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【近海一本釣り本枯節 姿売り】販売再開時期についてのお知らせ


平素よりお世話になっております。
夏に入り、度々お客様よりお問い合わせを頂くようになり、また弊社でも状況と今後の目途が見えてきたので、文章としてお知らせを出せる状況となりましたのでこちらにて、ご案内をさせて頂きます。


今回は、本年(令和7年)1月より休止しておりました、近海一本釣り本枯節姿売りの販売につきましてご案内をさせて頂きます。


【販売再開の目途】

まず
近海一本釣り本枯節 姿売り>
につきまして、こちらは販売再開の目途が全く立っておりません。
つぎに
巻き網本枯節 姿売り>
につきまして、こちらは秋ごろ再開を予定しております。

【何が違うのか】

近海一本釣りと巻き網の違いは、漁法の違いになります。
『どのような魚の獲り方をしたのか』で、魚の状態や価値が大きく変わりますが、これは鰹節にした際にも、味に大きな違いが生まれます。
旨味が強く、雑味の少ないかつお節になる条件を、生魚の状態から選んでいました。
これは、日本一美味しいかつお節をお届けしたいという想いのもと、弊社と生産者の宮下家の二人三脚で近海一本釣りのカツオで作られたかつお節を仕上げ、これまでお届けしていた商品に形として表れているかと思います。

しかし本年の海は、近海一本釣りカツオの水揚げ量が記録的に少なく、上がっても鮮魚に回ってしまい、加工用にできる程確保が出来ていません。
価格も従来の2倍以上の値段になっており、かつお節用に仕入れる事が難しい状況となっております。
同様に、網で群れを囲い込んで取り上げる巻き網漁も、カツオの漁獲量が減っており、同時に魚の小型化が進んでおり、かつお節に向いている大きさの魚が殆ど確保できていません。
仮に量がとれたとしても、鮮度が落ちている、身が焼けている、キズが酷いといった状態から、かつお節にしても良いものが出来ない事が見込まれて、仕入れられないという状況も続いており、巻き網漁で獲られたカツオの仕入れも量が少なく、本枯節に出来るものの量がとても少ない状況が続いております。
この夏は、近海一本釣りのカツオで作った本枯節はほんのわずかしか出来ず、しかし出来上がったものの状態も決して芳しいものではありませんでした。

【今後の販売について】

この様な状況から、弊社では来年の夏まで<近海一本釣り本枯節 姿売り>の販売を休止する事となりました。
代わりに<巻き網本枯節 姿売り>を、秋ごろを目途に数量の制限はありますが、販売を再開していく予定でして、今は冬に仕入れたかつお節の最後の仕立てを行っております。
近海一本釣りカツオでの鰹節をご要望のお客様に於かれましては、ご希望の物をお届けする事が出来ず、大変心苦しいのですが、このような状況の為私どもも見通しが立てられないという事をお伝えする事しかできません。

申し訳ございません。


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来年になれば近海一本釣りのカツオの本枯節の販売が出来るか、という問いには、現状ではお答えできません。
それは来年の海の中の環境がどうなっているのか、私たちにはまだ読めないからです。
黒潮の大蛇行も今年の春には終わり、カツオが戻ってくると期待されていた5月の連休に、全くと言っていいほどカツオが上がりませんでした。
この状況は誰にも予測できませんでした。
カツオだけではなく、昆布も煮干の原料のカタクチイワシも、どれも危機的な状況です。九州の海で熱帯海域の魚が見られ、北海道の海でブリやカツオが上がる程、日本の海の状況は変わってきています。

その様な中で、海洋資源を守りつつ、より良い商品をお届けできるよう、どう動き考えたらよいか、小さく非力な会社でしかありませんが、無い知恵を絞って各所に声かけ働きかけをしております。
また、皆様には少しでも日本の海の状況、そして海につながる山や川の状況に目を向けていただき、何が起こっているのかを知っていただきたいと思います。

文化や伝統は、ただ残るわけではなく、私たちの努力と継続によって残っていくものですので、何卒ご理解と、少しの興味と行動を、進めていただけたらと思います。

今後とも、良き品をお届けできるよう努めてまいります。
変わらぬご支援を賜りましたら幸いです。
どうぞ、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。


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大塚 麻衣子 / かつお節コーディネーター 文章に残して、後の世代に繋いでいきたいと思っています。 サポートいただけると、とても励みになります。 よろしくお願いします。