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落ち葉のベンチ|虹色創作部|名前のない物語

公園のベンチを覆うように、落ち葉が積もっている。
僕は、それを払って、座った。

去年は彼女と、このベンチに座った。

鮮やかな紅葉の中、落ち始めた葉を、二人で眺めた。

「きれいね」 彼女は、そう言った。
「でも、すぐに散ってしまうんだね」 僕が言うと、彼女は笑った。
「それがいいのよ。ずっと咲いていたら、きれいだと思わなくなるでしょう」

今、僕はこのベンチに座っている。 一人で。

見上げる枝は、あの時と違って寒々としている。
風に舞った落ち葉が、僕の膝に落ちた。

黄色い、小さな葉。 僕は、そっと手に取った。

「ずっと咲いていたら、きれいだと思わなくなる?」

落ち葉が、また一枚、舞い落ちた。





虹色創作部、虹くりっぷ@文フリ41さんの「落ち葉」というお題、イラストも使わせていただいています。
※noteの仕様で、イラストの上下が断ち切りになっています。
元画像は、以下のリンク先でお楽しみださい。

#虹色創作部 #落ち葉
#共創 #ショートショート #AI小説
#私の作品紹介 #静かな恋愛小説  


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