クロオオアリの飼育を始めました
生きることにこだわりを。魚住惇です。
実はここ最近、ガンプラ制作が滞りっぱなしです。キーボードをいじっているんですけどね。もう余裕がないんですよ。余裕がない中で、何か自分の効率を上げられる趣味。それが自分にとって自作キーボードでした。
6月16日には勤務校で情報科の初任者研修が行われることになっています。今年度愛知県に採用された情報科の先生方が、僕と初任者の先生の授業を見に来るのです。そう、魚住が担当するのは師範授業です。うわぁ、師範て。まさか自分にそんなすんごい称号が向けられるなんてと今でもドキドキしています。しかも、その日に見せる授業は情報Ⅱの授業です。全国的にもまだ実施している学校が少ない情報Ⅱの授業を、勤務校では今年度4月より始めました。まだまだ始まったばかりなので学ぶための環境を整えている最中ですが、その中でも形になったものをお見せしなければなりません。
せっかく最寄り駅から徒歩20分の距離の学校まではるばる来てくれるのですから、今年度採用の情報の先生たちに少しでも良い学びになったと思われるような研究授業を見せたい。そんな1日にしたいと思っています。
なんて悠長なことを言っていられません。その次の日には次男(3歳)の保育園の発表会があります。そして金曜日には愛知県高等学校情報教育研究会の総会だってあります。もう、もう、時間割変更もすんごいことになっていて、火の車です。そんな中、つい先日、ようやく全国高等学校情報教育研究会の分科会発表の資料原稿が完成して提出することができました。出版社より依頼を受けた問題集の改訂作業も今週締め切りです。
これだけの激務。楽しいことがないとやっていられません。ストレスからAmazonやアリエクでポチる回数も増えてきました。
そんな中、生き物をポチるという体験をしました。今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
沖縄から届いた瀕死の女王アリ
春の暖かい季節になり、やっと息子たちを公園に連れていく季節になりました。と言っていたのが4月下旬ごろの話。もうこれを書いている6月第2週はというと、気象庁が梅雨入りを発表しましたし、とにかく蒸し暑い日々です。
勤務校では、昨年度の終わりごろにコンピュータ室を使わせてもらえるようになり、快適に授業ができるようになりました。とはいえ、その分工業科の授業が1部屋分、空調が効いていない部屋で授業を行うようになってしまったので、なかなかハッピーエンドとは言えない状況が続いています。愛知県の県立高校、特に工業高校では、未だに空調設備が整っていない部屋の中でアーク溶接などをやっているわけです。特にうちなんかは、体育館や武道場にまだエアコンが設置されていません。工事の順番もどうやら最後の方らしいのです。これだけ学習環境が劣悪だと、来年度も生徒が受検してくれるのかどうかも心配になります。
さて、暑い時期といえば、そう、アリの結婚飛行の時期です。4月22日の配信では、アリの飼育をしたいという話について語っていたと思います。
あれから1か月ちょっと経過して、その中でも息子たちを公園に連れていくということを名目にアリ探しを行って来ました。以前も書きましたが息子たちも自分たちよりもアリに興味があることに気づいてしまい「おとうさん、ぼくたちよりもそんなにアリがだいじなの?」と言われる始末。お父さんとしての役目を果たしつつ、アリの飼育を始めるためには、やっぱりショップ等で購入するしかないのか。
有名なショップでは、クロオオアリの新女王が1匹4000円ほどします。ちょっとこれでは、お金がかかりすぎる。できればもうちょっと安めに手配したい。買う側として、安ければ安いほど嬉しいのが本音です。そこで、生き物の売り買いが許されているヤフオクで探してみることにしました。
まず、ヤフオクで発見したのが、5月の初め頃に出品されたクロオオアリの新女王でした。他にもいくつか出品されていたんですが、どれも2025年の女王アリで、既にコロニーとして出来上がったものでした。僕としては今年に結婚飛行をして卵を産み、コロニーを作っていってくれる姿を観察したいと考えていたので、昨年採集されたものは見送っていました。そしてやっとクロオオアリの新女王が出品されるようになり、1匹1200円+送料510円で即決して落札することができました。
後になってこれが最初の後悔ポイントになるなんて、この時は知る由もありませんでした。
世間ではGWの時期だからか、なかなか出品者による発送が遅くて少しだけストレスでした。まだ発送されないかなぁと、発送連絡を心待ちにしていました。しかし世の中はGW真っ只中なので、あまり焦ってはいけないと、心に言い聞かせました。そんな中、やっとこさ発送されて、そこから更に届くのを待つ日々が始まりました。
発送連絡によると、配送に使われたのは定形外郵便でした。ゆうパックやクリックポストと違い届くまで待つしかありませんでした。しかも後になって調べたところ、この出品者は沖縄在住であることも分かりました。これが本当に後悔ポイントでした。こりゃ愛知県に到着するまで結構な日数かかるだろうなぁ。なんて考えながら待ち続けました。
そして到着した日、気づいたのが夕方でした。我が家の玄関前にあるポストがたっぷりと西日を浴びてかなり熱い状態でした。あ、沖縄からの郵便物だ。そう思ってなるべく振動させないように家の中に運んで、封筒を開けてみました。
写真を撮ることを忘れてしまいそうなくらい、ぐったりした様子の女王アリが入っていました。小さい円形のケースの中に水分が含ませた綿があり、その隣に横たわっていました。幸いなのか触角が少し動いていたので、まだ息がある状態でした。これは困ったぞ。虫の息で本当に虫の息ってやつだ。ここから復活するものなんだろうか・・・。
女王アリは交尾してから最初のワーカーが生まれてくるまで、ほぼ飲まず食わずで子育てします。そういうイメージからあまりエサも食べてくれないんじゃないかと思っていました。でももうそんなことは言ってられません。お金を払ったとはいえ、僕のところにこうして運ばれてきたんだ。できることはやらないと。
急遽綿棒に水を含ませて、瀕死の状態の女王アリの口元につけてみました。アゴが動いて、吸ってくれているようでした。よかった。水は飲んでくれている。小さなしずくを再度口元に近づけると、ああ、やっぱりしずくがみるみるうちに小さくなっていきました。良かった。この子はまだ生きようとする力がある。それから一晩、暗く静かな場所に置いておきました。
翌朝女王アリの様子を見てみると、ちょろちょろと歩いている姿が見られました。ああああ、良かった良かった。回復してくれたのか。もう一時はダメかと思った。
それからというもの、6月の上旬あたりまで様子を見て、3日ごとに水分とエサを与えてみました。エサははちみつを水で薄めたものや、昆虫ゼリーなどです。エサ皿に置いてもなかなか食べてくれなかったので、こちらから口に近づけてやったりしました。近づけていくとかぶりついてくれるので、食欲がないときは置いておくだけじゃなくて食べさせるようにしていました。
けれども一向に、産卵する気配がありません。なんでだ。交尾を無事終えた女王アリが羽を落としているんじゃないのか。沖縄から愛知県までの長旅が、そんなに体にダメージを負わせてしまったのか。ネットでいろいろと調べてみると、交尾を終えた女王アリは、羽を落としてから数日の間に産卵するそうです。かれこれもう1か月経っていて、まだ1個も産んでないのは異常です。まれに自身の栄養補充のために産卵した卵を自分で食べてしまうこともあるらしいんですが、そうはならないように、エサを欠かさずあげていました。
でも様子を見る限り、産卵してくれる気配がない以上、もうこの子は母親として娘たちを育てることはないのかもしれません。そう思うと、ちょっと切ない感じがしました。娘がちっとも結婚してくれない子どもを産んでくれないという親の悩みは、今自分が抱いている感情に似ているのかもしれない。おっと、人とアリを一緒にするのは良くありませんね。これは失礼しました。
とはいえ正直な話、お金を払ってヤフオクで購入した女王様が卵を産まずにごはんだけ食べていくという状況が、ちょっとだけ心境としては複雑なのです。
静岡の出品者から3匹購入
女王アリの写真が出てきます。苦手な方は高速スクロール推奨です。
確かに僕は言いました。アリの飼育をしてみたい。しかしそれは1匹のアリを大切に飼うのではなく、大勢のワーカーによるコロニーが生活していく様子を見てみたいという意味です。そして調べていくと、行き付いたYouTubeの動画を見ていて、どうやら稀に産卵しない女王アリもいるということを知りました。ひょっとしたらその特殊な個体を引いてしまったのかもしれません。
というわけなので、再度ヤフオクで「クロオオアリ 女王」で検索する日々が始まりました。まぁ見てみると出品価格は様々です。中には死着保証などをやられている方や、元気な女王アリのみを出品されている方もいらっしゃいました。同じ苦しみを味わってほしくない一心で、今回はなるべく愛知県に近い出品者を探しました。
すると、静岡県の方で、3匹1600円でしかも送料無料の方がいらっしゃいました。更にはそれぞれプラスチック試験管に入っている状態で、既に産卵もしてくれている状態。これは買うしかないなと思いました。到着後にすぐポストから回収して、3Dプリンターで印刷しておいた試験管をセットする飼育ケースに試験管をそのまま入れて、ウェルカムドリンクとしてはちみつをあげました。
翌日には3匹ともはちみつが空っぽになっていました。しかも活発に卵の世話をしている様子。うおお、本来の女王アリってこんなにも元気なの。こんなに元気な女王アリ初めてみた。やっぱり最初にうちに来てくれた個体はちょっと元気がなかったんですね。そして今度は昆虫ゼリーを3匹ともに与えてみるともりもり食べて、翌朝には半分以下に減っていました。ゼリーを置いた場所もかなり変わっていたので、そんなにも食らいついていたのか?と思えるほどでした。
そもそも女王アリは参考になったYouTube動画によると、個体によって性格や生き方も違うため、数匹飼ってみて良さ気なコロニーを残していくスタイルが良いそうです。これで4匹体制になったので、様子を見ながら気長に育てていけます。産卵を確認してから約1か月で最初のワーカーが誕生して、女王アリと一緒に子育てをしてくれるらしいので、7月ごろにはそんな姿が見られるんだろうと今から楽しみにしています。
お別れ
沖縄からやってきた子には良かれと思って、最初から少し広めの巣を用意してしまったのがいけなかったかなぁ。女王アリは試験管や、石膏を敷いた小さな飼育ケースで育てるのが王道だそうです。ひょっとしたら同じような環境をこの子にも用意してあげたら、卵産んでくれるかなぁ。そう思って、現在プラ試験管をAmazonでぽちって、水を含ませたコットンを中に入れて移動させました。
・・・翌朝、沖縄の子が動かなくなり、うずくまっているのを発見しました。元々、静岡の子と比べて食欲がなかったり、昆虫ゼリーを与えても食べてくれないなとは思っていましたが、飼育ケースと試験管の中でその一生を終えました。魚住家の女王として君臨させてあげられなくてごめんな。今までありがとうという気持ちを込めて、庭に埋めました。
さて、残りは静岡から送られてきた3匹の女王アリたちです。今後はこの娘たちの様子を見ながら、夏を過ごすことにしましょう。
今回のnewsletterは以上となります。
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