域の若い世代とコクーの社員で自分自身のキャリアや未来について考えるイベント「デジタルの力で働き方をもっと自分らしく〜なぜ未経験の私が、プロのデジタル人財になれたのか?~」を開催しました。

最後に。

大切なのは、仕組みよりも「想い」の連携

今回、北九州のモデルについてお話ししましたが、最も重要な本質は、仕組みそのものではありません。それは、どんなに優れたモデルがあったとしても、それを受け入れる地域に「本気で未来を良くしたい」という想いと行動がなければ、決して機能しないということです。

すぐに「具体的に何ができるんですか?」と手段を求める声は多い。しかし、私たちが一番大切にしているのは、その前段にある「なぜ、それをやるのか」という想いの部分への共感です。

北九州市が特別だったわけではありません。どの地域にも、必ず未来を思う心を持った方がいます。幸運にも北九州市では、そうした素晴らしい方々が育んできた環境と出会い、ご一緒させていただくことができました。そして今回の出会いを通じて、私たちは「想いが繋がれば、未来は動く」という、シンプルですが力強い事実を改めて確信することができました。

私たちの役割は、新しい仕組みを持ち込むこと以上に、各地で奮闘する方々の「想い」を見つけ出し、私たちの「想い」とを繋ぎ合わせ、同じ未来を目指して共に走る「パートナー」であること。私たちは、そうありたいと思っています。

連携は新たなステージへ。目指すは「AI活用ナンバーワン都市」

そして、北九州市との連携は、すでに新たなステージへと力強く歩みを進めています。
この度、コクーの社員が「地域活性化起業人」として北九州市のDX・AI戦略室に着任しました。

彼女のミッションは、北九州市が掲げる「AI活用ナンバーワン都市」の実現に向け、DX推進コーディネーターとして「生成AIとDXツールの活用」を強力に推進することです。
高まる自治体のAI活用ニーズに対し、専門的な知見を持つ弊社の人財が内部から伴走することで、より実践的で効果的なDXを加速させていく。
私たちのパートナーシップが、また一つ、確かな形になったことを大変嬉しく感じています。

実は、この「地域活性化起業人」の派遣は、コクーにとっては二人目になります。
次回は、今回とは異なるアプローチで挑む、コクー一人目の地域活性化起業人が奮闘する福島県磐梯町での取り組みについて、詳しくお話しできればと思います。そちらも、ぜひ楽しみにしていてください!

この記事を読んで、もし「うちの地域でも何かできるかもしれない」と感じてくださった自治体や企業の方がいらっしゃれば、ぜひ一度お話ししませんか。 まずは、あなたの街が目指す未来、そしてそこにかける「想い」を聞かせてください。どんな小さな一歩でも、共に踏み出すことで、変革は生まれる。私たちはそう心から信じています。


これからも私たちは日々進化しながら様々な挑戦をしていきたいと考えていますので、ご共感いただけた方はぜひ一緒に取り組みを進めていければ幸いです。ぜひ以下の問い合わせよりお気軽にご連絡ください!


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