肩書きを名乗るのが、いちばん恥ずかしかった頃
実績がないから言えなかった。でも、あとから振り返ると肩書きは結果ではなく、決意だった。
肩書きを名乗るのが恥ずかしい。
そんなふうに感じたことはありませんか。
わたしにはありました。
プロフィール欄の「絵本作家」という文字を、
何度も消しては戻していた時期があります。
小さなプロフィール欄がこわかった
まだ出版もしていない。
受賞歴なんて当然ない。
本屋に自分の本が並んでいるわけでもない。
それなのに「絵本作家」と名乗るのは、
どこか大げさな気がしてました。
SNSのプロフィールは短くて、
肩書きをひとつ入れるだけで空気が変わる場所です。
コンサル。
イラストレーター。
デザイナー。
肩書きを持つ人たちが並ぶ中で、
「絵本作家」と入力した自分の文字だけが少し浮いて見えました。
実際には誰も何も言っていないのに、
頭の中には厳しい審査員が住んでいました。
名乗ることよりこわかったこと
でも、本当にこわかったのは別のことでした。
「絵本作家なんですね」
と言われることではありません。
「みせて!」でした。
作品を見せてと言われた瞬間に、
自分の中の何かが固まる。
まだ完成していない下書き。
描き直しだらけのページ。
誰にも見せていないアイデアの断片。
それらを差し出さなければいけない気がして。
誰も許可を出してくれなかった
賞を取ればいいのか。
出版社と契約したらいいのか。
本が出たらいいのか。
ずっと線引きを探していました。
でも、どこにも境界線はありませんでした。
誰かが認定証を渡してくれるわけでもない。
ある日突然、肩書きが空から降ってくるわけでもない。
気づけば、
名乗るかどうかは自分で決めるしかない場所に立ってました。
出版した日にも変わらなかった
その後、わたしは本当にkindleで絵本を出版しました。
かくれてる つもり! しろにゃん
あの頃、
名乗るのがこわかったわたしが初めて形にした絵本です。
はじめて手に取った感覚を今でも覚えてます。
もちろん嬉しかったです。
でも不思議なことに、
その日になって急に絵本作家になった感覚はありませんでした。
むしろ、
「あの頃から、もう絵本作家だったのかもしれない」
そう思ったんです。
原稿を書いていた日も。
描き直していた日も。
誰にも見せられずにいた日も。
出版前の時間だけが、
偽物だったわけではありませんでした。
あの頃のわたしへ
もし当時のわたしに声をかけられるなら、
「もう名乗っていいよ」
と言うと思います。
実績があるから名乗るのではなく、
名乗ることで、
その方向へ歩き始めることもあるからです。
肩書きは結果発表ではなく、
決意表明だったのかもしれません。
もちろん、
名乗った瞬間に自信が湧くわけではありません。
こわさも消えません。
その後もしばらくは、
プロフィール欄を見返していたと思います。
でも今振り返ると、
あの数文字を書いた日の小さな勇気が、
いちばん最初の一歩でした。
最近、何かを名乗るのが恥ずかしいと感じたことはありますか。
その肩書きは、まだ手に入れていない結果でしょうか。
それとも、これから向かいたい場所への決意でしょうか。
もしよかったら、あなたが今
「名乗るのをためらっている肩書き」を
教えてください。
起業家。
作家。
イラストレーター。
講師。
コーチ。
名乗ることで前に進めることもあります。
でも、その肩書きが自分を苦しめるなら、
無理に背負わなくても大丈夫です。
肩書きは、鎧ではありません。
大切なのは自分が何を作りたいかだから。



まいさん、こんにちは🌷肩書は結果発表ではなく決意表明。なんて腹落ちする表現だろうと思いました。まさにそれですよね!私は肩書がなくて、あなたは何者ですか?という質問が少し苦しくなります。でも「ひとりで2人育てるフルタイム会社員ママ」だけは自信をもって言えます🤭