AI動画『種の記憶』を作ってわかった、最後に選ぶのは自分だという話
CryptoNinja × AI動画コンテスト2026春に参加しました。
AI動画は、AIに作ってもらうだけのものではありませんでした。
CryptoNinja × AI動画コンテスト2026春に参加しました。
テーマは「挑戦」。作品タイトルは『種の記憶』です。
今回の制作について、自分用の記録として残しておきます。
AI動画制作で考えたこと、構成や使用ツール、難しかったところなどを、できるだけ淡々とまとめました。
興味がありましたら、読んでいただけるとうれしいです。
作品本編は、エントリー投稿からご覧いただけます。
コンテストの詳細は、にんじゃーと学園運営さまの告知投稿をご確認ください。
目次
1.作品のはじまり
2.作品の構成
3.使用ツール
4.制作で難しかったところ
5.作ってみて感じたこと
6.おわりに
1.作品のはじまり
かつての忍者が、情報を集め、気配を読み、大切なものを守る存在だったのなら。
現代の忍者は、見過ごされそうな違いに気づき、問いをそっと差し出す存在なのかもしれません。
忍者を「大切なものを守る存在」と考えたとき、思い浮かんだのが、種でした。
在来の種と、新しく生まれる種。何を守り、何を受け入れていくのか。
世界には、スヴァールバル世界種子貯蔵庫のように、種を未来へ残すための取り組みもあります。
今回の作品では、そうした現代にもつながるテーマを、キャラクターたちの物語として描けないかと考えました。
餡音は、異変に気づき、物語を動かす存在。
紫苑は、静かに見守り、考える存在。
ナルカミは、答えではなく問いを運び、物語に変化のきっかけをもたらす存在です。
違いもまた、守るべき命なのかもしれない。
作品内では、この問いを図解としても整理しました。
その問いから、タイトルは『種の記憶』になりました。
2.作品の構成
作品は、大きく分けて2部構成にしました。
前半は、アニメーションパート。登場するのは、餡音、紫苑、ナルカミです。
餡音と紫苑のやりとりを通して、在来のもの、新しく生まれるもの、それぞれの存在について考える物語にしました。
前半と後半のあいだには、作品のテーマを整理するための図解を入れています。
アニメーションパートだけでは伝わりにくい部分を、少し補う役割も持たせました。
後半は、テーマを少し広げるMVパートです。ここでは、咲耶が登場します。
咲耶は、花や命のめぐりを感じさせる存在として、餡音と紫苑の物語を、少し広いテーマへつなげる役割を持たせました。
蝶、花、祠、太陽と月など、画面に登場する要素にも、できるだけ意味を持たせています。
MVの中で蝶は、餡音と紫苑を別のかたちで映した存在として登場します。
花は、その土地に根づくものと、新しく咲くものの象徴として。
太陽と月は、時間の流れや、異なるものが同じ世界にあることを表すものとして配置しています。
ただし、説明しすぎるのではなく、映像や図解として受け取れる余白を残すことを意識しました。
祠はMVには登場しませんが、図解の中で、記憶や祈りが残る場所として描いています。
図解のデザインをもとに、タイトル「種の記憶」を入れたサムネイルも作成しました。
ビジュアルの統一感を持たせるため、図解と同じデザインの流れを意識しています。
3.使用ツール
動画生成:SeeDance 1.5 Pro
画像生成:GPT Image 2
音楽制作:Suno v5.5
アフレコ音声:ElevenLabs
編集・テロップ:Canva
構成・制作補助:ChatGPT
4.制作で難しかったところ
一番難しかったのは、キャラクターの一貫性を保つことでした。
髪型、顔立ち、衣装、体型などは、少し変わるだけで別のキャラクターに見えてしまいます。
SeeDanceでは、意図しない動きや表情が出ることもあり、プロンプトを言い換えたりしながら調整しました。
また、短い動画の中で、重くなりやすいテーマを説明しすぎずに伝えることも難しい部分でした。
答えを決めつけるのではなく、キャラクターたちの視点を通して、物語として見える形にすることを意識しました。
5.作ってみて感じたこと
AI動画制作は、思っていた以上に細かな判断の連続でした。
画像を作る。動画にする。違和感のあるところを直す。つながりを確認する。また作り直す。
その繰り返しでした。
AIと一緒に作っているようで、最後に選ぶのは自分なのだと感じました。
どのカットを使うか。どの違和感を直すか。どこまで説明するか。何を残すか。
その判断の積み重ねで、ひとつの作品になっていくのだと思います。
今回の制作を通して、AI動画は「作ってもらうもの」ではなく、選び、直し、組み立てていくものなのだと感じました。
もちろん、違和感をすべて直せていたわけではありません。
作品のテーマが、どこまで伝えられているのかもまだわかりません。
AI生成にかかる費用や時間と、どう向き合っていくかという課題もあります。
それでも今回の制作を通して、また作品作りに挑戦してみたいと思いました。
補足:在来の種と新しい種について
この作品では、長い時間をかけて土地に根づいてきた在来の種と、人の手や時代の変化の中で生まれた新しい種を描いています。
どちらかを正しい、間違っていると決めるのではなく、それぞれの存在に目を向けること。
違いもまた、守るべき命ではないか。そんな問いを、作品の中に残しました。
6.おわりに
今回の制作を通して、AI動画で物語を描くことの難しさと、面白さをあらためて感じました。
まだ拙いところもありますが、作品を観てくださった方、応援してくださった方に、心より感謝しています。
そして、このような挑戦の機会をくださった運営のだんくさん、シャックさんに、あらためて感謝いたします。
今後もAI動画制作の試行錯誤を、こちらで記録していきます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
参考教材
今回の制作では、イケハヤさんの『「AIアニメ」の教科書|ゼロから始めるAI動画制作』を参考にしました。
AI動画制作の基本がまとまっていて、初心者の自分にとって、完成まで進めるための大きな助けになりました。
興味のある方は、よかったらのぞいてみてください。
※紹介リンクです
https://brain-market.com/u/ikehaya/a/byMzMwMjMgoTZsNWa0JXY?from=b5cTO0cTMgojclNXd









