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習慣化と報酬❣️ご褒美の中身次第で成功の可否が変わる!? 子育ても自分育ても✨内発的動機づけ🌟体感できる内的プロセスにフォーカスを!

こんにちは。
セルフケアアドバイザーの天美です。

みなさんは、何か目標ってありますか?

試験勉強をして、何かの合格を目指していたり。
または、こどもさんの勉強やスポーツを後押しされているかもしれませんよね。

自分自身はもちろん、こどもさん、同僚や部下など、誰かをがんばらせるために、いろんな努力をされていると思います。
そんな場面で登場する「ご褒美」ってどんな効果があるのでしょう?

今日はそんなことを考えてみたいと思いまーす!


  
  




🥤ご褒美で習慣は続くの? こどもと大人に共通する「報酬の落とし穴」



テストで80点とったら、1000円あげる!
そんなふうにお金で動機づけする提案を聞いた(言った)ことはありませんか?

一見、やる気を引き出しそうなこの方法が、実は長期的には逆効果になりうることが、心理学の研究から明らかになっています。

そしてそれは、こどもの勉強に限った話ではないんです。
  
  




👀 「ご褒美」がやる気を壊す?



1971年、アメリカの心理学者エドワード・デシとマーク・レッパーは、パズルを使った実験で、衝撃的な現象を発見しました!

パズルを楽しんでいた学生に、解くたび報酬を与えたところ、報酬がなくなると以前よりもパズルに触れる時間が大幅に減ってしまったんです💦

一方、最初から報酬を与えなかったグループは、パズルへの関心がほぼ変わりませんでした。

この現象は「アンダーマイニング効果」と呼ばれています。

もともと楽しさや好奇心から行っていた行動に、お金などの外側からの報酬が加わることで、動機の質が変わってしまうんです。

「やりたいからやる!」
という内発的な動機が、
「報酬のためにやる」
という外発的な動機
にすり替わり、
報酬がなくなれば行動も消えてしまう。
そういうメカニズムです。

冒頭の「テスト80点とれたら、1000円」もこの典型例です。

結果に対するご褒美は、子どもの中で「勉強の目的=お金」という図式を作りやすく、内側から湧き出るはずの学ぶ喜びを少しずつ削ってしまいます。

誰にとっても学び続けていくことは一生必要だと考えると、目先の点数、目先の合格だけお金で推奨するってヤバいですよね😱

こんなふうに安易にニンジンをぶら下げて、一時はがんばれるかもしれない。
でも、その副作用みたいに本人の学習意欲や動機が事切れるだなんて、こどもの健やかな成長を願う者としては本当に恐ろしいことだと思います。

  
  



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🌟 プロセスへの承認が、習慣をつくる



では、どんな報酬ならいいのでしょうか。
心理学では、「1時間勉強したらシールを1枚貼る」「毎日記録できたらカレンダーに印をつける」といったプロセスへの承認は、比較的安全とされています。
ただし、これにも注意点があるんです。

シールや印そのものが目的になってしまうと、同じ落とし穴に陥ることがあるからです。

もっとも持続しやすいのは、
「昨日より少し楽にできた」
「問題が解けて楽しい」
「わかるようになってきてスッキリ!」
「なんだか身体がうまく動けるようになってる」といった、自分の内側で感じとれる変化への気づき
です。

これは外から与えられるものではなく、行動の中から自然と生まれてくるものなので、どんな状況になっても奪われることがありません。

  
  



🌈 大人のセルフケアも、同じ仕組み



この話は、こどものタスクへの動機づけだけでなく、大人の習慣化にもそのまま当てはまります。

たとえば、いろんなご褒美がありますよね?
「5キロ痩せたら新しい服を買う!」「合格できたら、旅行に行く!」

こうした結果へのご褒美を、動機の中心に据えると、目標に届かなかったとき、または達成してしまったときに行動できなくなってしまう危機があるんです。

「ご褒美のためにやる」という構造では、ご褒美がなくなれば習慣も消えてしまうのです。

デシとリチャード・ライアンが提唱した「自己決定理論」によれば、習慣が長続きするためには
「自律性(自分で選んでいる感覚)」
「有能感(できている実感)」
「関係性(誰かとつながっている安心感)」
という3つの心理的欲求が満たされることが重要
だとされています。

研究では、これら3つの欲求の充足がウェルビーイング(こころと身体の健やかさ)と強く関連することが示されています。

  
  



🌱‬‪ 習慣を自分のものにするために



ご褒美が悪いわけじゃありません。
大切なのは、ご褒美が「行動の目的」にならないようにすることです。

行動の後にあるのは、外からもらうものではなく、自分が感じるものでありたいですよね。

「今日もできた」
「なんとなくだけど、続いている」
「身体がちゃんと反応してくれてる」
そんなさりげない手応えのほうが、習慣の根っこには向いています。

記録をつけたり、仲間と共有したりすることも、孤独に取り組むより続きやすいとされています。

それは「関係性」という欲求を満たすからです。承認の場や仲間の存在が、そっと習慣を支えてくれます。

セルフケア習慣は、ご褒美で無理やりつくるものでなく、日々の小さな手応えを積み重ねた先に、自然と根づいていくものかもしれませんよね🍀


参考
・NECソリューションイノベータ「自己決定理論におけるウェルビーイング」2024年3月(Martela et al., 2023 の知見を紹介)
・Deci, E. L. & Lepper, M. R.(1971)「アンダーマイニング効果」に関する実証研究(ソマパズル実験)
・Deci, E. L. & Ryan, R. M.(1985)自己決定理論(Self-Determination Theory)提唱
・村山 航「労働の動機づけにおける金銭的報酬と非金銭的報酬の役割」日本労働研究雑誌 第719号、2020年

  
 

 結果だけじゃなく、
体感できるプロセスにフォーカス!

  
  

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