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女性の厄年は怖くない。心と体を守るために「やっておきたい」5つの準備
古来より、人生の節目には災厄が降りかかりやすい時期として厄年が意識されてきました。現代でも、カレンダーや神社の掲示板で厄年を確認し、漠然とした不安を感じる女性は少なくありません。
しかし、当神社では厄年を単に「恐れるべき不吉な時期」とは捉えていません。むしろ、心身のバランスを崩しやすいライフステージにおいて、自分を慈しみ、これからの数十年を健やかに過ごすための「点検期間」であると考えています。
厄年の由来は、中国から伝わった陰陽道にあるとされ、平安時代にはすでに宮中行事として存在していました。江戸時代になると庶民の間にも広まり、現在のように神社で厄除け祈祷を受ける風習が定着したのです。
女性の本厄は数え年で19歳・33歳・37歳・61歳とされ、その前後の年を前厄・後厄と呼びます。つまり、厄年とは前厄から後厄までの3年間を慎重に過ごすための期間です。
特に女性の30代は、結婚や出産、キャリアの責任の増大など、環境の変化が激しい時期です。
医学的にも30代後半は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が徐々に低下し始め、「プレ更年期」と呼ばれる体の変調が現れやすくなる年代と重なります。この「人生の曲がり角」を前向きに乗り越えるために、当神社が推奨する5つの準備をお伝えします。

目次
準備1:祈願を通じて「心の指針」を定める
厄除けの祈祷を受ける意味は、単に目に見えない災いを払うことだけではありません。神前で静かに頭を下げ、祝詞を聞く時間は、日常の喧騒から自分を切り離す貴重な儀式となります。
当神社では、皆様が神様との対話を通じて、自分自身の内面を見つめ直し、この3年間をどう過ごすかという「心の区切り」をつけるお手伝いをしております。
厄除け祈祷では、神職が大麻(おおぬさ)でお祓いし、厄難消除の祝詞を奏上します。祈祷を受ける際は、背筋が伸びるような落ち着いた服装でお越しください。神様への敬意は、自分自身を律することにもつながります。
厄除け祈祷は一年を通じて受けることができますが、新年から節分(2月3日頃)までに受けるのが一般的とされています。
ただし、時期を逃したからといって効果がないわけではありませんので、思い立ったときにお気軽にご相談ください。

準備2:科学的な視点で「体のメンテナンス」を行う
意外に思われるかもしれませんが、厄除けの準備として「健康診断や人間ドック」を受けることは非常に理にかなっています。
厄年の概念が定着した背景には、統計的に見て体調を崩しやすい年齢であるという先人の知恵があります。現代の医学的視点で見ても、女性は30代後半からエストロゲンの分泌量が徐々に減少し始め、自律神経の乱れや代謝の低下、骨密度の変化といった体調の変化が現れやすくなります。厚生労働省も、女性は一生を通じて女性ホルモンの影響を受けることを示しており、30代後半〜40代は特に注意が必要な時期とされています。
神前で無病息災を祈ると同時に、客観的な数値で自分の体を知る。この両輪が揃ってこそ、本当の意味で自分を守る準備が整います。
特に、子宮がん検診や乳がん検診など女性特有の検診は、30代から定期的に受けておくことをおすすめします。

準備3:生活環境を整え、不要な執着を手放す
運気が停滞していると感じる時、物理的な環境が乱れていることは少なくありません。厄年を、身の回りのものを整理する絶好の機会と捉えてみてください。
古くなったもの、今の自分に合わなくなった考え方や人間関係を整理し、余白を作ること。それが新しい良い運気を受け入れる土壌となります。
当神社が大切にしている「清浄」の精神は、日々の掃除や整理整頓から始まります。
具体的には、クローゼットの中の着なくなった服、使わなくなった道具、スマートフォンの不要なアプリやデータなどを見直してみましょう。物理的な空間を整えることで、心にもゆとりが生まれ、新しい出会いやチャンスを受け入れる準備が整います。
神道における「清め」の考え方は、まさにこうした日常の実践から始まるのです。

準備4:自然の循環を感じ、メンタルを養う
都会の生活では、季節の移ろいや自然の力を感じる機会が減っています。当神社の境内は、渋沢栄一翁が明治12年(1879年)に飛鳥山に別邸を構えて以来、氏子として大切にしてきた静かな杜であり、一歩足を踏み入れるだけで木の葉のざわめきや土の香りを感じることができます。
厄年の準備として、意識的に「何もしない時間」を確保してください。境内には、雄・雌ともに子犬を抱いた珍しい狛犬が鎮座しています。この狛犬は安産や子育ての守護として親しまれており、左の子犬を撫でると女の子の、右の子犬を撫でると男の子の子宝に恵まれると云われています。
こうした境内の見どころをゆっくり巡りながら、季節の花々を眺めることで、ささくれ立った心が平穏を取り戻します。
近年の研究では、自然環境に触れることでストレスホルモン(コルチゾール)が低下し、心拍数が安定することが報告されています。
神社の境内で過ごす時間は、科学的にも心身のリフレッシュに効果的なのです。

準備5:正しい知識で「正しく恐れる」
不安の正体は、しばしば「無知」にあります。厄年は数え年で数えますが、なぜその年齢なのか、なぜ前厄・本厄・後厄があるのかを知ることで、過剰な恐怖心は消えていきます。
女性の33歳は大厄と呼ばれますが、これは江戸時代の随筆『燕石雑志』にも記されているように、「散々(さんざん)」という語呂合わせに由来する説があります。また、陰陽道では奇数(陽数)が重なる年は変化が起きやすいとされ、33はまさに陽数が重なる年齢です。言葉遊びの一面もあることを知れば、必要以上に恐れる必要はないとわかるでしょう。
古来の教えを尊重しつつも、それに縛られすぎて萎縮しては本末転倒です。大切なのは、厄年を「何もしてはいけない時期」ではなく、「いつもより少し丁寧に、慎重に過ごす時期」と捉えること。慎重に過ごしつつも、日常の楽しみを忘れない姿勢こそが、最大の厄除けとなります。

厄年を「自分をアップデートする」3年間に
厄年は、神様から与えられた「立ち止まるためのギフト」です。5つの準備を通じて、これまで以上に自分を大切に扱う習慣を身につけてください。
当神社は、皆様が不安を安心に変え、明るい未来へ踏み出すための一助となるよう、日々祈りを捧げております。厄除け祈祷のご予約やご相談は、いつでもお気軽に社務所までお問い合わせください。
お問い合わせはこちら: https://nanasha.jp/inquiry/
よくある質問(FAQ)
Q. 女性の厄年は何歳ですか?
A. 女性の本厄は数え年で19歳・33歳・37歳・61歳です。このうち33歳は「大厄」と呼ばれ、特に注意が必要とされています。それぞれの前年が前厄、翌年が後厄となり、3年間を通じて慎重に過ごすことが推奨されます。
Q. 厄除け祈祷はいつ受けるのが良いですか?
A. 一般的には、新年(元旦)から節分(2月3日頃)までに受けるのが良いとされています。ただし、厄除け祈祷は一年を通じて受けることができますので、時期を逃してしまっても心配ありません。思い立ったときにお越しください。
Q. 厄年に「やってはいけないこと」はありますか?
A. 厄年だからといって、何もしてはいけないわけではありません。引っ越しや転職、結婚などの大きな決断は、いつも以上に慎重に判断することが推奨される程度です。過度に行動を制限するよりも、神社での祈祷や健康管理を心がけ、前向きな気持ちで過ごすことが大切です。
Q. 厄年の「数え年」とはどう計算しますか?
A. 数え年は、生まれた年を1歳とし、毎年1月1日に1歳ずつ加える数え方です。つまり、満年齢に1〜2歳を足した年齢になります。例えば、2026年に満32歳になる方は、数え年では33歳となり、女性の大厄に該当します。
Q. 厄除けと厄払いは違いますか?
A. 「厄除け」は厄が寄りつかないよう事前に防ぐ祈祷、「厄払い」はすでに降りかかった厄を祓い清める祈祷を指すことが多いですが、実際にはほぼ同じ意味で使われています。当神社では「厄除け祈祷」として、厄難消除のご祈祷を行っております。
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