【悪人】見直してもやっぱり打ちのめされる…悪と愛
映画【国宝】の余韻がまだ抜けず、
久しぶりに【悪人】を再視聴しました。
2010年放映とのこと
当時を振り返ってみると子ども絡みのママ友イジメで何もかもがツラい日々をやっとの思いで抜け出そうとしていたときだったと思います。
映画館に足を運ぶのが、唯一の現実逃避でした。
そんな中で、デビューから好きな深津絵里さんが主演と聞いてほかの情報を一切入れずに観てみたら…
当時はエンドロールが終わったあとも立ち上がれなかったことを思い出しました。
そして、今回も。
しばらく茫然と…思考を奪われてしまったかのように。
愛する人のためにヒトは何ができるのか
カゴの中のハムスターのように同じところをグルグル回る小さな小さな世界で毎日を生きる光代は“本気で誰かと出会いたい”と出逢い系アプリで知り合ったオトコ、裕一と知り合ったことで事件に巻き込まれていくのだが…
ある日、裕一がヒトヲコロシタと告げたとき
光代の中の何かが弾ける音が聞こえたのだった
裕一は母に捨てられ、祖父母に育てられたあとは彼らの介護に生きる日々、楽しみは車をイジるだけで、誰ともコミュニケーションすらまともにできない…
生きてる意味はあるのかと…
持て余す苛立ちを出逢い系で埋める中で光代を知り、愛される、必要とされる喜びを知ったときには時すでに遅く…裕一を軸に人間が絡んでいくこととなる
ヒトは愛を守ることができるのか
愛する人を見つけたとき、そして失ったとき
ヒトは悪人になるのか変われるのか…
今の世の中にも通じる『孤独感』
他人への関心がないのに愛は求める人たち
ほんとの愛を知ったとき、ヒトは何を思うのかを問いかけられたような感覚になりました。
脇を固める樹木希林さんや柄本明さんは言わずもがなですが、若き満島ひかりさん、岡田将生さんの演技(当時はふたりとも知りませんでしたが)にも改めて観て驚きます。
(【ラストマイル】もおもしろかったです)
特に満島ひかりさんの
“安っぽく見栄っ張り”な女の子は仕草までがそう見えるほど、体当たりな演技を観て改めてうまい女優さんだと思いました。
人を殺めてしまった裕一は犯人ですし、もちろん“悪人”なのですが、ではそこに至るまでに関わった人たちは?
被害者になってしまった人は?
家族を待ち伏せてつけ周すマスコミは?
悪人とは何なのか。
誰かにとっては大切な人も別の誰かにしたら悪人になってしまうヒトの脆さ、危うさを描いた作品だと感じました。
誰しもが悪人にもその反対にもいつなるかわからない…
吉田修一ワールドにハマり、原作も読み直し中です。
余談ですが、この華やかな雰囲気の俳優さんたちがあれだけダークな作品を演じてるのだから俳優ってすごいですね…

映画【国宝】感想は↓こちら
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