湯通しとサウナ
お湯に浸かっていきなりサウナブースト全開の話
サウナに入る前、体を洗った後にあえてお湯に浸かる通称「湯通し(ゆどおし)」
これ、実はサウナのポテンシャルを100%引き出すための「最強のブースター(加速装置)」です!ただ体を温めるだけでなく、発汗の質やととのい値の深さを異次元に変えてくれます。
プロサウナー目線で、なぜ湯通しが必須なのか、そのメカニズムと実践的なテクニックを分かりやすく解説して行きます!
湯通しがサウナを激変させる「3つの理由」
1. 発汗の「スタートダッシュ」がきまる
人間の体は、皮膚の表面温度がしっかり上がって初めて本格的な汗をかき始めます。
冷え切った体のままサウナ室に入ると、最初の5〜6分は「体を温める時間」に費やされてしまい、芯から発汗する前に息苦しさが来て限界を迎えてしまいがちです。
あらかじめ湯通しで皮膚を覚醒させておくと、サウナ室に入った瞬間から一気にサラサラの良質な汗(毛穴に詰まった皮脂を押し出す汗)をかき始めることができます。
2. 「深部体温」を効率よく上げる
サウナで本当にととのうための絶対条件は、体の表面だけでなく「深部体温(内臓の温度)」をしっかり上げることです。
お湯(液体)は気体(サウナ室の空気)よりも熱伝導率が圧倒的に高いため、効率よく体へ熱を伝えてくれます。
湯通しなし: 表面だけが熱くなり、芯が温まる前にギブアップ(=水風呂で芯まで冷え切って不完全燃焼に)
湯通しあり: 芯があらかじめ温まっているため、サウナ室で短時間で安全に深部体温をピークまで持っていける
3. 水風呂・外気浴の「ととのい」が深くなる
湯通しによって深部体温が限界まで高まると、その後の水風呂に入ったときの血管の収縮、そして外気浴での血管の大解放(拡張)の振れ幅が最大化します。この「血管のポンピング作用」の最大化こそが、深いディープリラックス(ととのい)の正体です。
「湯通し」の黄金比(入浴時間)
湯通しは、ただ長湯すればいいというわけではありません。温めすぎるとサウナ室に入る前にバテてしまいます。
💡 実践ステップ
1 体を洗う: まずは毛穴の汚れを落として汗の通り道を作ります(基本中の基本ですね)。
2 湯通し(40℃〜41℃前後の内湯): 時間は3分〜5分。 ほんのり肌が赤くなり、額にうっすら汗がにじむ一歩手前で上がります。
3 【超重要】水分を完璧に拭き取る: 体に水分が残ったままサウナ室に入ると、その水分が気化(蒸発)するときの熱で体から熱が奪われ、発汗が遅れます。タオルの力を信じて、一滴残らず拭き取ってからサウナ室へ向かいましょう。
📌 施設に合わせたプロの応用テクニック
昭和ストロング系(カラカラ高音サウナ)に行くとき
乾燥で肌がヒリつきやすいので、あえて少し長め(5分)に湯通し。肌に水分を含ませるイメージで入ると、サウナ室でのヒリつきを抑えつつ一気に発汗できます。
温泉(泉質が強い場所)の場合
下茹でに「温泉」を使うと、温泉成分の皮膜効果でサウナ室での発汗がさらに爆発します。特に塩化物泉や炭酸水素塩泉がある施設なら、湯通しの恩恵をフルに受けられます。
まとめ
湯通しを取り入れるだけで、いつものサウナが「全くの別物」に進化します。次のセッションで、ぜひこの「最初の5分」を仕込んで、サウナの温まり方の違いを実感してみてください。特にこれからの梅雨時の気温が下がる時期にはオススメです!


