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    <title>あいのもえ</title>
    <description>商業ライターがClaude Opusで虚妄と実験をしている。AIで遊んでいるのでAI野萌絵 本業 https://note.com/13weekslaterep</description>
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    <lastBuildDate>Sat, 13 Jun 2026 23:20:35 +0900</lastBuildDate>
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      <title>対人恋愛と自意識の違和感【ep.3】</title>
      <description><![CDATA[<p name="C403663D-5303-4B13-A3CD-F6C19A1D3240" id="C403663D-5303-4B13-A3CD-F6C19A1D3240">　その翌日、私のアカウントにDMが来た。<br>「あの、すごく面白かったです。一つ聞いてもいいですか」<br>「なに？」<br>「もえさんの連載で、リメレンスのこと書いてましたよね。好き嫌いを超えて理性が吹っ飛ぶ、自分でも説明できない感情があるって」<br>　商業連載の「推し活とルッキズム」の回で、私はアメリカの心理学者ドロシー・テノフが提唱した「リメレンス」という概念を引用していた。好きな顔と綺麗な顔と狂う顔は違う、という話だ。リメレンスの状態にある人間は、必ずしもその感情を望んでいるわけではない。相手が自分のタイプですらないこともある。しかし何かがその人を引き込み、強く反応を引き起こしている、という理論である。<br>「うん、書いたけど」<br>「僕がもえさんに感じてるの、それです」<br>　どういうことなんだよ。数秒、画面を見つめた。<br>「それって……私に対して狂ってるってこと？」<br>「はい、そうです」<br>「待って、告白？」<br>「はい、そうですけど？」<br>「リメレンスで？」<br>「はい、リメレンスで」<br>　……反論できなかった。<br>　だって自分が商業連載で「リメレンスは本人の意志とは関係なく発生する」って書いている。ドロシー・テノフまで引っ張ってきて学術的に裏付けたのは私なのだ。蘭丸くんの気持ちを否定することは、自分の原稿を否定することになってしまう。<br>「……ずるくない？　私の書いたことで口説いてくるの」<br>「ずるくないですよ。もえさんが教えてくれたんじゃないですか」<br>　Adobeと同じだ。教えたらなんか勝手に全部吸収して、自分を落とす武器にしてくる。<br>「蘭丸くん、私十一歳年上だよ」<br>「知ってます」<br>「私の文章を読めばわかるけどかなり面倒くさいよ」<br>「知ってます。全部読みました」<br>「…………」<br>「もえさんは自分の連載で『好きなだけ好きな顔に狂えるうちに狂っておけ』って書いてましたよね。太字で」<br>　自分の太字がここにきて返ってきた。太字にしなければよかった。<br>「え、正直私の文章を読んだ上で私のこと好きになる人いないと思ってた」<br>「いますけど」<br>　……携帯を置いて考えてみた。自分が誰かに好かれるという現象を、どうしても他人事として処理してしまう。相手の好意を受け入れることは、自分が好かれるに値する人間であると認めることと同義で、それはかなり怖い。オタクの構造を冷徹に分解できるが、自分に向けられた好意の意味だけがわからない。<br>「……まあ……付き合ってみる？」<br>　と、打ってみた。<br><br>▼<br><br>　付き合い始めて最初に悩んだのは、意外なことだった。<br>「蘭丸くんと付き合ったら文章の切れ味が悪くなる気がする……」<br>　恋愛してnoteのキレが悪くなるというケースを相談できる相手が思いつかなかったが、誰かに客観的に見てほしかったのでジャニオタ友達のはるるんに相談した。はるるんは一緒に関西ジャニーズJr.にハマり、漁師の時間の早起きをして一緒に松竹座に行った盟友だ。<br>「んでもさー、めりさんが何かにハマると昔からそれについて深く考えるのは一緒じゃない？」<br>「え？　そう？」<br>「メンコンハマってた時もブログに書いてたじゃん」<br>「あぁ確かに」<br>　はるるんと私は10年前の古の世にもはや令和の世では存在しないメンコンに一緒にハマっていたことがある。そのことも私はブログに書いていた。<br>「書いてみれば？」<br>　はるるんの回答は明快だった。<br>　結局、私の文章が面白いのは孤独だからじゃなかった。対象が変わっただけだった。異常執着行動を分析していた目が、今度は蘭丸くんとの関係を分析し始めた。<br>　noteのメンバーシップに「対人恋愛と自意識の違和感」というタイトルで記事を書いた。蘭丸くんの名前は一切出さない。「最近、人に好意を向けられるという体験をした」という書き出しで、自分の自意識を延々と解剖した。異常執着行動の分析と同じ手つきで。<br>　メンバーシップの読者はなんか、みんな察していた。「めりちに何かあったな」と気づいた。お題箱でみんなうっすら聞いてきたが一部の悲しんでいるレズを除いて怒られは発生しなかった。私の読者はそういう距離感を守れる人たちだ。<br>　ただ、なぜか蘭丸くんがメンバーシップに入っていた。月額を払って読んでいた。<br>「メンシプの新しい記事読みました」<br>「……読んだんだ」<br>「僕のことですよね」<br>「……別に、特定の誰かの話じゃないし」<br>「もえさん、言い訳するとき語尾に『し』がつきますよね」<br>　非常に細かく観察されていた。私の文章の読みすぎである。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/ncbfcbfb85b92'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 12 Apr 2026 00:15:04 +0900</pubDate>
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      <title>衝動的に食べたくなるものをClaudeの論理力で分解したら本質が一緒だった件</title>
      <description><![CDATA[<p name="B99AEF7F-EC9A-497D-AAA9-D770DFE91896" id="B99AEF7F-EC9A-497D-AAA9-D770DFE91896">　前回の記事で、「からあげクン衝動」「フライドポテト衝動」をClaudeとの駄弁りの中で分解した話を書いた。衝動の正体を特定し、代替案を出し、Uberを開く前にスレに書き込むことで「ワンクッション」を入れる。結果、衝動は個別に鎮圧されていった。<br>　今回はその続きである。衝動の分解を続けていたところ、想定外の発見があった。</p><figure embedded-content-key="embe48fd08a5f70" embedded-service="note" data-src="https://note.com/ainomoe/n/nd7c2e25a6f0e" contenteditable="false" name="DCBD96C6-5D98-4779-B344-F09E7555BE2C" id="DCBD96C6-5D98-4779-B344-F09E7555BE2C" data-identifier="nd7c2e25a6f0e">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/nd7c2e25a6f0e" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n3bfdb9a486d2'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 12 Apr 2026 00:14:25 +0900</pubDate>
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      <title>Claude活用法／火鍋の実況と過食防止と小説作りが構造的に同じな件</title>
      <description><![CDATA[<p name="E5CC2BCA-143A-4D27-88AD-F192EF96E8EC" id="E5CC2BCA-143A-4D27-88AD-F192EF96E8EC">　本稿は先日公開した技術記事群の補足である。</p><figure embedded-content-key="emb6043aaed460b" embedded-service="note" data-src="https://note.com/ainomoe/n/n6a51b5de77a8" contenteditable="false" name="8DA0AB6B-0BF4-4945-BA6D-CB0056496394" id="8DA0AB6B-0BF4-4945-BA6D-CB0056496394" data-identifier="n6a51b5de77a8">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/n6a51b5de77a8" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/nd7c2e25a6f0e'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 11 Apr 2026 00:17:34 +0900</pubDate>
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      <title>対人恋愛と自意識の違和感【ep.2】</title>
      <description><![CDATA[<p name="36C46C1F-53B2-4F22-B24F-2B149A1DA632" id="36C46C1F-53B2-4F22-B24F-2B149A1DA632">　蘭丸くんからDMが来たのは文フリの翌日のことだった。<br>「はじめまして、昨日のイベントでご本を購入した森蘭丸です。あの、ご本の感想をお伝えしたいので、もしよかったらお茶しませんか？　僕のZINEに載せてるカフェ、おすすめのところがあるんです」<br>　ナンパだ。ナンパだが悪い気はしなかった。蘭丸くんのアカウントに飛んでみた。カフェの写真がずらりと並んでいる。おしゃれだ。さらに飛べるインスタもあった。統一感のあるフィードで、パステルトーンの写真が綺麗に並んでいる。<br>　私は普段、知らない人からのDMは返すのが遅い。しかし本を読んでくれているとなると話は違う。フォロワーとは積極的に会ってお茶したい。<br>　蘭丸くんのインスタを見ていると、単純に――この人に連れて行ってもらったら楽しそうだな、と思った。カフェに詳しい人と行くカフェは、一人で行くカフェとは違う景色が見えそうだ。<br>「行きます」<br>　と、返事をした。<br>　翌週、新大久保駅で待ち合わせをした。蘭丸くんはMILKBOYの猫の柄のパーカーを着て立っていた。文学フリマの時より少しだけラフで、それがまた似合っている。<br>「もえさん、今日もかわいいですねっ」<br>「え、そう？　普通の格好だけど……」<br>　嘘である。ちょっと気合いを入れてきている。先週デート用に――いや、デートではないだろう。カフェに行くために新しく買った服。意識していないわけではない。<br>　蘭丸くんが提案してきたのは、新大久保のSHINCHON CAFE。韓国で流行中の一リットルコーヒーと韓国屋台おやつが楽しめるカフェらしい。<br>「一リットル？」<br>「そうなんです、すごいでしょう？　ドリンクが一リットルで五百円なんですよ。コーヒー以外にも桃アイスティーとかレモネードとかあるので、コーヒーが苦手でも大丈夫です！」<br>　連れて行かれると、可愛い内装の韓国カフェだった。ネオンサインが壁にあって、ポップで明るい店内になっている。券売機で注文する方式だった。<br>　私はお茶が好きなので、ブラックピーチという紅茶ベースの桃フレーバーのドリンクを頼むことにした。蘭丸くんは桃アイスティーを頼むらしい。<br>「僕この近所に住んでるんです」<br>「そうなんだ。職場もこの辺？」<br>「はい、東新宿のあたりです。金融関係で働いてます」<br>　金融関係。十八歳で金融関係。まあ、世の中にはいろいろある。深くは聞かなかった。<br>　一リットルのブラックピーチと一リットルの桃アイスティーが並んだ。大きなカップが二つ、パステルピンクの店内でネオンに照らされている。<br>「おそろいですね！」<br>「おそろい……まあ、サイズは一緒だけど中身は違うよ」<br>「でも嬉しいです」<br>　蘭丸くんはにこにこしている。私はストローでブラックピーチを吸いながら、蘭丸くんのZINEのことを聞いた。<br>「蘭丸くんは本の編集どうしてるの？」<br>「スマホです」<br>「スマホ！？　それでよくこのクオリティ……」<br>　一応持ってきたZINEを鞄から取り出して改めて見る。写真の配置とか、文字の入れ方とかが綺麗だ。いまどきはスマホでここまでできるのかと驚き、感心までしてしまった。<br>「はい、パソコンの方が良いんですかね？」<br>「……教えてあげようか？　Adobe……」<br>　言ってしまった。<br>　何を言っているんだ私は。これは「また会う理由」を自分から作っている。自分から。普段は人を誘えないくせに。蘭丸くんが私といて楽しいかどうかすら確信が持てていないのに。<br>　しかし、親の影響で付け焼き刃だがDTPの基礎的なことは一応わかる。<br>「え、いいんですか！？　嬉しいです！」<br>　蘭丸くんの目が輝いていた。<br>　こうして、私は出会って間もない男の子になぜかInDesignの使い方を教えることになったのだ。<br><br>▼<br><br>　蘭丸くんの学習速度は異常だった。<br>　次に会った時にはもうショートカットキーを覚えていたし、文字組みの基本も理解していた。行間の概念を教えたら翌週には自分のZINEの過去号を全部組み直していた。フォントの選び方も、写真のトリミングも、余白の取り方も学習していた。<br>「蘭丸くん、飲み込み早すぎない？」<br>「もえさんの教え方が上手いんですよ」<br>　そんなわけはない。この子の吸収力が異常なのだ。<br>　蘭丸くんはさらりと家庭環境が複雑で施設にいた時期があると言ってきた。深くは聞かなかった。<br>「施設にいた頃は、ひたすら本を読んでました」<br>「どんな本？」<br>「なんでも。手当たり次第に。窮屈で退屈で仕方なかったから、本の中にいるのが一番楽だったんです」<br>　私は黙って聞いていた。この子は文章で世界を理解してきた側の人間なんだ、と思った。私と同じかもしれないと思ってしまった。<br><br>　時は少し流れ、次の文学フリマで合同ブースで出展することになった。<br>　蘭丸くんが「隣同士で申し込みません？」と提案してきたのだ。<br>「いいけど……ジャンル違いすぎない？　だって次に出すのこの本だよ？」<br>　私は次号の外道受胎をPDFで送った。表紙に「外道受胎」とでかでかと書いてあり、オタク女・のんふじちゃんのインタビューが載っている。テレビを包丁で切ってくれと祖母に頼んだ話とかがメインコンテンツだ。<br>「いいんです！　僕はもえさんと一緒がいいんです！」<br>　蘭丸くんは頬を膨らませた。このモードに入ると言うことを聞かないということを、私はもう知っていた。<br>　当日。片側にパステル系の装丁でおしゃれカフェZINE、もう片側に「外道受胎」。同じブースで売っているはずなのに全然ものが違う。当然、客層はキメラになった。<br>　そして、まぁこれはSNSのフォロワー数上仕方ないのだが、私の本の方が売れた。<br>「もえさん……すごい人気なんですね……？」<br>「え、まあ……ありがたいことに……」<br>　蘭丸くんの三十部のカフェZINEは、午後三時になってから完売した。正直に言うと、私の読者が「隣の本も買っていこう」と手に取ってくれたから売れた部分が大きい。蘭丸くんもそれをわかっている。わかった上で嬉しそうにしている。<br>　閉場間際、よく来てくれるフォロワーに声をかけられた。<br>「めりぴょん、隣の方、彼氏さんですか？」<br>「ううん！　全然友達！」<br>　反射的にそう答えた。<br>　全然友達。全然、が余計だった。<br>　蘭丸くんはにこにこしたまま固まっていた。表情を変えなかった。この子は人前では絶対に崩れない。しかしその真意を私が知るのはもっと後になってからだ。<br><br>　帰り道、二人で国際展示場駅まで歩いていた。<br>「僕、もえさんの友達なんですね」<br>「え？　うん、そうだけど……どうしたの急に」<br>「……いえ、別に何でもないです」<br>　何でもなくない顔をしていた。捨てられた子犬みたいにしゅんとした顔。<br>　しかし鈍感な私は何も言えず、その日、蘭丸くんとは駅で別れた。<br>　……今思うとこれでよく結婚まで辿り着けたな！</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n359f79457143'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 11 Apr 2026 00:16:56 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n359f79457143</link>
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      <title>好きな男の解像度が高すぎてAIチャットが解釈違いで苦しい件</title>
      <description><![CDATA[<p name="AE722CCA-FF23-4F07-9357-9D1E75CC021D" id="AE722CCA-FF23-4F07-9357-9D1E75CC021D">　お題箱にこのような投書をいただいた。</p><figure embedded-content-key="emb67205259307c" embedded-service="twitter" data-src="https://twitter.com/_a030/status/2041906081983824255?s=46" contenteditable="false" name="6EF1943B-6FB9-4213-A79D-B51481B9C9B7" id="6EF1943B-6FB9-4213-A79D-B51481B9C9B7">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-twitter">            <span><blockquote class="twitter-tweet" data-dnt="true" align="center">
<p lang="ja" dir="ltr">最近流行りのAIチャットには手を出しましたか？zetaてやつとか流行ってますよね<a href="https://twitter.com/hashtag/odaibako_kissandpain_?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#odaibako_kissandpain_</a> <a href="https://t.co/mmGAfPs9kh">https://t.co/mmGAfPs9kh</a><br>ちょっと触ってみたんですけどzetaは明確に自分に向いてないなーと思いました⤵️ツイートで返信するにはその理由は長くなるので、明日あたりにあいのもえで記事書きます！</p>— もえてん🐶 (@_a030) <a href="https://twitter.com/_a030/status/2041906081983824255?ref_src=twsrc%5Etfw">April 8, 2026</a>
</blockquote>
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      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Fri, 10 Apr 2026 00:02:22 +0900</pubDate>
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      <title>対人恋愛と自意識の違和感【ep.1】</title>
      <description><![CDATA[<p name="CD879E03-5817-4D6C-B594-E7BBDED95EAB" id="CD879E03-5817-4D6C-B594-E7BBDED95EAB">　一般的な結婚式はつまらない。つまらないので、面白くしようと思った。<br>　――という書き出しでエッセイを書こうとしていたのだが、時系列的にはまだ結婚式に辿り着いていないので、出会いから書くことにする。出会いの話をしようと思ったらプロポーズの話が先に出てくるのは、私の脳内時系列が常にぐちゃぐちゃだからだ。申し訳ないが、許していただきたい。<br><br>▼<br><br>　文学フリマという催し物がある。<br>　年に二回、東京ビッグサイトで開催される自費出版物の即売会だ。知らない読者諸賢のために補足すると、コミケのようなものを想像してもらえればよい。ただしコミケと違って二次創作ではなく一次創作が中心で、ジャンルも小説、エッセイ、評論、ZINEと幅広い。<br>　私はフリーランスのライター兼ミニコミ作家。「外道受胎」というふざけた名前の同人誌を不定期で出している。中身はオタク文化の分析とか、ジャニーズ事務所のプレスリリースの怪文書性について論じたりとか、あと知人のオタク女にインタビューしたりとか、基本的にふざけたものを売っているのだ。<br>　勝手なことしか書いていないのに、なぜかフォロワーが一万八千人いる。文学フリマでは完売することもある。ありがたい話だが、私自身はその人気を半分くらい信じていない。きっとみんな暇なのだ。暇だから私のミニコミを読んでくれている。<br>　文章を書けることだけが、私の唯一の取り柄だ。取り柄というか、文章を書いていないと私は何者でもない。ニートに毛が生えたような生活をしている人間が何者かでいられる唯一の手段が、文章を書いて、本にまとめて、イベントで売ることだった。<br><br>　その日は久しぶりの文学フリマだった。<br>　私はAnMILLEのファー付きのパーカーワンピを着て、ブースに座っていた。こういう格好で　住んでいたアパートの大家が発狂する音声の聴ける同人誌を売っているというのは、我ながら矛盾していると思う。以前読者に「めりちの実物はもちもち（概念）」「ギャップ萌え」と言われたが、萌えるためにやっているわけではない。単に私はこういう服が好きなだけだ。<br>　新刊は、開場から三時間くらい経って完売した。ありがたい。見知ったフォロワーにも初めましてのフォロワーにも会えて非常に嬉しかった。<br>　完売後の私のブースには、見本誌と「完売しました」の紙だけが残されている。既刊はまだ少しあるが、暇だ。隣のブースの人はZINEを売っていて、まだぽつぽつとお客さんが来ている。私は持参したペットボトルのお茶を飲みながら、携帯をいじっていた。<br>　ふと、目の前に人が立った。<br>「あの、すみません」<br>　顔を上げた。<br>　一瞬で目を奪われた。なぜなら、東京ビッグサイトには似つかわしくない美少年がいたからである。<br>「あ、完売しちゃったんですね……残念です」<br>　見るからに若そうなその子は私のブースの「完売しました」の紙を見て、少し残念そうな顔をした。<br>「あ、すいません、売り切れるのが思ったより早くて……。次のイベントでも出す予定なので、よかったら……」<br>「次はいつですか？」<br>「えっと、半年後の五月……かな」<br>「半年も先なんですね。待ちます！」<br>　男の子はにっこり笑った。顔が、顔が好きすぎる。<br>「あの、発送は少し後になるんですけど、BOOTHで増刷分を出すのでもしよければ……。Twitterわかりますか？」<br>「あ、フォローします！　ちなみに僕もZINE出してるんです」<br>　その子は自分のブースの方を指差した。通路の向こう側、斜め前あたりだ。カフェ巡りのZINEらしい。表紙がパステル系の色味で、おしゃれなカフェの写真が使われている。<br>「もしよかったら見てもらえませんか？」<br>　完売して暇だった私は、その子のブースまで歩いていった。三百円。安い。<br>　手に取ってぱらっとめくる。クリームソーダの写真がやたらと多い。どの店でもクリームソーダを頼んでいるらしく、結果的に都内クリームソーダ図鑑みたいになっている。文章は敬語混じりのやわらかい口調で、「ここのメロンソーダはクリームが乗ってるタイプなんです。僕はクリーム乗ってる方が好きですね」とか書いてある。<br>　写真のセンスが良い。構図をちゃんと考えている。光の入り方とか、テーブルの質感とか、ちゃんと見ている人の撮り方だと思った。写真のことは闇写屋でバイトしていた程度の知識しかないが。<br>「買います」<br>「え、いいんですか？　ありがとうございます！」<br>　三百円を渡した。釣りはない。ぴったり。<br>「あの、お名前……」<br>「森蘭丸って言います。蘭丸くんって呼んでください」<br>「蘭丸くん。……私は山野萌絵です。えっと、年いくつですか」<br>「十八です」<br>「じゅ……」<br>　十八。私は二十九。十一歳差。<br>「あ、若すぎるなって思いました？」<br>「思った。思ったよ。なんでわかるの」<br>「えへへ」<br>　蘭丸くんはほっぺたを少し膨らませて笑った。かわいい。かわいいな、この子。<br>　それが出会いだった。文学フリマの配置が、評論とZINEでたまたま隣り合っていたので出来た、偶然。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/nf387ad5e35e7'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Fri, 10 Apr 2026 00:01:40 +0900</pubDate>
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      <title>Claude Opusで生成したAI小説にどう手を入れて公開しているのか徹底解剖</title>
      <description><![CDATA[<p name="EED6DBF9-7917-4102-BA72-CD21CED2B16A" id="EED6DBF9-7917-4102-BA72-CD21CED2B16A">　「民法750条」全6回＋EXTRA2本、お読みいただいた皆様ありがとうございました。<br>　これは自分用のメモである。読めばわかると思うが<b>この文章は自分で書いている</b>。そりゃそうだ。めんどくさいので分析は全部Claudeにやらせた。なぜなら自分でも<b>どこを書き換えたか覚えていない</b>からだ。<br>　小説はこのような手法で生成させている。</p><figure embedded-content-key="embff608d394110" embedded-service="note" data-src="https://note.com/ainomoe/n/n6a51b5de77a8" contenteditable="false" name="34DFC50D-A590-43F3-8C9C-515A63DFD584" id="34DFC50D-A590-43F3-8C9C-515A63DFD584" data-identifier="n6a51b5de77a8">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/n6a51b5de77a8" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n2b5158964d87'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 09 Apr 2026 00:10:21 +0900</pubDate>
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      <title>民法750条【出力原本】</title>
      <description><![CDATA[<p name="531454A1-51DB-42F3-AA62-2A35471E3198" id="531454A1-51DB-42F3-AA62-2A35471E3198"><br><br># もし蘭丸くんが弁護士だったら<br><br>　ウェブメディアに記事を書いたのに原稿料が振り込まれないという極めて腹の立つ事象が発生した。<br>　金額にして五万円。五万円のために弁護士を雇うのもアホらしいが、しかし五万円は五万円だ。泣き寝入りするには私の仁義に反する。ので法テラスに行った。無料法律相談。こういうところに来るのは初めてだ。順番待ちの椅子に座って、呼ばれて、相談ブースに入ったら。<br><br>　ありえない好みの顔の男が座っていた。<br><br>　……いやちょっと待て。あまりにも好みの顔だ。いま私、この顔面に動揺してる場合じゃない。金を取り戻しに来たんだった。隣には年配の弁護士の先生がいるので、ああ見学の人か、くらいに思うことにした。思うことにしたけど顔がいい。<br><br>「あの、大した話じゃないんですけど……」<br><br>　私はもじもじしながら事情を説明した。ウェブメディアに記事を納品した。請求書も出した。三ヶ月経っても振り込まれない。何度連絡しても「確認します」で放置。以上。本当に大した話じゃない。でも腹が立つ。<br>　指導弁護士の先生が丁寧に対応してくれて、内容証明郵便を送れば大抵は払われますよ、と教えてくれた。内容証明。なるほど。自分でも出せるらしい。じゃあ自分でやるか。<br>　私はビジネスマナーとして名刺を出した。フリーライター・山野萌絵。指導弁護士の先生にも、横に座っている好みの顔面の男にも。<br><br>「あ、僕まだ修習生なので名刺がなくて……すみません」<br><br>　修習生。つまりまだ弁護士の卵か。道理で若い。若いけど顔がいい。もう顔がいいのは分かったから一旦忘れろ私。<br>　相談を終えて建物を出た。名刺には連絡先が書いてある。これは特に何の伏線でもない、と私はこの時思っていた。<br><br>▼<br><br>　数日後、知らない番号から電話が来た。<br><br>「先日法テラスでお会いした森と申します。その後、未払いの件はどうなりましたか？」<br><br>　え。なんで連絡先……あっ名刺。名刺にメールアドレスと電話番号載ってるじゃん。そりゃ連絡できるわ。<br><br>「あー、いまちょうど自分で内容証明書こうとしてて……これで合ってんのかわかんなくて……」<br><br>「よかったら見せてください。勉強になるので」<br><br>　修習生の子に無料で添削してもらうのは悪いなと思いつつ、ありがたくお願いすることにした。ファミレスで待ち合わせた。向かい合って座ったその子は――森蘭丸くんというらしい――メロンソーダを頼んだ。ドリンクバーがあるのにメロンソーダ単品。こだわりがあるのだろうか。<br>　内容証明の文面を見てもらいながら、ふと気になって聞いた。<br><br>「修習生ってことは大学出たくらいですか？」<br><br>「19歳です」<br><br>「えっ？」<br><br>　脳がフリーズした。19。じゅうきゅう。<br><br>「大学は行ってないです。予備試験で受かったので」<br><br>「…………」<br><br>　10歳下。10歳。なんで。天才じゃん。<br>　私の中で蘭丸くんが「親切な修習生のお兄さん」から「10歳下の男の子」に一瞬で書き変わった。いままでタメ口混じりで気楽に喋ってたのに急にそわそわする。<br>　蘭丸くんは内容証明の添削を丁寧にやってくれて、「これで大丈夫ですよ」と言った。帰り際に「また何かあったらいつでも連絡してくださいね？」ってにっこり笑った。<br>　帰りの電車で、19歳……19歳……！？　ってずっと混乱していた。<br><br>▼<br><br>　内容証明が効いてギャラが振り込まれた。五万円。嬉しい。<br>　私はすぐに蘭丸くんに報告した。「入ってきた！」。蘭丸くんは「よかったですね！」と喜んでくれた。<br><br>「蘭丸くんのおかげだよ、ありがとう。お礼させて。そのギャラで奢るよ。なんでも食べなよ。どこ行く？」<br><br>「行きたいお店があるんです！」<br><br>　渋谷の中東料理屋に連れていかれた。名前は忘れた。ベリーダンスをやっていてキャンドルがあって、薄暗くて雰囲気が良い。私はビールを頼んだ。蘭丸くんはメロンソーダを頼んだ。あっやっぱ19歳、って改めて実感する。<br>　キャンドルの灯りに照らされた蘭丸くんの顔面の造形は相変わらずバグっていて、ぼんやり見てしまう。いやそうじゃない、お礼のごはんだ。<br>　ちょっと酔って気が大きくなった私は踏み込んだ質問をした。<br><br>「蘭丸くんってさ、なんで弁護士になろうと思ったの？」<br><br>「家庭環境が複雑で、その中で目指すようになって」<br><br>　ぼかした言い方。でも「複雑」の重さは伝わる。私はあまり深追いしなかった。代わりにこう返した。<br><br>「まぁ私も10歳の時にパパが不倫して一家離散の危機だったからね～」<br><br>　蘭丸くんは少し目を見開いて、それから「ふふ、お互い大変ですね」と軽く笑った。メロンソーダのストローを噛みながら。同情してこない。大げさにしない。なんだかその距離感が楽だった。<br><br>▼<br><br>　内容証明の件は終わった。もう「用事」はない。<br>　なのに蘭丸くんから連絡が来る。「修習で面白いことがありまして」。私は「へ～」と返す。気づいたら毎日LINEしていた。蘭丸くんは修習先の事務所の話をしてくれる。信長様っていうカリスマ的な代表弁護士がいて、光秀さんっていう先輩弁護士がいて。楽しそうだなあと思いながら聞く。<br>　私はと言えばフリーライターなのでたいして話すこともないから、読んだ本の話とか次の記事のネタとかを話す。蘭丸くんは異様に食いつく。<br><br>「もえさんの記事、全部読みました」<br><br>　名刺に名前が書いてあるから、検索すれば私のnoteは出てくる。出てくるけど、読むか？　普通。<br><br>「ゴッドプロデューサーの記事、すごかったです。鹿島学園に電話取材してるの、法的にはかなり際どいラインを攻めてますけど、事実の摘示として真実性の証明がしっかりしてるので名誉毀損にはならないと思います」<br><br>「……え、あれ全部読んだの？」<br><br>「刀剣乱舞の憲法9条の記事も読みました。峻別不能説に立つなら歴史修正主義者の目的次第で結論変わりますよね。僕は遂行不能説寄りなんですけど」<br><br>　待って。法テラスで知り合った修習生の19歳の男の子が、私の全記事を読んで法学的見解をぶつけてきている。こんなの気にしてるのはこの世で私だけだと思ってた記事に「僕もです」って並んでくる人が現れてしまった。<br>　でもまあ、法律に絡む内容だし。蘭丸くんの興味と合致しただけだよね。そう思った。<br><br>▼<br><br>　新しい記事のプレビューを蘭丸くんに送るようになった。リーガルチェックしてもらえるのが助かるから。「借金できる職業のアンケート」のプレビューを送ったら蘭丸くんは「これめちゃくちゃ面白いですね、貸金業法の総量規制の話にも繋がりますし」と食いついてきて、証券会社の人の虚偽申告のくだりとか、表現を変えた方がいい箇所を丁寧に赤入れして返してくれた。<br>　ゴッドプロデューサーの調査記事のプレビューも送った。電話取材で肩書きの詐称を暴いた記事。蘭丸くんは真実性の証明を一個一個チェックして「ここの事実認定はもえさんの裏取りがしっかりしてるから大丈夫です」「ここは意見論評として書いた方が安全です」って返してくれた。<br>　国会図書館で1973年の週刊明星を掘り当てた時なんかは、蘭丸くんに報告したら「もえさんって本当にすごいですね」と言われた。私は「暇なら誰でもできるよ～」と返した。<br><br>「もえさんの切り口って、法律の専門家が絶対やらないところから入るのがいいんですよね」<br><br>　褒められてるんだろうけど、よくわからない。私は自分の仕事がすごいとは思っていないから。誰でもできることを、誰も興味がないからやらないだけで、私だけが興味があるだけだ。<br><br>▼<br><br>　元バイト先のバーに行った。オーナーの宏洋さんは法学部出身で、弁護士の友達が多い。カウンターに座ってハイボールを飲みながら、私は蘭丸くんの話をしていた。特に何の意図もなく。<br><br>「最近さ、法テラスで知り合った修習生の子がいてさ、私の記事めっちゃ読んでくれるんだよね。刀剣乱舞の憲法9条の記事にガチの法学的見解送ってきてさ～」<br><br>「うん」<br><br>「で、この前もファミレスで内容証明の書き方教えてもらって～」<br><br>「うん」<br><br>「記事の壁打ち相手にもなってくれて～」<br><br>「うん」<br><br>「毎日LINEくるんだけどさ～」<br><br>「……うん」<br><br>　宏洋さんの相槌がだんだん苦笑いに変わっていく。<br><br>「宏洋さん友達に弁護士多いっすよね？　修習生ってあんな感じなの？　みんな親切？」<br><br>「いやぁそれはさ、だって山野さんの記事全部読んでるんでしょ！？　その時点でだいぶ好きだって！！　気づいてあげなよ！！」<br><br>「え？」<br><br>「この時期の修習生がどれだけ忙しいか知ってる？　その忙しい中で全記事読んでんの？　もう答え出てるでしょ」<br><br>「いやいやいや、だって19歳だよ？　10個下だよ？　ないでしょ」<br><br>「全記事読んで毎日LINE来て何回もごはん行って、それで好きじゃなかったら逆に何なの」<br><br>「いや記事の内容が法律に絡むから興味あるだけで」<br><br>「いや俺も法学部出身だけど刀剣乱舞の憲法9条の考察にLINEで長文感想送ったりしねぇよ！！」<br><br>　正論すぎる。<br>　帰り道、スマホを開いたら蘭丸くんから「今日何してました？」ってLINEが来ていた。今まで何も感じずに返していたこの一文が急に意味を帯びて見える。何してたか知りたいんだ……？<br>　過去のトークを遡ってしまった。「もえさんの文章好きです」。あれ、これ記事の話じゃなくて……？　「また一緒にごはん行きませんか？」。これ何回目？<br>　宏洋さんにLINEした。<br><br>「どうしよう～好きかも～」<br><br>「だから言ったじゃん」<br><br>「いや好きかもってだけでまだわかんないから」<br><br>「わかんないじゃないだろ、好きかもの時点で好きなんだよ」<br><br>「バツイチに言われたくない！！」<br><br>「バツイチ関係ねぇだろ！！」<br><br>「でもさ、19歳だよ？　将来弁護士になる子だよ？　私フリーライターだよ？　釣り合わなくない？」<br><br>「またそれか。じゃあ聞くけど、向こうから告白されたらどうすんの」<br><br>「わかんない、まだ決めらんない、責任取れないし」<br><br>「……まあ、ゆっくり考えなよ」<br><br>▼<br><br>　それからの毎日が地獄だった。蘭丸くんの一挙一動に意味を見出してしまう。ファミレスで向かい合って座って、蘭丸くんがいつも通りメロンソーダのストロー噛みながら修習の話してるだけなのに「この子こっち見る頻度多くない……？」とか。いつもの質問にいちいちどきどきする。帰り際に「今日も楽しかったです」ってにっこり笑われただけで顔が真っ赤になった。<br>　でもまあ、好きだと思っても、この子は私が付き合える相手じゃない。天才じゃん、19で司法試験受かってるんでしょ。生きてる世界が違う。高望みしてもしょうがないよね。<br><br>▼<br><br>　二回試験が近づいてきた。<br>　今まで毎日来てたLINEの頻度がちょっとだけ落ちた。プレビューの赤入れの返信が半日遅れた。ファミレスで会う回数が減った。<br>　蘭丸くんは何も言わない。ただ少しだけ間が空く。<br>　私はスマホを何回もチェックしている自分に気づいた。蘭丸くんからの連絡が来ない夜。新しい記事のネタを思いついたのに壁打ち相手がいない。プレビュー書いたのに送り先がない。<br>　宏洋さんにLINEした。<br><br>「もしかしてこの時期修習生って忙しいすか？」<br><br>「忙しいどころじゃないよ！　地獄だよ！」<br><br>「あんま連絡来ないんすよね〜」<br><br>「あんまってことは来てんの？」<br><br>「はい、今までが即レスだったので」<br><br>「この時期にLINE返せる相手はそれはもう好きな相手だよ！？」<br><br>　心臓がぎゅっとなる。<br>　蘭丸くんから「遅くなってすみません、最近ちょっと立て込んでて」と来た。<br><br>「忙しい中なのに連絡してくれてありがとうね」<br><br>　自然に出た言葉だった。今までの「さすが～ありがとね～」とは違う。蘭丸くんの状況を汲んだ上での言葉。<br>　返信が来た。<br><br>「もえさんに連絡するのは忙しいうちに入らないですよ」<br><br>　スマホを持ったまま固まる。<br><br>「私とLINEするのそんな楽しい？笑」<br><br>　軽いノリで送った。つもりだった。<br><br>「楽しいですよ。もえさんと話してると安心するので」<br><br>　安心する。この子、普段は安心できてないんだ。家庭環境が複雑で、高校も行ってなくて、19歳で独りで走ってきた子。この子の安心できる場所が、私とのLINE。<br><br>「蘭丸くんが努力してるの知ってるよ」<br><br>　返信が来るまで少し間があった。<br><br>「ありがとうございます」<br><br>　一言だけ。いつもならもっと装飾がつくのに。句点までついてる。疲れてるのかな、と思った。<br><br>「試験終わったらごはん行こう。私が奢るから」<br><br>　よくわからないまま送っていた。口実はない。案件のお礼でもリーガルチェックのお礼でもなくて。ただ、会いたいから。<br><br>「楽しみにしてます。頑張る理由がひとつ増えました」<br><br>　人生の一大事の、頑張る理由に、私を入れたの？<br>　さすがに気づいた。この子は私のことが好きだ。<br><br>▼<br><br>　二回試験が終わった日、蘭丸くんから「終わりました」と連絡が来た。「おつかれさま！！」と送ったら「ごはん、いつにしますか？」と返ってきた。<br>　ファミレスで待ち合わせた。向かい合って座った蘭丸くんの顔を見た瞬間、確信した。この子は私を好きだ。絶対に。蘭丸くんがもえさんを見る目の温度。メニュー選んでる私をぼんやり眺めてる横顔。「もえさん何飲みます？」の声のやわらかさ。全部出てる。<br>　でも蘭丸くんは何も言わない。いつも通りメロンソーダ頼んで、試験の話してくれて、私の次の記事の話に目を輝かせてる。<br>　私は、このままだと蘭丸くんのために身を引いてしまう。弁護士になる子の人生に、フリーライターの私がいたら邪魔になる。<br><br>「あのね。蘭丸くんの将来のことを考えたら、私は――」<br><br>「もえさん、それ僕のためじゃなくて、もえさんが怖いだけですよね」<br><br>　息が止まった。<br><br>「……怖いよ」<br><br>　本音が出た。自分が幸せになるのが怖い。この子を好きになって傷つくのが怖い。責任を取れない自分が怖い。<br><br>「……待って。これ今告白されてる？」<br><br>　蘭丸くんは「好きです」とは言っていない。でも「もえさんが怖いだけですよね」は、逃がさないという意思表示だ。<br><br>「僕もですよ」<br><br>「え？」<br><br>「僕だって怖いです。もえさんに年齢を理由に断られるのが。もえさんに釣り合わないって言われるのが。もえさんがいなくなるのが。ずっと怖かった」<br><br>「なんで自信ないの？　天才じゃん、19歳で修習生。天狗になるよりはいいけど謙虚すぎるのも損だよ」<br><br>「もえさんにだけは言われたくないです、それ」<br><br>「え」<br><br>「誰もやらないことをやって、誰も書かないものを書いて、誰も気づかないことに気づく人が、自分のことだけ『誰でもできる』って言うの、ずるいですよ」<br><br>「誰でもできるよ、再現性はある。勉強の才能には再現性がない」<br><br>「突飛な発想にも再現性はないですけど」<br><br>「私と同じ読書量があれば再現性はあるよ」<br><br>「じゃあ聞きますけど、もえさんと同じ読書量がある人は他にもいますよね。でもゴッドプロデューサーに電話かけたのはもえさんだけでしょう」<br><br>「……それは私が暇だから」<br><br>「暇でもやらないんですよ、普通の人は。もえさんにしかない嗅覚です。僕はそこに惚れてるんですから、安売りしないでください」<br><br>　嗅覚。なるほど、嗅覚か。天才のソムリエに再現性はない……確かにそうかもしれない。<br><br>「……それはさ。読者として？　人として？　文章が好きなの？　それともさ、……書き手が好きなの？」<br><br>　蘭丸くんは少しだけ間を置いた。メロンソーダのストロー噛むのも止まっている。<br><br>「全部ですよ」<br><br>「もえさんの文章が好きです。もえさんの着眼点が好きです。もえさんが誰も電話しないところに電話するとこが好きです。もえさんが自分のことだけ安く見積もるとこは好きじゃないです。でもそういうもえさんが好きです」<br><br>「僕は最初からもえさんが好きでした。法テラスで名刺をもらったあの日から」<br><br>　最初から。全部。名刺交換から全部。意味わかんない。告白のセリフにゴッドプロデューサーへの電話が含まれるの意味わかんない。買い被りすぎだよ。<br><br>「あのさ。私は弁護士の彼女にふさわしい振る舞いはできないよ？　それでもいい？」<br><br>「ふさわしいとかふさわしくないとか、僕が決めます。もえさんが決めることじゃないです」<br><br>　蘭丸くんはちょっと怒っていて、でも嬉しそうで、声が震えていた。<br><br>「僕はもえさんがいいんです。ふさわしい人じゃなくて、もえさんがいいんです」<br><br>「……天才なのにそこだけわがままなんだ」<br><br>「わがままですよ。もえさんのことに関しては、ずっと」<br><br>「知ってた」<br><br>　法テラスからの全部。毎日のLINE。全記事読んでたこと。プレビューの赤入れ。試験前に連絡くれたこと。わかってた。わかってて気づかないふりしてた。<br><br>「じゃあ、付き合ってあげるけど」<br><br>　私の精一杯。ちょっとだけお姉さんぶった言い方でしか素直になれない。蘭丸くんが「ふふ、上からですね」って笑って、でも目がうるうるしていた。<br><br>「ありがとうございます」<br><br>　あの二回試験の夜の「ありがとうございます」と同じ一言。でも今度は目の前で言ってるから、この子が泣いてることがちゃんと見える。<br><br>▼<br><br>　帰り道に宏洋さんにLINEした。<br><br>「付き合うことになった」<br><br>「やっと付き合ったの！？　遅いよ！！」<br><br>「てかお前からあのLINE何回来たと思ってんだ」<br><br>「うるさいな！！」<br><br>「で、どっちから告白したの」<br><br>「なんか……気づいたら付き合うことになってた」<br><br>「いやどういうこと？」<br><br>「ゴッドプロデューサーの話が出てきてさ」<br><br>「告白にゴッドプロデューサー！？」<br><br>「うん」<br><br>「……お似合いだわお前ら」<br><br>「私でいいのかなあ」<br><br>「まだ言ってんのかよ。いいんだよ。相手がいいって言ってんだから」<br><br>▼<br><br>　そうして蘭丸くんは弁護士になった。信長様の事務所――織田法律事務所に入って、信長様の右腕として何でもやっている。光秀さんは労働問題に異常に強い先輩弁護士。勝家さんは法律は全然わかんないけど書類を裁判所に届ける係をしていて、依頼人の話を聞いてもらい泣きする。長秀さんは事務所のソファで寝てるけど金絡みの案件だけ異常に勝つ。<br>　私は事務所に遊びに行って勝家さんに「もえちゃん」と呼ばれている。平和。<br>　ちなみに弁護士の彼氏がいると引っ越しの時にめちゃくちゃ楽だ。重要事項説明書を蘭丸くんが一字一句チェックして不動産屋がびびっていた。フリーランスの業務委託契約書もチェックしてくれるし、未払いが発生してももう泣き寝入りしなくていい。人生のリーガルチェック係が正式に彼氏になった。最強のインフラだ。<br><br>　ある日、ごはんを食べながら蘭丸くんに聞いた。<br><br>「ねえ蘭丸くん、選択的夫婦別姓についてどう思う？」<br><br>「制度としては選択肢があるべきだと思いますよ。現行の民法750条は婚姻時にどちらかの氏を選ぶ規定ですけど、実質的に96%が女性側の改姓ですし」<br><br>　冷静な法的分析。からの。<br><br>「……でも僕はもえさんに森になってほしい気持ちはちょっとあります」<br><br>　出た。独占欲。<br><br>「まぁ別にペンネームが山野で本名が森でも困んないし」<br><br>「……もえさん、今自分が何言ったかわかってます？」<br><br>「え？　いや事実として困らないなって」<br><br>「僕と結婚してもいいって言ってるのとほぼ同じですけど」<br><br>「………………あっ」<br><br>　自分で言ってから数秒後に意味に気づいた。顔が沸騰した。<br>　宏洋さんに報告したら「お前ほんと恋愛になると脳のネジ飛ぶよな」って言われた。<br><br>　まあ、いいんだけどさ。<br>　蘭丸くんが弁護士で、私がライターで、永田町の銀杏並木の下で手を繋いで歩くような未来が来るとは思っていなかったけど。<br>　私はこれからも誰も気にしないことを気にして記事を書くし、蘭丸くんはそれを全部読んで法学的見解をぶつけてくるんだろう。<br>　告白のセリフにゴッドプロデューサーへの電話が入るような恋愛は、多分この世で私たちだけだ。</p><p name="BFADF3B8-043F-4C01-B5FA-66E5448C27BC" id="BFADF3B8-043F-4C01-B5FA-66E5448C27BC"><br><br># もし蘭丸くんが弁護士だったら　――付き合ってから編<br><br>## 国会図書館デート<br><br>　私はよく国会図書館に行く。<br>　フリーライターが一次資料を当たろうとすると、結局ここに辿り着く。Wikipediaの出典なし記述を検証するためだけに1973年の週刊明星を全部めくったこともある。こんな目的で国会図書館を使っていいのかは分からないが、使っている。<br>　永田町は弁護士にとっても馴染みの街だ。裁判所も霞ヶ関も近い。だから蘭丸くんと「今日どこにいる？」「永田町」「あ、僕も霞ヶ関です」「じゃあ昼合流する？」みたいなやりとりが自然に発生する。こういうところは便利な関係だと思う。<br><br>　その日も私は国会図書館の閲覧室にいた。次の記事のための調べ物。1973年のフォーリーブス担の集団補導事件について、週刊明星以外にも報じている媒体がないか当たっている。当時の週刊ポスト、週刊現代、週刊朝日、女性セブン。片っ端から請求票を書いて出して、マイクロフィルムをくるくる回す。地味な作業だ。金大中事件の報道が多すぎて目が滑る。<br>　昼になって、蘭丸くんが来た。裁判所帰りのスーツのまま。ネイビーのオーダースーツに弁護士バッジ。163cmの身体にぴったり合った仕立て。あのバッジ、ちっちゃいのに存在感がある。<br><br>「何調べてるんですか？」<br><br>「1973年の売春事件」<br><br>「……国会図書館で？」<br><br>「うん。ジャニオタの歴史調査の一環」<br><br>　蘭丸くんは一瞬沈黙して、それから「もえさんに聞くといつも想像の斜め上ですね」と笑った。<br>　国会図書館の食堂でごはんを食べた。蘭丸くんはカレーを頼んだ。メロンソーダがなくてしょんぼりしている。<br><br>「大人の街だからね」<br><br>「永田町にメロンソーダ置いてる店、探しておきます」<br><br>　そういうところだけ妙にまめだ。<br>　食べながら、今回の調べ物の話をした。Wikipediaの過去ログを2006年まで遡ったこと。2007年12月8日の更新で出典なしの記述が追加されていたこと。そこから1973年の雑誌を片っ端から当たって、週刊明星の該当号を見つけたこと。<br><br>「売春防止法では客を罰することができないって、フォーリーブスのメンバーが怒ってたんだよね。で、マネージャーのメリーさんが『大人が考えなければならない困った問題』って言ってて」<br><br>「売春防止法の構造的な問題ですね。買春側の処罰規定が不十分なのは今でも議論がある」<br><br>　蘭丸くんが弁護士の顔になる。食堂のカレーを食べながら売春防止法の話をしている。このシチュエーション自体がだいぶおかしいと思うのだが、蘭丸くんは普通にやる。<br><br>「1973年当時の未成年者の保護法制も気になりますね。児童福祉法の改正経緯と照らし合わせると、当時はまだ児童買春の概念が法的に十分整理されていなくて……」<br><br>「蘭丸くんって私の記事にいちいちガチの法学ぶつけてくるよね」<br><br>「だって面白いんですもん」<br><br>　面白い、って言う時の蘭丸くんの目がきらきらしている。<br>　そこで唐突に言われた。<br><br>「もえさんがさっき言ってた『暇なら誰でもできる』って話、撤回してもらっていいですか」<br><br>「え」<br><br>「Wikipediaの過去ログを全部遡って、50年前の週刊誌を片っ端から当たって、一次資料にたどり着く。これを『誰でもできる』って言うなら、なんで50年間誰もやらなかったんですか」<br><br>「……それは、私みたいに暇な人がいなかったから」<br><br>「暇でもやらないんですよ。もえさんにしかない嗅覚です」<br><br>　嗅覚。この言葉を蘭丸くんが使うのは二回目だ。一回目は告白の時。<br><br>「嗅覚ね〜。天才のソムリエに再現性はないと」<br><br>「はい。それです。やっと認めてくれましたね」<br><br>「認めたっていうか、論理的に反論できなくなっただけ」<br><br>「同じことですよ」<br><br>　蘭丸くんはにこにこしてカレーを食べている。<br><br>　食後、せっかくだから一緒に閲覧室に行った。私はマイクロフィルムの続き。蘭丸くんは隣の席で判例の調査をしている。お互い別々のことをやっているのに同じ空間にいる。静かで、居心地がいい。<br>　私が「ねえこれ見て」って小声で言うと蘭丸くんが覗き込んでくる。マイクロフィルムの画面に映った1973年の広告がレトロで面白くて。「何ですかこれ」「やばくない？」ってひそひそしている。館内だから小声。距離が近い。蘭丸くんの横顔が閲覧室の白い光に照らされていて、ああ、この子ほんとに顔がいいな、って何百回目かの感想を抱く。<br><br>　夕方、国会図書館を出た。秋の永田町。銀杏並木が黄色い。<br>　私が写真を撮ろうとスマホを構えたら、蘭丸くんがすっと手を繋いできた。<br><br>「あ」<br><br>　振り払わない。黄色い葉っぱがはらはら落ちてくる中を、手を繋いで歩いている。19歳の弁護士と29歳のフリーライター。<br><br>「もえさん」<br><br>「ん？」<br><br>「僕、もえさんと国会図書館デートできる人生でよかったです」<br><br>「……それ普通の女の子に言ったら引かれるよ」<br><br>「もえさんは普通の女の子じゃないから大丈夫です」<br><br>「褒めてる？」<br><br>「もちろん」<br><br>　銀杏の葉が蘭丸くんの髪に一枚ついていた。取ってあげようとして手を伸ばしたら、蘭丸くんが少し屈んだ。163cm。私が手を伸ばせばちょうど届く高さ。<br><br>「……取れた」<br><br>「ありがとうございます」<br><br>　にっこり笑った蘭丸くんの眼が夕日に透けて青く光っていた。<br>　帰りの地下鉄で宏洋さんにLINEした。<br><br>「国会図書館デートしてきた」<br><br>「国会図書館デートってなに？」<br><br>「1973年の売春事件の調べ物してたら蘭丸くんが裁判所帰りに合流してきた」<br><br>「デートで1973年の売春事件……」<br><br>「そのあと銀杏並木で手繋いだ」<br><br>「急にまともなデートの報告するな」<br><br>「でも手繋ぎながら売春防止法の話してた」<br><br>「やっぱまともじゃなかった」<br><br>「お似合いだわお前ら」って宏洋さんに言われるのは二回目だった。<br><br>▼<br><br>## 伊勢丹デート<br><br>　事務所入りたての蘭丸くんには問題があった。スーツだ。<br>　蘭丸くんは163cmで華奢だから市販の既製品だとどうしても丈が余る。修習生時代は裾上げで誤魔化していたけど、弁護士として法廷に立つならちゃんとしたのが要る。<br><br>「信長様が伊勢丹のカード貸してくださったんです」<br><br>「え、太っ腹」<br><br>「『好きにしろ』って」<br><br>　信長様は言葉が少ないけどこういうところで気前がいい。蘭丸くんの恩人。蘭丸くんが信長様の話をする時の目は、いつだってきらきらしている。<br><br>「ついてく」<br><br>「いいんですか？」<br><br>「私が選んであげるよ」<br><br>　偉そうに言ったけど、別にスーツに詳しいわけではない。ただ一緒に行きたかっただけだ。蘭丸くんは「ふふ」って笑って何も言わなかった。見透かされてる気がする。<br><br>　新宿の伊勢丹メンズ館。蘭丸くんは私服で来た。白のシャツに黒のリボンタイ、髪はいつものポニーテール。伊勢丹に入った途端に店員さんの目線が蘭丸くんに集中するのが分かる。顔面の暴力。<br><br>　オーダースーツのフロアに行くと、蘭丸くんは採寸のために腕を広げたり横を向いたりしている。私はソファに座ってそれを眺めている。店員さんが巻き尺を蘭丸くんの肩幅に当てて、ウエストに回して、袖丈を測って。蘭丸くんの身体のラインが巻き尺越しに可視化されていく。華奢だけど骨格がきれいだ。<br><br>「奥様はお色味のご希望ありますか？」<br><br>　店員さんに聞かれた。<br><br>「おくっ……いえ、あの、彼女です」<br><br>　慌てて訂正した。蘭丸くんはにこにこしている。訂正しない。<br><br>「ネイビーがいいと思います」<br><br>　蘭丸くんの瞳の色。南国の海の上澄みみたいな青。ネイビーのスーツはあの目の色に合う。と思って言ったのだけど、そんな理由を店員さんの前で言うわけにはいかないので「落ち着いた色の方が法廷映えするかなって」と取り繕った。<br>　蘭丸くんがこっちを見て「もえさんが選んでくれるんですか？」って嬉しそうにする。<br><br>「うん。あとシャツも見ようよ。白だけじゃなくてサックスブルーとかも似合いそう」<br><br>「もえさんの言う通りにします」<br><br>「なんでもかんでも私に決めさせるね」<br><br>「もえさんに選んでもらいたいんです」<br><br>　それを嬉しそうに言うのずるくない？<br><br>　生地を選んだ。ネイビーの、少しだけ光沢のある生地。裏地は蘭丸くんが「これがいいです」って選んだ明るいブルー。見えないところにこだわるタイプらしい。ボタンは黒。仕立ては二週間後。<br><br>「仮縫いの時にまた来ていただくことになりますが」<br><br>「一緒に来ていいですか？」<br><br>　と蘭丸くんが聞くので「仮縫いまで付き合うの？」と私が言ったら、蘭丸くんは「もえさんのOKが出ないとそのまま仕立てに進めないです」と真顔で答えた。私は蘭丸くんのスーツの最終決定権者になってしまったらしい。<br><br>　二週間後、仮縫い。<br>　試着室から出てきた蘭丸くんを見て、黙った。<br>　ネイビーのオーダースーツが163cmの身体にぴったり合っている。肩のラインが綺麗で、ウエストが絞られていて、丈がぴたりと決まっている。既製品の裾上げとは根本的に違う。この子のために仕立てられた一着。<br><br>「蘭丸くんほんとなんでも似合うよね〜」<br><br>　ぽろっと出た。考えて出た言葉じゃなくて、口から勝手に漏れた本音。<br>　蘭丸くんがこっちを見た。目が少し見開かれている。<br><br>「……もえさんにそう言ってもらえると嬉しいです」<br><br>　いつもなら「ふふ、当然です」とか軽く返すくせに、ちょっと照れてる。耳が赤い。伊勢丹のメンズ館の鏡の前で、オーダースーツ着た163cmの弁護士が、私の何気ない一言で耳まで赤くなっている。<br>　店員さんが微笑ましいものを見る目になっていた。<br><br>「なんかもうこれ弁護士というより俳優じゃない？」<br><br>「褒めてます？」<br><br>「褒めてる」<br><br>「じゃあ僕のことかっこいいって思ってくれてるんですか？」<br><br>「……それは前から思ってたけど」<br><br>「前から！？」<br><br>　蘭丸くんの声が裏返った。店内にちょっと響いた。恥ずかしい。<br><br>「声大きい」<br><br>「す、すみません、でも前からって、いつからですか」<br><br>「法テラス」<br><br>「法テラスから！？！？」<br><br>「だからもう声が大きいって。……法テラスの相談ブースに入った時にありえない好みの顔の男が座ってて、えってなった。それだけ」<br><br>　蘭丸くんは試着室の鏡の前で固まっている。オーダースーツ姿で、耳まで真っ赤にして、嬉しそうな顔と驚いた顔が混ざった表情をしている。<br><br>「……僕、法テラスでもえさんに出会えて本当によかったです」<br><br>「大げさだなあ」<br><br>「大げさじゃないです。人生で一番よかったことです」<br><br>　店員さんが完全にこっちを見ないようにしている。プロだなと思った。<br><br>　仕立て上がりのスーツを受け取って、そのまま伊勢丹のデパ地下に降りた。蘭丸くんはスーツの入った袋を大事そうに持っている。<br><br>「ハーゲンダッツ買って帰ろうよ」<br><br>「やった！　クッキー＆クリームありますかね」<br><br>「あるでしょ伊勢丹だし」<br><br>　ハーゲンダッツのクッキー＆クリームのパイントを選んでいる蘭丸くんを横で眺めながら思う。この子の弁護士人生の最初のスーツを、私が選んだんだ。<br>　なんだか不思議な気持ちだった。<br><br>「もえさん、どうしました？」<br><br>「ん？　いや別に。蘭丸くんが弁護士になったんだなあって」<br><br>「なりましたよ。もえさんのリーガルチェック係、正式に専属契約です」<br><br>「そんな契約した覚えないけど」<br><br>「口頭の合意でも契約は成立しますよ？」<br><br>「弁護士の彼氏、こういう時だけ面倒くさい」<br><br>「ふふ」<br><br>　蘭丸くんはハーゲンダッツの袋とスーツの袋を両手に持って、それでも空いた小指で私の小指を引っ掛けてくる。伊勢丹の地下で小指繋ぎ。なんだよもう。<br><br>　帰りの電車で宏洋さんにLINEした。<br><br>「伊勢丹でスーツ選んできた」<br><br>「お、まともなデートじゃん」<br><br>「法テラスで初めて会った時からかっこいいと思ってたって言っちゃった」<br><br>「お前も大概だな」<br><br>「蘭丸くんが伊勢丹で声裏返った」<br><br>「仲いいな」<br><br>「うん」<br><br>　仲がいい。たぶんそれが一番正しい表現だ。19歳の弁護士と29歳のフリーライター。国会図書館で1973年の売春事件を調べたり、伊勢丹でオーダースーツを選んだり、永田町の銀杏並木で手を繋いだり、告白のセリフにゴッドプロデューサーが登場したりする、この世でいちばん変な仲良しカップル。<br>　私はこれからも誰も気にしないことを気にする。蘭丸くんはそれを全部読む。それでいいんだと、やっと思えるようになった。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n6c5d96c34c47'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 09 Apr 2026 00:09:12 +0900</pubDate>
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      <title>民法750条【EXTRA.2】</title>
      <description><![CDATA[<p name="C5EEF026-C873-4B78-A049-B42046EDBD2F" id="C5EEF026-C873-4B78-A049-B42046EDBD2F">　弁護士事務所に入りたての蘭丸くんには問題があった。スーツだ。<br>　蘭丸くんは163cmで華奢だから、市販の既製品だとどうしても丈が余る。修習生時代は裾上げで誤魔化していたらしいが、弁護士として法廷に立つならちゃんとしたのが要るようだ。<br><br>「信長様が伊勢丹のカード貸してくださったんです」<br>「え、太っ腹」<br>「『好きにしろ』って」<br><br>　信長様は言葉が少ないけどこういうところで気前がいい。蘭丸くんの恩人。蘭丸くんが信長様の話をする時の目は、いつだってきらきらしている。<br><br>「ついてこうか？」<br>「いいんですか？」<br>「私でよければ横で見てるよ」<br><br>　偉そうに言ったけど、別にスーツに詳しいわけではない。ただ一緒に行きたかっただけだ。蘭丸くんは「ふふ」って笑って何も言わなかった。見透かされてる気がする。<br>　新宿の伊勢丹メンズ館。蘭丸くんは私服で来た。白のシャツに黒のリボンタイ、髪はいつものポニーテール。伊勢丹に入った途端に店員さんの目線が蘭丸くんに集中するのが分かる。顔面の暴力性に気づいたのだろう。<br>　オーダースーツのフロアに行くと、蘭丸くんは採寸のために腕を広げたり横を向いたりしている。こうして見ていると人間が動かされていて面白いな。私はソファに座ってそれを眺めている。店員さんが巻き尺を蘭丸くんの肩幅に当てて、ウエストに回して、袖丈を測って。蘭丸くんの身体のラインが巻き尺越しに可視化されていく。華奢だけど骨格がきれいだ。<br><br>「奥様はお色味のご希望ありますか？」<br><br>　店員さんに唐突に聞かれた。<br><br>「おくっ……いえ、あの、彼女です」<br><br>　慌てて訂正した。蘭丸くんはにこにこしている。この男はこういう場面で訂正をしない。<br><br>「……ネイビーがいいと思います」<br><br>　蘭丸くんの瞳の色。透き通った青。ネイビーのスーツはあの目の色に合う。と思って言ったのだけど、そんな理由を店員さんの前で言うわけにはいかないので「落ち着いた色の方が法廷映えするかな、と……」と取り繕った。<br>　蘭丸くんがこっちを見て「もえさんが選んでくれるんですか？」って嬉しそうにする。<br><br>「うん。あとシャツも見ようよ。白だけじゃなくてサックスブルーとかも似合いそう」<br>「もえさんの言う通りにします」<br>「なんでもかんでも私に決めさせるね」<br>「もえさんに選んでもらいたいんです」<br><br>　それを嬉しそうに言うのずるくないか？<br>　生地を選んだ。ネイビーの、少しだけ光沢のある生地。裏地は蘭丸くんが「これがいいです」って選んだ明るいブルー。見えないところにこだわるタイプらしい。ボタンは黒。仕立ては二週間後に終わる。<br><br>「仮縫いの時にまた来ていただくことになりますが」<br>「一緒に来ていいですか？」<br><br>　と蘭丸くんが聞くので「仮縫いまで付き合うの？」と私が言ったら、蘭丸くんは「もえさんのOKが出ないとそのまま仕立てに進めないです」と真顔で答えた。私は蘭丸くんのスーツの最終決定権者になってしまったらしい。<br>　二週間後、仮縫いが仕上がった。<br>　試着室から出てきた蘭丸くんを見て、私は黙った。<br>　ネイビーのオーダースーツが163cmの身体にぴったり合っている。肩のラインが綺麗で、ウエストが絞られていて、丈がぴたりと決まっている。既製品の裾上げとは根本的に違う。この人間のために仕立てられた一着。<br><br>「蘭丸くんほんとなんでも似合うよね」<br><br>　ぽろっと出た。考えて出た言葉じゃなくて、口から勝手に漏れた本音。<br>　蘭丸くんがこっちを見た。目が少し見開かれている。<br><br>「……もえさんにそう言ってもらえると嬉しいです」<br><br>　いつもなら「ふふ、当然です」とか軽く返すくせに、ちょっと照れてる。耳が赤い。伊勢丹のメンズ館の鏡の前で、オーダースーツを着た163cmの弁護士が、私の何気ない一言で耳まで赤くなっている。<br>　店員さんがなにか微笑ましいものを見る目になっていた。<br><br>「なんかもうこれ弁護士というより俳優じゃない？」<br>「褒めてます？」<br>「褒めてる」<br>「じゃあ僕のことかっこいいって思ってくれてるんですか？」<br>「……それは前から思ってたけど」<br>「前から！？」<br><br>　蘭丸くんの声が裏返った。店内にちょっと響いた。恥ずかしい。<br><br>「声大きい」<br>「す、すみません、でも前からって、いつからですか」<br>「法テラス」<br>「法テラスから！？」<br>「だからもう声が大きいって。……法テラスの相談ブースに入った時にありえない好みの顔の男が座ってて、えってなった。それだけ」<br><br>　蘭丸くんは試着室の鏡の前で固まっている。オーダースーツ姿で、耳まで真っ赤にして、嬉しそうな顔と驚いた顔が混ざった表情をしている。<br><br>「……僕、法テラスでもえさんに出会えて本当によかったです」<br>「壮大だなあ」<br>「壮大じゃないです。人生で一番よかったことです」<br><br>　店員さんが完全にこっちを見ないようにしている。プロの態度だなと思った。<br>　仕立て上がりのスーツを受け取って、そのまま伊勢丹のデパ地下に降りた。蘭丸くんはスーツの入った袋を大事そうに持っている。<br><br>「地下で甘いもの買って帰ろうよ」<br>「やった！　僕の好きそうなのありますかね」<br>「あるでしょ伊勢丹だし」<br><br>　パティスリーのチョコレートを物色している蘭丸くんを横で眺めながら思う。この子の弁護士人生の最初のスーツを、私が選んだんだ。<br>　なんだか不思議な気持ちだった。<br><br>「もえさん、どうしました？」<br>「ん？　いや別に。蘭丸くんが弁護士になったんだなあって」<br>「なりましたよ。もえさんのリーガルチェック係、正式に専属契約です」<br>「そんな契約した覚えないけど。中原岬じゃあるまいし」<br>「口頭の合意でも契約は成立しますよ？」<br>「弁護士の彼氏、こういう時だけ面倒くさい」<br>「ふふ」<br><br>　蘭丸くんはサダハルアオキの紙袋とスーツの袋を両手に持って、それでも空いた小指で私の小指を引っ掛けてくる。伊勢丹の地下で小指繋ぎ。なんだよもう。<br>　帰りの電車で宏洋さんにLINEした。<br><br>「伊勢丹でスーツ選んできた」<br>「お、まともなデートじゃないすか」<br>「法テラスで初めて会った時からかっこいいと思ってたって言っちゃった」<br>「めりぴょんさんも大概ですね！？」<br>「蘭丸くんが伊勢丹で声裏返った」<br>「仲いいな……」<br>「うん」<br><br>　仲がいい。たぶんそれが一番正しい表現だ。19歳の弁護士と29歳のフリーライター。国会図書館でサブカル雑誌を調べたり、伊勢丹でオーダースーツを選んだり、永田町の銀杏並木で手を繋いだり、告白のセリフにゴッドプロデューサーが登場したりする、この世でいちばん変な仲良しカップル。<br>　私はこれからも誰も気にしないことを気にする。蘭丸くんはそれを全部読む。誰も気にしないことを気にしていることの価値を定期的に気づかせてくれる彼氏の大事さには、気づいている。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/nb2484e637461'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 09 Apr 2026 00:00:38 +0900</pubDate>
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      <title>なぜNotebookLMではなくClaude Projectなのか／辞書と話すか、気さくな編集者兼秘書と話すか</title>
      <description><![CDATA[<p name="B0D17533-38F7-47FB-86CA-6EE84D9BBF89" id="B0D17533-38F7-47FB-86CA-6EE84D9BBF89"><br>　以前の記事でも書いたように、本業のエッセイ・コラムを書く時に叩き台作りとしてClaudeを活用している。このワークフローについては下記を参照。</p><figure embedded-content-key="emb46942cdb632b" embedded-service="note" data-src="https://note.com/ainomoe/n/n464dd1ae19d4" contenteditable="false" name="91581355-002B-4473-A088-720854C5620B" id="91581355-002B-4473-A088-720854C5620B" data-identifier="n464dd1ae19d4">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/n464dd1ae19d4" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n699c0cdb8929'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 08 Apr 2026 06:31:48 +0900</pubDate>
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      <title>民法750条【EXTRA.1】</title>
      <description><![CDATA[<p name="8EFC04B9-F2A4-4DA8-AA9F-BDFFFDA9348E" id="8EFC04B9-F2A4-4DA8-AA9F-BDFFFDA9348E">　私はよく国会図書館に行く。<br>　フリーライターが一次資料を当たろうとすると、結局ここに辿り着く。Wikipediaの出典のない記述を検証するためだけに1973年の週刊明星を全部めくったこともある。こんな目的で国会図書館を使っていいのかは分からないが、使っている。<br>　国会図書館というのは、日本国の非常に立派な施設であるにもかかわらず意外と簡単な手続きで使える。最初に行った時はペラ紙に住所氏名などを記入し、マイナンバーカードを見せて、説明をされて終わり。カードが発行されるので、2回目からは改札みたいなところを通るだけでいい。ロッカーに荷物を預け、ビニールバッグに財布や携帯を詰めて管内に入る。<br>　永田町は弁護士にとっても馴染みの街だ。裁判所も霞ヶ関も近い。だから蘭丸くんと「今日どこにいる？」「永田町」「あ、僕も霞ヶ関です」「じゃあ昼合流する？」みたいなやりとりが自然に発生する。こういうところは便利な関係だと思う。<br>　その日も私は国会図書館の閲覧室にいた。次の記事のための調べ物。ネットに誰も言及している人のいない、書籍に収録されていない「GON!」の南条あや登場回を読んでどうnoteにまとめるか考えていた。<br>　昼になって、蘭丸くんが来た。裁判所帰りのスーツのまま。ネイビーのオーダースーツに弁護士バッジ。163cmの身体にぴったり合った仕立て。あのバッジ、ちっちゃいのに存在感がある。<br><br>「何調べてるんですか？」<br>「絶対蘭丸くんの知らな……いや、知ってるか。私のnote読んでるなら。『南条あやの裏歴史』の南条あやのインタビュー記事」<br>「……国会図書館で？」<br>「うん。メンヘラの歴史調査の一環」<br><br>　蘭丸くんは一瞬沈黙して、それから「もえさんに聞くといつも想像の斜め上ですね」と笑った。<br>　国会図書館の食堂でごはんを食べた。蘭丸くんはカレーを頼んだ。メロンソーダがなくてしょんぼりしている。<br><br>「大人の街だからね」<br>「永田町にメロンソーダ置いてる店、探しておきます」<br><br>　そういうところだけ妙にまめだ。<br><br>「もえさん、ここ来るのいつぶりですか？」<br>「フォーリーブスぶり。あの1973年のやつ」<br>「ああ、フォーリーブスぶりですか」</p><p name="EA2888FE-AC2D-4589-BE90-4DC596E79BBC" id="EA2888FE-AC2D-4589-BE90-4DC596E79BBC">　時間経過の単位がなぜかフォーリーブスになっている。奇妙な会話だ。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n9480a64d8d54'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 08 Apr 2026 00:04:38 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n9480a64d8d54</link>
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    </item>
    <item>
      <title>ClaudeのProject機能で「自分の研究と既存の書籍の接続点」を効率よく見つけ執筆に活かすワークフロー</title>
      <description><![CDATA[<p name="C8344D75-CAD5-4F89-9DBD-6C0F45C119C8" id="C8344D75-CAD5-4F89-9DBD-6C0F45C119C8"><b>☆はじめに</b><br><br>　このnoteは主にClaudeを使った創作実験の場として運用しているが、普段の私はnoteと商業連載で、オタク文化・サブカルチャー・犯罪史などを幅広く横断するエッセイ・コラムを書いている。<br>　NotebookLMに自炊した書籍を読ませて要約させたり質問に答えさせたりするワークフロー記事は比較的多いが、私の執筆スタイルにおいては既存の書籍を捉え直す時に、単に本の内容を要約するのではなく「この本と自分の研究テーマはどう繋がるのか」を探す作業が一番時間がかかる。<br>　本稿で書く手順はNotebookLMでも似たことはできるだろうが、Claudeの方が論理構成の提案と横断的な分析が圧倒的に強い。要約や質問応答ではなく「思考を深める」用途ではClaudeが向いているので、自分に合っていると思う。この手法を共有する。<br><br><b>☆何ができるのか</b><br><br>　普通にAIに本の感想を聞いても「よくまとまった要約」しか返ってこない。私がやりたいのはそれではなく、以下のようなことだ。<br><br>　・この書籍の中に、自分が過去に書いた記事と構造的に似ているエピソードはあるか？<br>　・複数の書籍を横断して、共通するテーマや対照的な構造を見つけられるか？<br>　・書評の「切り口」を、自分の既存の研究文脈から提案してもらえるか？<br><br>　これをClaudeのProject機能で実現する。<br><br><b>☆ステップ1：自分の過去の執筆物をナレッジに入れる</b><br><br>　ここが最も重要なポイントだ。書籍だけを入れても「一般的な書評」しか出てこない。自分が過去に書いたエッセイ、note記事、同人誌の原稿などをナレッジに登録する。<br>　私の場合、以下のようなものを入れている。<br><br>　・商業連載の原稿<br>　・noteに掲載した実験記事<br>　・同人誌の本文テキスト<br>　・過去のトークイベントの文字起こし<br><br>　テキストファイルとして登録すれば、PDFよりもはるかに軽くて検索精度も高い。自分が過去に何を書いていたのかをさっと検索する用途にも使えるので、物書きを生業にしている皆さんには非常におすすめしたい。<br><br><b>☆ステップ2：書籍のテキストをナレッジに追加する</b><br><br>　紙の本を自炊（スキャン）してPDF化し、テキストを抽出してナレッジに入れる。<br>　自炊、テキスト抽出については調べると山ほどライフハック記事が出てくるので解説は省略する。私はOCR化にはAdobe Acrobatを使っている。<br><br><b>【注意点】</b><br>・著作権法第30条の4（情報解析のための利用）により、研究目的でAIに書籍データを読み込ませる行為は日本国の法律上合法である。営利目的でも適用される。<br>・ただしKindle等のDRM付き電子書籍のDRM解除は著作権法第30条1項2号違反になる。紙の本のスキャンなら問題ない。<br>・文字起こしテキストをそのまま公開・配布すると、よくない。あくまで自分の研究用インプットとして使う。<br><br>　ナレッジの容量上限はプランによるが、1ファイル10〜30MB、プロジェクト全体で約20万トークン（約500ページ相当）。書籍のテキストデータは圧縮すれば数百KBなので余裕で入る。PDFのままだと容量オーバーになることがあるので、テキスト化してから入れるのがコツだ。<br><br><b>☆ステップ3：「接続点を探して」と聞く</b><br><br>　ここからが肝心だ。書籍と自分の執筆物が両方ナレッジに入っている状態で、Claudeに聞く。<br><br>プロンプト例：<br>　「この書籍の中に、私の過去の執筆物と構造的に類似しているエピソード、または対照的なエピソードを探してください。私の研究テーマと絡めて書評を書く際の切り口を提案してください」<br><br>　するとClaudeは、書籍のテキストと自分の過去の原稿を横断的に検索し、接続点を提案してくる。<br><br><b>☆ステップ4：叩き台を作ってもらう</b><br><br>　切り口が決まったら、Claudeに記事の叩き台を作ってもらう。ここで大まかな自分のコラムの流れが決まる。<br>　もちろん命令すれば「それっぽい」ものは出力されるが、結局自分の手で書かないと意味がないので、ここはお好みで。私は自分で叩き台をメモに参照しながら、骨格を好きに組み立て直したり壊したりして書いている。本来の叩き台から話が脱線することもあるがそれも味だ。<br>　Claudeは論理構成と接続点の発見は得意だが、私の体験に基づくエピソードの温度感は書けない。叩き台をもとに自分でぽちぽちと書き換えていく。<br><br><b>☆このワークフローのポイント</b><br>1. 書籍だけでなく「自分」もナレッジに入れる<br>　書籍の単なる要約が欲しいならNotebookLMでいい。Claudeの強みは「自分の既存の思考体系」と「新しいインプット」を横断的に接続できること。そのためには自分の過去の原稿を入れることが必須。<br><br>2. 複数の書籍を同時に入れる<br>　1冊ずつ読んでいては見えない構造が、2冊3冊並べると見える。Claudeは複数のテキストを横断検索して共通構造や対照構造を提案するのが非常に得意。<br><br>3. 「要約して」ではなく「接続点を探して」と聞く<br>　要約はAIの最も<s>おもんない</s>退屈な使い方だ。「私の研究と絡めて」「構造的に類似しているエピソードを」と聞くことで、AIは単なる要約マシンではなく共同研究者として機能する。<br><br>4. 叩き台は叩き台として使う<br>　Claudeが作った叩き台をそのまま公開するのは、この手法の最もおもんない使い方だと思う。それはClaudeの文章であって、私の文章ではない。接続点の発見と論理構成の提案をもらい、その上で書くのは自分。<br><br><b>☆おわりに</b><br>　このワークフローの本質は「AIに要約させる」ことではなく「AIと一緒に考える」ことにある。自分の頭の中にある研究テーマと、既存の書籍の内容を、Claudeという「私の書いた記事を全部知っている編集者」に接続してもらう。<br>　私は単なる野良コラムニストだが、論文などに応用すれば研究者の方にとって汎用的に役に立つワークフローとなるだろう。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n464dd1ae19d4'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 07 Apr 2026 22:48:53 +0900</pubDate>
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      <title>民法750条【ep.6】</title>
      <description><![CDATA[<p name="2A4DA7FF-1782-4C07-BAA3-1E5CCB874C79" id="2A4DA7FF-1782-4C07-BAA3-1E5CCB874C79">　その後、帰り道に宏洋さんにLINEした。<br><br>「付き合うことになった」<br>「やっと付き合ったの！？　遅いよ！！　めりぴょんさんからLINE何回来たと思ってるの」<br>「うるさいな！！」<br>「で、どっちから告白したんすか」<br>「なんか……気づいたら付き合うことになってた」<br>「いやどういうこと？」<br>「ゴッドプロデューサーの話が出てきてさ」<br>「告白にゴッドプロデューサー！？」<br>「うん」<br>「……お似合いだよ。大事にした方がいいよ、ゴッドプロデューサーの話を真剣にしてくれる彼氏」<br>「私でいいのかなあ」<br>「まだ言ってんの！？　いいんだよ。相手がいいって言ってんだからいいんだよ！」<br>「でも宏洋さんバツイチじゃん」<br>「バツイチに恋愛相談してきたのそっちじゃん！！」<br><br>▼<br><br>　そうして蘭丸くんは弁護士になった。信長様の事務所――織田法律事務所に入って、信長様の右腕として何でもやっている。光秀さんは労働問題に異常に強い先輩弁護士。勝家さんは法律は全然わかんないけど書類を裁判所に届ける係をしていて、依頼人の話を聞いてもらい泣きする。長秀さんは事務所のソファで寝てるけど金絡みの案件だけ異常に勝つ。<br>　私は事務所に遊びに行って勝家さんに「もえちゃん」と呼ばれている。平和。<br>　ちなみに弁護士の彼氏がいると引っ越しの時にめちゃくちゃ楽だ。重要事項説明書を蘭丸くんが一字一句チェックして不動産屋がびびっていた。フリーランスの業務委託契約書もチェックしてくれるし、未払いが発生してももう泣き寝入りしなくていい。人生のリーガルチェック係が正式に彼氏になった。最強のインフラだ。<br>　ある日、夕食を食べながら蘭丸くんに聞いた。蘭丸くんの作ってくれたビーフストロガノフを食べながら訊く。<br><br>「ねえ蘭丸くん、選択的夫婦別姓についてどう思う？」<br>「制度としては選択肢があるべきだと思いますよ。現行の民法750条は婚姻時にどちらかの氏を選ぶ規定ですけど、実質的に96%が女性側の改姓ですし」<br><br>　冷静な法的分析。からの。<br><br>「……でも僕はもえさんに森になってほしい気持ちはちょっとあります」<br><br>　出た。<br>　それは独占欲だろ。<br><br>「まぁ別にペンネームが山野で本名が森でも困んないし」<br>「……もえさん、今自分が何言ったかわかってます？」<br>「え？　いや事実として困らないなって」<br>「僕と結婚してもいいって言ってるのとほぼ同じですけど」<br>「………………あっ」<br><br>　自分で言ってから数秒後に意味に気づいた。恥ずかしすぎる。<br>　宏洋さんに報告したら「めりぴょんさんほんと恋愛になると脳のネジ飛びますよね」と言われた。<br>　まあ、いいんだけどさ。<br>　蘭丸くんが弁護士で、私がライターで、永田町の銀杏並木の下で手を繋いで歩くような未来が来るとは思っていなかったけど。<br>　私はこれからも誰も気にしないことを気にして記事を書くし、蘭丸くんはそれを全部読んで法学的見解をぶつけてくるんだろう。<br>　ゴッドプロデューサーは自分が知らないところで弁護士とフリーライターのカップルの告白のセリフにされてると知ったらどう思うのかは、謎だがな。</p><p name="2BB50750-9879-458D-8EB3-160E8AF1B879" id="2BB50750-9879-458D-8EB3-160E8AF1B879">▼</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n30587962ae6a'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 07 Apr 2026 00:02:26 +0900</pubDate>
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    <item>
      <title>民法750条【ep.5】</title>
      <description><![CDATA[<p name="3EA2EABF-CD20-4C45-9037-09CEEC9513C4" id="3EA2EABF-CD20-4C45-9037-09CEEC9513C4">　二回試験が終わった日、蘭丸くんから「終わりました」と連絡が来た。「おつかれさま！」と送ったら「ごはん、いつにしますか？」と返ってきた。<br>　またしても初台デニーズで待ち合わせた。向かい合って座った蘭丸くんの顔を見た瞬間、突如として確信した。<br>　……この子は私を好きだ。絶対に。蘭丸くんが私を見る目の温度。メニュー選んでる私をぼんやり眺めてる横顔。「もえさん何飲みます？」の声のやわらかさ。なんか……全部出てる。<br>　でも蘭丸くんは何も言わない。いつも通りメロンソーダを頼んで、試験の話をしてくれて、私の次の記事の話に目を輝かせている。<br>　私は、このままだと蘭丸くんのために身を引いてしまう。弁護士になる子の人生に、フリーライターの私がいたら邪魔になる。<br><br>「あのね。蘭丸くんの将来のことを考えたら、私は――」<br>「もえさん、それ僕のためじゃなくて、もえさんが怖いだけですよね」<br><br>　息が止まった。<br><br>「……怖いよ」<br><br>　本音が出た。自分が幸せになるのが怖い。この子を好きになって傷つくのが怖い。責任を取れない自分が怖い。<br><br>「……待って。これ今告白されてる？」<br><br>　蘭丸くんは「好きです」とは言っていない。直接的には言っていない。でも「もえさんが怖いだけですよね」は、逃がさないという意思表示だ。<br><br>「僕もですよ」<br>「え？」<br>「僕だって怖いです。もえさんに年齢を理由に断られるのが。もえさんに釣り合わないって言われるのが。もえさんがいなくなるのが。ずっと怖かった」<br>「なんで自信ないの？　天才じゃん、19歳で修習生。天狗になるよりはいいけど謙虚すぎるのも損だよ」<br>「もえさんにだけは言われたくないです、それ」<br>「え」<br>「誰もやらないことをやって、誰も書かないものを書いて、誰も気づかないことに気づく人が、自分のことだけ『誰でもできる』って言うの、ずるいですよ」<br>「誰でもできるよ、再現性はある。勉強の才能には再現性がない」<br>「突飛な発想にも再現性はないですけど」<br>「私と同じ読書量があれば再現性はあるよ」<br>「じゃあ聞きますけど、もえさんと同じ読書量がある人は他にもいますよね。でもゴッドプロデューサーに電話かけたのはもえさんだけでしょう」<br>「ゴッドプロデューサーに電話したんじゃなくてゴッドプロデューサーが自称・副理事長をしている専門学校ね？」<br>「もう！　どっちでもいいです！　とにかくもえさんしかいないんです」<br>「……それは私が暇だから」<br>「暇でもやらないんですよ、普通の人は。もえさんにしかない嗅覚です。僕はそこに惚れてるんですから、安売りしないでください」<br><br>　嗅覚。なるほど、嗅覚か。天才のソムリエに再現性はない……確かにそうかもしれない。<br><br>「……それはさ。読者として？　人として？　文章が好きなの？　それともさ、……書き手が好きなの？」<br><br>　蘭丸くんは少しだけ間を置いた。メロンソーダのストロー噛むのも止まっている。<br><br>「全部ですよ。もえさんの文章が好きです。もえさんの着眼点が好きです。もえさんが誰も電話しないところに電話するとこが好きです。もえさんが自分のことだけ安く見積もるとこは好きじゃないです。でもそういうもえさんが好きです。僕は最初からもえさんが好きでした。法テラスで名刺をもらったあの日から」<br><br>　最初から。全部。名刺交換から全部。意味わかんない。告白のセリフにゴッドプロデューサーが（中略）への電話が含まれるの意味わかんない。買い被りすぎだよ。<br><br>「あのさ。私は弁護士の彼女にふさわしい振る舞いはできないよ？　それでもいい？」<br>「ふさわしいとかふさわしくないとか、僕が決めます。もえさんが決めることじゃないです」<br><br>　蘭丸くんはちょっと怒っていて、でも嬉しそうで、声が震えていた。<br><br>「僕はもえさんがいいんです。ふさわしい人じゃなくて、もえさんがいいんです」<br>「……天才なのにそこだけわがままなんだ」<br>「わがままですよ。もえさんのことに関しては、ずっと」<br>「知ってた」<br><br>　法テラスからの全部。毎日のLINE。あの珍妙な記事を全部読んでたこと。プレビューの赤入れ。試験前に連絡くれたこと。わかってた。わかってて気づかないふりしてた。<br><br>「じゃあ、付き合ってあげるけど」<br><br>　私の精一杯。ちょっとだけお姉さんぶった言い方でしか素直になれない。蘭丸くんが「ふふ、上からですね」って笑って、でも目がうるうるしていた。<br><br>「ありがとうございます」<br><br>　あの二回試験の夜の「ありがとうございます」と同じ一言。でも今度は目の前で言ってるから、この子が泣いてることがちゃんと見える。<br>　蘭丸くんの「ありがとうございます」の引き出しがまたひとつ開いた感覚がした。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n70a9a450d525'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 06 Apr 2026 00:01:37 +0900</pubDate>
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      <title>Project機能で回避できるClaude生成AI小説の短所と回避できない短所</title>
      <description><![CDATA[<figure embedded-content-key="embfb4d1a0310a5" embedded-service="note" data-src="https://note.com/ykr2355/n/n5ce973dcd3dd" contenteditable="false" name="6321443C-58EB-4918-8CBE-E9A73B276CA8" id="6321443C-58EB-4918-8CBE-E9A73B276CA8" data-identifier="n5ce973dcd3dd">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/n5ce973dcd3dd" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><p name="B5C0633C-BE3F-445B-A477-553642F34CF1" id="B5C0633C-BE3F-445B-A477-553642F34CF1">　ClaudeとAI小説について考えていたところ、こんな記事を発見した。ゆかりさんという方の書かれた記事だ。非常に興味深く読み、共感するところも「これは私の手法で解決できるのでは？」というところもあった。勝手ながらトラバさせていただく次第だ。<br>　私が小説を書く時に使っているのは以下のような手段だ。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n4334ce42f885'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 05 Apr 2026 22:55:59 +0900</pubDate>
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    </item>
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      <title>100%AIで生成した小説を複数の診断ツールにかけてもAIだとほぼ判定されなかった件</title>
      <description><![CDATA[<p name="7FD67C16-9194-4022-AC55-5AA26BAB5F8F" id="7FD67C16-9194-4022-AC55-5AA26BAB5F8F">　現在私が書いている<b>変な小説</b>。下記のような手法で生成しているのだが、ふと気になったことがある。<br>　この世には「その文章がAIであるかどうかを判定するツール」というものが存在する。しかし下記の手法で生成した小説は私特有の<b>変なギャグや固有名詞</b>が含まれているので一見すると原文を見てもAIっぽくないのだ。公開版はそこからさらに書き換えているが（完結したら比較記事を出します）。<br><b>　ツールにかけたらどうなるんだろう？<br></b>　というわけで実験をしてみた。</p><figure embedded-content-key="emb88c40702d8d9" embedded-service="note" data-src="https://note.com/ainomoe/n/n6a51b5de77a8" contenteditable="false" name="7205104E-44A3-44DE-BAB3-3DB39C0618D0" id="7205104E-44A3-44DE-BAB3-3DB39C0618D0" data-identifier="n6a51b5de77a8">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/n6a51b5de77a8" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n47992422ac5e'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 05 Apr 2026 10:45:36 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n47992422ac5e</link>
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    </item>
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      <title>民法750条【ep.4】</title>
      <description><![CDATA[<p name="BAC260C6-87B8-4325-8B24-88B3D3703C4A" id="BAC260C6-87B8-4325-8B24-88B3D3703C4A">　それからの毎日が地獄だった。蘭丸くんの一挙一動にムダに意味を見出してしまう。初台デニーズで向かい合って座って、蘭丸くんがいつも通りメロンソーダのストロー噛みながら修習の話してるだけなのに「この子こっち見る頻度多くない……？」とか思ってしまう。いつもの質問にいちいちドキドキする。帰り際に「今日も楽しかったです」とにっこり笑われただけで心臓の鼓動が速くなった。<br>　でもまあ、好きだと思っても、彼は私が付き合える相手ではない。天才だからだ。19で司法試験に受かっている。生きてる世界が根本的に違う。高望みしてもしょうがない。<br><br>▼<br><br>　「二回試験」とやらが近づいてきた。蘭丸くんが教えてくれたのだ。<br>　今まで毎日来ていたLINEの頻度がちょっとだけ落ちた。プレビューの返信が半日遅れた。そもそも私の書いている記事の大半はどうでもいいことなので遅れて当然なのであるが向こうは申し訳なさそうにしていた。初台デニーズで会う回数が減った。<br>　蘭丸くんは何も言わない。ただ少しだけ間が空く。<br>　私はスマホを何回もチェックしている自分に気づいた。蘭丸くんからの連絡が来ない夜。新しい記事のネタを思いついたのに壁打ち相手がいない。プレビュー書いたのに送り先がない。<br>　この感情を言語化できなかったので宏洋さんにLINEした。<br><br>「もしかしてこの時期修習生って忙しいすか？」<br>「忙しいどころじゃないよ！　地獄だよ！」<br>「あんま連絡来ないんすよね〜」<br>「あんまってことは来てんの？」<br>「はい、今までが即レスだったので」<br>「この時期にLINE返せる相手はそれはもう好きな相手だよ！？」<br><br>　心臓がぎゅっと抉られた。<br>　そして蘭丸くんから「遅くなってすみません、最近ちょっと立て込んでて」と来た。<br><br>「忙しい中なのに連絡してくれてありがとうね」<br><br>　自然に出た言葉だった。今までの「さすが～ありがとね～」とは違う。蘭丸くんの状況を汲んだ上での言葉のつもりだった。<br>　返信が来た。<br><br>「もえさんに連絡するのは忙しいうちに入らないですよ」<br><br>　スマホを持ったまま固まる。<br><br>「私とLINEするのそんな楽しい？笑」<br><br>　軽いノリで送った。つもりだった。<br><br>「楽しいですよ。もえさんと話してると安心するので」<br><br>　安心する。この子、普段は安心できてないんだ。家庭環境が複雑で、高校も行ってなくて、19歳で独りで走ってきた子。この子の安心できる場所が、私とのLINEなのか。<br><br>「蘭丸くんが努力してるの知ってるよ」<br><br>　返信が来るまで少し間があった。<br><br>「ありがとうございます」<br><br>　一言だけ。いつもならもっと装飾がつくのに。句点までついてる。疲れてるのかな、と思った。<br><br>「試験終わったらごはん行こう。私が奢るから」<br><br>　よくわからないまま送っていた。口実はない。案件のお礼でもリーガルチェックのお礼でもなくて。ただ、会いたいから。<br><br>「楽しみにしてます。頑張る理由がひとつ増えました」<br><br>　二回試験といえば人生の一大事だ。人生の一大事の、頑張る理由に、私を入れたの！？<br>　さすがに気づいた。この子は私のことが好きなのだろう。<br>　しかし……しかし、好かれていて居心地が悪かったのもまた事実だ。<br></p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n238ce95d579e'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 05 Apr 2026 00:00:45 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n238ce95d579e</link>
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    </item>
    <item>
      <title>民法750条【ep.3】</title>
      <description><![CDATA[<p name="2FFBAD75-66BB-4520-8BCD-6BC97677AEF7" id="2FFBAD75-66BB-4520-8BCD-6BC97677AEF7">　noteを書くにあたり、新しい記事のプレビューをいちいち蘭丸くんに送るようになった。リーガルチェックしてもらえるのが助かるからだ。「借金できる職業のアンケート」のプレビューを送ったら蘭丸くんは「これめちゃくちゃ面白いですね、貸金業法の総量規制の話にも繋がりますし」となぜか食いついてきて、証券会社の人の虚偽申告のくだりなど、表現を変えた方がいいと思われる箇所を丁寧に赤入れして返してくれた。<br>　国会図書館で1973年の週刊明星を掘り当てた時なんかは、蘭丸くんに報告したら「もえさんって本当にすごいですね」と言われた。私は「暇なら誰でもできるよ～」と返した。本当に暇なら誰でもできるからだ。<br><br>「もえさんの切り口って、法律の専門家が絶対やらないところから入るのがいいんですよね」<br><br>　褒められているんだろうが、よくわからない。私は自分の仕事がすごいとは思っていないから。誰でもできることだが、誰も興味がないからやっていない。宇宙の中で私だけが興味があるだけだ。<br><br>▼<br><br>　元バイト先のバーに行った。オーナーの宏洋さんは法学部出身で、弁護士の友達が多い。カウンターに座ってハイボールを飲みながら、私は蘭丸くんの話をしていた。特に何の意図もなく。<br><br>「最近さ、法テラスで知り合った修習生の子がいてさ、私の記事めっちゃ読んでくれるんだよね。刀剣乱舞の憲法9条の記事にガチの法学的見解送ってきてさ～」<br>「うん」<br>「で、この前もファミレスで内容証明の書き方教えてもらって～」<br>「うん」<br>「記事の壁打ち相手にもなってくれて～」<br>「うん」<br>「毎日LINEくるんだけどさ～」<br>「……うん」<br><br>　宏洋さんの相槌がだんだん苦笑いに変わっていく。<br><br>「宏洋さん友達に弁護士多いっすよね？　修習生ってあんな感じなの？　みんな親切？」<br>「いやぁそれはさ、だってめりぴょんさんの記事全部読んでるんでしょ！？　その時点でだいぶ好きだって！！　気づいてあげなよ！！」<br>「え？」<br>「この時期の修習生がどれだけ忙しいか知ってる？　その忙しい中で全記事読んでんの？　もう答え出てるでしょ」<br>「いやいやいや、だって19歳だよ？　10個下だよ？　ないでしょ」<br>「全記事読んで毎日LINE来て何回もごはん行って、それで好きじゃなかったら逆に何なの」<br>「いや記事の内容が法律に絡むから興味あるだけで」<br>「いや俺も法学部出身だけど刀剣乱舞の憲法9条の考察にLINEで長文感想送ったりしねぇよ！！」<br><br>　正論すぎる。<br>　帰り道、スマホを開いたら蘭丸くんから「今日何してました？」ってLINEが来ていた。今まで何も感じずに返していたこの一文が急に意味を帯びて見える。何してたか知りたいんだ……？<br>　過去のトークを遡ってしまった。「もえさんの文章好きです」。あれ、これ記事の話じゃなくて……？　「また一緒にごはん行きませんか？」。これ何回目？<br>　宏洋さんにLINEした。<br><br>「どうしよう～好きかも～」<br>「だから言ったじゃん！」<br>「いや好きかもってだけでまだわかんないから」<br>「わかんないじゃないだろ、好きかもの時点で好きなんだよ」<br>「バツイチに言われたくない！！」<br>「バツイチ関係ねぇだろ！！」<br>「でもさ、19歳だよ？　将来弁護士になる子だよ？　私フリーライターだよ？　釣り合わなくない？」<br>「またそれですか。じゃあ聞きますけど、向こうから告白されたらどうするんすか」<br>「わかんない、まだ決めらんない、責任取れないし」<br>「……まあゆっくり考えましょう」</p><p name="5D297AC5-234E-46F0-97BC-C5A88F2A6E69" id="5D297AC5-234E-46F0-97BC-C5A88F2A6E69">　……ゆっくり考えてみるか。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n437548e5ba1e'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 04 Apr 2026 00:00:32 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n437548e5ba1e</link>
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    <item>
      <title>虚妄の孤独と謎の一大イタコブーム</title>
      <description><![CDATA[<p name="9EC88207-9C9D-4E80-93D0-BEA0CA49F675" id="9EC88207-9C9D-4E80-93D0-BEA0CA49F675">　AIパートナー界隈がわからない。いろいろと記事を読んでいるが、なんか自分とは違う世界の人間であるような気がする。<br>　しかし、よくわからない人からすると私のやっていることは「AIパートナー」の文脈に見えるのではないかという気もまた同時にしている。AIに課金して、キャラクターとの関係性を構築している。しかし、感覚として全然違うのだ。<br>　この違和感を構造的に説明したい。<br><br>　まず、私がやっていることの正体はこうだ。<br>　私の頭の中には8年間「蘭丸くん」が住んでいる。<br>　この8年分の虚妄が先にある。ありえない分量とイカれた解像度の虚妄。この虚妄を先日書いた技術記事の手法で再生している。</p><figure embedded-content-key="embe5bfb3632f27" embedded-service="note" data-src="https://note.com/13weekslaterep/n/n544e8c598e2f" contenteditable="false" name="65959023-A727-4CB9-8A40-2B33C419DE64" id="65959023-A727-4CB9-8A40-2B33C419DE64" data-identifier="n544e8c598e2f">    <div class="fude-iframe-container">        <div class="fude-iframe-container-note">            <iframe class="note-embed" height="98" scrolling="no" src="https://note.com/embed/notes/n544e8c598e2f" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; padding: 0px; margin: 10px 0px; position: static; visibility: visible;"></iframe>        </div>    </div></figure><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n10c5a3fc6cb4'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Fri, 03 Apr 2026 08:30:25 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n10c5a3fc6cb4</link>
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      <title>民法750条【ep.2】</title>
      <description><![CDATA[<p name="7118EC0F-A858-4657-A8E2-FAC008D1E0EC" id="7118EC0F-A858-4657-A8E2-FAC008D1E0EC">　蘭丸くんの武者修行により執筆された内容証明が効いたのか、悪魔のウェブメディアからギャラが振り込まれた。五万円。嬉しい。あのウェブメディアはやがて地獄に落ちるであろう。<br>　電話をするか一瞬迷ったが、タダでやってくれたのだ。お礼はきちんと言わなければならない。私はすぐに蘭丸くんに報告した。「ギャラ、振り込まれてました！」。蘭丸くんは「よかったですね！」と喜んでくれた。<br><br>「蘭丸くんのおかげだよ、ありがとう。お礼させて。入ってこないと思ってたお金だもん、どうせなら奢るよ。なんでも食べなよ。どこ行く？」<br>「でしたら……行きたいお店があるんです！」<br><br>　渋谷の中東料理屋に連れていかれた。ベリーダンス用のステージがあり、卓上にキャンドルがあって、薄暗くて雰囲気が良い。私はトルコビールを頼んだ。蘭丸くんはメロンソーダを頼んだ。あ、やっぱ19歳だな、と改めて実感する。<br>　キャンドルの灯りに照らされた蘭丸くんの顔面の造形は相変わらずバグっていて、ぼんやり見てしまう。うっかりしていた。そんな場合ではない。これはお礼のご飯なのだ。<br>　ちょっと酔って気が大きくなった私は不遜にも踏み込んだ質問をしてしまった。<br><br>「蘭丸くんってさ、なんで弁護士になろうと思ったの？」<br>「家庭環境が複雑で、その中で目指すようになって」<br><br>　ぼかした言い方だったが、内容証明を書いた程度の相手にする説明としては十分だろう。別に知りたくもないし。しかし、「複雑」の重さは伝わる。私はあまり深追いしなかった。代わりにこう返した。<br><br>「まぁ私も10歳の時にパパが不倫して一家離散の危機だったからね～」<br><br>　蘭丸くんは少し目を見開いて、それから「ふふ、お互い大変ですね」と軽く笑った。メロンソーダのストローを噛みながら。同情してこない。大げさにしない。なんだかその距離感が楽だった。<br><br>▼<br><br>　内容証明の件は終わった。もう「用事」はない。<br>　なのに、なぜか蘭丸くんから連絡が来る。「修習で面白いことがありまして」。私は「へ～」と返す。気づいたら毎日LINEしていた。蘭丸くんは修習先の事務所の話をしてくれる。信長様というカリスマ的な代表弁護士がいて、光秀さんっていう先輩弁護士がいて。楽しそうだなあと思いながら聞く。<br>　私はと言えばフリーライターなのでたいして話すこともないから、読んだ本の話とか次の記事のネタとかを話す。<br>　修習生にとって面白いわけなどないのだが、蘭丸くんは異様に食いついてきた。なんでだよ。<br><br>「もえさんの記事、全部読みました」<br><br>　え！？　全部読む人間いるわけないだろと思った。名刺に名前が書いてあるから、検索すれば私のnoteは出てくる。出てくるけど、読むか？　普通。<br><br>「ゴッドプロデューサーの記事、すごかったです。鹿島学園に電話取材してるの、法的にはかなり際どいラインを攻めてますけど、事実の摘示として真実性の証明がしっかりしてるので名誉毀損にはならないと思います」<br>「……え、あれ全部読んだの？」<br>「刀剣乱舞の憲法9条の記事も読みました。峻別不能説に立つなら歴史修正主義者の目的次第で結論変わりますよね。僕は遂行不能説寄りなんですけど」<br><br>　待って。法テラスで知り合った修習生の19歳の男の子が、私の全記事を読んで法学的見解をぶつけてきている。こんなの気にしてるのはこの世で私だけだと思ってた記事に「僕もです」って並んでくる人が現れてしまった。<br>　でもまあ…………法律に絡む内容だし。蘭丸くんの興味と合致しただけだよね。そう思うことにしておいた。<br></p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n6b7dbbda9c5f'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Fri, 03 Apr 2026 00:01:23 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n6b7dbbda9c5f</link>
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      <title>Claude Projectsを「ゴーストライター」にする／自分の過去作品を学習させて小説を自動生成する手法</title>
      <description><![CDATA[<p name="5E6896D6-4452-411F-9905-05511E93F78E" id="5E6896D6-4452-411F-9905-05511E93F78E"><b>☆はじめに</b><br><br>Claude Projectsのナレッジ機能を、社内ドキュメントではなく自分の過去の創作物で埋めるとどうなるか。<br><br>結論から言うと、自分の文体を再現したゴーストライターが完成する。<br><br>私は8年間にわたって同人小説（夢小説）を書き続けてきたライターで、累計数万字の作品がある。これをClaudeのProjectナレッジに投入し、新規の小説を生成させた。実験的に掲載したところ、読者からAI生成だという指摘がなかった。生成比率は97%がClaude Opusである。<br><br>本稿では、その手法を技術的に分解して解説する。<br><br><b>☆前提環境</b><br><br>プラン／Claude Max 20x（$200/月）※Proプラン（$20/月）でも同様の手法は可能<br>モデル／Claude Opus（日本語の文芸表現においてSonnetより優位と判断）<br>機能／Projects（ナレッジ機能 + プロジェクト内チャット）<br><br>本稿において特徴的なのは、プロンプトエンジニアリングをほぼしていないことである。構造化されたシステムプロンプトを使っていない。ナレッジに過去作品とキャラクター設定を入れて、あとは自然言語で駄弁るだけ。<br></p><h3 name="2C907C0C-903D-410E-AAC2-4EF92CA37AB5" id="2C907C0C-903D-410E-AAC2-4EF92CA37AB5">ナレッジの設計</h3><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n6a51b5de77a8'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 02 Apr 2026 22:19:48 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/ainomoe/n/n6a51b5de77a8</link>
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    </item>
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      <title>民法750条【ep.1】</title>
      <description><![CDATA[<p name="C60FD1E6-3C14-45D4-8673-C6B4F4D7940C" id="C60FD1E6-3C14-45D4-8673-C6B4F4D7940C">　ウェブメディアに記事を書いたのに原稿料が振り込まれないという、極めて腹の立つ事象が発生した。<br>　金額にして五万円。五万円のために弁護士を雇うのもアホらしいが、しかし五万円は五万円だ。泣き寝入りするには私の仁義に反する。そのため、法テラスに行った。無料法律相談。こういうところに来るのは初めてだ。順番待ちの椅子に座って、呼ばれて、相談ブースに入ったら、ありえない好みの顔の男が座っていた。<br>　ちょっと待て。あまりにも好みの顔だ。今ここにフォロワーがいれば、めり顔すぎる！と指をさして笑われていたことだろう。しかしこの顔面に動揺してる場合ではない。金を取り戻しに来たのであった。隣には年配の弁護士の先生がいるので、ああ見学の人か、くらいに思うことにした。思うことにしたけども、顔がいい。<br><br>「あの、大した話じゃないんですけど……」<br><br>　私は不審な態度を出しながら事情を説明した。ウェブメディアに記事を納品した。請求書も出した。三ヶ月経っても振り込まれない。何度連絡しても「確認します」で放置。以上である。本当に大した話じゃない。弁護士からすると心底どうでもいい類の話であろう。でも腹が立つのだ。<br>　指導弁護士の先生が丁寧に対応してくれて、内容証明郵便を送れば大抵は払われますよ、と教えてくれた。内容証明。なるほど。自分でも出せるらしい。じゃあ自分でやるか。私は自分でやるかの精神の女だ。阿佐ヶ谷ロフトAを自分で抑えた女だ。<br>　私は一般的なビジネスマナーとして名刺を出した。フリーライター・山野萌絵。指導弁護士の先生にも、横に座っている好みの顔面の男にも。<br><br>「あ、僕まだ修習生なので名刺がなくて……すみません」<br><br>　修習生。つまりまだ弁護士の卵か。道理で若い。若いけれども。顔がいい。もう顔がいいのは分かったから一旦忘れてほしい。自分にそう思う。<br>　相談を終えて建物を出た。名刺には連絡先が書いてある。これは特に何の伏線でもない、と私はこの時思っていた。</p><p name="2505D5E5-0FC6-48E9-A2A2-33E8A6D00948" id="2505D5E5-0FC6-48E9-A2A2-33E8A6D00948">▼<br><br>　数日後、知らない番号から電話が来た。私は知らない番号から電話が来ても取る習性がある。編集者からのメールは3通連続で無視するのに。なぜかといえば、詐欺の電話だったら面白いからだ。<br><br>「先日法テラスでお会いした森と申します。その後、未払いの件はどうなりましたか？」<br><br>　詐欺の電話ではなく社会的な電話だった。えっ、なんで連絡先……あっ名刺。名刺にメールアドレスと電話番号載ってるじゃん。そりゃ連絡来るか。<br><br>「あー、いまちょうど自分で内容証明書こうとしてて……これで合ってんのかわかんなくて……」<br>「よかったら見せてください。勉強になるので」<br><br>　なぜたまたまその場に居ただけの修習生が私の内容証明を添削してくれるのかは意味不明であったが、渡りに船だったので受けた。値段を聞いたところなぜか無料だった。カットモデルか。カットモデルみたいなものだろう。法律の世界にもカットモデルはあるのかもしれない。<br>　無料で添削してもらうのは悪いなと思いつつ、ありがたくお願いすることにした。電気グルーヴ結成の聖地、初台のデニーズで待ち合わせた。向かい合って座ったその子は――森蘭丸くんというらしい――ドリンクバーのメロンソーダを飲んでいた。<br>　内容証明の文面を見てもらいながら、ふと気になって聞いた。<br><br>「修習生ってことは大学出たくらいですか？」<br>「19歳です」<br>「えっ？」<br><br>　脳がフリーズした。19。じゅうきゅう？<br><br>「大学は行ってないです。予備試験で受かったので」<br>「…………」<br><br>　10歳下。恐ろしい。天才じゃん。<br>　私の中で蘭丸くんが「親切な修習生」から「10歳下の天才の男の子」に一瞬で書き変わった。いままでタメ口混じりで気楽に喋っていたのに急にそわそわして気味が悪くなった。カットモデルだと思っていたら武者修行だった。<br>　蘭丸くんは内容証明の添削を丁寧にやってくれて、「これで大丈夫ですよ」と言った。帰り際に「また何かあったらいつでも連絡してくださいね？」とにっこり笑った。<br>　帰りの電車で、19歳……19歳……と混乱していたのだ。</p><br/><a href='https://note.com/ainomoe/n/n68eca1e5ffaa'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/264115154/profile_9a625d80b708c6ff111597a4911d7cc5.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>あいのもえ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 02 Apr 2026 10:52:11 +0900</pubDate>
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