経験談⑥泣くことをやめた小学5年生、料理が怖くなった夏休みの宿題※暴力描写あり
※暴力描写あり
小学5年生の夏休み
家の手伝いをして、その絵を描きましょう
そんな宿題があった
---
もうすぐ夜なのに、まだ明るい外
お母さんに作り方を聞いた
初めてコンロを使った
野菜はしなっしなになっちゃったし
味付けも微妙
かろうじて野菜炒め
地雷だらけの家で
久しぶりの楽しい空間だった
今していることが
一生忘れられない記憶になってしまうとは知らずに
---
夕食
その日の父は、日本酒を飲んでいたけれど殴るモードじゃないと思った
それに、お母さんとの楽しい時間の余韻があった
だから
今日くらいは大丈夫かもって
油断してた
初めて全部自分で作ったことがうれしくて
いつもよりも口数が多かったと思う
食べ始めて少し
ほんの少しの時間
急に頭に激痛
おちょこが私の頭で割れた
現実に引き戻された
ここは安心していい場所じゃなかった
でも
どうして
今日くらいは
何がいけなかった?
言葉?態度?
私、いま何を失敗した?
そんなことを考え始めた瞬間
初めて作った料理をわしづかみにして
ごみ箱に投げ捨てられた
私に殴りかかろうとする父を
母が止めてる
褒めてほしかった
今日だけは、無事に食事が終わると思ってた
だからいつもより少し安心してた
一通り暴れまわって
父はどこかに行った
---
父がいない
平和で
ぐちゃぐちゃの食卓
母は
ごみ箱に捨てられた料理を拾って
それを食べてくれた
いいよ、汚いから
食べちゃダメだよ
ごめんね、でもおいしいよ
絶望しながら
そんなことしても意味ないよって思った
何に対してのごめんねなのかはわからなかったけど
私もごめんねって答えてた
部屋の隅でなにもない壁を見ながら
殴られている時はまだ泣けた
でも
この日が
泣けない私が形成され始めた日だったのかもしれない
---
宿題にはうそを書いた
お父さんも、お母さんも喜んでくれたって
描くことにすごく苦労したから
あの絵は今も鮮明に覚えてる
父親が大きくて
母と私は小さい
3人に距離があるけど
みんな笑っている
お酒はない
お皿には、何も乗っていない
小さかった私の
理想と現実が入り交ざった絵
通知表のコメント欄に天真爛漫って書かれるくらい明るい子だったから
先生も友達も
歪んだ絵には誰も気づかなかった
---
初めて作った料理の記憶は
つらい記憶になった
今も料理は作業で価値を感じない
作り終えた時は達成感ではなく
完了した、って感覚
子どもに対しても義務で作ってる
---
妊娠がわかった時
怖かった
虐待の連鎖って言葉を知っていたから
でも連鎖はさせない
それだけを決めた
だから最低限
食卓をいやなものにしたくない
子供を喜ばせよう、ではなく
おいしい?どれが好き?って確認することで会話してる


いい母親やってますね。
お父さん、ぶっとばしてやりたいです🐢
まじすきだ!!
みー!