最小限の作業量で完成させる「シンプルなVlog」の作り方
#12 Feb 11, 2026
前回の記事「継続的にYouTubeを撮るために最初に決めたこと」を実践したVlogを、先日公開した。
今回からVlogの制作フローを簡略化し、最小限の工数で完成させたが、台北の暮らしを毎月無理せず公開できる、シンプルな構成に落ち着いた。
今回は、最初に決めたことをどう実践したのか、シンプルなVlogの作り方を書いていこうと思う。
企画は方向性とテーマを定めたらOK
まず、撮影と編集の工数を抑えるために、出来る限り「迷うポイント」を無くすことにした。これまでは「企画→撮影→編集」の中で何度も迷ったり、考えたりすることが多く、その度に作業を止めてしまうことが多かった。
なので、なるべく思考と作業をシームレスに行えるよう、迷いが生じやすいポイントは極力省くようにした。
例えば、再生数を上げるための企画は考えない。再生数を考慮すると、しっかり企画して制作するのがいい。だけど、今の自分にとってプライオリティが高いのは、継続すること。なので、最初はVlogの方向性とテーマのみを定めた。
方向性:台湾の情報にフォーカスせず、台湾の暮らしや働き方を記録する
テーマ:台北在住30代会社員の日常Vlogの撮影スタイルを決める
Vlogは大きく「どのように撮影するか、話すか話さないか」の組み合わせで決まる。例えば、撮影方法は「自分自身の視点から撮るPOV、三人称視点、POV + 自撮り + インサート」などが挙げられる。
そして、話すか話さないかを決めることで、だいたいのVlogの撮影スタイルが定まると思う。自分がどんなVlogの撮影スタイルに向いているかは、自分の好みを知り、実際撮って編集してみないと分からない。
普段自分が観ているVlogがどう撮られているのかを知り、まずは真似して撮ってみる。そこから徐々に自分の撮影スタイルを定めていくといいと思う。自分は過去にほとんどの撮影方法を試し、今は「POV + 自撮り + 話あり」に定まりつつある。
話すイメージ自体も大まかに決めており、POVの時は一言補足するイメージ、自撮りで移動の時は状況説明、カメラを置いてゆっくり話せる時は近況など、少し長めに話すイメージで撮っている。今回のVlogを例に出すと、以下の通り。
そもそも話すことが得意ではないし、街中で撮ったり、話したりするのもまだ全然慣れない。それでも話すのには、大きく2つ理由がある。
一つ目は、8分以上の動画にするため。8分以上の長さだと、YouTubeのミッドロール広告が自動挿入され、収益化に繋がるからだ。話さず8分以上の動画を作るのは、意外と難しい。逆に話していると、割と簡単に8分は超えるので、なるべく話すようにしている。
二つ目は、編集時のカットの迷いをなくすため。何も話していないと、毎回カットの尺を考える工数が生まれ、話さない分テロップで補足文章を考える必要が出てくる。逆に、話した場合は必要な秒数が決まり、後から文章を考える必要がないので、編集の手間が省けるのだ。
ただ、撮影時にずっと話せるわけではないので、たまに心の声や補足説明のテロップを入れることで、動画全体にリズムを持たせるようにしている。
ちなみに撮るときには、「何を撮って何を撮らないか」を少しだけ考えていて、物事の始まりと終わりは、なるべく撮るようにしている。
映像であれば、目的地に行くまでの道のりを撮り、話であれば、これからどこに何をしに行くのかを話す。終わりはそこまで定めていないものの、Vlogをどう締めるのかは考える。話して終わることもあれば、話さず終わることもあるので、今はどうなっても締まるように、撮影した写真を最後に掲載している。
あとは、なるべく多めに撮影をしておくと、編集時に助かることが多い。意外と撮影時には意図してなかったものが使えたりするので、撮影素材はあればあるほどいい。
Vlogのための最低限の撮影道具
Vlogの撮影道具で重要なのは、ある程度綺麗に撮れて、毎日持ち運べるか。それを満たしてくれるカメラとして、今使っているのは「DJI Osmo Pocket 3」。Osmo Pocketは、初代からずっと使い続けているぐらい慣れ親しんだカメラだが、自分の撮影スタイルにとても合っている。
電源をオンにしてからの起動が遅いのと、壊れやすい点、ジンバルがちゃんと水平になってくれないことがあるのが不満点だが、毎日持ち歩いても苦じゃないし、街中で撮影していても目立ちにくい。また、ジンバルと三脚が、カメラと一体化しているようなものなので、機動力が高い。
ちなみに、音声は「DJI Mic 2」を普段から持ち歩いており、周りが騒がしいときや、長めに話すときに使用している。DJIのエコシステムのおかげで、カメラ本体とマイクの接続もすぐに出来るので、使い勝手は言うことなし。
今のところ、毎日淡々と記録するVlogの撮影道具として、DJI Osmo Pocket 3とDJI Mic 2は最高の組み合わせだと思う。
編集は極力テンプレに落とし込む
撮影が終わり編集に取り掛かるまでを、如何にシームレスに行うか、編集が億劫にならないようにフローをどう設計するかが本当に大事。そのため、まずは全体の型を決めて、それをテンプレ化しておくと、編集がとても楽になる。例えば、今回のVlogは以下のことを定めている。
BGMは始めと終わりのみ使用
Vlogの始まり方と終わり方を固定
タイトルや場所名、補足説明のテロップを固定
最初にVlogの型が決まっていれば、その型に動画素材を時系列順に流し込めばいいので、編集がとてもしやすくなる。特にテロップやBGMの選定は時間がかかるので、まずは一度決めたものを使い続けるのがいい。
また、撮影素材はなるべく撮った当日に並べ、カット作業まで済ませておくのが大事。Vlogの編集が滞ってしまう主な原因は、撮影素材を溜めてしまうことにあるので、なるべく記憶が鮮明な当日に、カット作業まで完了させる。
もしそれが厳しい場合は、タイムラインに動画を並べるまでをしておけると、心理的にもだいぶ編集のハードルが下がると思う。
ちなみに、編集ソフトは「Final Cut Pro X」を使っている。もし今後サブスクに統合されていくようであれば、「DaVinci Resolve」に移行するかもしれない。
続けるためのVlogとしては、だいぶ削ぎ落とした感じはあるけど、当分はこのスタイルで運用していきたい。





