昨日まで普通に話せていたのに。パートナーの難聴を救った、スマホの謎機能
■ はじめに
「昨日まで普通に話せていたのに、急に声が届かなくなる。」
そんな状況を、想像したことはありますか?
ぼくのパートナーは、ある日突然、突発性難聴になりました。
会話ができない。伝わらない。どうしたらいいか分からない。
そのとき、ぼくたちを救ったのは「スマホのよく分からない機能」でした。
この記事は、デジタルが苦手なあなたに向けた、未来の自分のための小さな「リハビリ」です。
完璧に使いこなさなくても大丈夫。読み終えたあと、少しだけスマホを触ってみたくなるはずです。
■ 本文
みけにゃん:「ねえネコケンさん、昨日まで普通に笑い合ってたのに、急に声が聞こえなくなるって……想像しただけで胸がぎゅっとなるにゃん」
シロ君:「当たり前の日常は、本当に突然形を変えるのです。だからこそ、今日のネコケンさんの話は、みんなに聞いてほしいのです」
ある日、会話が消えた。スマホが「杖」になった瞬間
「いざという時」は、本当に突然やってきます。
直近のことですが、私のパートナーが突発性難聴になり、急に耳が聞こえなくなってしまいました。
その時の戸惑いと焦りは、今思い出しても冷や汗が出ます。
当たり前だった「会話」というキャッチボールが突然奪われ、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか途方に暮れました。
ですが、そんな緊急事態を救ってくれたのが、スマホに元々入っていたアクセシビリティ(ユーザー補助)機能でした。
音声を直で文字起こししてくれる機能のおかげで、もどかしさはありながらも、スムーズに意思疎通を図ることができたのです。
日頃から「こんな機能なかったっけ?」と、なんとなくいじっていたからこそ、パッと思いつきました。
スマホは単なる電話機や娯楽の道具ではなく、障害や老いを補ってくれる「杖」になるのだと、痛感した出来事です。
完璧じゃないから、ちょうどいい。「うざい機能」との付き合い方
とはいえ、僕自身もスマホを自分好みに完璧にカスタマイズできているわけじゃありません。
セキュリティで弾かれたり、「どうしてこうならないんだ!」といじけそうになることも多々あります。
そんな僕が普段から使っているのが、Google Chromeの「テキスト読み上げ機能」です。
『小説家になろう』などのネット小説や、Yahoo!ニュースをこれでよく「聴いて」います。
ただこれ、全然完璧じゃないんですよ。
画面をうっかり触ると途中で止まっちゃうし、画像の広告リンクまでバカ正直に全部読み上げ始めたりして、「うわ、うざいな……」と思うこともしばしば。
でも、「まあ、聞き流せばいいか」と割り切っています。
完璧じゃなくても、おおよその内容が分かればそれでいい。
ディープリサーチした長い文章も、じっくり読む前にこの機能に任せてしまえば、頭の中に「30%の余白」が生まれます。
他にも、知らない電話番号からかかってきた時、皆さんはどうしていますか?
僕は出ずにまずスクリーンショットを撮って、Googleレンズに画像を読み込ませます。そして数字だけをコピペして検索。
先日はそれで「あ、役所からの電話だ」と分かり、すぐに折り返すことができました。
アジアンマーケットやディープな中華料理屋に行った時も、メニューが読めなければGoogleレンズのカメラをかざして翻訳してもらいます。
「あ、こんなことできるんだ」というちょっとした面白がり方が、日常を少しだけ豊かにしてくれます。
保健師として見てきた、取り残される現実
僕がなぜ、50代・60代の同世代に向けて「完璧じゃなくていいから、ちょっと触ってみて」と口酸っぱく言うのか。
「そんな新しいもの、別に私には関係ないわ」と思う方もいるでしょう。
でも、皆さんが80代、90代になった時、世の中は今より相当進んでいます。
今は何気なくできていることが、急にできなくなる。そして、世の中にポツンと取り残されたような孤立感に苛まれる。
僕は30年間、行政保健師として、そうやって変化についていけず、不安と孤独の中にいるご家族をたくさん見てきました。
親の介護が始まると、皆さん必ず痛感します。
「親がもうちょっとデジタルを使えたら、どれだけ楽だっただろう」と。
そして、それは未来の自分自身にも言えることなのです。
自分が将来、介護やサポートを受ける側になった時。
「自分の日常のやり方を変えたくない」というデジタルへの強い抵抗感は、自分自身にものすごいストレスを与えます。
未来の自分を楽にする、たった一つの行動
みけにゃん:「にゃるほど……。完璧じゃなくていいなら、みけにゃんも変なところ押しちゃっても怖くないにゃん!」
シロ君:「そうなのです。分からないから触らないのではなく、分からないなりに少しだけ覗いてみる。その『小さな遊び心』が、未来の自分を救うのです」
■ あとがき
だから、今日、この記事を読んでくださったあなたに、一つだけお願いがあります。
今すぐ、スマホの「設定画面(歯車マーク)」をタップしてみてください。
そして、設定の中から「テキスト」や「文字サイズ」という項目(機種によっては「ユーザー補助」や「アクセシビリティ」にあります)を探して、文字の大きさを一段階だけ、大きくしてみてください。
「老眼で文字が見づらいからスマホは嫌だ」と思っていた気持ちが、それだけでスッと軽くなるはずです。
完璧にいじり倒せなくてもいいんです。
「文字を大きくするにはどうしたらいい?」と、AIに聞いてみるのも立派な第一歩。
このnoteでは、こんな風に「頑張りすぎずに、未来の自分をちょっと楽にする」生き方のヒントを定期的にお届けしています。
もし今日の記事が「少し役に立った」「自分もやってみようかな」と思えたら、ぜひアカウントをフォローして、次回のお話も受け取ってくださいね。
一緒に、人生後半戦の「30%の余白」を作っていきましょう。
皆さんも、今日一日、ほどよくごきげんにお過ごしくださいね。
ネコケン
著者プロフィール
ネコケン|人生に30%の余白を作るデザイナー
30年の保健師キャリアを経て、2026年に還暦を迎える現役リーダー。完璧主義の疲弊を乗り越え「AI×最新技術」で自分らしい第2の人生をデザイン中。ワクワク担当の「みけにゃん」と、哲学担当の「シロ君」と共に、心と生活を軽やかにするヒントを届けます。#50代 #ライフシフト



突発性難聴という突然の出来事に、スマホのユーザー補助機能が「杖」になったというエピソードに、非常に深く腑に落ちました。私たちは新しい道具に対して完璧さを求めたり、自分には関係ないと距離を置いたりしがちですが、本質は「分からないなりに少しだけ覗いてみる」という遊び心にあるのだと気づかされます。不完全な機能を受け入れ、生活の中に「30%の余白」を作っていく付き合い方のなかにこそ、これからの日常を自分らしく軽やかに調律していくための実直な知恵があるのだと教わりました。