【前編】市場の変化を捉えて「構造的な収益拡大」に向けた成長戦略 ~「事業計画及び成長可能性に関する事項」解説 ~
アディッシュ株式会社(東証グロース:7093)IR担当です。
2026年3月27日に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を更新しました。
東証グロースの上場企業には、投資家の合理的な投資判断を促す観点から、事業の進捗状況を反映した最新の成長可能性資料の開示が求められています。
今回資料更新にあたり、
「AIの発展でアディッシュが主戦場としているSaaS市場はどうなるのか?」「BPOビジネスの利益は線形(売上増=人件費増)のままではないか?」
といった疑問にお答えすべく、『市場環境が変化していく中で、アディッシュが継続的に成長し、どのように売上・利益を拡大していくのか』に重点をおき、今後の成長戦略をまとめました。
このnoteでは、最初に資料全体の概要を紹介し、次に特にお伝えしたい「市場環境の変化によるアディッシュの提供価値」「2030年中長期経営ビジョンの進捗」「今後の成長戦略」についての解説を、2回にわけてお届けします。
資料:2026年3月27日開示「事業計画及び成長可能性に関する事項」
関連資料:2026年3月27日開示「2025年12月期 有価証券報告書」
🔷「事業計画及び成長可能性に関する事項」全体概要
私たちについて(P.4)
代表取締役 江戸 浩樹からのご挨拶、サービス全体像、主軸サービスである「カスタマーサクセス」の意味合い、カスタマーサクセスのニーズが生まれている社会背景、私たちがこれを推進している意義を説明しています。
市場環境(P.13)
カスタマーサクセスは、現在SaaS市場を中心に広がっているビジネス手法ですが、AIの進化に伴うSaaS業界の変化と、これに対応するためにアディッシュが保有する「武器(サービス)」をどう活用し、売上・利益を拡大していくのか(成長ドライバー)について紹介しています。
特徴と優位性(P.24)
アディッシュが備えている3つの優位性について解説しています。
事業数値(P.31)
2025年12月期の実績:
経常利益18百万円(前年同期は117百万円の経常損失)と、2022年12月期以来の黒字化を達成した要因を説明しています。
2026年12月期の業績予想:
二桁成長を目指し、経常利益70百万円(前年同期比51百万円増)の達成に向けた事業推進について触れています。
目指す数字と目標 / 中長期経営ビジョンの進捗(P.42)
2025年3月に発表した「2030年12月期グループ連結売上高70億円・営業利益5億円」に向けた進捗と、コスト構造(売上高と粗利・販管費率の関係性)を解説しています。
未来を見据えた次なる構造転換(P.46)
現状の利益構造の課題を踏まえ、将来的な非連続な収益モデルについての考え方を新たに示しています。
サステナビリティ/補足資料(P.54)
サステナビリティの取り組みや沿革、各サービスのビジネスモデル等を紹介しています。

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ここから、「市場環境の変化がアディッシュにどう影響するか」について解説していきます。
🔷市場環境の変化によるアディッシュの提供価値
AIの発展がSaaSの事業モデルを揺るがすというニュースを目にしています。
アディッシュはSaaSそのものを提供する企業ではありませんが、SaaSのカスタマーサクセス業務を担う立場として、この変化を注視しています。
結論から言うと、SaaSそのものがなくなるということではなく、
「SaaSのビジネスモデルのあり方と人の介入の仕方がAIによって変化する」
と考えています。
これまで「人」が操作していたツール(SaaS)の一部は、AIに代替されますが、人の仕事がなくなるわけではなく、「仕事の構造」が変わります。
AIは業務を代行できても、最終的な意思決定や情報の真偽判断、責任を負うことはできません。そこに「人」が介入する絶対的な必要性が生まれます。
今後伸びていくSaaSは、主に以下の3つの特徴を持つとされています。
特定の領域に特化した「特化型SaaS(Vertical SaaS)」
自律的にタスクを遂行するAIエージェントが搭載された「Agentic(エージェンティック)SaaS」
ツールの提供にとどまらず、ツールを活用した業務プロセス自体を提供する「BPaaS(Business Process as a Service)モデル」
SaaSビジネスは、顧客との継続的な関係性によって収益が積み上がります。AIによってSaaSの汎用化・自動化が進むからこそ、顧客の成功を伴走支援する「人によるカスタマーサクセス」の価値は相対的に高まっていくと考えています。

🔷市場の変化に対し、アディッシュが発揮する3つの「武器」
このような市場の変化で、アディッシュが提供できる価値を「攻め・定着・守り」の3つの観点で整理しました。
①攻め(Offense)
今後のカスタマーサクセスは、単なるツールの操作サポートから「SaaSを実業務にどう組み込み、ROI(投資対効果)を最大化するか」という業務設計の伴走支援へと進化します。運用代行(BPO)から、コンサルティングの側面がより強くなります。
>>「攻め」におけるアディッシュの武器:
戦略設計から運用、常駐支援までを一気通貫で提供できる体制
②定着(Adoption)
顧客は、SaaSを導入した「目的」があるはずで、目的を達成するためには、社内に定着(使い続ける)させることが必要です。
AIの活用レベルは現場ごとに「格差」が生じやすく、使いこなせないと解約(チャーン)につながります。ここを埋める「ラストワンマイル」の支援が求められています。
>>「定着」におけるアディッシュの武器:
すでにAI搭載SaaSのカスタマーサクセス業務を担い、継続的にナレッジを蓄積中
③守り(Defense)
生成AIは常に正しいわけではありません。
「偽」や「誤情報」を出力するリスク(ハルシネーション)があります。
これを見抜いて修正し、精度向上を担う「人」の介入が不可欠です。
>>「守り」におけるアディッシュの武器:
約20年にわたるインターネット上のモニタリングサービスの提供実績。
蓄積された実務経験とノウハウによる高度なハルシネーション対策が可能

前編はここまでとなります。
【後編】では、2030年中長期経営ビジョンと2026年の計画、および今後の成長戦略について解説しています。ぜひご一読ください。
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※本記事は、情報提供のみを目的として作成しています。有価証券の販売や購入の勧誘を目的としたものでありませんので、ご留意ください
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